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盗難されやすい車種ランキングと盗難時の対処法!盗難から守る防犯対策も徹底解説

自動車の盗難は、ある日突然発生しうる深刻なトラブルのひとつです。

最近では、電子機器を駆使した巧妙な手口によって、鍵をかけていても盗まれてしまうケースが増加しています。高級車や人気車種だけでなく、年式の古い車やこのクルマが!?というような車種も窃盗の対象になることがあります。

この記事では、盗難されやすい車種やその特徴、なぜ狙われやすいのかといった理由を解説するとともに、万が一車が盗まれてしまったときの対処法や防犯グッズを活用した予防策、最新の盗難手口への対策まで幅広くご紹介します。

目次

盗難されやすい車種ランキング

車の盗難は年々手口が巧妙化しており、被害件数は決して少なくありません。

警察庁が発表した最新データによると、2024年(令和6年)の自動車盗難認知件数は6,080件。中でも、特定の車種が集中的に狙われる傾向があり、盗難リスクは車種選びにも大きくかかわってきます。

ここでは、盗難されやすい車種をランキング形式で紹介し、その共通点や、なぜ特定のモデルが標的になりやすいのかといった理由を解説していきます。

【1位】トヨタ ランドクルーザー

《画像提供:Response》

トヨタのランドクルーザーは、世界的に人気の高い高級SUVです。堅牢なボディと高い走破性から、中東やアフリカなどでも信頼性の高い車として重宝されており、転売目的の盗難が多発しています。

【2位】トヨタ アルファード

《画像提供:Response》

アルファードは、高級ミニバンとしてファミリー層からビジネス用途まで幅広く人気を集める車種です。そのため、中古市場でも高い需要があり、新型モデルやグレードの高い仕様は窃盗犯にとって格好のターゲットとなっています。

【3位】トヨタ プリウス

《画像提供:Response》

ハイブリッドカーの代表格であるプリウスも、長年にわたり盗難件数が上位に入る車種です。国内外での人気だけでなく、修理用としてのパーツ需要も高いため、部品取り目的での盗難も後を絶ちません。

【4位】レクサス LX

《画像提供:Response》

レクサスの最上級SUVであるLXは、その高級感とブランド力から、特に海外での需要が非常に高い車種です。1台あたりの転売価格が高額になることから、窃盗団にとっては非常に魅力的なターゲットとなっています。

【5位】レクサス RX

《画像提供:Response》

レクサスLX同様、海外需要が高く、特にアジアや中東での人気が際立っているため、中古車として輸出されるケースが目立ちます。また、RXは、ハイブリッド車が多く、バッテリーや制御ユニットなどの専用パーツが高値で取引されるため、車両全体だけでなく部品単位での盗難リスクも高くなっています。

【6位】トヨタ ハイエース

《画像提供:Response》

商用車として多くの企業や業者に利用されているハイエースも、盗難のリスクが高い車種です。耐久性に優れ、海外でのニーズも高いため、輸出用として狙われやすい傾向があります。構造が比較的シンプルで盗みやすい点も理由のひとつです。

【7位】ダイハツ ハイゼット

《画像提供:Response》

軽商用車として多くの現場や業務に使われているハイゼットも、盗難の対象となる車種です。地方での使用率が高く、鍵のかけ忘れやセキュリティ対策が不十分なケースも多い点が、盗難リスクを高めているようです。海外では小型の商用車への需要も高く、輸出目的で狙われることがあります。

【8位】トヨタ クラウン

《画像提供:Response》

長年にわたって日本の高級セダン市場をけん引してきたクラウンも、盗難被害が多いモデルのひとつです。中古部品の需要が高く、エンジン、足回り、内装パーツなどが高値で取引されることから、解体・転売を目的とした窃盗が後を絶ちません。古い年式のクラウンほど新型に比べ、セキュリティの脆弱性があるため、狙われやすい傾向にあります。

【9位】レクサス LS

《画像提供:Response》

レクサス LSは、レクサスを代表する最高級セダンとして位置づけられており、その高級感とブランド力ゆえに、国内外問わず高い需要があります。本革シートやエアサスペンションといった高級装備を多数搭載していることから、車両全体だけでなく部品単位での需要も高く、転売やパーツ取りを目的とした盗難リスクが高い車種です。

【10位】スズキ キャリイ

《画像提供:Response》

スズキのキャリイは、軽トラックとして長年多くのユーザーに支持されてきたモデルです。農業や建設業などで幅広く使われており、中古部品のニーズが高いため、部品取りを目的とした盗難が多い車種です。

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盗難に遭いやすい車の特徴

盗難被害に遭いやすい車には、いくつかの明確な特徴があります。

まず挙げられるのが、「国内外の中古市場で人気の高い車種」です。例えば、トヨタのランドクルーザーやプリウス、ハイエースなどは、安定した需要があり流通価格も高いため、狙われやすい傾向があります。

次に、「部品単位でも価値の高い車」にも注意が必要です。ナビやエアバッグ、エンジンなど、個々のパーツに高い市場価値がある車種は、分解されて、部品単位で販売されるケースも少なくありません。

「年式が古い」「防犯機能が簡素」といった点もリスク要因です。古いモデルや廉価グレードの車には、最新のセキュリティ機能が搭載されていないことが多く、窃盗団にとって手間なく盗める車とみなされる可能性があります。

なぜこれらの車種が狙われるのか?

窃盗団が特定の車種を狙う主な理由は、「リセールバリューの高さ」と「犯罪ビジネスとしての効率性」にあります。

例えば、ランドクルーザーやレクサス LXなどは、中東やアフリカなど海外市場で非常に高い人気があり、盗難後にそのまま輸出されることが多くみられます。

日本国内でも事故修理用の部品需要があるため、盗難車を解体して部品ごとに販売する、バラ売りビジネスが成立しやすくなっています。

古い年式の車や生産終了モデルは、パーツを確保する手段が限られているため、狙われるリスクがさらに高まります。

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もしも車が盗難されたときの対処法

防犯対策を万全にしていても、残念ながら盗難リスクはゼロにはなりません。もし盗難という緊急事態に直面した際には、慌てずに適切な手順で行動することが、被害の最小化につながります。

ここでは、車の盗難が発覚したときにまずやるべきことや、関係各所への連絡手順について解説します。

警察に盗難届を提出する

車の盗難に気づいたら、最寄りの警察署、または110番に通報しましょう。

その際は、車種やナンバー、車体の色、車の特徴を正確に伝えることが重要です。自宅での盗難であれば、防犯カメラの映像やGPSの位置情報があると、警察に提出することで捜査の助けになります。

警察署では盗難届を提出し、「受理番号(届出番号)」を受け取ります。この受理番号は、後に保険金の請求やローン契約者への報告の際に必要となるため、必ず控えておきましょう。

盗難届が受理されると、車両の情報は全国の警察データベースに登録され、発見された場合は警察から連絡があります。

保険会社に連絡する

自動車保険に加入している場合、盗難は「車両保険」の補償対象になることがあります。

盗難被害に遭ったことを確認したら、できるだけ早く保険会社に連絡をしましょう。その際、盗難の事実や警察への届出内容、受理番号、車の詳細情報などを正確に伝えます。

保険会社は、盗難状況の確認や調査を行い、その後に保険金の支払い可否について判断します。注意点として、車両保険に加入していても補償内容によっては全額が支払われない場合もあるため、契約内容を確認しておくことが大切です。

また、車が見つかるまで一定の待機期間(一般的に60日程度)を設ける保険会社もあります。この期間内に車が発見された場合は保険金が支払われないケースもあるため、保険会社の指示に従って対応を進めましょう。

ディーラーやローン会社に報告する

ディーラーから購入した車が盗難に遭った場合には、担当ディーラーにも盗難の事実を報告しましょう。

今後の対応や手続きにおいて、書類や購入記録の確認が必要になる場合があります。

また、GPSやセキュリティシステムの付帯サービスを契約している場合は、位置情報の提供やシステムの停止といった手続きもあわせて行うことができます。

ローンやリース契約中の車が盗まれた場合には、ローン会社やリース会社への報告も必須です。車両が返済中である場合、保険金によってローン残債を相殺できることもあるため、保険会社とローン会社の両方と連携を取りながら対応することが重要です。

報告が遅れると対応が複雑になる恐れがあるため、できるだけ早めの連絡をしましょう。

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車の盗難を防ぐための効果的な防犯対策

車の盗難被害を未然に防ぐには、事前の防犯対策が欠かせません。盗難手口は年々巧妙化しており、ただ鍵をかけるだけでは不十分なケースも増えています。

ここでは、物理的な防犯グッズから電子的なセキュリティ対策、そして日常生活で意識すべき予防ポイントまで、効果的な盗難対策を紹介します。

物理的防犯グッズ

物理的な防犯グッズは、窃盗犯に「盗みにくい車」と思わせる心理的効果があります。解除に時間がかかる仕組みがあるだけで、ターゲットから外れる可能性が高まります。

代表的なグッズには、ハンドルロックやタイヤロックなどがあります。これらの装置は車の操作そのものを物理的に制限するため、強制的に解除するには時間と手間がかかります。また、車外からも防犯対策が施されていることが一目でわかるため、盗難抑止効果が高いとされています。

ダミーのセキュリティライトを設置するだけでも、「警報装置ついている」という印象になるため、防犯効果が期待できます。

LESTA ハンドルロック

LESTAのハンドルロックは、高硬度合金と鉄鋼を使用した堅牢な構造が特徴で、物理的に切断されにくく、高い防犯効果があります。

また、ハンドルを無理に動かすとクラクションが鳴る仕組みが備わっており、不審者を威嚇する「二重の防犯機能」を果たします。

緊急時には窓割りハンマーとしても使用可能で、防犯だけでなく万が一の際の安心感も与えてくれるアイテムです。

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電子的な防犯対策グッズ

近年の車両盗難は、リレーアタックやCANインベーダーといった電子的手口が主流となっており、それに対抗するためには、電子的防犯グッズの導入が欠かせません。中でもスマートタグなどのGPS追跡装置は、盗難発生後の「早期発見」と「車両の確保」に非常に有効な手段です。

GPS装置を車両に取り付けておくことで、万が一盗まれた場合でもリアルタイムで車の現在地を把握でき、警察への通報や追跡に役立ちます。最近ではスマートフォンと連動するアプリ型のGPSも普及しており、手軽に導入できるのも魅力のひとつです。

そのほかの電子的対策としては、不正な侵入を検知すると警告音で周囲に異常を知らせるカーアラームの設置や、リレーアタックへの対策としてスマートキーの電波を遮断する専用キーケースの使用が挙げられます。

スマートキーを玄関付近に置いていると、外から電波を中継されるリスクがあるため、使用しないときは電波遮断ケースでの保管が推奨されます。

スマートタグ型GPS「AirMini」

このスマートタグは、iOS・Androidの両OSに対応した小型GPSトラッカーです。

アプリと連動してリアルタイムで位置を確認でき、誤差5m以内でのサウンド機能も搭載されているので、近距離では音を頼りに素早く場所を特定できます。

車の防犯はもちろん、子どもや高齢者の見守りなど、幅広い用途に対応しており、電池は約2年持続するのも魅力の1つです。

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リレーアタック防止用キーケース

リレーアタックとは、スマートキーから出る微弱電波を特殊な受信機で中継し、車に侵入・始動させる盗難手口です。これを防ぐには、スマートキーの電波を遮断する専用ケースの使用が有効です。

このキーケースは、電波遮断性能を高めるための二重構造を採用しており、スマートキーを入れるだけで電波を完全に遮断し、リレーアタックによる盗難のリスクを大幅に軽減してくれます。

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日常的に意識すべき盗難予防のポイント

防犯グッズの導入に加えて、日常的な意識や行動も車の盗難リスクを大きく左右します。高価な対策をしなくても、日頃からの防犯意識で大きな被害を防ぐことができます。

まず、短時間の駐車であっても必ず鍵をかけることが基本です。エンジンをかけたままの駐車や、スマートキーを車内に置いたまま離れるのも、盗難を誘発する大きな要因となります。

自宅の駐車場であっても、死角が多く人目につきにくい場所は盗難リスクが高まるため、できるだけ防犯カメラや照明のある明るい場所への駐車を心がけましょう。

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盗難車を狙う最新の手口

盗難の手口は年々進化しており、従来の物理的な手段だけでなく、電子機器を用いた高度な手法が広く使われています。特にスマートキーの普及により、車に触れることなく盗む「非接触型」の犯行が増加しています。

ここでは、現在多くの盗難被害を引き起こしている3つの最新手口について、詳しく解説します。

リレーアタック

リレーアタックとは、スマートキーが発する微弱な電波を中継し、車を解錠・始動させる手口です。

犯人は2人1組で行動することが多く、1人が住宅の近くでスマートキーの信号をキャッチし、もう1人がその信号を受けて車に送信します。これにより、正規のキーが近くにないにもかかわらず、車はキーが近くにあると誤認してしまい、簡単に開錠・発進できてしまいます。

この手口の厄介な点は、物理的な鍵のこじ開けなどが一切ないため、外観からは盗難された形跡がまったく残らないことです。

CANインベーダー

CANインベーダーは、車両の電子制御ネットワーク「CAN(Controller Area Network)」に不正アクセスして、ドアの解錠やエンジン始動を可能にする非常に巧妙な手口です。

犯人はヘッドランプやバンパーなどの外部パーツを取り外し、そこからCAN信号に接続することで、車のセキュリティシステムを乗っ取ります。

特に高級車や人気のSUVなど、高度な電子制御を搭載している車が狙われやすく、物理的な鍵が不要なスマートエントリー車両はリスクが高まっています。

CANインベーダーは、機器とノウハウが必要な分、組織的な窃盗グループが使うケースが多く、短時間で痕跡も残さず盗むことが可能です。

コードグラバー

コードグラバーは、スマートキーが発する暗号化された信号を記録し、あとからそのコードを再送信して車を開ける手口です。

犯人は、被害者が車を開錠・施錠するタイミングを狙い、無線信号を盗聴します。その信号を元に複製したデータを使うことで、あたかも正規のキーで操作しているかのように車両にアクセスできるようになります。

この手口も、物理的な破壊行為がなく、車体に傷一つつけることなく盗み出せるのが特徴です。車両側からは正規のキーで開錠されたと認識されるため、防犯アラームが作動しないことも多く、非常に厄介です。

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まとめ

車の盗難は、特定の車種が狙われやすく、手口も年々巧妙化しています。特にランドクルーザーやアルファードなどの人気車種は、海外への転売需要などから被害件数が多く報告されています。

盗難リスクを下げるには、複数の防犯対策を併用し、日頃から防犯意識を持つことが大切です。

近年はリレーアタックやCANインベーダーといった先進的な盗難手口が使われているため、最新の防犯対策を知り、愛車を守るために、今日からできる対策を取り入れていきましょう。

よくある質問

車両保険に入っていれば全額補償されますか?

盗難による被害は、一般的な車両保険の「車両盗難補償」が付いていれば補償されます。ただし、契約内容によっては免責金額が設定されていたり、補償上限が決まっている場合があるため、事前に契約内容を確認しておく必要があります。

最強の盗難防止対策は?

盗難を完全に防ぐ方法はありませんが、「物理的防犯グッズ」「電子的対策」「駐車環境の工夫」の3点を組み合わせることで、盗難リスクを大幅に下げることができます。複数の対策を併用することが最も効果的です。

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