ミニバンに火をつけた車といえば、<ホンダ・ステップワゴン>。1996年に発売され、初代モデルから4代目モデルまで続くロングセラーカーです。その人気ぶりは未だに初代モデルを街中で見かけるほどの定番車になっており、人々の生活を支えてきました。
発売直後から大ヒットを重ねるステップワゴンですが、維持費はどうなのでしょうか?また、年間維持費は高いのか、安いのか。詳しくみていきましょう。
目次
ステップワゴンの特徴
ステップワゴンの特徴を簡単にまとめてみました。
ボディサイズ
ステップワゴンのボディサイズは以下になります。
全長×全幅×全高(mm) | 4,690mm×1,695mm×1,840mm |
ホイールべース(mm) | 2,890mm |
車両重量(kg) | 1,750kg |
乗車人数(名) | 8名 |
タイヤサイズ | 205/60R16 |
エンジンスペック
ステップワゴンのエンジンスペックは以下になります。
エンジン種類 | K20型エンジン水冷直列4気筒 |
最大出力 | 114kw(155Ps)1,600r・p・m |
最大トルク | 118N(19,2kgf・m)14,500 |
燃費性能
ステップワゴンの燃費性能は通常タイプJC08モード:16.0km/L、ハイブリットタイプJC08モード:25.0km/Lです。
実燃費で考えると、通常タイプ:12.1km/L〜14.8km/L、ハイブリットタイプ:16.3km/L〜20.3km/Lとなります。
通常タイプJC08モード | 16.0km/L |
ハイブリットタイプJC08モード | 25.0km/L |
通常タイプ実燃費 | 12.1km/L〜14.8km/L |
ハイブリットタイプ実燃費 | 16.3km/L〜20.3km/L |
ステップワゴンにかかる維持費は年間どのくらい?
ここからはステップワゴンの維持費について紹介していきます。
税金
ステップワゴンにかかる税金には<自動車税>と<重量税>の2種類があります。
自動車税
自動車税とは車種ごとに変わる排気量によって決まる税金のことです。排気量が多いほ自動車税額も高くなります。ステップワゴンの排気量は1,500ccなので自動車税額は34,500円になります。
重量税
重量税とは車種ごとの重量によって変わる税金のことで、500kg上がるごとに4.100円ずつ増加していきます。ステップワゴンの車両重量は1,750kgなので重量税額は16,400円、エコカー減税対象車なら10,000円です。
保険
ステップワゴンの保険には<自賠責保険>と<任意保険>の2種類があります。
詳しくみていきましょう
自賠責保険
自賠責保険とは、<別名強制保険>と呼ばれ車を購入した場合と中古車を購入した際にはは必ず加入しなければいけません。
自賠責保険は新車購入時にまとめて3年分(39,120円)支払い、車検のたびに2年分(27,840 円)まとめて払います。
任意保険
費用の中で最も高い費用なのが<任意保険>です。ステップワゴンの任意保険は40歳以上男性、普通自動車四輪、運転者限定、対人補償なしで合計44,340円になります。
・40歳以上男性、普通自動車四輪、運転者限定、対人補償なし:44,340円
その他費用
その他費用として<ガソリン代>と<駐車場代>の2種類を含めて計算してみましょう。
ガソリン代
ステップワゴンの燃費性能は通常タイプJC08モード:16.0km/L、ハイブリットタイプJC08モード:25.0km/Lです。
実燃費で考えると、通常タイプ:12.1km/L〜14.8km/L、ハイブリットタイプ:16.3km/L〜20.3km/Lとなります。ガソリン代の計算では年間走行1万km、ガソリン代5月5日現在143円/Lで計算します。
- <ステップワゴン>1万km ÷ 実燃費18.0km/L × リッター143円/L =79,444円
駐車場代
駐車場を借りる必要がある場合には年間維持費に駐車場代の費用を追加しなければいけません。全国平均の駐車場料金は8.000円ですので、年間維持費で計算すると以下になります。
- 全国平均駐車場料金8,000円 + (12ヶ月+更新料1ヶ月分)=104,000円
ステップワゴンのボディサイズは全長×全幅×全高(mm):4,690mm×1,695mm×1,840mmですので、どんな立体駐車場であっても余裕を持って駐車できます。
車検代
車検とは新車ならば3年目に1回、中古車ならば2年に1回必ず受ける点検のことです。
車検には(基本車検料+法的費用+その他費用)の費用がかかります。
ステップワゴンの車検合計費はおよそ85,160円です。
基本料金
・車検基本料:14,040円
・検査料:10,800円
合計:24,840円
法的費用
・自賠責保険:34,500円
・重量税:16,400円
・検査印紙代:1,100円
合計:52,000円
その他
・オイル交換:全国平均4.000円×年1回 (ホンダでオイル交換をする場合は4.471 円の費用がかかります)
・タイヤ交換:4.320円(1本あたり1.080円)
合計:8,320円
ステップワゴンの合計維持費は?
ここまでステップワゴンの維持費について紹介してきました。
ステップワゴンの維持費にかかる費用を合計した額はおよそ402.964円です。
・自動車税:34,500円
・重量税:16,400円
・車検代:85,160円
・自賠責保険:39,120円 ÷ 3年間 = 1年間(13,920円)
・任意保険料:44,340円
・ガソリン代:79,444円
・駐車場代:104,000円
合計:およそ402,964円
1ヶ月あたり:33,580円
ステップワゴンの購入時にかかる費用は?
ここからはステップワゴンの購入時にかかる維持費を計算します。
車体価格
車体価格とは、車を動かすために必要な部品以外を除いた車両本体だけの金額のことを言います。
ステップワゴンの車体価格はガソリン車で240万円〜300万円。
ハイブリット車で300万円〜360万円になります。
- <スパーダハイブリッド Bホンダセンシング> 価格:¥3,300,480
- <スパーダハイブリッド Gホンダセンシング> 価格:¥3,350,160
ガソリン車
- <Bホンダセンシング> 価格:¥2,455,920~
- <Gホンダセンシング> 価格:¥2,661,120~
- <G・EXホンダセンシング> 価格:¥2,862,000~
オプション
オプションとは車の標準装備として装着されている装備以外に、オプションとして装備を取り付けることです。
オプションには車を工場で製造されると同時に取り付けられる<メーカーオプション>と納車時にディーラーオプションとして取り付ける<ディーラーオプション>の2種類があります。
自動車重量税
自動車重量税とは車両重量によって金額が変わる税金のことです。基本的に500kgアップするごとに、4.100円ずづ金額が増えていきます。
ステップワゴンの車両重量は1,750kgなので重量税額はエコカー減税対象なら10,000円、対象外の車なら16,400円です。
自動車取得税
自動車取得税とは50万円以上の車を購入した際に課される税金のことを言います。新車時には<取得価額の3%>、軽自動車の場合は2%の税金が課されます。
自賠責保険
自賠責保険とは別名(強制保険)とも呼ばれ、新車を購入した際には必ず加入しなければいけない保険です。加入しない場合は3年後に行われる車検ができなくなってしまいます。新車購入時は3年分(39,120円)まとめて支払うことになります。
リサイクル料金
リサイクル料金とは自分が所有する車本体を廃棄、または処分する際に負担する費用のことです。
リサイクル料金は原則として新車購入時、または車検検査時に前払いとして支払います。
買取業者の代行手数料
買取業者代行手数料には<納車費用><登録代行費用><書庫証明><下取り手続き代行費用>の4つがあります。一つ一つ詳しくみていきましょう。
納車費用
<納車費用>とは車を納車する場合に、自分で車を取りに行くのではなく買取業者に任せて購入した車を届けてもらうときにかかる費用です。
納車費用は買取業者によって異なりますが、相場は10,000円〜15,000円になります。
登録代行費用
新車は陸運局に行き、車両ナンバーを取得しなければ運転できません。この登録を自分で済ませるのではなく、買取業者に依頼して手続きをしてもらうことが<登録代行費用>です。
相場としては15,000円〜30,000円で、もちろん自分で手続きを済ませることも可能で、その場合には費用が全くかかません。
書庫証明
自動車を所有するためには、無断で保管できるわけではありません。車がどこにあるのかを示した証明が必要で、自動車がどこにあるのかを証明することを<車庫証明>と言います。
車庫証明は新車に限らず、中古車を購入した場合にも必要な手続きです。買取業者に依頼する場合は相場として、10,000円〜16.000円ほどかかります。自分で車庫証明を申請する場合には2,600円だけの費用で済みますので、覚えておきましょう。
下取り手続き代行費用
下取り手続き代行費用とは下取りにだす車の名義変更の手続きにかかる費用のことで、買取業者に依頼する場合は5,000円〜15,000円の費用がかかります。
ステップワゴンの壊れやすいところや注意するべき点
ステップワゴンの故障しやすい部分について2つ紹介します。
スライドドアの故障
ステップワゴンに多い故障原因として<スライドドアの故障>があります。ミニバンの利便性を高めるために作られた電動スライドドアですが、車の経年劣化により、電子部品や樹脂部品が劣化して故障に繋がると言われています。
修理にはASSY部品化された開閉機構部品を全て交換する場合がほとんどで、修理交換相場は10万円〜20万円と安い費用ではありません。スライドシートに少しでも違和感を感じた場合にはすぐに修理に持っていくようにしましょう。
ラジエーターからの冷却水漏れ
ステップワゴンの故障として多い2つ目の部分は<ラジエーターからの冷却水漏れ>です。原因としては運転席の水温計が異常をきたし、ラジエーターの冷却水が漏れてしまうケーズが多々あります。冷却水のトラブルは古い年式のステップワゴンであるほど起こりやすい故障原因です。
修理相場としては5万円〜15万円を予想してください。中古車のステップワゴンやラジエーター周りに違和感を感じた場合はすぐに修理に持っていきましょう。
まとめ
高い居住性と乗り降りのしやすい優れた乗降性を備えた<ホンダ・ステップワゴン>。その人気ぶりはミニバンの最高峰として人々の生活に欠かせない車になりました。今ではホンダブランドを支える中心的存在として活躍しています。
維持費については軽自動車、普通車と比べて高額になってしまいますが、燃費面や居住性など全体的にみると、オススメしたいミニバンです。
初代モデルからモデルチェンジを重ね、今では4代目として進化を遂げているステップワゴン。この記事で紹介した内容を踏まえた上で、ステップワゴンを購入してみてはいかがですか?