オールシーズンタイヤの性能を比較!最新おすすめ10選も

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オールシーズンタイヤは、季節を問わず年中使えるタイヤです。ノーマルタイヤとスタッドレスタイヤの2セットを用意する必要がなく、タイヤ交換の手間が省けるなど、そのメリットが注目され、じわじわと人気が高まっています。

ノーマルタイヤとスタッドレスタイヤの良いところを併せ持ったオールシーズンタイヤですが、メリットだけでなくデメリットもあるので注意が必要です。

この記事では、オールシーズンタイヤについて解説するとともに、おすすめの最新オールシーズンタイヤを紹介します。

オールシーズンタイヤとは

雪がたくさん降る地域では、冬にノーマルタイヤ(夏タイヤ)からスタッドレスタイヤ(冬タイヤ)に履き替えて対応しています。しかし、たまにしか雪が降らない地域では、そのためだけにスタッドレスタイヤを購入するのは不経済で、タイヤの履き替えや、保管場所を確保するのも一苦労です。

このような悩みを解決してくれるのがオールシーズンタイヤ。その名の通り、季節を問わずに使用できるので年間通して履き替えが不要なタイヤです。ノーマルタイヤの基本的な性能を持ちながら、浅雪やシャーベット状の雪、圧雪でも走行できる性能を持っています。

最近では、各タイヤメーカーからオールシーズンタイヤがいくつも販売され、降雪の少ない都市部などの地域で、選択する人が増えています。

オールシーズンタイヤのメリット・デメリット

オールシーズンタイヤの特徴から、メリットとデメリットを見ていきましょう。

メリット

まず、オールシーズンタイヤのメリットは、以下の3つ。

スタッドレスタイヤ不要

たまにしか雪が降らない都市部などの地域でも、万が一のことを考えればスタッドレスタイヤがあれば安心です。しかし、少しの期間のためにスタッドレスタイヤを購入するのは費用面で負担がかかります。

オールシーズンタイヤを装着すれば、春~秋の雪が降らない普段の道路はもちろん、冬の雪道でも走行でき、スタッドレスタイヤを購入しなくても済みます。

シーズン毎のタイヤ交換不要

ノーマルタイヤとスタッドレスタイヤを使い分けるとなれば、毎年タイヤの履き替え作業が発生します。ディーラーや専門店などに依頼すれば持ち込む手間と費用もかかりますし、自分で交換するにしても手間がかかります。

その点、オールシーズンタイヤにすれば、季節ごとの履き替え作業が不要になるため、手間と費用がかかりません。

タイヤの保管場所不要

ノーマルタイヤとスタッドレスタイヤの使い分けをすると、使用していないタイヤの保管場所が必要です。4本のタイヤを保管するとなれば、それなりのスペースが必要なので、マンションなどスペースの確保が難しい人にとっては悩みの種です。

しかし、オールシーズンタイヤにすれば、タイヤを2セット所有しなくてもいいため、タイヤの保管場所に悩む必要がなくなります。

デメリット

一方、オールシーズンタイヤのデメリットは、以下の2つ。

乗り心地が悪くなる

オールシーズンタイヤは、ノーマルタイヤとスタッドレスタイヤの特徴を併せ持つ優れたタイヤですが、そのためにノーマルタイヤと比べて静粛性や快適性、そして低燃費性が犠牲になり、乗り心地が劣ります。

普段の走行でこれらの性能を求めるのであれば、ノーマルタイヤとスタッドレスタイヤの両方を所有し、使い分ける方が良いでしょう。

凍結路は走れない

オールシーズンタイヤは、雪がうっすら積もった程度であれば走行可能です。しかし、深く積もった雪道や凍結したアイスバーンと呼ばれる道路では、十分なグリップ力が発揮できずスリップする可能性が高くなります。

あくまで、オールシーズンタイヤは降雪が少ない地域で、急に降った雪などに対応できるタイヤと理解し、雪がたくさん降ったり道路が凍結したりする場合には、スタッドレスタイヤが必要なことは理解しておきしましょう。

オールシーズンタイヤとノーマルタイヤ・スタッドレスタイヤの比較

オールシーズンタイヤをノーマルタイヤ・スタッドレスタイヤと比較して一覧表にまとめてみました。

オールシーズンタイヤ ノーマルタイヤ スタッドレスタイヤ
走行性能 ドライ路面
ウェット路面
雪上路面 ×
圧雪 ×
凍結路面 × ×
冬タイヤ規制 走行可能 チェーン装着必要 走行可能
チェーン規制 チェーン装着必要 チェーン装着必要 チェーン装着必要
その他 低燃費性能 ×
寿命 ×

それぞれのタイヤには、得意・不得意とする路面があります。また、長所・短所を持ち合わせているため、その特徴を理解したうえで装着するタイヤを選ぶようにしましょう。

オールシーズンタイヤ

オールシーズンタイヤは季節を問わず年中使えるタイヤで、ノーマルタイヤとスタッドレスタイヤそれぞれの特徴を併せ持ち、ドライ・ウェット、そして雪道での走行を可能にしているところが特徴です。

ノーマルタイヤとスタッドレスタイヤの2セットを所有する必要がなくなるので、季節ごとにタイヤを履き替える手間や費用、そして保管場所の確保も不要というメリットがあります。しかし、それぞれ専用に作られたノーマルタイヤとスタッドレスタイヤに比べると、グリップ力や寿命など性能面で劣るデメリットもあります。

ノーマルタイヤ

ノーマルタイヤは、新車時に標準装備されている一般的なタイヤのことで、夏タイヤやサマータイヤとも呼ばれ、晴れた日のドライな路面から雨の日のウェットな路面まで、春から秋にかけての走行に適したタイヤです。

また、低価格を売りにしたモデルから、快適性を追求したコンフォートタイヤや燃費性能を追求したエコタイヤ、そしてグリップ性能を追求したスポーツタイヤなど、ラインナップも豊富で選択の幅が広いのも特徴のひとつです。

しかし、雪道はもちろん、圧雪・凍結路面ではグリップが効かず、スリップによる事故の危険性が非常に高いため使用には向きません。

スタッドレスタイヤ

スタッドレスタイヤは、雪道はもちろん凍結路面でも走行できるタイヤで、冬タイヤとも呼ばれます。

タイヤのトレッド面に刻まれるサイプと呼ばれる細かい溝が、ノーマルタイヤに比べて非常に深いのが特徴です。これにより、滑りの原因である水膜を吸水することで、凍った路面に密着してグリップ力を高め、滑りやすい路面でも車を安定して走行させることができます。

その反面、ノーマルタイヤに比べ、乗り心地や燃費性能が劣り、寿命も短いといったデメリットがあります。

オールシーズンタイヤを選ぶときに注目するポイント

オールシーズンタイヤには、さまざまな性能やサイズがあります。性能面で、すべての条件を満たすことは難しいので、とくに求める性能を重視して選ぶのがポイントです。

性能面

オールシーズンタイヤには、以下のような性能があります。求める性能を重視して選びましょう。

ドライ性能

乾いた路面でのブレーキやコーナリング時の走行性能です。ドライ性能が高いほど、乾いた路面でのグリップ力は高く、安定した走りにつながりますが、タイヤのゴムを減らしてグリップ力を高めているため、摩耗しやすく寿命は短くなります。

ウェット性能

濡れた路面でのブレーキやコーナリング時の走行性能です。ウェット性能が高いほど、濡れた路面でのグリップ力は高く、安定した走りにつながります。一定基準を満たしたタイヤは日本自動車タイヤ協会(JATMA)により性能が評価され、最高ランクの「a」から「d」にランク分けされています。

耐摩耗性

タイヤのゴムの摩耗に対する強さのことで、耐摩耗性が高いほど、摩耗に強いので長持ちします。ロングライフになる反面、ゴムが硬めになるため、グリップ力や静粛性などが犠牲になることがあります。

静粛性

走行中にタイヤが路面と接することによって発生するノイズを抑える性能で、車内の静粛性を左右します。このノイズは、トレッドパターンの工夫や使用するゴム素材によって抑えることができす。

燃費性能

タイヤの転がり性能が、走行に対する燃料消費量を左右します。燃費性能が高いほど、低燃費で経済的です。燃費性能の高いオールシーズンタイヤを選ぶには、「低燃費タイヤ」という統一マークがついているかチェックしましょう。

低燃費タイヤはJATMAが定めたタイヤの性能試験で、「転がり抵抗性能」の等級がA以上、「ウェットグリップ性能」の等級がa~dの範囲内にあることを示しています。ちなみに転がり抵抗性能の等級はAAAが最上位で、順にAA、A、B、Cという順です。

タイヤサイズ

タイヤにはサイズがあり、車種によって決まっています。オールシーズンタイヤを購入する時は、現在装着されているタイヤサイズと同じものを購入しましょう。タイヤサイズはサイドウォールと呼ばれるタイヤの側面に表記されています。

【表記例】 205/60R 16 92H
  • 205:タイヤ幅(mm)
  • 60:扁平率(%)
  • R:ラジアル構造のタイヤ
  • 16:リム径(インチ)
  • 92:ロードインデックス
  • H:速度記号

オールシーズンタイヤおすすめ最新10選

 

オールシーズンタイヤはノーマルタイヤやスタッドレスタイヤに比べれば、まだまだ種類は少ないですが、その数は年々増えてきています。こちらでは、2022年最新のおすすめ10選を紹介します。

ダンロップ ALL SEASON MAXX VA1

ダンロップ ALL SEASON MAXX VA1は、対応車種が「ライトバン」「ロングバン」「小型トラック」といった商用車向けのオールシーズンタイヤです。同社の夏タイヤ(VAN01)よりも、ウェット性能・操縦安定性・ライフ性能を上回っています。

商用車向けのため、タイヤサイズ展開は12・14・15インチ、扁平率は80%のみですが、コストパフォーマンス重視の人におすすめです。

ダンロップ ALL SEASON MAXX AS1

ダンロップ ALL SEASON MAXX AS1は、軽自動車からミニバンまであらゆるタイプに対応した乗用車向けのオールシーズンタイヤです。同社の夏タイヤ(EC204)よりも、ウェットブレーキ性能が10%アップしています。

これは、Vシェイプ主構が水膜をタイヤ側面に効率よく排水し、水膜の侵入を防ぐことで実現しています。さらに、AS1のために開発したコンパウンドを採用し、同社の夏タイヤ(EC204)よりもロングライフを実現しました。こちらもコストパフォーマンスに優れたオールシーズンタイヤです。

ヨコハマタイヤ BluEarth-4S AW21

ヨコハマタイヤ BluEarth-4S AW21は、雪に強いオールシーズンタイヤとして登場しました。ドライ路面でしっかりと走れる剛性を持たせつつ、雪上路面で効果的な溝を多く配置した「オールシーズン専用方向性トレッドパターン」が大きな特徴です。

幅広いトレッドを採用して接地面をしっかり確保し、ドライ路面の安定性はもちろん、雪道、ウェット性能も向上させました。

これにより、同社の夏タイヤ(ECOS ES31)と同等のウェット制動性能を有し、雨の日も安心してドライブできます。

トーヨータイヤ オープンカントリー A/T Ⅲ

トーヨータイヤ オープンカントリー A/T Ⅲは、オンロード・オフロード問わずさまざまな地形と気象環境を走破する本格的なオールテレーンタイヤです。しっかりと路面を掴むラージトラクションブロックを配置し、快適性と力強い走破性を両立させながら、よりタフでワイルドなデザインに進化。

さらに、シビアスノー要件を満たしたスノーフレークマークを取得し、高速道路での冬タイヤ規制時でも、そのまま走行可能です。

トーヨータイヤ オープンカントリー A/T EX

トーヨータイヤ オープンカントリー A/T EXは、ドライ・マッドをスマートに走り抜けるSUVおよびクロスカントリー車専用のオールテレーンタイヤです。非対称パターンと剛性の高いブロックを採用し、高い耐久性とオンロードのレスポンス、オフロードの操作性を実現しています。

タイヤ内側は、リブパターン&ジグザグブロックがパターンノイズ低減やトラクション性能に貢献し、操縦安定性とブレーキ性能を向上。タイヤ外側は、オープンスリット&新バットレスデザインで、オフロード走行時のトラクション性能とプロテクション性能に貢献しています。

こちらのタイヤもスノーフレークマークを取得しており、雪道の走破性も高く、高速道路での冬タイヤ規制時でも、チェーン装着不要です。

ミシュラン クロスクライメート2

ミシュラン クロスクライメート2は、「雪でも走れる夏タイヤ」というキャッチフレーズのオールシーズンタイヤです。トレッドコンパウンドやトレッドパターンなどに特別な工夫を施し、雪道でもグリップ力を発揮します。

国際基準で定められたシビアスノータイヤ要件に適合し、従来品と比較して雪上グリップが7%も向上。高い雪上性能により、急な降雪時でも安心してドライブが可能です。高速道路での冬タイヤ規制時でも、チェーン装着不要で走行できます。

サイズは15インチ~20インチまで、全75サイズの取扱いで、多くの国産車に使用可能です。

ミシュラン クロスクライメート2 SUV

ミシュラン クロスクライメート2 SUVは、先ほど紹介した「ミシュラン クロスクライメート2」のSUV/クロスオーバー用オールシーズンタイヤです。新開発のトレッドコンパウンド「サーマル・アダプティブ・コンパウンド」を採用し、ドライ・ウェット・雪上路面などに幅広く対応し、一年を通してより安全な走行が可能になりました。

また、排水・排雪性能の向上や、ウェット、雪上路面においてより高いパフォーマンスを発揮する「新Vシェイプトレッドパターン」や、接地面が最大化されドライ路面での高い制動力を発揮する「V-ランプエッジ」、耐摩耗性と転がり抵抗を低減する「LEVサイプ」などの採用により、従来品よりもパフォーマンスが向上。

サイズは17インチ~20インチまであり、全30サイズをラインナップ。愛車がSUVやクロスオーバーの人には候補に入れてほしいオールシーズンタイヤです。

ミシュラン クロスクライメート キャンピング

ミシュラン クロスクライメート キャンピングは、バン/トラック/キャンピングカー用のオールシーズンタイヤです。遠出をする機会の多いキャンピングカーこそ、急な雪で立ち往生しないためにも、オールシーズンタイヤを装着しておけば安心ですね。

0.8mm厚のプロテクションにより、縁石などの擦れやカットによるサイドウォールの損傷を守る「サイドウォール プロテクター」や、擦れなどに強いミシュランのトラック用タイヤの技術から採用した「耐アブレージョンラバー」を採用し、優れた強度と耐久性を実現しています。

雪道での走行性能では、雪柱せん断効果により積雪路におけるトラクション性能を高める「Vシェイプ トレッドパターン」や、ブロックの倒れこみを抑制しエッジ効果に貢献する「3D ロッキングサイプ」を採用することで、シビアスノータイヤ要件に適合しています。

グッドイヤー ベクター フォーシーズンズ ハイブリッド

グッドイヤー ベクター フォーシーズンズ ハイブリッドは、突然の降雪、さまざまな天候や路面コンディションに左右されず、四季を通じて安定した走りを可能にするオールシーズンタイヤです。

気温変化に強い「オールウェザーシリカコンパウンド」の採用により、冬の低温下でもしっかりグリップしてくれます。また、細かい溝があるセンター部分でワッフル状の凸凹がブロック間を支え合う「3Dワッフルブレード」によって、路面を選ばない優れた運動性能を実現。

サイズは13インチ~18インチまで豊富にあり、軽自動車はもちろん、セダンやミニバンなど多くの車種をカバーしています。

BFグッドリッチ オールテレーンT/A KO2

BFグッドリッチ オールテレーンT/A KO2は、4×4車両からSUV・コンパクトSUVなど幅広い車種に対応しているオールテレーンタイヤです。オフロード性能はもちろん、オンロード、ドレスアップまでオールラウンドに対応。

タフ サイドウォール テクノロジーにより、ショルダーブロックの裂け割れを抑制し、外傷によるダメージに配慮します。また「アドバンスド・タイヤ・フットプリントシェイプ」が、オン・オフともに均等な接圧分布を実現し、偏摩耗を抑制します。

サイズは15インチ~22インチで、合計78種類とラインナップ豊富なので、ほとんどの国産SUVやクロスカントリー車に装着可能です。

まとめ

毎年の雪道対策に、スタッドレスタイヤを用意するほどではないが何もないと不安、という人には今回紹介したオールシーズンタイヤがおすすめです。オールシーズンタイヤであれば、季節を気にせず履き続けることができます。

しかし、オールシーズンタイヤにはメリットだけでなくデメリットもありますので、総合的に考えて自分にメリットがあるかどうかを考える必要があります。また、それぞれに特徴やサイズがありますので、自分の車や乗り方、そして住んでいる地域など考慮して最適なオールシーズンタイヤを選びましょう。