車の冷却水(クーラント)には、エンジンの温度が高温になり過ぎないように冷却し、オーバーヒートを防ぐ大切な役割があります。そのため、定期的にボンネットを開けて冷却水の不足や漏れがないか点検・確認し、必要に応じたメンテナンスが重要です。
本記事では、車の冷却水について詳しく紹介するとともに、漏れる原因から補充・交換方法や費用まで解説します。また、おすすめの冷却水やアイテムも一緒に紹介します。
目次
車の冷却水(クーラント)とは
車の冷却水とは、エンジンを冷却するための液体で、クーラント液、不凍液などとも呼ばれます。近年の車はほとんどが水冷エンジンを採用しているため、冷却水は必須アイテムとなっています。ちなみに、昔のポルシェ911などに採用されていた空冷エンジンの場合、冷却水は不要です。
エンジンはシリンダー内部に燃料を噴射し、燃焼するエネルギーを利用して動力を発生させています。エンジンは始動してから時間が経つにつれ高温となり、そのまま冷やさなければオーバーヒートを起こし、焼き付きなどの故障や炎上・爆発といった大事故につながる危険性があります。
エンジンが高温になりすぎてトラブルを起こさないために、そして適温を保つことで本来の性能を発揮させるために冷却水は存在します。燃焼や摩擦で高温になりやすいシリンダー周りにある「ウォータージャケット」などに冷却水を循環させて熱を奪い冷却します。
熱を奪った高温の冷却水はラジエーターを通って冷却され、またエンジン内部に戻って冷却を行います。冷却水はエンジン内部とラジエーターを常に循環してエンジンを冷やし適温を保っているのです。
冷却水には凍りにくい特性があるグリコール系溶媒に防錆剤などの添加剤が加えられており、防サビや不凍の効果もあります。これにより、エンジン内部の金属部品の腐食を防ぎ、寒さが厳しい場所でも凍ることなくエンジンを冷やせます。
冷却水(クーラント)の種類について
原液タイプと希釈タイプ
車の冷却水には、薄めずそのまま使用する「原液タイプ」と、水で薄めて使用する「希釈タイプ」があります。希釈タイプにも防錆剤が入っているので水道水で薄めても問題ありませんが、工業用の精製水を使用するほうが安心でおすすめです。
希釈タイプにもかかわらず、原液タイプと勘違いしてそのまま使用するなど、間違った使い方をしないように、購入する際は原液タイプなのか希釈タイプなのかをしっかり確認して間違わないようにしましょう。
LLCとスーパーLLC
冷却水は交換時期によって色分けされています。赤と緑は2~3年に一度、ピンクと青は7~10年に一度が交換の目安とされています。赤や緑はLLC(ロング・ライフ ・クーラント)、ピンクや青はスーパーLLCと呼ばれます。
LLCはエチレングリコール、スーパーLLCはプロピレングリコールを主成分としているため交換時期の違いがあります。冷却水に色が付けられているのは交換時期を区別するためだけではなく、エンジンルーム内で冷却水が漏れたとき、すぐに気付けるようにするためです。
せっかく冷却水を補充・交換するなら、より性能のいいスーパーLLCを使いたいと考えますが、愛車に現在入っている冷却水と同じものを使うようにしましょう。
LLCを使用している車にスーパーLLCを入れると、高い洗浄能力によって落ちた汚れがラジエーター配管に詰まり、故障を引き起こしてしまう可能性があります。反対に、スーパーLLCを使用している車にLLCを入れると、高い洗浄能力が発揮できず、汚れなどが残る可能性が高くなってしまいます。
また、現在使用している冷却水と異なる色の冷却水を混合すると濁った色に変色するため、冷却水の劣化や漏れに気付きにくくなるため、使用中の色と同じ冷却水を使うようにしましょう。
冷却水(クーラント)が減って不足すると重大なトラブルを引き起こす
冷却水が減って不足したまま走行を続けると、エンジンが冷却できずオーバーヒートを起こし、メーター内の水温警告灯は赤く点灯、エンジンから異音が聞こえ、やがて車は走れなくなります。場合によっては白煙を上げたり、火災・爆発につながったりするので大変危険です。
過去には、高速道路を走行中にエンジンがオーバーヒートして炎上し、車両のコントロールが効かず車体が横転してしまった事故や、オーバーヒートで停車している車に別の車が衝突した事故も発生しています。
オーバーヒートした場合は、すぐに安全な場所に車を移動させ、エンジンを停止してボンネットを開けて冷却します。しかし、エンジンルームから白煙が上がっている場合は、ボンネットを開けてはいけません。沸騰した冷却水が水蒸気となって吹き出している状態なので、大変危険です。
冷却水(クーラント)が漏れる原因
冷却水が漏れるおもな原因は、以下の3つです。
ラジエーター本体の劣化や破損
ラジエーターは、高温になった冷却水を冷やす役割を担っています。高温の冷却水はラジエーター上部にあるアッパータンクを通ったあとにコアへ、コアで冷やされた冷却水はラジエーター下部のロアタンクへ流れ、エンジン内部へ戻っていきます。
ラジエーターは、放熱性に優れ軽量なアルミニウム合金製が主流ですが、最近の車はさらなる軽量化のため、タンクを樹脂製にしているものもあります。とくに高温の冷却水が通るアッパータンクは劣化しやすく、振動によって割れると冷却水が漏れてしまいます。
また、飛び石などによりラジエーターコアや本体に穴が空き、そこから冷却水が漏れてしまうことも。走行距離の多い車ほどラジエーターの劣化や損傷は激しくなりますので、詳しくチェックするようにしましょう。
ラジエーターホース・ヒーターホースの劣化や破損
冷却水はエンジンとラジエーターをつなぐラジエーターホース、高温の冷却水をヒーターコアへ流すためのヒーターホースを通ります。ラジエーターホース、ヒーターホースともに高温の冷却水が通っても劣化しにくい耐熱ゴムで作られています。
一般的には走行10万kmで交換といわれますが、車の使用状況によっては10万km以下でも劣化による破損が起こる可能性があります。また、ゴム製品なので10万km以下でも経年劣化による亀裂が入る可能性もあるため、定期的に冷却水が漏れていないか点検しましょう。
ウォーターポンプの劣化
ウォーターポンプは、エンジン内部に冷却水を循環させる役割を担っています。エンジンに直接取り付けられているため、取り付け面のガスケットが劣化すると冷却水が漏れます。
また、ウォーターポンプは内部の羽を回転させて、冷却水をエンジン内部に送り込む仕組みで、ウォーターポンプ内部にあるメカニカルシールやシャフトベアリングの摩耗、劣化によって、冷却水が漏れることもあります。
ウォーターポンプ内部の摩耗や劣化が進む原因は、冷却水の劣化によって金属腐食を発生させていることによるものです。定期的に冷却水を交換し、劣化した冷却水を使い続けないようにしましょう。
冷却水(クーラント)の点検方法
冷却水はとくにトラブルが無くても、時間が経過すれば自然に蒸発して少しずつ減っていきます。また、ホース類などの劣化や破損によって冷却水が急激に減ることもあるため、冷却水の量は定期的に点検する必要があります。
ここからは、冷却水による車のトラブルや事故を起こさないために、冷却水の点検方法について解説します。
水温計と水温警告灯で冷却状態を確認
コックピットのメーター内にある水温計をチェックすれば、誰でも簡単に冷却水による冷却状態を確認できます。車の水温計は、C(Cool)とH(Hot)で表記されており、針がCとHの中間あたりにあれば冷却水によってエンジンが冷却されて適温を保てています。
エンジン始動直後は、まだエンジンも冷却水も冷えているため水温計の針はCを指します。10分程度アイドリングさせるか走行して、エンジンが温まった状態で水温計をチェックするようにしましょう。
もし、針がCとHの中間を越えてHに近づいている場合、冷却水に問題が発生している可能性があります。さらに、水温警告灯が赤色で点灯した場合には、オーバーヒートの危険性がありますので、すぐにエンジンを切って冷却水の漏れなどを確認しましょう。
リザーバータンク内の冷却水の量を確認
冷却水の量や色を目視で確認するには、エンジンルーム内にあるリザーバータンクをチェックします。タンク側面にはMAX/MINもしくはFULL/LOWなどと表記されたゲージがあり、冷却水の液面がこのゲージ内におさまっていれば冷却水は足りているので問題ありません。
冷却水の液面がMINやLOWより下になっている場合は、冷却水が不足している状態なので、そのまま走行を続けるとオーバーヒートを起こす危険性があります。必ず今入っている冷却水と同じ性能・色の冷却水を補充してください。
冷却水の交換時期がまだ来ていないタイミングでも、リザーバータンク内の冷却水に泡ができていたり、色がにごっていたりする場合、冷却水が劣化している可能性が高いので、この場合には全量交換するようにしましょう。
リザーバータンクとウォッシャー液タンクの見分け方
冷却水のリザーバータンクと間違えやすいのが、ウォッシャー液タンクです。同じような樹脂製のタンクで、同じエンジンルーム内に設置され、車種によっては隣同士など近い距離に設置されていることがあります。
見分け方はそれぞれのフタを確認します。冷却水のリザーバータンクのフタには「COOLANT」や「冷却水」と書かれています。一方、ウォッシャー液タンクのフタにはワイパーと噴射されたウォッシャー液が描かれているので、フタを見れば一目で違いがわかります。
冷却水が漏れていないか確認
車の下が色のついた液体で濡れていないか
車の下まわり、とくにエンジン下の地面に冷却水と同じ色をした液体で濡れていないか確認します。冷却水が漏れると車の下から地面に落ちて濡らす可能性が高いためです。すぐにボンネットを開けて、冷却水がどこから漏れているのか確認しましょう。
冷却水が漏れる原因として、ラジエーター、ホース類、ウォーターポンプの劣化があります。ラジエーターは上部にあるアッパータンクから漏れる可能性が高いので、その辺りを中心に確認するようにしましょう。
ホース類は本体の表面に亀裂や割れが無いか、そしてエンジン本体やラジエーターとの接合部のバンドが緩んでいないか、ウォーターポンプはエンジンと接合している箇所や本体から冷却水が漏れ出ていないかをチェックします。
リザーバータンクの冷却水が急激に減っていないか
エンジンルーム内にあるリザーバータンクで冷却水の量が確認できます。冷却水は通常でも自然と蒸発するため、少しずつ減少していきます。
しかし、短期間でタンク側面のMINもしくはLOWを大きく下回るくらい急激に減っている場合は、冷却水が漏れている可能性が高いので、ラジエーター、ホース類、ウォーターポンプといった漏れやすい箇所を点検しましょう。
水温がいつもより高くなっていないか
水温計で確認する場合は、必ずエンジンをかけて確認します。エンジンがある程度温まった状態で水温計の針がHに近い位置を指している場合、冷却水の漏れによる冷却不足が疑われます。ラジエーター、ホース類、ウォーターポンプといった漏れやすい箇所を点検しましょう。
水温警告灯が点灯するようであれば危険な状態なので、すぐプロに見てもらいましょう。
冷却水の濃度を確認
冷却水の交換を判断するうえでは、濃度を確認することも大切です。一般的に冷却水は、原液を水で薄めて30%~50%の濃度で使用します。濃度は凍結温度と関係しており、濃度30%の冷却水は-15℃、濃度50%の冷却水は-36℃まで凍結しません。
冷却水の濃度を高めれば凍結温度は下がりますが、凍る心配をしたくないからといって濃度を上げるのは危険です。濃度が60%を超えると冷却水の粘度が高くなりすぎて、車種によっては循環が悪くなりオーバーヒートを起こす危険性が高まるからです。
冷却水の濃度を測定するには、比重計や濃度計を使用します。以下におすすめの比重計と濃度計を紹介します。
AUTOUTLET クーラントテスター
AUTOUTLET クーラントテスターは、比重の測定によって冷却水の濃度がわかる測定器です。測定方法は、スポイトで吸い取った冷却水を測定器のプリズム面に数滴垂らし、2秒~3秒後に反対側の接眼レンズを覗いて表示された数値を見ます。
電源や電池などは不要で値段もリーズナブルなうえ、使い捨てではなく繰り返し使用可能です。また冷却水だけでなくバッテリー液の比重も測定できるので、愛車を自分でメンテナンスする人は持っておいて損はないでしょう。
Gaetooely クーラントテスター
Gaetooely クーラントテスターは、冷却水の濃度を測れる測定器です。スポイト管とテスターが一体になっているので、これ一つで測定ができます。測定方法は規定量まで冷却水を吸い上げた後、内部のフロートが示す値を読み取ります。
ただし、簡易的な測定器のため測定精度は高くなく、結果はあくまでも目安ととらえるようにしましょう。しかし、極端な数値が出た場合には、念のためディーラーや整備工場などのプロに、しっかり点検してもらってくださいね。
冷却水(クーラント)の補充方法
冷却水の補充は比較的簡単なので、ご自身でも行うことができます。具体的な手順を解説します。
エンジンが冷めていることを確認する
エンジンが高温のままでは、エンジン本体や冷却水も高温のため火傷する恐れがあります。ラジエーターキャップを誤って外すと、高温の冷却水が蒸気となって吹き出して非常に危険です。また、冷却水はラジエーターとリザーバータンクの間を行き来しています。
安全のためと冷却水の正確な量を知るためには、必ずエンジンが冷めていることを確認してから作業しましょう。
リザーバータンクのゲージを見て冷却水の量を確認する
エンジンルーム内にあるリザーバータンクのゲージを見て冷却水の量を確認します。タンク側面にあるMAX/MINもしくはFULL/LOWなどと表記されたゲージを見て、冷却水の液面がこのゲージ内におさまっていれば補充は不要です。
液面がMINもしくはLOWを下回っている場合は冷却水が不足している状態なので、液面がゲージ内におさまる位置に来るまで補充してください。また、同時にタンク内の冷却水の色も見て、劣化具合をチェックしましょう。
適正量まで冷却水を補充する
冷却水の性能維持や劣化に気付けるようにするために、必ず今入っている冷却水と同じ性能・色のものを補充してください。希釈タイプを補充する場合は、先に別容器で希釈してからリザーバータンクへ補充しましょう。
冷却水の入った容器から直接リザーバータンクへ注ぎ込む場合、注ぎ口が大きくないため冷却水をこぼしてしまう可能性があります。冷却水をこぼして周りを汚さないように、以下で紹介するようなファンネル(じょうご)を使うと楽に補充できます。
アストロプロダクツ クーラントチャージャー
アストロプロダクツ クーラントチャージャーは冷却水の補充はもちろん、エア抜きも行えるアイテム。ファンネルと5種類のアダプターがセットになっていて、国産車から一部の輸入車まで幅広く対応できる優れものです。
アダプターをラジエーターやリザーバータンクの注ぎ口に取付け、ファンネルを差し込んで使用します。ファンネルには冷却水を止められるストッパーが付いているので、ファンネルを外すときに冷却水をこぼす心配がありません。
45°の角度がついたエルボーとストレートのエクステンションパイプも付属されており、込み入った箇所にリザーバータンクがあっても作業が容易に行えます。
補充後の冷却水の量と漏れを確認
補充が終わったらリザーバータンクのゲージで冷却水が適量になっているか、また漏れがないかを確認します。問題なければ外したキャップを締めて冷却水の補充は完了です。
冷却水(クーラント)の交換方法
冷却水の交換は、補充と違って難易度が高いので、自信のない人はディーラーや整備工場など、プロへの依頼がおすすめです。車の知識がそれなりにあり、自分で行ってみたい人のために手順を紹介します。
エンジンが冷めていることを確認する
補充の時と同じで冷却水の交換を行う時も、必ずエンジンが冷めていることを確認してから作業を始めてください。
冷却水を抜く
冷却水を抜くには、ラジエーター下部にあるドレンプラグを外す必要があります。そのため車をジャッキアップさせ、ドレンプラグ下には抜いた冷却水を貯めるためのドレンパンなどを用意し、車の下に潜り込んで作業します。
冷却水が早く抜けるように、ラジエーターキャップを外して内圧を抜きます。冷却水がすべて抜けたらドレンプラグを締めます。
排出した冷却水はそのまま捨てることはできません。廃油処理キットを購入してご自身で処分する、お住まいの自治体に確認してその方法に従う、整備工場等に引き取ってもらうなど、ご自身に合った廃棄方法を選びましょう。
冷却水経路を洗浄する
冷却水がすべて抜けたら、冷却水の経路を洗浄するために水道水を入れます。リザーバータンクの8割以上を水道水で満たし、エンジンをかけます。冷却水はヒーターコア内にも流れているので、必ずヒーターを作動させて循環させてください。
洗浄は水温が上がってサーモスタットが開くまで行います。電動ファンが回りだしたらエンジンを止めて、冷えたら水道水を排出します。この作業は洗浄用の水道水が透明になるまで数回繰り返しましょう。
新しい冷却水を入れる
洗浄が終わったら、ドレンボルトを締めて新しい冷却水を規定量まで入れます。ドレンボルトは締まりが緩いと冷却水が漏れるので、適度な力で締めましょう。
エア抜きを行う
ラジエーターキャップを外したままエンジンを始動し、冷却水が泡立たたなくなるまでアイドリングさせてエア抜きを行います。エア抜きが不十分だとオーバーヒートにつながるので確実に行いましょう。エア抜き完了後に減った分の冷却水を補充し、ラジエーターキャップを締めて終了です。
補充・交換でおすすめの冷却水(クーラント)5選
KURE(呉工業)ラジエターシステム スーパーロングライフクーラント NEW 青 2L
耐熱・耐久性にすぐれた有機酸系複合防錆剤(ノンアミン)を配合し、クーラント液を全量交換することで、4年間もしくは10万km走行まで効果が持続する冷却水です。希釈せずにそのまま使えて-40℃まで凍結しません。
アルミパーツはもちろん、どんな素材の金属パーツでも長期間強力に防錆し、ゴムやプラスチックを傷めないので安心です。高性能エンジン車やアルミ製エンジン車、ディーゼル車にも使用できるだけでなく、長寿命タイプLLC対応車以外にも使用できます。
古河薬品工業(KYK)スーパーグレードクーラント ピンク 2L
ラジエーターやエンジンの材質を問わず、強力な防錆効果を長期間発揮する長寿命タイプの冷却水です。高純度の精製水で調製されているので、薄めずそのまま使用できます。
消泡剤配合により劣化したクーラントの気泡の発生を防止し、エンジンの冷却効率を高めてオーバーヒートを予防します。全量交換すれば通常使用で4年間または10万kmまで交換不要。凍結温度も-40℃なので、寒冷地にお住まいの方も安心です。
PITWORK(ピットワーク)スーパーロングライフクーラント S-LLC(超長寿命タイプ) 2L(エコパック)
スーパーロングライフクーラントは純正部品と変わらない高い品質を確保しながら、幅広く適用可能な冷却水です。希釈タイプなので薄めずそのまま使えます。
Miyaco(ミヤコ)プレミアムクーラント ブルー SHCB-2L
ミヤコプレミアムクーラントは、高純度エチレングリコールに防食および耐久性に優れた添加剤(特許取得)を配合したオールシーズンタイプの冷却水です。5年間または10万kmまで交換不要と長寿命。50%に希釈済みなので、そのまま使用できます。
カラーは今入っている冷却水と同じ色に合わせやすい、ブルー、ピンク、グリーン、イエローの4色展開です。
BILLION(ビリオン)スーパーサーモLLC タイプRプラス 4L
BILLION スーパーサーモLLC タイプRプラスは、チューニングエンジンやハイパワーエンジンに対応する「TGBグリエサー」配合の高性能スポーツクーラントです。通常のLLCに比べて沸騰により発生する泡が極めて小さく液化しやすいため、熱吸収性、放熱性に優れています。
冷却水(クーラント)を補充・交換するときに使えるおすすめグッズ5選
ホルツ(Holts)自動車用 ラジエーター洗浄剤 スピードフラッシュ 250ml
スピードフラッシュは速効性のあるラジエーター洗浄剤で、サビや泥を取り除き、オーバーヒートの原因となるものを洗い流してきれいにしてくれます。ゴムホースや金属部品を傷つけないので安心。冷却水を全量交換するときにおすすめの商品です。
ホルツ(Holts)自動車用 ラジエーター防錆剤 アンチラスト 250ml
アンチラストは、ラジエーター等のサビやすい冷却系パーツをサビや汚れから保護し劣化を防ぎます。また、冷却水との併用でサビ止め効果を一層強力にしてくれます。
KURE(呉工業)ラジエーターシステム 多走行車用(300ml)
ラジエーターシステム 多走行車用は、酷使されたラジエーターの性能を復活させる添加剤です。耐熱、耐久性にすぐれた有機酸系複合防錆剤(ノンアミン)が防錆性能を復活させ、あらかじめ注入すれば、特殊微粒子パウダーが微細な亀裂や穴を塞ぎ、冷却水漏れを予防できます。
古河薬品工業(KYK)クーラント性能復活剤 クーラントリカバリー 300ml
クーラントリカバリーは、冷却水の性能を復活させる添加剤です。消耗した防錆性能を強力に復活させ、錆等によるエンジントラブルを防止。また消泡剤配合により、泡立ちを防止して冷却性能を向上させます。さらに、キャビテーションによるウォーターポンプ等の金属摩耗も防止してくれます。
ワコーズ CLB クーラントブースター LLC性能復活剤 250ml
クーラントブースターは、冷却水の防錆・防食・消泡性能を復活させ、冷却水の寿命を延ばす添加剤です。今の冷却水の性能を復活させてくれるので、全量交換のときに行うエア抜きなど困難で時間のかかる作業が省略できます。
まとめ
冷却水(クーラント)の不足や劣化は、オーバーヒートを引き起こし、車の心臓部であるエンジンの破損につながるだけでなく、最悪の場合は火災や爆発などを起こして大変危険な状態となります。
このようなトラブルや事故を起こさないためにも、この記事を参考にして冷却水の量や色をチェックし、必要に応じて補充や交換を自分で行うようにしていきましょう。
車の冷却水(クーラント)についてよくある質問
車の冷却水に水道水を使っても大丈夫?
一時的に漏れた分を補うなどの応急処置レベルであれば問題ありませんが、通常の冷却水として使うことは避けましょう。水道水に含まれる塩素やナトリウム、カルシウムによってラジエーターの目詰まりや腐食の原因になります。また、-0℃以下の寒冷地では水道水は凍って膨張するため、エンジンやラジエーターなどを損傷させる恐れがあります。
車の冷却水を交換するタイミングは?
一般的に赤や緑のLLC(ロング ライフ クーラント)は2~3年に一度、ピンクや青のスーパーLLCは7~10年に一度が交換の目安とされています。冷却水の交換タイミングは走行距離とも関係するため、年間走行距離が多い車は、一般的な交換目安よりも早くなります。また、使用状況によっても寿命は左右されるため、定期的な点検をおすすめします。