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発炎筒は車検に必要?発煙筒との違い・使い方・おすすめ商品まで徹底解説

「発炎筒ってなに?」「発煙筒とどう違うの?」「車検に必要なの?」そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

発炎筒は、自動車への装備が義務付けられている非常時の大切なアイテムです。

特に高速道路などでのトラブル時には、事故を未然に防ぎ、命を守る手段にもなりますこの記事では、発“煙”筒の違いから、使い方や注意点、車検との関係、さらにおすすめの車検対応商品まで、わかりやすく解説しています。

緊急時にしっかり備えるためにも、ぜひ最後までご覧ください。

目次

発炎筒とは?

車に搭載されている赤い筒状の道具、それが「発炎筒(はつえんとう)」です。

普段はあまり意識することのないアイテムかもしれませんが、事故や故障など万が一のときに自分と周囲の安全を守ってくれる重要なアイテムです。

似たアイテムに「発煙筒(はつえんとう)」もありますが、この2つ、見た目は似ていても使い方や目的が大きく異なります。

ここでは、発炎筒と発煙筒の違いや、それぞれどのようなシチュエーションで使用されるのかについて解説していきます。

発炎筒と発煙筒の違い

発炎筒と発煙筒は、名前や見た目がよく似ていますが、その使い方や目的には大きな違いがあります。

発炎筒は自動車にへの装備が義務付けられている筒状の非常信号用具で、正式名称は「自動車用緊急保安炎筒」といいます。火を使って赤く明るい光と煙を出すことができ、高速道路や夜間、あるいはトンネル内などで事故や故障が起きた際に、後続車へ「ここに停車している車があります」と強くアピールするために使用します。

多くの乗用車には、この発炎筒が標準装備として装備されており、道路運送車両の保安基準によって、装備が義務付けられています。

一方、発煙筒は登山やキャンプ、災害時などで使われる道具で、煙を出して自分の居場所を知らせることを目的としています。多くは火薬を使って煙を発生させる「火薬式」ですが、近年では火を使わない「非火薬式」の発煙筒も登場しています。いずれも白や赤などの色付きの煙が遠くからでも目立つように工夫されており、空からの救助が想定される場面では重要な目印となります。

このように、発炎筒と発煙筒は非常時に使用する道具である点では共通していますが、使用場所や目的といった点ではっきりとした違いがあります。

発炎筒はどんな場面で使われる?

発炎筒が実際に使われるのは、車が思いがけず緊急停車するような状況です。

例えば、高速道路を走行中にエンジンが止まってしまったり、交通事故で路肩に停車しなければならないときなどが該当します。

特に夜間や雨・霧などで視界が悪いときは、停車している車の存在に気づかず、後続車が追突する危険性が高まります。

このようなとき、発炎筒を使うことで強い赤い光と煙が発生し、後続車のドライバーに対して「ここに停車中の車がある」というサインを出すことができます。発炎筒の光は非常に目立つため、三角表示板よりも早く注意を促すことができ、安全確保に役立ちます。

発炎筒の使い方と取り扱い注意点

発炎筒の使い方はそれほど難しくありませんが、火を使うため、いくつか注意が必要です。

従来の発炎筒は、キャップを外し、内側にあるこすり面で先端をこすって着火します。点火すると赤い炎と煙が出るので、車の後ろの安全な場所に置いて使います。炎が出ている間は本体が非常に熱くなるため、手に持ったまま使用したり、使用後すぐに触ったりしないように注意しましょう。

こうした火を使うタイプに加えて、最近ではLED式の非常信号灯も登場しています。LED式は火を使わず、点滅する光で周囲に危険を知らせます。やけどの心配がなく、より安全に使えるのが特徴です。

従来型の発炎筒には使用期限があり、多くは製造から4年ほどで、期限が過ぎると点火しにくくなったり、十分な光や煙が出ないことがあります。期限切れの発炎筒では車検に通らないため、定期的に確認しておくと安心です。

発煙筒とは?

名前が似ている発炎筒と発煙筒ですが、発煙筒は車には使われず、主に登山や災害時などで使用される非常用の信号道具です。火の変わりに煙を発生させることで、自分の居場所を遠くからでも知らせることを目的としています。

ここでは、発煙筒が使われる場面や使い方、安全に使うための注意点をご紹介します。

発煙筒はどんな場面で使われる?

発煙筒は、災害時やアウトドアなど、自分の位置を遠くにいる人に伝えたいときに使用します。

例えば、山で道に迷ってしまったとき、川で流されそうになったとき、あるいは地震で孤立してしまったときなどが想定されます。煙は空に向かって大きく上がるため、遠くからでも視認しやすく、助けを求めるサインとして有効です。

また、海上でも船が故障したときなどにも使われ、救助のヘリコプターや他の船に気づいてもらうのに役立ちます。白や赤などの煙を出すタイプが多く、視認性の高さが特徴です。

発煙筒の使い方と取り扱い注意点

発煙筒の使い方は製品によって少し異なりますが、多くはキャップを外し、こすって着火するタイプです。火がつくと、数分間にわたって煙が上がり続けます。煙は風に流れやすいため、周囲に人がいる場合は風向きに注意しながら使用しましょう。

発煙筒は、発炎筒と比べて炎の勢いも弱いため、比較的安全に使える非常信号用具です。ただし、火を全く使わないわけではないため、使用中や使用直後は本体に触れず、十分に冷めたことを確認してから処分しましょう。

また、発炎筒と同様に、多くの発煙筒には使用期限があるため、定期的に期限切れになっていないか確認しましょう。

発炎筒は車検に必要?LED式でも車検に通る?

普段あまり気にすることのない発炎筒ですが、実は車検の際に確認される項目の一つです。使用期限切れや未装備では車検に通りません。近年では、火を使わないLED式も登場しています。

ここでは、車検における発炎筒のルールや、LED式非常信号灯の扱いについて詳しく解説します。

車検での発炎筒の扱いとルール

車検では、「非常信号用具」がきちんと車に備えられているかどうかが確認されます。

これは道路運送車両の保安基準によって定められており、高速道路などを走行する車には、緊急時に発炎筒などで危険を知らせる体制が求められています。

ここで注意したいのが、発炎筒がただ車に載っているだけでは不十分だという点です。

発炎筒には使用期限があり、火薬式発炎筒の使用期限は4年です。期限が切れている場合、車検には通りません。。そのため、定期的に使用期限を確認し、必要に応じて新しいものに交換する必要があります。

LED式の非常信号灯は車検に通る?

近年は、火を使わずに赤色の点滅ライトで周囲に危険を知らせる「LED式の非常信号灯」が普及しています。電池式で、数時間にわたる連続使用が可能で、安全性の高さや取り扱いやすさから注目を集めています。

このLED式も、国土交通省が定めた基準を満たしていれば、車検対応の非常信号用具として認められます。「道路運送車両の保安基準 第43条の2」では、明るさや点滅の速度、可視距離などが細かく定められており、これらの基準をクリアしている必要があります。

注意すべきなのは、すべてのLED非常信号灯が車検に対応しているわけではないという点です。中には、アウトドアや防災目的で作られた製品もあり、それらは車検の基準を満たしていないことも。

購入する際は、「車検対応」や「国土交通省認定」などの表示があるかを必ず確認するようにしましょう。

おすすめの発炎筒

発炎筒や非常信号灯には多くの種類がありますが、選ぶなら車検に対応し、安全性の高い製品を選びたいところです。最近は、火を使わないLED式が主流となっており、扱いやすさや長持ちする点でも注目を集めています。

ここでは、Amazonで購入できる信頼性の高い車検対応品を2つご紹介します。いずれも国土交通省の保安基準を満たしており、非常時の備えとしてだけでなく、日常の安心にもつながる製品です。

LED式の発炎筒(非常信号灯)

「セイワ(SEIWA)非常信号灯 ライト付き KS100L7R」は、火を使わずLEDで点滅する車検対応の非常信号灯です。国土交通省の保安基準に適合しており、安全性と実用性の両面で信頼できます。

この製品には高輝度LEDチップが搭載されており、夜間でも約200メートル先から確認できる明るさを備えています。発光モードは「非常信号灯のみ」「ライトのみ」「非常信号灯+ライト同時点灯」の3種類があり、状況に応じた使い分けが可能です。

防滴仕様(IPX3相当)で雨の日にも使用でき、直径27mmの発炎筒ホルダーにも対応しています。現在お使いの発炎筒と差し替えて装着することができますが、車種によってはホルダーサイズが合わない場合があるため、購入前に必ず確認しましょう。

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緊急時に使える安全セット(パープルセイバー&非常信号灯)

エーモン(amon)の「緊急安全セット(パープルセーバー&非常信号灯)」は、2つの安全装備をひとつにした、信頼性の高い非常用セットです。いざというときに備えておくと安心できるアイテムです。

「パープルセーバー」は、三角表示板の代わりに使える道路交通法対応の警告灯です。夜間は約800メートル、昼間でも約300メートル先から視認できる強力な発光力があり、後続車への注意喚起に役立ちます。

次に「非常信号灯(赤)」は、発炎筒の代替として使えるLED式の車検対応品です。火を使わず、電池を交換すれば繰り返し使えるため経済的で、使い捨ての発炎筒よりも扱いやすいのが特長です。点滅は約8時間持続し、夜間でも約200メートル先から確認できます。

また、両製品ともマグネット式で、車体への装着を簡単に行うことができます。

このセットは防滴仕様(IPX3相当)で、国土交通省の保安基準にも適合しています。トラブル発生時の心強い備えとして、ひとつ常備しておくと安心です。

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まとめ

発炎筒は、高速道路などで車が急停車した際に、後続車に自分の存在を知らせるための大切な安全装備です。

道路運送車両の保安基準により、車検では非常信号用具としての設置が義務づけられており、使用期限内であることも確認されます。

近年は、火を使わずに赤い光で注意喚起ができるLED式の非常信号灯も登場しており、安全性や取り扱いやすさから人気を集めています。国土交通省の基準を満たしていれば、これらも発炎筒の代替品として車検に対応可能です。

なお、名前の似た「発煙筒」は、登山や海上などでの災害時に使用されるもので、煙を出して位置を知らせる目的があります。車に搭載する発炎筒とは用途も使用環境もまったく異なるため、混同しないよう注意が必要です。

万が一の事態に備えて、信頼性の高い発炎筒やLED非常信号灯を車内に常備し、定期的に使用期限や動作確認を行っておくことが、安全につながります。緊急時に確実に使えるよう、普段から備えておきましょう。

よくある質問

発炎筒が使用期限切れの場合、すぐに処分するべきですか?

火薬式の発炎筒の使用期限は4年です。期限切れになると正常に点火しない可能性もあり、車検にも通らないため、安全性と法的な面の両方から早めの交換をおすすめします。

発炎筒はどこで購入できますか?

発炎筒は、オートバックスやイエローハットなどのカー用品店のほか、ホームセンター、ガソリンスタンドなどでも購入できます。また、Amazonや楽天などのネット通販でも購入可能です。

LED式を選ぶ場合は、すべてが車検対応というわけではないため、基準を満たしているかどうかをしっかり確認して選びましょう。

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