アウトドアの楽しみ方はたくさんあります。日帰りでバーベキューしたり、テントを張って野宿するなど。最近では、車で寝泊りする「車中泊」というスタイルがブームです。
手軽に楽しめるオートキャンプ場が増えたことや、車中泊がしやすいミニバンやSUVに乗る人が増えていることなどが人気の理由でしょう。
そこで今回は、車中泊をするメリットやデメリットをはじめ、注意点や快適に過ごすポイントをご紹介します。
目次
車中泊のメリット・デメリット
車中泊のメリット
泊りのアウトドアを気軽に楽しめる
泊りのアウトドアを楽しむためにホテルや旅館を利用する場合、予約を取らなければなりません。テントを使う場合、テントを車に積み込み、運転で疲れた後にたてなければなりません。
車中泊ならホテルや旅館の予約は不要で、テントを持参する必要もたてる必要もありません。テントを積まない分、荷物を余分に積めるのでカセットコンロなどを持参して、簡単な料理やコーヒーを作って泊りのアウトドアを気軽に楽しめます。
お気に入りの車中泊スポットを見つけておけば、ふと日常の忙しさから自分を解放したくなった時に、気軽に泊りのアウトドアを満喫する。こんなことができるのは、車中泊の魅力でありメリットでしょう。
低予算で楽しめる
ホテルや旅館を利用する場合、宿泊料が必要になります。テントを利用する場合、テントを購入しなければなりません。
車中泊なら車の中が宿泊場所となるので、駐車場代のかからない道の駅などを利用すれば、宿泊にかかる費用は削減できます。
浮いた費用はお楽しみスポットにかけたり、食費に回してちょっと贅沢な夕食を食べたり。旅行の内容を充実させられるのも車中泊のメリットです。
時間に縛られず楽しめる
ホテルや旅館を利用する場合、チェックインやチェックアウト、夕食や朝食の時間に縛られてしまいます。
車中泊なら時間に縛られることなく自由に行動が可能。到着時間に遅れるという心配は無用なので、旅行の道中で寄り道もできますし、翌朝の予定を急遽変更して出発時間を変更しても、誰にも迷惑をかけないし文句も言われません。
時間に縛られることなく旅行ができると、ストレスフリーで心から旅行を楽しむことができるので、とてもメリットがあります。
デメリット
安全性の心配
車中泊は車の中で寝泊りするので、ホテルや旅館に宿泊することに比べて安全性の確保が難しくなります。鍵をかけていても、窓を割られたりこじ開けられて侵入される危険は否めません。
またプライバシーの問題も。窓がそのままでは中が丸見えなので、カーテンやサンシェードで車内が見えないように対策する必要があります。
お風呂やトイレの心配
一般的な車にはお風呂もトイレもついてません。お風呂は一泊くらい我慢できたとしても、トイレは我慢できません。
車中泊をする場所の近くに、公衆トイレもしくはトイレを貸してくれるコンビニなどを事前に見つけておく必要があるでしょう。万が一のために、ポータブルトイレを持参しておくことをおすすめします。
寝心地の心配
いくらフルフラットになる車での車中泊でも、ベッドや布団と比べれば寝心地は良くないのが正直な話。心地よく寝れなければ翌朝がしんどくて、せっかくの旅行も楽しめません。
少しでも快適に睡眠をとるためには、シートの上にマットを敷くなどある程度の対策が必要になります。
車中泊をする上での注意点
防犯対策
デメリットの安全性の心配でも触れたように、車中泊で特に気を付け欲しいのが防犯対策です。車内で寝ている間は無防備になるため、車中泊をしている間に車上荒らしやイタズラをされてします可能性があります。
車中泊での防犯対策としては、寝心地を損なうかもしれませんが、周りにもおなじように車中泊をしている人がいるところを選んで車中泊をするようにしましょう。
室内の暑さ・寒さ対策
夏場の車中泊では、車内の温度や湿度は高くなります。寝苦しいだけでなく脱水症状を起こしたり熱中症になる危険があります。
冬場の車中泊では、車内はかなり冷え込みます。車は家などの建物と違い、薄いガラスの窓の面積が広く、ドアの厚みも建物の壁ほどもないため、外気の影響を受けやすく車内の暖かさも逃げていきます。
暑さ対策としてはポータブルクーラーや簡易扇風機、保冷剤などを持参して、車内を冷やせるように対策をしましょう。寒さ対策としては羽毛の寝袋や毛布、カイロなどを持参して、冷気から体を守り暖が逃げないように対策しましょう。
一晩中エンジンをかけっぱなしにしない
暑さ・寒さをしのぐために車のエアコンを使用したい気持ちはわかります。しかしエアコンを使用するにはエンジンをかけたままにしなければなりません。エンジンをかけっぱなしにすると、排ガスが車内に流入し一酸化炭素中毒になる危険性があります。
またエンジン音が周りへの騒音となり迷惑をかけてしまいます。車中泊では、寝る前に必ずエンジンを切るようにしてください。
車中泊を快適に過ごすためのポイント
車中泊に適した車選び
寝る姿勢を気にしない、考えないのであれば、どの車でも車中泊は可能です。しかし苦しい姿勢では良い睡眠ができず寝不足になったり、朝起きたら体のところどころが痛くなったりします。これでは楽しいはずの車中泊旅行が台無しです。
車内で快適に睡眠できる車が、車中泊に適した車となります。快適に睡眠をするためには、体を伸ばして横にできる必要があります。この条件から車中泊に適した車は、車内空間が広く、シートがフルフラットになるものが好ましいでしょう。
車種としては、全長が長く全高が高いワンボックスタイプが最適です。室内空間がとても広く、シートもフルフラットになるタイプが多いためです。もし車中泊をするための車選びを、これから行うのであれば、ここでお伝えした条件を満たす車種を選択すると良いでしょう。
時間にはゆとりを持つ
とくに初めて行く車中泊スポットなら、予定している時刻より早めに到着するようにして、時間にゆとりを持ちましょう。現地のことをよく知らない場所になるので、到着後の段取りなどが読めないためです。
車中泊は車で現地へ向かいますので、予想以上の渋滞を考慮する必要があります。とくに週末に出かける場合は、平日よりも出かける人が多くなるので、さらに大きな渋滞になると予想して、早めに出発するようにしましょう。
とはいえ、車中泊なら時間の使い方は自由です。渋滞や予想外の出来事やトラブルがあったとしても、それも車中泊旅行のうちのひとつと捉えて楽しめるくらいの心持ちで居れると良いでしょう。
ガソリンスタンドやコンビニの確認
車中泊をする場所を決める要素として、ガソリンスタンドやコンビニが利用できる場所にあるかどうかです。そして営業時間がどうなっているかも重要なポイントです。
ガソリンは車中泊の出発前に、満タンにして出かけると思うのですが、何らかの理由でガソリンを予想以上に消費するかも知れません。そうなったときに不安にならないためにも、できるだけ近くにガソリンスタンドがあるところを選びましょう。
コンビニがあれば、急にお腹がすいたり、必要なものが出てきても買い足すことができます。またトイレを利用することもできれば、とても便利です。
どちらも近くになければ、どれくらいの距離にどこにあるのかくらいは必ず把握してから出かけるようにしましょう。
まとめ
日帰りだとアウトドアを楽しむ時間が短いけど、テントを張って野宿するのは面倒という人にはピッタリの車中泊。今年2020年のコロナ禍では、家族と離れて生活するために、車での生活を余儀なくされた方々もおられました。
これから車中泊で気軽にアウトドアを楽しもうと思っている人にも、コロナ対策として車中泊を検討している人にも、今回の記事の内容を参考にしていただき、楽しく安全な車中泊を行えるようにしてください。
