“上質コンパクトカー”日産・ティーダ!その価格や維持費もコンパクト?

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日産・ティーダは「コンパクト ミーツ ラグジュアリー」のキャッチコピー通り、コンパクトカーなのに高級車のように上質に仕上げられた車でした。車体が大きく値段が高い高級車は無理だけど、質感にはこだわりたいという人にはまだまだ人気の車種です。

車自体の価格はお手頃で購入できたとしても、次に問題なのが「維持費」です。日産・ティーダはコンパクトカーなので、維持費も高くないと思われますが実際にはどれくらいなのでしょうか?

日産・ティーダの特徴

ボディサイズと室内空間

日産・ティーダは普通車のセダンよりもちょっとコンパクト、だけど軽自動車ほど小さくない程よいサイズのハッチバックタイプの普通乗用車です。それなのに室内空間は高級車並み。そんな日産・ティーダのボディサイズと室内空間は以下になります。

ボディサイズ

  • 全長:4,205mm
  • 全幅:1,695mm
  • 全高:1,535mm(FF)、1,540mm(4WD)

室内空間

  • 室内長:2,035mm
  • 室内幅:1,390mm
  • 室内高:1,240mm(サンルーフ装着車は1,210mm)

エンジン

日産・ティーダのエンジンは、1.5L DOHC 直列4気筒のMR15DEエンジンと1.8L DOHC 直列4気筒のMR18DEエンジンの2タイプがあります。それぞれのスペックは以下になります。

HR15DEエンジン

  • 最大出力80(109)kW(PS)/6000rpm
  • 最大トルク148(15.1)N・m(kgm)/4400rpm

MR18DEエンジン

  • 最大出力94(128)kW(PS)/5200rpm
  • 最大トルク176(17.9)N・m(kgm)/4800rpm

燃費

日産・ティーダの燃費は、エンジンの排気量、駆動方式の違い、車両重量の違いなどグレードにより異なります。各グレードの燃費は以下になります。

  • 15S:16.8
  • 15M:19.4
  • 15G:19.4
  • 18G:16.4
  • 15S FOUR:16.0
  • 15M FOUR:16.0

※10.15モード、単位はkm/L、日産カタログ数値

日産・ティーダでかかる維持費は年間どのくらい?

自動車を維持していくには、税金や保険、ガソリン代に駐車場代などさまざまな維持費がかかります。日産・ティーダの場合、1年間にかかる維持費を調べたところ約320,000円が必要だとわかりました。その内訳をご紹介します。

税金

自動車にかかる税金には「自動車税」と「自動車重量税」があります。それぞれの税金がかかるタイミングと金額を紹介します。

自動車税

自動車税とは、毎年4月1日現在の自動車の所有者に対してかかる税金のことです。自動車税の税額は排気量と新規登録から13年経過しているかどうかで決まります。日産・ティーダの1年間の税額は以下になります。

  • 1500cc:34,500円(13年経過:40,000円)
  • 1800cc:39,500円(13年経過:45,500円)

重量税

自動車重量税とは、新車購入時および車検実施時に必要となり自動車の重量と新規登録から13年および18年超過しているかどうかで税額が決まる税金です。日産・ティーダの車両重量は1,100~1,240kgなので自動車重量税の区分は1,500㎏以下となります。自動車重量税は毎年の税金ではないため1年あたりの税額を算出すると以下になります。

  • 新規登録から13年以内:24,600円÷2年=12,300円
  • 新規登録から13年経過:34,200円÷2年=17,100円
  • 新規登録から18年経過:37,800円÷2年=18,900円

保険

自動車を運行する場合、必ず加入しなければいけない「自賠責保険」と自賠責保険だけでは補償しきれないためにさらに加入する「任意保険」があります。現在では自賠責保険だけは万が一の時に十分な補償ができなため任意保険にも加入するのが一般的です。

自賠責保険

自賠責保険は新車購入時および車検切れの中古車購入時、車検時かその前に加入する自動車保険です。自賠責保険は次の車検が来るまでの期間をカバーするような期間設定で作られていますので、新車購入時には3年(36か月や37か月)で、中古車購入の場合は2年(24か月や25か月)で加入となります。これを1年間に計算しなおすと以下の保険料になります。

  • 25,830円÷2年=12,915円

任意保険

任意保険は加入しなくても新車および中古車の購入は可能で車検も受けることができます。しかし、万が一のことを考えると加入すべき保険と思われます。任意保険はその車を運転する人の年齢や過去に保険を適用した回数(事故回数とは異なる)、また保険会社や補償内容で保険料が変動します。

任意保険に加入する場合の補償条件で一番重要視されるのは、対人保険と対物保険です。どちらも無制限の保険にかけておくことが一番安心です。下記は、ある状況に基づいて1年間の保険料を算出したものです。

・保険対象者年齢:26歳以上
・等級:10等級
・免許の種類:ブルー
・年間走行距離:7,000㎞
・運転者:家族限定
・対人賠償:無制限
・対物賠償:無制限
・車両保険:なし

  • 保険料:約52,000円

その他費用

自動車を走らせるためには燃料となるガソリンが必要になります。また自宅に駐車場がなければ、駐車場を借りる必要があります。それぞれ1年間にかかる費用をおおよそで算出してみました。

ガソリン代

年間走行距離を5,000㎞、レギュラーガソリンの価格を142円/Lとした場合、グレード別の1年間のガソリン代は以下になります。

  • 15S:5,000km×142円/L÷16.8km/L=42,262円
  • 15M:5,000km×142円/L÷19.4km/L=36,598円
  • 15G:5,000km×142円/L÷19.4km/L=36,598円
  • 18G:5,000km×142円/L÷16.4km/L=43,293円
  • 15S FOUR:5,000km×142円/L÷16.0km/L=44,375円
  • 15M FOUR:5,000km×142円/L÷16.0km/L=44,375円

駐車場代

自宅に駐車場がない場合、自宅近くに駐車場を借りる必要があります。駐車場代は地域や状況により違いがあります。1か月の駐車場代で一番高い東京都が31,077円、一番安い長野県が4,144円、全国平均が8,288円となっています。全国平均の駐車場代をもとに1年間の駐車場代を算出すると以下になります。

  • 8,288円×12か月=99,456円

車検代

自動車の車検は新車購入時のみ3年後、以降は2年毎に受ける必要があります。日産・ティーダの場合で継続車検をディーラーで受けて、交換部品がなかった場合の最低限の車検内訳と費用は以下になります。

・検査手数料:1,200円(OSS申請は1,000円)
・自賠責保険:25,830円
・自動車重量税:24,600円(13年経過:34,200円)
・点検費用:30,000円
・代行手数料:10,800円
・合計金額:92,430円(13年経過:102,030円)

  • 1年あたりの費用:92,430円÷2年=46,125円(13年経過:51,015円)

消耗品

自動車には、消耗品がいくつも使われていて寿命はさまざまです。年間走行距離が5000㎞、ディーラー対応の場合で1年間にかかる消耗品の費用は以下になります。

エンジンオイル交換

エンジンオイルは1年間もしくは15,000㎞走行で交換になります。

  • 約3,000円÷1年=約3,000円
ブレーキオイル交換

ブレーキオイルは車検ごとに交換することが基本になります。

  • 約10,000円÷2年=約5,000円
タイヤ交換

タイヤはスリップサインが出た時か3年経過したものは交換と考えます。

  • 約40,000円÷3年=約14,000円
ワイパーブレード交換

ワイパーブレードは車検ごとに交換することが基本になります。

  • 約2,500円÷2年=約1,250円
ブレーキパッド交換

ブレーキパッドはだいたい30,000㎞走行で交換となります。

  • 約16,000円÷6年=約2,700円

日産・ティーダの購入時にかかる費用は?

車体価格

日産・ティーダはすでに生産終了のため、中古車の購入となります。中古車価格は1台1台全て違うため、おおよその相場をお伝えします。

  • 78,000円~898,000円

自動車重量税

車検がついている中古車の場合は不要です。車検切れの中古車を購入する場合は、新規登録から13年以内は24,600円、13年経過は34,200円となります。

自動車取得税

自動車取得税とは自動車を売買などで取得したときに課税される税金のことです。中古車で購入の場合の自動車取得税の計算式は以下になります。

課税標準基準額×残価率=取得価額(1,000円未満切捨て)
取得価額×3%=自動車取得税額

※残価率は新車時を1.0として経過年数ごとに決められた残価率があります。
経過年数6年以上の中古車には課税されません。
※取得価額が50万円以下の中古車には課税されません。

日産・ティーダは一番新しい年式でも2012年ですでに6年以上経過しています。よって自動車取得税はかかりません。

自賠責保険

自賠責保険は、自動車を購入し運行するために必ず加入しなければいけない保険です。また次回の車検までの期間分を一括で支払って加入しなければなりません。中古車で購入する場合は、車検が残っている場合は不要です。車検切れの場合は2年間分(24か月)の25,830円となります。

リサイクル料金

リサイクル料金とは、自動車を解体したあとに出たゴミをリサイクルもしくは廃棄するために必要な料金です。日産・ティーダのリサイクル料金は10,090円~11,150円になります。

このリサイクル料金は中古車で購入する場合も支払う必要があります。リサイクル料金はリサイクル券という形で前のオーナーから引き継ぐ形になるためです。このような流れのため、リサイクル料金は車を売却すれば返却されます。

ディーラー代行手数料

日産・ティーダをディーラーで購入する場合の代行手数料は、おおよそ40,000円前後になります。

日産・ティーダの壊れやすいところや注意するべき点

スロットルチャンバー

日産・ティーダで一番注意するべき点として挙げられているのがスロットルチャンバーの不具合です。スロットルチャンバーの不具合はいろいろなところで報告されています。またこの不具合が原因で不幸な事故も発生しています。

スロットルチャンバーとは、燃焼室への空気導入管である吸気マニホールド内に設置され電子制御式エンジンの空気吸入量を制御する装置のことです。

スロットルチャンバーに不具合が生じるとアイドリング不調やアクセルペダルを踏んでも加速しない、もしくは速度が落ちていき停止してしまう場合もあります。

スロットルチャンバーの不具合原因はスロットルボディ内の汚れによるもので、改善策としてはスロットルチャンバーを清掃することになります。清掃しても不具合が改善されない場合は丸ごと交換となります。その場合の費用はおよそ70,000円ほどになります。

CVT

日産・ティーダのトランスミッションにはCVTが使われています。CVTの耐久性は100,000km程度の走行でも十分に耐えれる高い耐久性がありますが、場合によっては故障する場合があります。

具体的症状としては、走行中にエンジンの回転数にあわせてモーターの様なうなり音が聞こえてくる、シフトレバーをDレンジもしくはRレンジに入れたときに大きなショックが発生するというものです。

CVTが故障してしまった場合の修理方法としては、丸ごと新品に交換するのが一番安心ですが400,000円前後の高額な費用が掛かります。リビルド品(中古パーツを修理して新品同様にしたもの)で200,000円前後、中古パーツで150,000円前後の費用となります。

まとめ

日産・ティーダの維持費や購入時に必要な金額、注意点についてお伝えしました。車の購入を検討するときには、本体価格だけでなく維持費がどれだけかかるのかも検討する必要があります。維持費が捻出できなければ購入してもすぐに車を手放すことになります。

日産・ティーダの購入をお考えの方は、この記事の維持費なども参考にして検討してみてください。