免許証を紛失したらどうするか?再発行までの流れ、悪用防止の備えまで解説

免許証 紛失

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車を運転する際の必需品である免許証。失くしてしまった場合どうすればいいでしょうか?

紛失したらまずどうすればいい?再発行はどこで?免許証の悪用を防ぐには?この記事では、そんな疑問を解決します。紛失なんてしないと思っている方も、万が一に備えて読んでみてくださいね。

免許証紛失時の対応

免許証 紛失

財布やスマホケース、ポケットなどに免許証を入れていて、どこかへ落としてしまった経験はありませんか?

免許証は車を運転する上での必需品であるとともに、あなた自身の証明書でもあるので、他人の手に渡ると悪用されてしまう恐れもあります。免許証を紛失してしまった場合は、次の3点を必ず行ってください。

①警察に遺失物届を出し、見つかった際に連絡をもらえるようにする

最寄りの交番や警察署で、必ず落とし物をした届出をしましょう。

その際、どこで落としたかなど紛失状況を聞かれるので、できるだけ詳細を伝えます。警察に届け出をしておくことで、万が一の不正利用時に自身の利用ではないことが証明しやすくなります。

お店や電車などで落とした可能性がある場合は、見つけて保管していてくれる場合もあるので、行ったお店や鉄道会社など、当日の行動範囲への落とし物の確認連絡も忘れずにしておきましょう。

②信用情報機関へ連絡し不正利用を防止する

免許証は身分証明として利用できるため、他人の免許証を利用して金融機関からの借入やクレジットカードの発行、銀行口座の開設などの悪用リスクがあります。

また、財布ごと紛失した場合には銀行のカード等も紛失も考えられます。そのため、免許証を失くしてた場合は速やかに信用情報機関へ連絡しましょう。

この機関では、私たちの個人情報(支払い状況など)を管理しており、連絡により不正利用被害のリスクを減らすことができます。信用情報機関は以下の3機関です。それぞれに連絡しましょう。

・全国銀行個人信用情報センター
TEL:0120-540-558
03-3214-5020(携帯電話等からの場合)
郵送にて本人申告手続き

・指定信用情報機関(CIC)
TEL:0570-666-414
インターネット、郵送、窓口にて本人申告手続き

・日本信用情報機構(JICC)
TEL:0570-055-955
スマホアプリ、郵送、窓口にて本人申告手続き

悪用を必ず防げるわけではありませんが、被害をできるだけ抑えるためにも申告をオススメします。警察への届出証明書が必要になる機関もあるので、遺失物届時の受領書は大切に保管しておきましょう。

③免許証の再発行手続きをする

紛失した免許証は、必ず戻るとは限りません。また、免許証が手元に無ければ、車の運転もできません。

免許証は警察署や運転免許センターなどで再発行が可能です。警察署での発行は2週間程度かかることがあるので、すぐに必要な方は、即日発行可能な運転免許センターか運転免許試験場での再発行手続きがおすすめです。

免許証の悪用について

免許証 悪用

免許証の不正利用とはどのようなものがあるのでしょうか?

皆さんは様々な手続きを行う際、免許証を利用しませんか?もちろん他にも書類等が必要な場合はありますが、免許証が他人の手に渡ることによって、他人でも本人同様のことができるようになってしまうのです。

クレジットカードが発行され、身に覚えのない高額請求をされたり、消費者金融での借入や犯罪使用目的での銀行口座開設など、さまざまな犯罪へ利用される可能性があります。

こういった被害に巻き込まれないように日頃から免許証をしっかりと管理し、万が一紛失した場合の対応についても、しっかり把握しておきましょう。

免許証紛失時の運転

免許証を失くした場合に運転するとどうなるでしょうか?

もちろん違反となります。車を運転する際には免許証の携帯が義務付けられています。そのため、免許証を紛失しているかどうかではなく、うっかり家などに忘れて運転した場合も違反にあたります。

ちなみに免許証を持っていない状態で取り締まられた場合、道路交通法第95条「運転免許証不携帯」となり、違反点数はありませんが、反則金3,000円が課せられます。これを軽いと思わずに、ドライバーの義務としてルールに則った運転を心がけましょう。

免許証再発行手続き

免許証 再発行

免許証の再発行は、管轄地域の警察署、運転免許センター、運転免許試験場、交通安全協会で行えます。

再発行に必要な持ち物・費用

・運転免許証再交付申請書(窓口に設置あり)
・運転免許証紛失・盗難てん末書(窓口に設置あり)
・申請用写真1枚(6ヶ月以内に撮影した縦3cm×横2.4cmのもの。現地で撮影できる場合あり)
・身分証明書(住民票の写し[コピー不可]、マイナンバーカード[通知カード不可]、健康保険証、社員証、学生証、パスポート、年金手帳など)
※現住所の記載ない場合は住所を確認できる書類をあわせて持参
・認印
・再交付手数料、2,250円(※都道府県によって変動あり)

自治体によって多少の違いがあるので、事前に問い合わせておくと安心です。

運転免許証に記載される写真の持参が可能な地域もあります。無帽(宗教上、医療上の場合は除く)、顔が正面を向いていること、上三分身、無背景、申請前6ヶ月以内に撮影したもので、とくに顔の輪郭や目といった、人の特徴が確認しにくいものはNGとなりやすいので注意が必要です。規格が厳しいので各地域警察ホームページよりご確認ください。

再発行手続きから免許証の交付までどのくらいかかるのでしょうか?

再発行までの日数は、再発行依頼をした場所によって異なります。運転免許センターや運転免許試験場は即日交付(1〜3時間程度)ですが、警察署での再発行の場合、交付まで数日〜2週間程度かかります。

すぐに免許の再交付が必要な方は、自宅から遠くても運転免許センターや運転免許試験場で手続きしましょう。再交付までは、免許不携帯の状態なので、必ず公共交通機関等を使ってくださいね。

警察署

地域によっては再発行申請を受付けていない警察署もあるようです。足を運ぶ前に管轄地域の警察ホームページから再発行が可能か確認してみてください。

再発行可能な警察署の一例

〇愛知県(愛知県警察
受付場所:23警察署・5幹部交番
受付時間:平日 9:00~11:00、12:00~16:00
※土日祝日・振替休日・年末年始(12/29〜1/3)は除く

〇大阪府(大阪府警察
受付場所:各警察署(大阪水上警察署と関西空港警察署は除く)
受付時間:平日 9:00~17:00
※休日は除く

運転免許センター

運転免許センターでは、主に免許の更新や再交付、記載事項変更といった業務を行っている場所です。

地域によって呼び方が違っていたり、業務を分散するために分けてあったりしますが基本的には同一と捉えておいても問題ないでしょう。

再発行可能な運転免許センターの一例

〇千葉県(千葉県警察
受付場所:運転免許センター
受付時間:平日 9:00~16:00
※土日祝日・年末年始は除く

〇愛知県(愛知県警察
受付場所:東三河運転免許センター
受付時間:平日 8:45~12:00、12:45~15:00
※土日祝日・振替休日・年末年始(12/29〜1/3)は除く

〇熊本県(熊本県警察
受付場所:運転免許センター
受付時間:平日 9:00~11:00、13:00~16:00
※土日祝日・休日・年末年始は除く

運転免許試験場

業務は、前項の運転免許センターと同じと考えてもらえばOKです。

運転免許試験場しかない地域、運転免許センターと運転免許試験場がある地域と差はありますが、ホームページで免許証再発行可能な会場を検索できます。

再発行可能な運転免許試験場の例

〇東京都(警視庁
受付場所:府中運転免許試験場、鮫洲運転免許試験場、江東運転免許試験場
受付時間:平日 8:30~16:00
※土日祝休日・年末年始(12/29〜1/3)は除く

〇愛知県(愛知県警察
受付場所:運転免許試験場
受付時間:月曜日~金曜日 8:45~17:15
※土日祝日・年末年始は除く

〇大阪府(大阪府警察
受付場所:門真運転免許試験場、光明池運転免許試験場
受付時間:平日 8:45~12:00 12:45~14:30
※土日祝休日は除く

交通安全協会

交通安全協会とは、運転免許証の更新などといった業務を委託されている協会で、交通安全を目的とした非営利団体のこと。地域によっては警察署を指す地域もあるようです。

こちらでの再発行も可能ですが、警察署と同様に交付までに2週間程度の時間を要するため、即日交付希望の方は運転免許センターか運転免許試験場をご利用ください。

再発行可能な交通安全協会の例

〇群馬県(群馬県庁
受付場所:各地区交通安全協会(前橋地区を除き、渋川地区は渋川署)
受付時間:平日 8:30~11:30 13:00~16:30

〇茨城県(茨城県交通安全協会
受付場所:警察署(地区交通安全協会)
受付時間:平日 8:30~16:30
※土日祝休日・年末年始(12/29〜1/3)は除く

まとめ

紛失届の提出、各信用機関への連絡、車を日常的に使用する方は再発行手続きを含めて早めに済ませましょう。免許証は、個人情報が詰まった大切なモノなので、日頃の管理には十分気をつけて紛失しないようにすることも重要です。

また、もし免許証を失くしてしまった時には、またこの記事を参考にしてみてくださいね。

よくある質問

免許証 紛失 よくある質問

免許証を紛失したらどこに連絡するといい?

免許証を紛失した場合、まずは最寄りの交番・警察署へ遺失物の届け出をしましょう。

また、免許証は個人情報が多く記載されているので、各信用情報機関への連絡が、不正利用のリスク軽減に有効です。財布ごと紛失して、クレジットカードやキャッシュカードも同時に紛失した場合は、クレジット会社や銀行にも、その旨連絡しましょう。

落とした場所に心当たりがある方は、お店であれば気づいた時点ですぐに連絡してください。落とし物として保管している場合があります。

面倒ではありますが、不正利用などの不測の事態を招かないためにも、各所への連絡は怠らないようにしてくださいね。

免許更新時に紛失した場合は?

免許証の紛失と更新のタイミングが重なってしまった場合、再発行と同時に免許証の更新が可能です。再発行に必要な持ち物と更新通知はがきを持参して手続きをすれば、更新された新たな免許証を取得できます。

免許証の更新を忘れて6ヶ月を超えてしまうと、失効してしまうので忘れずに更新するようにしましょう。

6ヶ月を超えた場合は、本免許試験の学科試験と技能検定を受ける必要があります。1年を超えた場合、仮免許試験の学科試験と技能検定も受けないといけません。

自動車学校へ再度通うような事態にならないために、日頃から更新時期には注意しておきましょう。

海外赴任や病気といった、やむを得ない理由がある場合はこの限りではありません。詳しくは警察署ホームページに記載されているので、気になる方は確認してみてください。

免許証を再発行後、古い免許証が見つかった場合は?

免許証を発行した後に、紛失した免許証が出てくるケースもあるでしょう。モノを失くした際、なぜか新しく買いなおした後などに見つかるのはよくある話ですよね。

古い免許証が出てきた場合は、警察署や運転免許試験場へ返却すればOKです。記念にとっておく方もいるようですが、再発行した後に見つかった古い免許証は、返却しなければならないことが道路交通法で定められています。(道交法107条第1項第3号)

免許証番号の末尾の数字は免許証の再発行回数を表しています。他人の免許証を見る機会はほとんどありませんが、できればゼロに近い数字でいたいですよね。