ブレーキパッドの交換目安や交換費用は?放置はヤバすぎ!だんだんすり減るパッド

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車パーツの中でも安全を語る上で欠かせない最重要パーツ、ブレーキ。摩耗してくるため、ブレーキパッドの定期的な確認が大事です。本記事ではブレーキパッドの交換時期の確認方法を「ブレーキパッドの厚さ」、「異音」、「走行距離」の3種類でご紹介。さらにブレーキパッドの減りやすい走り方や、ブレーキパッド交換のおおよその交換費用と交換方法をご紹介します。

車の命綱は消耗品!「ブレーキパッド」とは

ブレーキパッドとは、タイヤと連動して回転しているブレーキディスクを挟む制動装置です。

交換せずに放置するとブレーキ喪失?!周辺部品にも大ダメージ

走行中は回転しているブレーキディスクに、ブレーキディスク両側から挟み込むブレーキパッドが押さえつけられることにより、車が停止します。

ブレーキパッドは、ブレーキをかけるたびに少しずつすり減っていきます。

ブレーキパッドの厚みが薄くなると、しっかりとブレーキで停止することができなくなるため、重大な事故につながる原因になります。

ブレーキパッド交換時期の確認方法と目安

ブレーキパッド

ブレーキパッドの交換時期は、「ブレーキパッドのメーカー」、「走り方」などに強く影響を受けます。

その為、ブレーキパッドの交換に明確な基準を設けることはできませんが、ここでは一般的な確認方法と目安を「厚さ」「音」「走行距離」の3種類の方法でご紹介します。

ブレーキパッド交換時期の確認方法① 厚さで確認する

ブレーキパッドはだんだんすり減っていく消耗部品ですが、交換が必要と知らない方が放置してしまうケースも見られます。

その場合、パッドの摩擦材部分が擦り切れてしまって、本来ブレーキディスクに触れるはずではないパッドの金属部分が接触してディスクに傷をつけたり、損傷がひどいと交換が必要になる場合もあり、余計な出費がかさんでしまうことに。

出費だけで済めばまだいいものの、ブレーキパッドがすり切れたままではブレーキ力が著しく低下するので、事故にもつながりかねません。

単品では安いブレーキパッドの交換を怠ったがために、車がダメになってしまった!なんていう結果はシャレになりませんよね。

ブレーキパッドの交換が必要になったら、早めに交換を済ませておきたいところです。

ブレーキパッドの新品は、メーカーによって違いもありますが、約10mmのものが多いです。

このブレーキパッドの残りの厚さが2〜3mm以下になってきたら交換の目安です。

ブレーキパッド交換時期(厚さ)
5mm以下 次回の点検・車検までに走行距離が2万kmを超える場合は交換を検討してください。
3〜2mm以下 交換時期の目安です。
1mm以下 ディスクブレーキに損傷を与え、重大な事故に繋がる可能性があります。
早急に交換が必要です。

ブレーキパッド交換時期の確認方法② 音で確認する

ブレーキパッドにはパッドウェアインジケーター(パッドセンサー)と呼ばれる機能があり、ブレーキがすり減っていることを知らせます。

パッドウェアインジケーターには、機械式と電気式の2種類があります。

ブレーキパッド交換時期(音)
機械式 ブレーキパッドに取り付けられた金属片がローターに接触して異音をわざと鳴らす。
電気式 ブレーキパッドに取り付けられた電線が断線することでインパネのブレーキ警告灯ランプが点灯する。

国産車は主に機械式で、一部の高級国産車と輸入車の多くは電気式を採用しています。

国産車のタイヤ部分からキーっと異音がする場合は、ブレーキパッドの交換目安です。

ブレーキパッド交換時期の確認方法③ 走行距離で確認する

ブレーキパッドの交換目安は走行距離からも確認することができます。

一般的にブレーキパッドは1万kmの走行で1mmすり減ると言われています。

ブレーキパッド交換時期(走行距離)
普通車 走行距離:3〜4万km・・・4mm
軽自動車 走行距離:4〜5万km・・・5mm

上記の場合は、ブレーキパッドの厚さが5mm以下になっている可能性があります。
1万kmで1mmの消耗を単純に計算すると5mm以下には至りませんが、ブレーキパッドが磨り減ると
熱を持ちやすくなり、熱を持ったブレーキパッドはすり減りやすくなります。

交換をしなくてはいけない、ということにはなりませんが上記の走行距離を目安に、どの程度消耗してしまっているかの確認はすべきでしょう。

ちょっと早めの交換を勧められることも!整備士さんに聞いてみよう

ブレーキパッドの厚さが5mm以上あっても「ブレーキパッドの残りが少ないから交換したほうがいい」と言われる場合もあります。

ブレーキパッドなどのすり減りには様々な要因があり、一概に基準を設けることができないことはお伝えしたとおりです。

例えば、残りの厚さが7mmあったとしても
・次の点検や車検までに走行距離が長い人
・普段から攻めた走りをしている人
はブレーキパッドの交換を勧められます。

整備士は、「ブレーキパッドの厚さ」「走行距離や走り方」「次の点検・車検までの期間」などから総合的に交換を勧めている場合があります。

もし少しでも納得できない場合は、整備士にブレーキパッド交換の理由を聞いてみましょう。

ブレーキパッド 交換にかかる費用は?

まず、多くの方が気になるブレーキパッドの交換費用をご紹介します。

ブレーキパッドの本体費用

ブレーキパッドの本体の代金は、

軽自動車でフロント、リアで約7,000円ずつ、
普通自動車でフロント、リアで約8,000円ずつ

となっています。

ブレーキパッド本体の部品代
軽自動車 フロント、リアで約7,000円ずつ
普通自動車 フロント、リアで約8,000円ずつ

スポーツ用途で使用されるブレーキパッドや、高級外車のブレーキパッドはこれよりも高い傾向があります。※2021年現在

ブレーキパッドの交換工賃

ブレーキパッドの交換費用・工賃は、選ぶブレーキパッドや整備工場によって違います。

参考として、オートバックスとイエローハット公式HPに記載の工賃を記載します。

オートバックス ブレーキパッド交換費用

【目安工賃】1ヶ所(1輪) 5,000円~(税込5,500円~)
【目安時間】30分〜

オートバックスのブレーキパッド交換費用は上記のようになります。

※この情報は2021年11月現在のものです

イエローハット ブレーキパッド交換費用

作業工賃 左右2箇所交換 6,600円~
作業時間 30分〜

イエローハットの交換は2ヶ所で6,600円と、オートバックスよりも少し割安です。

※この情報は2021年11月現在のものです

オートマ車はフットブレーキに頼りがち、パッドもグングン減る!

車はブレーキをかけた際に、ブレーキパッドをブレーキディスクに押し付けることで停止しています。

運転の仕方にもよりますが、オートマ車はマニュアル車と比べてエンジンブレーキの使用頻度が少ないため、ブレーキパッドのすり減りが早いといわれています。

ブレーキパッドの交換は自分で行ってもいいの?

次にブレーキパッドの交換に関する規則をご紹介します。

「自分の車」ならOK!でもハードルは高め…

ブレーキパッドの交換は、道路運送車両施行規則に関連規則があります。

■ご自身所有の車のブレーキパッドを交換する場合
法律的に問題はありません

■他人の車のブレーキパッドを交換する場合

第三条 法第四十九条第二項の分解整備とは、次の各号のいずれかに該当するものをいう。
一 原動機を取り外して行う自動車の整備又は改造
二 動力伝達装置のクラッチ(二輪の小型自動車のクラッチを除く。)、トランスミッション、プロペラ・シャフト又はデファレンシャルを取り外して行う自動車の整備又は改造
三 走行装置のフロント・アクスル、前輪独立懸架装置(ストラットを除く。)又はリア・アクスル・シャフトを取り外して行う自動車(二輪の小型自動車を除く。)の整備又は改造
四 かじ取り装置のギヤ・ボックス、リンク装置の連結部又はかじ取りホークを取り外して行う自動車の整備又は改造
五 制動装置のマスタ・シリンダ、バルブ類、ホース、パイプ、倍力装置、ブレーキ・チャンバ、ブレーキ・ドラム(二輪の小型自動車のブレーキ・ドラムを除く。)若しくはディスク・ブレーキのキャリパを取り外し、又は二輪の小型自動車のブレーキ・ライニングを交換するためにブレーキ・シューを取り外して行う自動車の整備又は改造
六 緩衝装置のシャシばね(コイルばね及びトーションバー・スプリングを除く。)を取り外して行う自動車の整備又は改造
七 けん引自動車又は被けん引自動車の連結装置(トレーラ・ヒッチ及びボール・カプラを除く。)を取り外して行う自動車の整備又は改造

他人の自動車ブレーキパッドの交換は、上記の「分解整備」にあたるため、整備工場での交換が必須です。

【動画でチェック】DIYでブレーキパッド交換!交換方法

ブレーキパッドを自分で交換したい方のために動画をご紹介します。
下記は神戸市北区にてタイヤ交換・販売をする「エムズタイヤ」が公開している、スズキ アルトのブレーキパッド交換動画ですが、非常に参考になるので是非ご覧ください。

上記の動画ではブレーキパッドを実際に交換しています。
大まかな流れとしては以下のようになっています。

1. ジャッキアップを用いて車体を上げ、タイヤを外す
2. キャリパーを外す
3. 古いブレーキパッドを取り外し、清掃などをした上で新しいブレーキパッドを取り付ける
4. ピストンを縮める
5. キャリパーを取り付ける
6. タイヤを装着する
7. ブレーキテストをする

ブレーキパッドの交換方法を大まかにご紹介しましたが、自分で交換するのは

・ジャッキアップの使用があり広くて平坦な場所が必要
・工具を揃える初期費用がかかる

ことを考えると初心者にはハードルが高いかもしれません。

まとめ

ブレーキパッドの交換時期の目安と確認方法や、ブレーキパッドの交換費用についてご紹介しました。

本記事が納得のいくブレーキパッド交換に役立てば幸いです。

よくある質問

ブレーキパッドってどこにある部品?

ブレーキパッドは、自動車のタイヤの内側でタイヤと一緒に回っているブレーキローターに押さえつけられる部品のことで、回転エネルギーを摩擦による熱エネルギーに変換することで自動車の速度を落とす役割をしています。

ブレーキパッドは交換が必要なの?

一般的な乗用車のブレーキパッドはブレーキローターよりも柔らかい素材で作られていて、ブレーキをかけるごとにわずかずつ削れていきます。最終的にはパッド部分が全て削れてなくなってしまい、ブレーキ力が著しく損なわれてしまうので、パッドが削れてくると交換が必要になります。

ブレーキをかけるとキーっと甲高い音、壊れちゃったの?

一部の車両では、ブレーキパッドが減ってくると、ブレーキをかけた際に金属製の爪がローターに接触して異音を発することで、交換時期を知らせるようになっています。このため、キーっという音がするのは、ブレーキパッドが減ってきていますよ、というサインなので、そのまま放置するとブレーキが効かなくなるおそれも。早めにディーラーや整備工場などでブレーキパッドを交換してもらいましょう。