「今すぐに車を売る予定はないけど、車の査定価格がいくらぐらいになるのか知りたい」
こんなことがよく言われていますし、実際に私もその1人でした。
とはいえ、
・「営業の電話がしつこくかかってくる一括査定サイトは使いたくない。」
・「簡単に車の買取価格相場を知る方法はないの?」
という方も多いと思います。
そこでこの記事ではそんな車の査定に関するお悩みを、元ディーラー営業マンの私の観点から解決します。
ただ1つ注意しなければならないことがあります。それは車の正確な査定額を知るには、実際に買取業者やディーラーに査定してもらうしかないということです。しかしあなたの車のおおよその査定価格を調べることはできます。その方法が車査定シミュレーションです。この記事ではそんな車査定シミュレーションについて詳しくご説明していきます。
具体的には
・そもそも車査定シミュレーションとは
・車査定シミュレーションメリット・デメリット
・車査定シミュレーション(日産・トヨタ)の使い方
の順番に重要なポイントだけをご紹介していきます。
5分くらいで読めますし、簡単に車の概算価格を知ることができる可能性が高いので、まずはご一読ください。
目次
車査定シミュレーションとは
車査定シミュレーションとは、匿名であなたの車の概算価格を知ることができるサービスです。正確な査定額を知るには、実際に車を査定してもらうしかありません。そのため車査定シミュレーションで知ることのできる金額はあくまで参考程度に留めていきましょう。
しかし概算価格を知るだけでも、車を実際に売却する時には1つの基準になります。買取業者のなかには、価格相場よりもかなり低い査定額を提示してくる業者も存在します。買取業者もビジネスで行っているので、できるだけ安く買って高く再販したいのです。
つまりどの業者でも足元を見られてしまう可能性があります。そのため高く買取をしてもらうためにも概算価格を知っておく必要があります。では車査定シミュレーションがどのようなものなのか具体的にご説明していきます。
売りたい車の概算価格・価格相場を調べられる
あなたの売りたい車の概算価格や価格相場を調べることができる車査定シミュレーション。調べる方法も簡単で、あなたの車のメーカーや、車種、年式などを入力するだけです。個人情報を入力しないため、営業の電話がかかってくる心配もありません。今すぐに売る気はない方には特にオススメのサービスですね。
自動車メーカーが提供で安心
この記事でご紹介する車査定シミュレーションは、下記の2つです。自動車メーカーが行っているサービスのため、安心して利用することができます。
- トヨタの車査定シミュレーション
- 日産の車査定シミュレーション
車査定シミュレーションのメリット
では車査定シミュレーションのメリットはどのようなものがあるのでしょうか。それは次の3つになります。特に個人情報を入力せずに簡単に車の概算価格を調べることができるのは嬉しいですね。
- 個人情報を入力しなくていい
- うまく利用すると車を高く売れる
- 他のメーカーの車も調べられる
個人情報を入力しなくていい
先程もご紹介しましたが、車査定シミュレーションでは個人情報を入力する必要がありません。あなたの車の情報のみの入力で良いのです。
一括査定サイトのようなデメリットがない
個人情報を入力せずに利用できるため、一括査定サイトのようなデメリットがありません。一括査定サイトのデメリットとはどのようなデメリットでしょうか。それは一括査定を申し込んだ直後にしつこく営業の電話がかかってくることです。
特に車を今すぐに売るつもりはなく、相場を知りたいだけの場合は、面倒で仕方がないですよね。そのうえ電話で相場を聞いたとしても、ほとんどの場合「実際に車を見ないことには価格を教えられない」と言われて終わりです。
うまく利用すると車を高く売れる
車査定シミュレーションをうまく利用すると車を高く売れる可能性が高まります。先程もご紹介しましたが、ディーラーや買取業者はできるだけ安く買って高く売った方が利益を大きくすることができます。つまり業者はできるだけ車を安く買いたいのです。
相場を知らない人に安い査定額を提示することは多々あります。そのように足元を見られないためには車の相場を知っておく必要があるのです。そこで車査定シミュレーションを使い、事前にあなたの車のおおよその相場を知っておきましょう。
あなたの車の概算価格を知っていれば、車の査定後に価格交渉することが可能です。また査定額が妥当な金額かどうかもすぐにわかります。
他のメーカーの車も調べられる
この記事でご紹介しているのはトヨタと日産のシミュレーションですが、どちらのサービスでも他のメーカーの車を調べることは可能です。内容が少し異なるため車種によっては、概算価格も変わってしまう可能性があります。どちらも1分程度でシミュレーションできるので、両方使ってみることをオススメします。
車査定シミュレーションのデメリット
ではここからは車査定シミュレーションのデメリットについて下記の2つをご紹介していきます。
- 輸入車は調べられない
- 実際の相場とは別の場合もある
輸入車は調べられない
日産とトヨタ両方のシミュレーションで選択できるメーカーが国産メーカー9社のみとなっており、輸入車を調べることができません。加えて20年以上前の車の場合は、調べられないことが多いです。
実際の相場とは別の場合もある
車査定シミュレーションは、簡単に概算価格を知ることができます。一方で走行距離や車の状態、色などを選択することができません。また新型車両が発売されたときや地域性、市場動向によっても実際の査定相場は変わります。つまり実際の相場とは別の結果になってしまうこともあるのです
ちなみに地域性で相場が変わるというのは、地域によって人気のタイプが異なるためです。具体的には豪雪地域では4WDやSUVの人気が高く、家族が多い地域ではファミリー向けのミニバンなどの人気が高くなります。その地域で人気の高い車のほうが、買取相場は高くなりますよね。そのため地域によっても車の買取相場は変わってくるのです。
上記の理由から車査定シミュレーションの結果はあくまで参考までにとどめておきましょう。
日産の車査定シミュレーション
ではここからは日産の車査定シミュレーションを詳しくご紹介していきます。具体的には入力する内容や特徴などです。日産のシミュレーションは次でご紹介するトヨタのシミュレーションよりもわかりやすく使いやすいサービスになっています。しかし車種によってはシミュレーション結果が<30万円~80万円>のように価格の幅が大きくなってしまうこともあるので注意が必要です。
入力内容
まず入力内容ですが、下記の4つのみです。全て選択していく形式で、表示も大きくわかりやすいです。そのため自分の車の年式やグレードを把握している方であれば、最短1分で価格相場を調べることができます。
- メーカー
- 車種
- 年式
- グレード
ちなみに車のグレードは車検証には記載されていません。いざ車査定シミュレーションで調べようと思ってもあなたの車のグレードがわからないと調べられないですよね。そのような場合は、車検証にのっている車体番号と下記のリンクから調べることができます。次の6社に限られてしまいますが、各メーカーが行っているサービスのため安心して利用することが可能です。
トヨタグレード検索サービス
日産グレード検索サービス
スバルグレード検索サービス
ダイハツグレード検索サービス
マツダグレード検索サービス
三菱グレード検索サービス
メーカー
選択できるメーカーは、国内メーカーの下記の9社です。選択肢が大きく設定されているため、選び間違いも起こりづらく利用者のことを大切に思っている印象を受けます。
- 日産
- トヨタ
- ホンダ
- 三菱
- マツダ
- スバル
- スズキ
- ダイハツ
- いすゞ
車種
日産以外のメーカーの車種も豊富に用意されています。加えて車種の頭文字から絞り込む機能もあり、自分の車の車種を探しやすい工夫がされています。
年式
日産の車の場合は、15年以上前の古い車でも比較的調べることができます。しかし他メーカーの車の場合は、車種によっては10年以上前の車は調べることができない場合があります。というのもそもそも日産以外の車の下取り実績が少ないため、選択肢を用意することができないのです。
グレード
年式と同様に日産の車であれば、グレードも細かく選択することができます。一方他のメーカーの車はグレードの表示が少ないため、選択できないときは自分の車のグレードに一番近いものを選ぶしかありません。その場合は特に価格相場と実際の査定相場のズレが大きくなってしまうため、注意が必要です。
データ量は少なめ
日産の車査定シミュレーションは使いやすいものの、データ量が少ないというデメリットがあります。というのも下取りの多くは日産の主要車種のため、日産以外のメーカーの下取り実績が少ないです。つまりどうしても日産以外の車種のデータが少なくなってしまうのです。
年式とグレードは新しいものを参考に
特に日産以外の車のシミュレーションを行う場合は、年式とグレードは比較的新しいものを選びましょう。これは日産の車査定シミュレーションのデータ量が少ないため、下取り相場が低めにシミュレーションされてしまうからです。年式やグレードを新しいものから選んだほうが、あなたの車の買取相場の参考になります。
トヨタの車査定シミュレーション
トヨタのシミュレーションは日産のものと比べると、多少使いづらい印象を受けます。調べる方法自体は簡単ですが、選択肢が小さく見づらいためです。しかしトヨタのシミュレーションの場合は、<下取り参考価格は115万円>のようにピンポイントで価格が表示されるので参考にしやすいというメリットがあります。
入力内容
ではどのような内容を入力するのでしょうか。基本的に内容は日産のシミュレーションとほぼ同じですが、次のような順番で入力していきます。
- メーカー・車名・年式
- ボディータイプ・モデル
- グレード・仕様
メーカー・車名・年式
まずは左から順番に、メーカー・車名・年式を選択していきます。お手元に車検証があるとスムーズに選択することが可能です。選択する欄の下に、トヨタのシミュレーションの簡単な注意書きがあります。それを読んだ後、その注意書きに同意できれば<同意の上利用する>をクリックします。そうすると次のボディタイプ・モデルの選択に移ります。
ボディタイプ・モデル
次にボディータイプやモデルの選択ですが、先程入力した情報に該当するモデルが選択できます。発売年月や型式が表示されるため、あなたが車についてわからない場合でも、車検証さえあれば選択できるようになっています。
グレード・仕様
最後にグレードと仕様を選びます。もしグレードがわからない場合は、日産の車査定シミュレーションのご入力内容のところに調べる方法を紹介していますので、そちらを参考にしてみてください。グレードを選び終わると、車の下取り参考価格が表示されます。
下取り相場と価格は高めに設定されている
トヨタの車査定シミュレーションは、ピンポイントで下取り参考価格が表示されますが、その分下取り相場よりも価格が高めに設定されています。これには次のような理由が2つあります。
- 走行距離や色が選べない
- トヨタ以外の車の下取り実績が少ない
入力内容に走行距離や色、車の状態を入力する項目がないため、下取り参考価格は高めに設定されています。加えてトヨタ以外のメーカーの下取り実績が少ないことも下取り参考価格が高めに設定されている理由になっています。
まとめ
いかがだったでしょうか。
以上が車の査定価格を匿名で知る方法のご紹介でした。車の正確な下取り価格を調べるには実際に査定してもらうしか方法はありません。しかしおおよその買取価格であれば車査定シミュレーションで知ることができました。方法自体も簡単で個人情報の入力もないので、ぜひ1度試してみてはいかがでしょうか。
この記事があなたの暮らしを豊かにするお力になれれば幸いです。