スタイリッシュで大人っぽい外観が魅力のA4。アウディの伝統的なスタイルが高く評価され世界中から人気の1台です。ただ、日本での買取相場も気になりますよね。そこで、A4の特徴を説明し、買取価格についても詳しく紹介します。
目次
A4の特徴
圧倒的な強さと優美な佇まいを併せ持つA4は、乗る人の印象に残る、独自の個性を持つ車です。ミドルクラスのセダンで、日本の狭い道や駐車場でも扱いやすいサイズ感ながら、室内空間は広々としていて、各シートへのおもてなしの精神を感じることができます。
アウディがミドルクラスセダンを開発してきた歴史は古く、A4の源流となるミッドサイズアウディが販売されたのは、およそ半世紀前の1965年です。その後アウディ有数の成功作とも言われるアウディ80へと形を変え、さらに進化する形でA4へと伝統が受け継がれてきました。
A4シリーズは、1994年に初登場していますが、前身であるアウディ80と合わせると、累計販売台数が1,200万台以上にも及ぶ、ベストセラーの車です。歴代のA4が支持された理由は、デザイン・テクノロジー・そしてスポーティさを巧みに融合することで、常に最先端の車としての存在感を確立したことが挙げられます。
A4はいつの時代でも、ミドルセダンの水準以上のクオリティを提供し続けることで、多くのファンを獲得してきました。
A4のデザインについて
A4のデザインは一見シンプルですが、計算され尽くした造形美や上質な仕上がりは、奥深い高級感を感じることができます。ボディはワイドな形状で力強さを感じ、シャープに流れるボンネットフードのラインは美しく、たくましさが強調されるフェンダーのアーチなど、見る場所によって異なる印象を受けます。
緻密に計算されたディテールは、ミドルクラスセダンの競合車の中ではトップクラスの高級感と上質さを印象付けます。特にフロントマスクからは、立体的なシングルフレームグリルとスポーティなエアインテイクが、独自の存在感を主張します。
そしてインテリアは、ラップアラウンドデザインによって、開放感のある空間を演出します。帯状のデザインを施したエアベントとダッシュボードによって、サイズ以上に広い印象を与え、圧迫感を感じることのない室内空間に仕上がっています。
内装は華美な作りではありませんが、一つひとつのパーツが磨き上げられることによって、シート・コックピット・操作パネル・収納と、全ての配置が絶妙に仕上げられています。
A4のボディサイズ
続いては、A4のボディサイズをご紹介します。
- 全長:4,74m~4,76m
- 全幅:1,84m
- 全高:1,41m~1,43m
現行モデルでは先代のA4よりサイズアップしているため、室内空間にもゆとりを感じることができます。サイズアップをすると、狭い道や駐車場での取り回しが気になる点ではありますが、A4には先進の安全性能が搭載されているので、運転時の安全性が高まり不用意な事故のリスクが大いに軽減されています。
A4の燃費性能
A4はモデルチェンジやマイナーチェンジのタイミングで、常に燃費の向上を図っています。現行モデルでは、Cd値0.23を達成したエアロダイナミクスや、ボディ全体の軽量化などによって、燃費の改善とCO2の排出量を削減しています。
A4のエンジンは最高出力190ps/、最大トルク320N・m、同252ps/370N・mを発生する、2種類の2L直4直噴ターボが採用され、これらに組み込まれているトランスミッションは、いずれもツインクラッチの7速Sトロニックで、安定感のある走りを実現しています。
そんなA4のカタログ燃費は、15.5~16.6km/Lとなっています。
ハイブリッド車やクリーンディーゼル車ほどの低燃費性はありませんが、ガソリン車のミドルクラスセダンとしては、非常に実用的な燃費であることがわかります。
A4の買取相場
続いては、A4の最新買取相場をご紹介します。
< A4 2.0 TFSI クワトロSラインパッケージ 4WD>
年式:平成25年(2013年) 走行距離:6万km カラー:ブルー系
新車価格:621.0万円 買取価格:85.2万円 残価率:約13%
このグレードは4WDが搭載されているため、高い人気を誇ります。ただ、カラーがブルーであったことがマイナスポイントとなったのでしょう。ヨーロッパでは人気のカラーですが、日本では選ばれることが少なく買取価格を下げる結果となりました。
< A4 2.0 TFSI>
年式:平成25年(2013年) 走行距離:5万km カラー:ホワイトパール系
新車価格:460.0万円 買取価格:74.8万円 残価率:約16%
年式の古さと走行距離が伸びていることで残価率が低くなっています。少しでも買取価格を上げるためには、早めに買取に出すのがいいでしょう。
A4の人気グレードと残価率
A4は、1.4Lと2.0Lエンジンを搭載するグレードがあり、駆動形式や装備品の違いで、差別化を図っています。
定期的な特別仕様車など、マイナーチェンジも図っていますが、中古車市場での人気の傾向を見ると、2.0Lエンジンを搭載し、4WDならではの力強い走りを楽しめるA4 2.0TFSIクワトロの人気が高いようです。
アウディの他の車からは、排気量が小さい基本グレードの人気が高いと言った状況が多く見受けられますが、A4のユーザーはミドルクラスセダンで4WDの本格的な走行性能を楽しめると言った点に、メリットを感じているようです。
A4は各モデルで流通台数にばらつきがありますが、買取相場は比較的安定している車だと言って良いでしょう。セダン車は、他のボディタイプと比べると、厳しい売れ行きが続いていますが、A4の基本性能の高さは浸透していて、その結果高いリセールバリューを保っているようです。
A4をより高額に買い取ってもらうポイント
続いて、A4をより高額に買い取ってもらうポイントをご紹介します。
人気のカラー
A4のボディカラーは、下記のラインナップとなっています。
- アイビスホワイト
- フロレットシルバーメタリック
- グレイシアホワイトメタリック
- モンスーングレーメタリック
- ミトスブラックメタリック
- ナバーラブルーメタリック
- タンゴレッドメタリック
A4はアイビスホワイト以外は、すべてメタリック仕上げとなっています。メタリック系は光沢の少ない仕上げ方法ですが、ソリッド系と比較すると、傷や汚れが目立ちにくいので、メンテナンスが楽なメリットがあります。
様々なカラーバリエーションがありますが、A4はアイビスホワイトやグレイシアホワイトメタリックなどのホワイト系の人気が高いようです。買取市場ではどのボディカラーかによっても、査定額は異なってきますが、A4のホワイト系は総じて、高いリセールバリューとなっています。
A4のボディカラーは、シックな雰囲気の中にもしっかり個性を主張してくれる色合いが多いのですが、中古車市場では個性的な色より人気色の方が、需要を見込めます。そのためリセールバリューにも、人気度は大きく影響してくるので、ボディカラーを選択する際には、参考にしてください。
人気のオプション
A4に限らずですが、アウディ車の買取事例において、多くの査定額アップが報告されているのが、アウディバーチャルコックピットです。
アウディバーチャルコックピットは、12.3インチと大きな液晶画面を持ち、速度計・回転計やマップ情報、アウディ独自のアウディコネクトサービスを受けることができます。オーディオ情報なども表示することができ、目の移動が少ないことからドライバーの負担を軽減することができます。
操作もステアリングスイッチでコントロールすることが出来るので、非常に便利です。A4には数々の革新的な技術が体感できるオプションが用意されていますが、アウディバーチャルコックピットは新たなコックピットの形を提案した、ドライバーも同乗者も快適に使えるシステムです。
中古車市場でもニーズが高いので、査定時にはプラス要素へと大きくつながります。
10年落ちの場合値段はつくか?
A4はこれまで4回のモデルチェンジを行い、現行モデルで5代目となりますが、どのモデルの歴史を見ても、比較的相場は安定している車です。10年落ちの車は型落ちモデルとなりますが、人気も安定しているため、需要が見込める車だと買取業者からは評価されています。
そのため、10年落ちであっても車の状態が極端に悪くなければ、しっかり値段のつく車です。ただ輸入車は、買取業車によって査定額が変わりやすいデメリットもあります。
A4の10年落ちの車を売却する際には、A4の価値を把握し販売ルートを把握している業者へ依頼することで、高価買取の可能性が高まります。そのような業者を探すには、時間がかかりますが、車買取一括査定サイトなどを利用することによって、大きく手間を省くことも可能です。
まとめ
今回は、A4の買取情報をご紹介しました。アウディが得意とするミドルクラスセダンで、確固たる存在感を示し続けるA4は、買取相場も比較的安定している車です。
ただし、輸入車は買取業者によって差が出やすい傾向にありますので、複数の業者へ見積もりを依頼し、最も高い査定額を提示してくれる業者と交渉を進めましょう。