これまでのハッチバックモデルとは一線を画し、独特のスタイルで人気を呼ぶアウディA3スポーツバック。ただ、中古車市場ではどのくらい人気があるのか気になる人もいるでしょう。
また、買取に出すといくらで売れるのでしょうか。そこで、A3スポーツバックの買取事情について調べてみました。買取価格や査定額アップにつながるポイントも紹介します。
目次
A3スポーツバックの特徴
A3スポーツバックは、狭い街中でも扱いやすいサイズ感というコンパクトカーのメリットをそのまままに、広さや使い勝手で劣るという従来のデメリットを覆した車でもあります。
ボディサイズを最大限に活かした室内設計は、十分な広さと使い勝手の良さを兼ね備え、コンパクトカーだからと妥協することのない、上質さや走りの味わいも感じることができます。
革新的なAudiの姿勢や高い技術は、ボディサイズのデメリットを覆そうという強い決意が感じられ、A3スポーツバックは新たな車の基準を提案した車だとも言えます。その仕上がりには目の肥えた自動車評論家の評価も高く、プレミアムコンパクトカーの名を欲しいままにしています。
さらに、走行時の衝突の危険を検知、警告するシステムや、必要に応じてブレーキを自動的に作動させるシステムなど、先進的な安全装置も採用され、高い安全性でドライバーをサポートしています。
A3スポーツバックのデザインについて
実用性の高さと美しさが同居するA3スポーツバックのフォルムは、非常にスポーティに磨き上げられています。
アウディの高い製造技術により、シャープなプレスラインが実現されることで、ボディの仕上がりの良さや存在感が際立っています。無駄な線や装飾に頼っていないので、精度の高いボディラインが一層引き立ち、洗練された機能美や上質感を創り出しています。
アウディを象徴する、シングルフレームグリルを核としたフロントマスクから、まるで日本刀のような切れ味の鋭さを感じるサイド部、そして視認性の高い鮮やかなテールライトが印象的なリアビューにいたるまで、一切の妥協がないことがわかります。
そしてA3スポーツバックのインテリアも、厳選された素材で見えないところまで愚直にていねいに作り込まれています。インテリアも細部にわたってこだわり抜かれ、目立たない部分においても最上級の質感を持ち、室内の雰囲気を演出しています。
最上級の質感に加え、最先端で革新的なテクノロジーも搭載されているので、今までに体験を得ることができます。乗り心地は人それぞれ違うので数値化が難しい要素ですが、そのようなフィーリングにおいても、A3スポーツバックはとことんまで追求し、ユーザーの満足度を高めています。
A3スポーツバックのボディサイズ
続いては、A3スポーツパックのボディサイズをご紹介します。
- 全長:4.33m~4.34m
- 全幅:1.79m
- 全高:1.43m~1.47m
日本の狭い道でも扱いやすいボディサイズとなっていますが、A3スポーツバックの真骨頂は室内空間の素晴らしさです。ボディサイズを無駄にしない配置で、最大限のスペースを確保しています。
しっとりとした乗り心地に加え、身体をしっかりと保護して正しい姿勢を保つことができるシートは、一つ一つゆとりのあるサイズ設計なので、コンパクトカーとしては最上級のゆとりを感じることができます。
A3スポーツバックの燃費性能
A3スボーツバックに搭載されるTFSIエンジンは、インタークーラー付きターボチャージャーとガソリン直噴という技術をベースに、高効率と高出力を両立させているアウディブランド最先端のエンジンです。低速域から力強い走りが味わるのが特徴で、上質な走行性能を楽しむことができます。
そして、幅広い回転域での強大なトルクと低燃費、低排出ガス性能も持ち合わせています。A3スポーツパックのカタログ燃費は、16.0~19.5km/Lとなっています。
また、妥協なく最適化された車両全体の重量バランスと、軽量かつ高剛性なボディも、A3スポーツバックの燃費性能に大きく貢献しています。
A3スポーツバックの買取相場
続いては、A3スポーツバックの最新買取相場をご紹介します。
< A3スポーツバック 1.4 TFSI スポーツSラインパッケージ>
年式:平成29年(2017年) 走行距離:7万km カラー:ホワイト系
新車価格:361.0万円 買取価格:178.3万円 残価率:約49%
< A3スポーツバック 1.8 TFSI クワトロ 4WD>
年式:平成26年(2014年) 走行距離:5万km カラー:ブラック系
新車価格:429.0万円 買取価格:134.8万円 残価率:約31%
< A3スポーツバック 1.4 TFSI>
年式:平成28年(2016年) 走行距離:4万km カラー:ブラック系
新車価格:356.0万円 買取価格:128.4万円 残価率:約36%
A3の買取では、年式が古くなるごとに買取価格が下がることがわかります。それでも、登録年数が5年の車に36%の残価率がつけられていることから、それほど大きく下がることはないようです。それでも、早めに売却をすると高値が期待できるでしょう。
A3スポーツバックの人気グレードと残価率
A3スポーツバックは、排気量が1.4Lと1.8L(2017年のマイナーチェンジ以降は2.0L)のグレードがあり、それぞれ基本グレードと上級グレードに分けられます。
買取事例を見ていても、A3スポーツバックは1.4Lエンジンを搭載した基本グレード1.4TFSIの人気が圧倒的に高く、ユーザーからはコストパフォーマンスの高さが評価されています。
A3スポーツバックの上質な走り心地は基本モデルでも十分に体感でき、新車価格も最も安いことから、1.4TFSIの一人勝ちという状況が目立ちます。
コンパクトカー市場では、国産・輸入車問わず競合車が多いため、人気のない車はリセールバリューが特に低い傾向にあります。A3スポーツバックは、比較的各モデルの人気が高いため、相場も安定している様子が見られます。1.4TFSI以外のグレードにおいても、一定の査定額が付いていることからも、その人気ぶりは伺えます。
ただし、国産車の人気コンパクトカーと比較すると残価率は劣ります。特にモデルチェンジやマイナーチェンジが発表されるタイミングでは、相場が下がりやすいので、注意が必要です。
A3スポーツバックをより高額に買い取ってもらうポイント
続いて、A3スポーツバックをより高額に買い取ってもらうポイントをご紹介します。
人気のカラー
A3スポーツバックのボディカラーは、下記となります。
- アイビスホワイト
- グレイシアホワイトメタリック
- モンスーングレーメタリック
- フロレットシルバーメタリック
- ミトスブラックメタリック
- タンゴレッドメタリック
- マコウブルークリスタルエフェクト
マコウブルークリスタルエフェクトは特別色となるため、オプション料金が発生しますが、鮮やかな発色で特別感を演出することができます。
ただし、車のリセールバリューは定番色や人気色の方が高い傾向にあります。
日本ではホワイト・ブラック・シルバーのボディカラーが、圧倒的な人気となっています。A3スポーツバックでも、アイビスホワイト・グレイシアホワイトメタリック・ミトスブラックメタリックの人気が高く、査定時にもプラス要素となります。
ただ、ヨーロッパや北米では人気色の傾向が異なります。ブルー系やレッド系が人気色となりますので、海外での販売ルートを確保している買取業者であれば、査定額アップにつながります。
人気のオプション
A3スポーツバックのオプションで、アウディの最新技術であるバーチャルコックピットを選ぶことができます。メーターパネル全体を12.3インチの高精細モニターとし、運転に必要な情報がすべて集約されています。
さらに、必要に応じてナビの地図やオーディオ、電話などのメニューをステアリング操作一つで、柔軟に切り替えることができます。見やすく斬新なデザインのインターフェイスは、A3スポーツバックの先進性を象徴するオプションだと言えるでしょう。
先進性を強調するA3スポーツバックにおいて、このようなオプションは高く評価されます。クルマとの対話をより深めるバーチャルコックピットは、買取業者のニーズも非常に高いようです。
10年落ちの場合値段はつくか?
A3スポーツバックは2012年に現行モデルへと移行したため、10年落ちの車は型落ちモデルとなります。型落ちモデルも人気の高い車ですので、10年落ちの車でも値段がつく要素は十分にあります。
走行距離も少なくトラブルの少ない車であれば、問題なく値段はつくものだと考えられます。ただ、人気の高いクルマになればなるほど、下取りと買取では査定額に差が出やすい傾向にあります。
業者によってのニーズが違うため、A3スポーツバックの再販に自信のない業者であれば、相場より安い価格で提示される可能性があります。買取業者のニーズはわかりづらいため、多くの業者にアプローチをして、A3スポーツバックの相場を把握しつつ、高い査定額を提示してくれる買取業者を探しましょう。
まとめ
今回は、A3スポーツバックの買取情報をご紹介しました。上質なコンパクトカーとして、人気は安定していますが、ニーズのある買取業者に売却することが高価買取のポイントとなります。車一括買取査定サイトなどを利用し、多くの業者にアプローチすることをオススメします。