目次
ハイエース/NV350キャラバンの特徴
ハイエースとNV350キャラバンの特徴をそれぞれ紹介していきます。
ハイエースの特徴
ハイエースは、1967年に初めて登場したバンタイプの車ですが、当時は標準ボディの商用車タイプやトラックが主流で販売していました。
現在でも「ロングボディ」「スーパーロングボディ」「ワゴンタイプ」「商用バンタイプ」「マイクロバス」の種類があります。ハイエースは多種多様の用途が可能なタイプが揃っているため、送迎用などの他にも配送業者や各企業の社用車として幅広く活躍しています。
ハイエース自体は車両本体価格の設定が高いのですが、100万km以上の過走行にも耐えられる設計がされているため、海外でも人気が高く特に新興国や開発途上国などでも非常に需要の高い人気車種になっています。
中古車市場でも流通相場が高いのですが、自動車盗難車種としても有名で窃盗団による日本国内での窃盗と密輸出も後を絶ちません。ハイエースで任意保険に加入する場合は、駐車場が屋外の場合は車両保険に加入できない地域があります。
NV350キャラバンの特徴
キャラバンは、バンタイプとして1973年に初代が発売されてから現在に至るまで、ハイエースのライバル車として長年競い合っています。キャラバンもハイエースと同じ車種設定が豊富で、送迎用や各企業でも多く利用されています。
キャラバンも商用車の「バンタタイプ」と、乗用車の「ワゴンタイプ」に分けることができます。キャラバンの車名で親しまれてきましたが、2012年6月に行われたフルモデルチェンジと同時に、車名もキャラバンから「NV350キャラバン」に改名されました。
NV350キャラバンワゴンも、ハイエースワゴンと同じで10人乗りを採用して、ファミリーにはもちろんですが、仕事でも大人数が乗車できるように用途の幅が広がっています。
3代目キャラバンまでは、キャブオーバータイプのバン形状でしたが、2001年のフルモデルチェンジが行われた4代目キャラバンからは少しボンネットのあるデザイン「1.2ボックス型」に改良されています。
ハイエースワゴン/NV350キャラバンワゴンのサイズスペック比較
ハイエースワゴンとNV350キャラバンワゴンのエクステリアと室内サイズスペックを紹介していきます。
ハイエースワゴンのサイズスペック
・全長 :4,840mm~5,380mm
・全幅 :1,880mm
・全高 :2,105mm~2,285mm
・ホイールベース :2,570mm~3,110mm
・最小回転半径 : 5.2m~6.3m
・室内長さ :3,525mm~3,715mm
・室内幅 :1,695mm~1,730mm
・室内高さ :1,390mm~1,565mm
NV350キャラバンワゴンのサイズスペック
・全長 :4,695mm~5,080mm
・全幅 :1,695mm
・全高 :1,990mm~2,285mm
・ホイールベース :2,555mm~2,940mm
・最小回転半径 : 5.2m~5.9m
・室内長さ :3,050mm~3,765mm
・室内幅 :1,545mm
・室内高さ :1,345mm~1,350mm
ハイエースワゴン/NV350キャラバンワゴンのサイズスペック比較結果
ホイールベースもハイエースワゴンの方が長いため、小回りは利きませんが走行安定性でもNV350キャラバンワゴンを上回っています。サイズスペックでは、ハイエースワゴンがNV350キャラバンワゴンを圧倒しています。
ハイエースワゴン/NV350キャラバンワゴンのエンジンスペック比較
ハイエースワゴンとNV350キャラバンワゴンに用意されているエンジンのスペック内容を紹介していきます。
ハイエースワゴンのエンジンスペック
●ハイエースワゴンのガソリンエンジン
・エンジン種類:直列4気筒DOHC
・総排気量 :2,700cc
・最高出力 :160ps
・最大トルク :24.8kgm
・車両重量 :1,930kg~2,150kg
・燃費 :8.9km/L~9.7km/L(JC08モード)
NV350キャラバンワゴンのエンジンスペック
●NV350キャラバンワゴンのガソリンエンジン
・エンジン種類 :直列4気筒DOHC
・総排気量 :2,500cc
・最高出力 :147ps
・最大トルク :21.7kgm
・車両重量 :1,860kg~1,990kg
・燃費 :8.9km/L~9.1km/L(JC08モード)
ハイエースワゴン/NV350キャラバンワゴンのエンジンスペック比較結果
ハイエースワゴンには、「2,700cc 直列4気筒DOHCガソリンエンジン」が、NV350キャラバンワゴンには「2,500cc 直列4気筒DOHCガソリンエンジン」が搭載されています。
車両重量が100kg前後ハイエースワゴンの方が重たいのですが、エンジンスペックを見比べると排気量&パワー共にハイエースワゴンの方が上回っています。
エンジンスペックに関しては両車とも大きな差はありませんが、10人乗車した時のことを考えると、排気量が大きくパワーのあるハイエースワゴンのエンジンスペックの方が性能的にも上回っています。
ハイエースワゴン/NV350キャラバンワゴンのグレード比較
ハイエースワゴンとNV350キャラバンワゴンのグレードと新車車両本体価格を紹介していきます。尚、表示価格に消費税は含まれておりません。
ハイエースワゴンのグレード
●ハイエースワゴン
・DX 2WD :¥2,606,000-
・DX 4WD :¥2,888,000-
・GL 2WD :¥2,823,000-
・GL 4WD :¥3,104,000-
・グランドキャビン 2WD:¥3,339,000-
・グランドキャビン 4WD:¥3,621,000-
NV350キャラバンのグレード
●NV350キャラバンワゴン
・DX ロングボディ 2WD :¥2,634,500-
・GX ロングボディ 2WD :¥3,117,400-
・ライダーワゴン GX ロングボディ:¥3,282,400-
・GX スーパーロングボディ 2WD :¥3,554,100-
ハイエースワゴン/NV350キャラバンワゴンのグレード比較結果
ハイエースワゴンは、普通免許で乗れる車としては非常に大きく、10人乗りが基本で正式な車名は「ハイエースコミューターワゴン」と言います。
ハイエースワゴンのグレードには、装備が簡素なの「DX」、充実した装備の「GL」、最上級グレード「グランドキャビン」の3種類が用意され、グランドキャビンにはルーフの高いハイルーフが採用されています。
NV350キャラバンワゴンも全グレード10人乗りの設定で、ベースグレードの「DX」、充実した装備の「GX」、カスタムスタイルの「ライダー」、最上級グレードの「GX スーパーロングボディ」が用意されています。
2WD同士で各グレードを見比べると、NV350キャラバンワゴンの方が少し車両本体価格が高く設定されていることが分かります。ハイエースワゴンは各企業などでの使われていることが多いのですが、NV350キャラバンワゴンは個人ユーザーの使用が多いため、ライダーのようなカスタム系のグレードが用意されていることも特徴の1つになっています。
ハイエースワゴンは、装備が充実している「GL 2WD」が人気グレードで、NV350キャラバンワゴンも充実装備の「GX ロングボディ」が人気グレードになります。安ければ良いと言う物でもありませんが、「エンジン性能が良い」「2WD/4WDの選択が可能」「価格設定が低い」ことからハイエースワゴンに軍配が上がります。
ハイエースワゴン/NV350キャラバンワゴンのボディカラー比較
ハイエースワゴンとNV350キャラバンワゴンに用意されているボディカラーを紹介します。
ハイエースワゴンのボディカラー
ハイエースワゴンのボディカラーは、標準設定色・6色とメーカーオプション色・2色の全8色が用意されています。
●標準設定色
・ホワイト(全グレード)
・シルバーマイカメタリック(全グレード)
・ダークブルーマイカメタリック(全グレード)
・ライトイエロー(DX)
・ブラックマイカ(GL)
・ベージュメタリック(グランドキャビン)
●メーカーオプション色
・ホワイトパールクリスタルシャイン(GL/グランドキャビン)
・ラグジュアリーパールトーニング(グランドキャビン)
NV350キャラバンワゴンのボディカラー
NV350キャラバンワゴンのボディカラーは、標準設定色・4色とメーカーオプション色・4色の全8色が用意されています。
●標準設定色
・ダークメタルグレー(全グレード)
・ホワイト(ライダー除く全グレード)
・ダークブルー(ライダー除く全グレード)
・ブリリアントシルバー(ライダー除く全グレード)
●メーカーオプション色
・マルーンレッド(GX)
・ファントムブラック(DX以外の全グレード)
・インペリアルアンバー(DX以外の全グレード)
・ブリリアントホワイトパール(DX以外の全グレード)
ハイエースワゴン/NV350キャラバンワゴンのボディカラー比較結果
それに対して、ハイエースワゴンは無料で選べるのが6色もあります。
また、全グレードに無料で設定されているボディカラーは、ハイエースワゴンが3色で、NV350キャラバンワゴンは、ライダーを除くと4色あります。ライダー以外のグレードを購入する場合は、4色もの無料カラーから選択することができるため、ボディカラー比較ではNV350キャラバンワゴンの勝利と致します。
ハイエースワゴン/NV350キャラバンワゴンの便利装備比較
ハイエースワゴンとNV350キャラバンワゴンに装備されている便利な装備や機能を紹介していきます。
ハイエースワゴンの便利装備
●パワースライドドア
スマートキーのボタンやドアハンドルを軽く引くだけで、スライドドアを自動で開閉することができます。全グレードにメーカーオプションで装備することができます。
●イージークローザー
スライドドアとバックドアを軽く閉めるだけで、半ドアから自動で閉めることができます。グランドキャビンとGLに標準装備されています。
●最後列スペースアップシート
最後列の4人掛けシートを、サイドへ跳ね上げることでラゲッジルームを広く確保することができます。GLに標準装備されています。
●スマートエントリー&スタートシステム
スマートキーを携帯していれば、ドアハンドルに装備されているボタンを押すだけでドアの施錠と解錠をすることができることに加えて、エンジンスイッチを押すだけで、エンジンの始動・停止の操作が行えます。グランドキャビンとGLにメーカーオプションで装備することができます。
●盗難防止システム
エンジンの始動は正規キーでのみ操作が可能で、キーによるドアのロック&アンロックに連動しています。自動的に盗難警報システムをON/OFFするオートアラームも装備しているため、車両盗難防止にも貢献しています。
NV350キャラバンワゴンの便利装備
●スライドドア&バックオートクロージャー
スライドドアやバックドアを軽く閉めて「半ドア」状態にすると、後は自動で閉まってくれる機能です。高級車で良く見る機能ですが、力を入れずに完全に閉めることができるので、かなり便利な機能となっています。
●エンジンイモビライザー
固有の暗号を照合して、エンジンの始動を許可するシステムで、盗難の多いNV350キャラバンワゴンには必須のセキュリティシステムです。
●足踏み式パーキングブレーキ
足踏み式パーキングブレーキは、操作性が簡単なことに加えて、運転席と助手席へに移動も楽に行えることができます。
●オートエアコン+リヤクーラー
視認性の良い円形の大きな液晶モニターとスイッチを採用した操作性に優れたオートエアコンです。
●ファインビジョンメーター
トヨタで言うオプティトロンメーターで、昼夜を問わず発光しているように見える自発光式メーターのことで、日産ではファインビジョンメーターと称しています。NV350キャラバンワゴンのファインビジョンメーターは、ブルーに発光して、メーター中央に燃費状況などの情報を表示する機能が搭載されています。
ハイエースワゴン/NV350キャラバンワゴンの便利装備比較結果
どちらを選択しても不便なことはまずないので、装備面での比較は互角と言って良いでしょう。
ハイエースワゴン/NV350キャラバンワゴンの走行性能比較
ハイエースワゴンとNV350キャラバンワゴンの走行性能について紹介していきます。
ハイエースワゴンの走行性能
●シーケンシャルシフトマチック付6速オートマチックトランスミッション
6速オートマチックトランスミッションは、ミッション車のような操作ができるシーケンシャルシフトマチックを採用しています。また、フロアシフトではなく、インパネシフトを採用しているので、運転席から助手席への移動を容易にすることができます。
●サスペンションシステム
ワンボックス車は、乗車定員も多く車両重量もかなり重たくなるため、足回りの設定が最初から硬く、後席の乗り心地が特に損なわれてしまいます。
ハイエースワゴンには、フロントの足回りに「ダブルウィッシュボーン式サスペンション」と、リアの足回りに「車軸式半楕円板ばね式サスペンション」を採用しているので、優れた操縦安定性と乗り心地の両立を果たしています。
●エアロスタビライジングフィン
ワンボックス車は、乗用車の中でも最も空気抵抗を受けるデザインで、高速走行では特に風の抵抗を大きく受けて走行安定性が不安定になります。
ハイエースワゴンには、エアロスタビライジングフィンを全グレードのフロントピラーに標準装備しているので、フロントからリアに掛けて流れる空気に気流の渦を発生させて、車体を左右から地面へ押し付けて車体を安定させます。
グランドキャビンとGLには、リアテールランプにもエアロスタビライジングフィンを標準装備しているので、更に安定した高速走行をすることができます。
●センターデフ方式フルタイム4WDシステム
ハイエースワゴンの4WDには、前輪と後輪へ駆動力を効率良く配分して、滑りやすい路面でも安定して走行することができます。
NV350キャラバンワゴンの走行性能
●ヒルスタートアシスト
坂道で停止してしまった時、ブレーキペダルを離してから約2秒間ほど車を停止させることができるので、ブレーキペダルからアクセルペダルへ安心して踏み変えることができます。
●フロントベンチレーテッドディスクブレーキ
重たい荷物や最大乗車定員を乗せた時には、フロントブレーキへ相当な負荷が掛かるため、ブレーキ性能の高いディスクブレーキが採用されています。
●ABS
重たい荷物や最大乗車定員を乗せた時、ポンピングブレーキをしなければ安全に止まれない状況でも、ブレーキに負担が掛からないように自動でポンピングブレーキを行ってくれるABSを搭載しています。
急ブレーキを踏んだ時には、小刻みにブレーキペダルが押し返すような仕組みでブレーキのロックを防いでくれるシステムです。
●フロントスタビライザー
NV350キャラバンワゴンは、車高が高く車両重量が重たいため、コーナーリング中は転びそうなほどロールします。NV350キャラバンワゴンは、コーナーリング中での車体の傾きを抑えるフロントスタビライザーを装着しているため、安定してコーナーを曲がることができます。
●サスペンション
ハイエースワゴンと同じで、10人乗っても乗り心地を損なわず安定した走りが行えるように、フロントには縦置きトーションバースプリングの「ダブルウィッシュボーン式サスペンション」が採用されています。
また、リアは重たい荷物を載せても安定して走れるようにリーフスプリングの「リジッド式リアサスペンション」が採用され、優れた操縦安定性と乗り心地の両立を果たしています。
ハイエースワゴン/NV350キャラバンワゴンの走行性能比較結果
また、低速でもシーケンシャルシフトマチックを装備しているハイエースワゴンは、ゼロ発進からでもエンジンパワーをフルに使えるので、NV350キャラバンワゴンは加速性能でもハイエースワゴンよりも劣っています。
NV350キャラバンワゴンも決して悪い訳ではありませんが、ハイエースワゴンと比べると少し劣って見えてしまいます。
ハイエースワゴン/NV350キャラバンワゴンの安全装備比較
ハイエースワゴンとNV350キャラバンワゴンに装備されている先進安全装備について紹介していきます。
ハイエースワゴンの安全装備
●トヨタセーフティーセンス
ハイエースワゴンは事故を未然に防ぐため、衝突回避支援パッケージ「トヨタセーフティーセンス」で、3つの先進安全機能(プリクラッシュセーフティ、レーンディパーチャーアラート、オートマチックハイビーム)を標準装備しています。
ハイエースワゴンのトヨタセーフティーセンスは、前を走る車や歩行者などを認識する高精度な「ミリ波レーダー」と「単眼カメラ」を併用した検知センサーを搭載しています。
遠方まで検知することが可能なミリ波レーダーは、速度が速くても検知することが可能で、車以外にも歩行者の認識も可能なため、一早く障害物を検知して事故の回避や衝突被害の軽減をサポートします。
もう一つの目となる「単眼カメラ」は、白線や対向車のライト以外にも歩行者も認識できるため、ミリ波レーダーと併用することで認識能力が飛躍的にアップします。ただし、設定した速度内で、適切な車間距離を保ち追従走行してくれるレーダークルーズコントロールシステムは搭載されていません。
●プリクラッシュセーフティ
前を走る車や歩行者をミリ波レーダーと単眼カメラの両方で検知して、衝突の危険性がある場合には、警報ブザーとディスプレイ表示で知らせてくれる機能です。
●レーンディパーチャーアラート
白線や黄線内を走行している時に、ウィンカーを出さずに車線変更を行うと、車線逸脱を防止する警報ブザーとディスプレイ表示で知らせてくれる機能です。
●オートマチックハイビーム
時速約30km/h以上で夜間走行している時に、ハイビームとロービームを自動で切り替えてくれる機能です。
●セーフティ・サポートカー
ハイエースワゴンは、政府が交通事故防止対策の一環として普及啓発しているセーフティ・サポートカーで、自動ブレーキなどの安全運転をサポートする機能を搭載して、運転者の安全をサポートしてくれます。
NV350キャラバンワゴンの安全装備
●セーフティシールド
日産セーフティシールドは、事故を起こさないように障害物を早期発見できるように様々な機能を使って事故を回避するサポートシステムのことで、万が一衝突してしまった場合でも、少しでも事故の衝撃を軽減できるように衝突後までサポートする機能を持っています。
●インテリジェント・アラウンドビューモニター
アラウンドビューモニターは、車を真上から見た映像をディスプレイに表示する機能です。暗転席からでは確認することができない障害物も難なく確認することができます。
●インテリジェント・エマージェンシーブレーキ
エマージェンシーブレーキは、ミリ波レーダーで前を走る車を自動で検知して、衝突の可能性が高まると警報ブザーとファインビジョンメーター内の警告灯で運転者に回避操作を行うように促す機能です。
万が一、衝突を回避できなかった場合には、自動でブレーキが作動して衝突時の衝撃を軽減するようにサポートします。
●VDC
ビークルダイナミクスコントロールは、雪道や悪路など滑りやすい路面でステアリング操作を誤ったときに、自動でブレーキ操作とエンジン出力を制御する機能です。
●高強度安全ボディ(ゾーンボディ)
NV350キャラバンワゴンは、高強度材を用いたフレーム構造で、事故の衝突エネルギーを効果的に吸収する堅固なキャビンを採用しています。
ハイエースワゴン/NV350キャラバンワゴンの安全装備比較結果
ハイエースワゴンとNV350キャラバンワゴンの安全装備は、どちらも高い安全装備を備えていますが、セーフティシールドを備えたNV350キャラバンワゴンは、クラストップレベルの安全装備で、ハイエースワゴンよりも高い水準の安全装備を備えています。
総合安全技術では、ハイエースワゴンよりもNV350キャラバンワゴンの方が優れています。
ハイエースワゴン/NV350キャラバンワゴンの中古車相場比較
ハイエースワゴンが「GL 2WD」と「グランドキャビン 2WD」で、NV350キャラバンワゴンは「DX ロングボディ」と「GX ロングボディ」が最も流通量の多いグレードです。
ハイエースワゴンとNV350キャラバンワゴンの流通量の多いグレードの中古車相場を調べましたので紹介します。
ハイエースワゴンの中古車相場
・GL 2WD :¥2,590,909-~¥3,100,000-
・グランドキャビン 2WD:¥2,800,000-~¥3,500,000-
※新車・修復歴車・改造車を除く、2018年式~2019年式の対象グレードの中古車のみ。
※ボディカラー、走行距離は関係なく調べています。
※表示価格に消費税は含まれていません。
NV350キャラバンワゴンの中古車相場
ワゴンGX ☆☆☆☆☆ 家族サービスや大勢での旅行などにも使いたい方へ。
・DX ロングボディ:¥1,800,000-~¥2,172,727-
・GX ロングボディ:¥2,326,364-~¥2,500,000-
※新車・修復歴車・改造車を除く、2018年式~2019年式の対象グレードの中古車のみ。
※ボディカラー、走行距離は関係なく調べています。
※表示価格に消費税は含まれていません。
ハイエースワゴン/NV350キャラバンワゴンの中古車相場比較結果
2018年式以降の高年式車を中心に調べてみましたが、ハイエースワゴンは新車の価格から大きく値を下げることなく高値で取引が行われています。
逆にNV350キャラバンワゴンは、台数が少ないにも関わらず、高年式でも値落ちが大きく、新車の価格と比べて6割~8割の間で取引が行われています。オプション装備品などで中古車相場も大きくへ変動しますが、ハイエースワゴンの人気が圧倒的に高いことが良く分かります。
まとめ
ワンボックス市場で人気を分け合っているハイエースワゴンとNV350キャラバンワゴンを色々な面から比較してきましたが、市場で約70%のシェアを誇るハイエースワゴンが、NV350キャラバンワゴンよりも様々な面で上回っていることが分かりました。
NV350キャラバンワゴンの開発陣が「打倒!ハイエースワゴン」で開発を行い、満を期してV350キャラバンワゴンを販売していますが、ハイエースワゴンの牙城を崩すまでには至っておりません。
ミニバンでは、トヨタの人気ミニバン3兄弟を抑えて首位を独走している日産ですが、ワンボックス対決ではハイエースワゴンに大きく溝を開けられている結果です。
救急車や企業の商用車としての需要が圧倒的に多いハイエースワゴンに比べて、個人登録が約40%~50%を占めるNV350キャラバンワゴンと言う登録状況も需要に大きな影響を及ぼしているかもしれません。
ミニバンやワンボックスの個人需要が年々下がっているので、今後もNV350キャラバンワゴンの苦戦は続くかもしれません。NV350キャラバンワゴンとは逆にハイエースワゴンは、個人登録以外での安定した流通経路を確立していることが、人気が落ちない理由かもしれません。
今回は、一般向けなのでハイエースとNV350キャラバンのワゴン車で比較していきます!