この記事では、車の部品やパーツを売るときに必要な買取知識を解説。高く売れるパーツ、高く売るためにはどうしたらよいかなど、高額買取をするための方法を紹介しています。
目次
車は部品だけでも買取してくれる
車を買取するけどパーツが売れるのか良く知らない方も多くいます。実際、車のパーツや部品は売ることができる物品です。
パーツ買取店では基礎的なパーツから取り付け外装パーツ、オプション用パーツまで買取対象として取り扱っているのが基本です。そこでパーツを売るときの方法やポイントについて解説します。
パーツだけ売った方が高額買取になることも
車を売却するために査定を受けて買取額を出してもらうのが一般的です。従来はそれは車本体とパーツを合わせた査定であり、車本体がメインとなる売り方でもあります。
しかし、車はパーツとセットで売るよりも個別に本体とパーツで売り方を分けた方が高額買取してもらえることがあります。
オプション品が本体売却で割安になるケース
高額買取になる理由の一つは、オプション品が車本体の価格に負けて見えないところで査定額を減らされることです。下取りやディーラー買取ではよくあることです。
純正オプション以外
また、余計なオプションが付いている方が車本体の買取額が低くなる場合です。オプションはカスタムや内装品などさまざまありますが、独自のカスタマイズは買取相場が下がる車種やグレードが多いため、パーツだけを分けて売った方が高くなる可能性が大きくなるわけです。
パーツが査定に反映されている場合
優良な車の買取サイトの中には、パーツを個別に適正価格で売ったときの金額が車の本体を売った部分に上乗せされる査定をする会社もあります。そのような場合は、パーツを個別に売るとまとめて売った場合よりも割安になってしまう可能性があります。
以上からパーツを個別で売るかを判断する際には、買取をしている会社が個別パーツをどう扱っていて、査定の評価にプラスとなるかを確認するのが良いでしょう。
ポイントは部品のメーカーとブランド
自動車にメーカーやブランドがあるように、部品もメーカーやブランドが存在します。最近では、自動車業界の変動が激しいものがありますが、世界的にも拡大しているトヨタや三菱、連日話題に上る日産などさまざまです。
それらに対し、自動車部品やパーツにも当然ながら純正品や非純正品があって、部品は各工場からメーカー品として販売、組み立てのパーツとして使用されています。
特に人気パーツは、人気の自動車グレードや車種と同じような扱いで、相場価格が上下します。例えば、自動車パーツで人気の高い会社は、デンソーやトヨタ紡織、アイシン精機などです。
また、メーカーからブランド品として名前が挙がるパーツでは、ヨコハマタイヤや海外のスーリー、ブランドAutoExe、エンジン部品やパーツなどが特徴のRSRなどあります。
ブランドはバッグや宝石など偽者が出回ることがあるように、そのブランドの部品というだけで、知名度の低い通常部品よりも高く売却されるのは自動車パーツでも同じです。
状態がよく、傷がないよう丁寧に保存していたのであれば、パーツとしての価値も落ちにくいでしょう。
高額買取になる車の部品
車のパーツは部品ごとにさまざまな役割が与えられています。エンジンを円滑に動かす役割のものからタイヤ回りで細かな動きを制御するものまで、自動車に使われている部品や外部パーツを合わせると、数万を超える数になります。
しかし、全てのパーツが製造された段階での小売希望価格で販売されているわけではありません。特に自動車パーツの場合は、売却で大きな差が発生することがほとんどです。中古品でも変わらず価値を持ち続けるもの、そうでないものまでたくさんあります。
買取業者に人気の部品
パーツを売るときは、持ち込む買取の会社にどんな部品が良く売れているのかをまずは知りましょう。会社ごとにどんな部品を高く買い取っているのか特徴が違うことがあるからです。
「こんな部品は買い取らない」など買い取れる部品と買い取れない部品に分かれていることもあります。次に、一般的に売れている車のパーツについて紹介します。
カーナビ
カーナビは車のオプションパーツの中で価格の付きやすいものです。型落ちの中古であったとしても値がつくことが多く、パーツを売る際に真っ先に想起されるパーツでもあります。
カーナビの場合、機能性や種類によって新品価格にも差がでやすいところがポイントです。元の値段が高くて新品の状態か中古でも保管状態が良かったものは買取金額が高めに設定されることが多いでしょう。
フルエアロ
買取の人気パーツとしてフルエアロがあります。フルエアロはエアロパーツのジャンルの一つです。フルとあるようにフロント、サイド、リアの3カ所エアロパーツで固めることです。
そのため、カスタムパーツとしてフルエアロを選んだ場合、取り外してフルエアロとしてパーツを別に売ります。近年ではエアロパーツの需要が高まっているため、通常よりも高い相場で買取してくれることがあります。
ヘッドランプ
ヘッドランプは利用するシチュエーションが多岐にわたり、他のパーツと見比べてもその人気の高さがうかがえます。ちょっとした事故や故障でヘッドランプを買い換えることがあるなど、中古としての需要も非常に高いです。
ヘッドランプの買取を積極的にする会社は、たとえ修理が必要な状態のランプであっても高値で買取をするケースが増えています。LED式はもちろんのこと、古い型のランプであっても買い取り対象に入るため、状態がよければ高価買取になることも少なくありません。
その他高額買取してもらえる部品
高額買取を狙えるパーツは上記に上げたもの以外にもあります。
タイヤ・ホイール
車の人気パーツといえば、カーナビ以上に中古品の回転が速く需要が高いものにタイヤやそのホイールがあります。車専用の買取でなくても扱われるほど車のタイヤやホイールは一般的に中古品が流通しているため、買取になる際は高額になることが期待されます。
タイヤはすでに使用したものはあまり高くはなりませんが、車の買い替え時に新品のあまった予備タイヤを売ればそれだけで結構な価値になります。
カメラ・レーダーパーツ
車の最新車種・グレードの中には、自動車外・内部にカメラやセンサーを取り付けたものが多く販売されています。後付けでカメラやレーダーを安全機能として取り付けた場合は、パーツとして、もしくは車そのものを売ったときの価格アップも期待できます。
スピーカー・テレビ
内部装着オプションの一つにテレビやスピーカーがあります。パーツとしての価値が下がりにくく、使用していてもあまり劣化が見えないなど故障していなければ最低限の価値を保証してもらえるオプションパーツです。
後から取り付けて取り外しが可能なパーツであればパーツを分けて買い取りに持っていくこともできるでしょう。車に最初から内蔵されている場合は、無理に取り外すのではなく、車の査定価値を維持やアップとしてそのままもって行きましょう。
車の部品をより高く買取してもらうために
車の部品やパーツは種類やブランドなどによって買取に出される価格が変わる事が分かりました。しかし、中古で相場が決まっているパーツだと、大きな値の変化を起こすことができないパーツも多々あります。
高く売れそうなパーツは数えるほどしかないという場合、現状のパーツからより高く売れる方法を模索する必要があります。パーツを売る際にどのような点に気をつければよいのでしょうか。そこで、より高く買取できる方法について解説します。
見た目がきれい
車のパーツは実用メインで、使えればよいという内部パーツもいくつかありますが、人気があって高く売れるタイプのパーツは、基本的に見た目が重視されています。
後からボディにエアロパーツを取り付けたい、ルーフボックスを装着したいという場合、見た目が薄汚れているのと外観がきれいなものでは印象も全然違います。
そのため、高く売ることを考えているのであれば、見た目はきれいな状態にするか、普段から汚れないようにカバーや包装で保管するかのいずれかの手段で状態を維持することをしましょう。
メンテナンスの重要性
特に重要といえるのがパーツのメンテナンスです。メンテナンスを怠ると、見た目だけの問題ではなく、内部や部品の汚れなどが生じてさびたりパーツそのものが劣化して使えなくなったりするといったことが起こります。
カスタムパーツがある場合は純正品に戻しておく
車を改造車として楽しむ方もいて、ドライブする分には良いですが中古車を売る場合にはマイナスの査定要素となる場合がほとんどです。特に純正パーツではなく、他のメーカーや独自の改造でパーツを取り付けている場合には注意が必要です。
害部品をパーツに組み込んでいる場合は、純正品に戻すことが大切です。そして、取り外したパーツは車と一緒に売るのではなく、あくまでもパーツとして別売りすることが高く売るには必要です。
車の部品を買取してもらう時期
車の部品やパーツは車本体と違って買取してもらう適切な時期があります。そこで、車の部品を売るときに意識する時期についてここでは解説します。
部品ごとに売れる時期がある
車はたくさんのパーツでできていることを前述しましたが、部品の役割や場所、パーツの特徴・種類によって売れる時期が決まっています。例えば、よく知られているのが雪の季節にスタッドレスタイヤやホイールが売れやすくなるなどです。
時期と関係ない店か見極める
必要になりやすい時期や需要が高まるシーズンに合わせて売ると、キャンペーンや買取強化によって高い価格が付くことがあるのです。ただし、買取店によっては部品やパーツの買取額を統一していたり、あまり時期とは関係なく一定割合で買い取る場合もあるので、そこはどんな買取店か確認が必要でしょう。
車本体と一緒に売らない
車とパーツを一緒に売るのか、それとも別々で売るのかは意見が分かれることが多いでしょう。原因は、車がパーツ込みで査定をすることが当たり前になってきたため、車本体とパーツを分けて売る意味合いが薄れてきたことにあります。
しかし、実際は本体とパーツが高額になる時期が違うため、一緒に売ってしまうと損することがあります。そのため、時期を考えて、パーツを一緒に売るのではなく、高く売れる時期に照準を合わせた売却手段が高く売るためには重要です。
車の部品買取の際に注意したいこと
車の部品は買取の時点で必ずしも車から取り外されているわけではありません。買取のために車から外して新しいパーツを取り付けている人も。
段取りとしては、取り外しと買取の決定が前後するケースも少なくないのです。そこで、部品の買取で気をつけておきたいことについてここから解説します。
部品の脱着費用は交渉次第で業者が負担してくれる
買取を決めていく中で、最終的に部品を相手方に差し出すわけですが、パーツを見てもらうときに必ずしも車から外れているわけではありません。
しかし、自分でパーツを取り外すこともできない場合、業者の中には部品を代わりに取り外してくれるサービスをしてくれるところがあります。そして、ここで大事なポイントが着脱費用についてです。
どちらが着脱費用を支払うか決まっている？
どちらが着脱の費用を負担するのかは、業者の取り決めによるところが大きいです。費用を払えばこちらで取り外しますよという場合もあれば、取り外しをしていない業者もいます。それらの業者は最初にその条件を提示します。
それに対し、特に着脱費用について取り決めはしておらず、その場その時で対応している業者も中にはあります。そういった臨機応変な業者に依頼する場合、交渉次第では着脱費用を業者側が負担してくれることがあります。
とりあえず交渉する
また、着脱費用を取るといっていた業者であってもパーツの質や持ち込んだ料などから特別に着脱費用を取らないというところあるかもしれないので、交渉だけはしておいて損はありません。
廃車にする際も部品だけ売った方が高額になるか確認
車のパーツは廃車時に一緒に解体されるもの。しかし、解体業者の中には、解体を引き受けた車のパーツを別途販売に回していたり、解体した車の中からパーツを取り出して新たに組み立てたり販売するといったことをしている会社は結構あります。
パーツを転売するケースもある
実質的に、解体のためにオプションパーツごと車を丸ごと引き渡すことは、別途パーツを販売するチャンスを潰していることにもなます。
そのため、廃車する場合は、車の基本的なパーツさえあれば解体の証明ができるため、オプションパーツや外部取り付けの部品は外してから廃車したほうが良いでしょう。
まとめ
車の部品やパーツを買い取りするときに知っておいて欲しいことや買取時の注意事項についてご紹介しました。パーツによっては価格が高いこともあれば低くなることもあるなど、メンテナンスや見た目がきれいなことを維持して、より高く売れる時期を見極めましょう。
