スピード感あふれる走りと、心を動かすデザインで多くのファンを魅了し続けるスポーツカーですが、近年では、走行性能だけでなく安全装備や快適性も進化し、日常でも楽しめるモデルも増えています。
この記事では、2025年時点で注目すべきスポーツカー10車種を厳選してご紹介。あわせて、スポーツカーの特徴や選び方のポイント、ライフスタイルに合ったモデル選びについても解説します。
スポーツカーとは

スポーツカーとは、高い走行性能や優れた加速力、ハンドリング性能を備えた、運転そのものを楽しむための車です。
低重心なスタイリングや軽量ボディ、俊敏なレスポンスなど、ドライバーとの一体感を重視して作られているのが特徴です。
日常の移動手段としてのクルマではなく、「走る楽しさ」を感じたい人にこそふさわしいカテゴリーといえるでしょう。
スポーツカーのタイプ

スポーツカーには多様なタイプがあり、走り方や使用シーンに応じて選べます。それぞれの特徴を理解しておくことで、後悔のない1台を見つけやすくなります。
クーペ
スポーツカーの代名詞的なタイプで、流麗なフォルムが特徴です。空気抵抗を抑えたスタイリングは、見た目だけでなく走行性能にも寄与しています。
走りへのこだわりを重視する方に人気のタイプです。
オープンカー
屋根が開く構造で、風を感じながら走れる開放感が最大の魅力です。季節や天候によって異なる景色を楽しめ、ドライブに非日常的な高揚感を与えてくれます。
趣味性が高く、週末のドライブにぴったりなタイプです。
セダン
4ドアの利便性を保ちつつ、高出力エンジンやスポーツサスペンションを搭載したスポーティセダン。
日常的な使いやすさと走りの楽しさの両立が魅力です。家族や同乗者を乗せる機会が多い方にもおすすめです。
ハッチバック
コンパクトな車体にスポーツ性能を詰め込んだ、いわゆる“ホットハッチ”。
街乗りのしやすさと俊敏な走りが魅力で、実用性と運転の楽しさを両立できます。普段使いもしたいけど、走りは妥協したくないという人にぴったりです。
その他
SUVベースのスポーツモデルやEVスポーツカーなど、ジャンルを超えた新しいスポーツカーも登場しています。
「スポーティさ」を新たな形で表現したモデルは、今後さらに注目される分野です。これまでスポーツカーに縁がなかった方でも、楽しめる選択肢が広がっています。
スポーツカーのメリット

スポーツカーには、一般的な乗用車では味わえないたくさんの魅力が詰まっています。
高い走行性能はもちろん、見る者を惹きつけるデザインや運転そのものの楽しさなど、所有することで得られる満足感は格別です。
ここでは、スポーツカーならではの主なメリットを項目ごとにご紹介します。
走行性能が高い
スポーツカーは加速力、旋回性、ブレーキ性能、すべてが高水準に設計されています。
サーキットのような環境はもちろん、一般道でも安心感のある安定した走りを実現。ドライバーの意図に素直に応えてくれる挙動が、運転の楽しさを高めてくれます。
デザイン
見る者を魅了する美しいボディラインや存在感は、スポーツカーの大きな魅力のひとつです。その洗練されたデザインは、所有する喜びを生み出し、日常のモチベーションにもつながります。
街中での注目度も高く、「魅せるクルマ」としての価値もあります。
運転する楽しさ
ステアリングやアクセル、ブレーキなどの操作に対するダイレクトな反応は、スポーツカーならでは。
エンジン音や振動もドライバーの五感を刺激し、運転そのものが“体験”となります。ただの移動手段ではなく、趣味としての魅力も十分です。
スポーツカーのデメリット

魅力的なスポーツカーですが、購入前に知っておきたい注意点もあります。
実用性や維持費など、日常使いではデメリットに感じる部分もあるため、あらかじめ把握しておくことが大切です。
ここでは、スポーツカーの気になるデメリットについて、わかりやすく解説します。
実用性が低い
シートが2人分しかないモデルや、荷室容量が極端に少ない車種も多く存在します。長距離移動やファミリーユースには不向きな面もあり、使い方には注意が必要です。
趣味のクルマと割り切るか、セカンドカーとして所有するのもひとつの方法です。
段差などに注意が必要
車高が低いため、コンビニの出入口や立体駐車場の傾斜などでボディを擦ってしまうことがあります。
事前に自宅周辺の道路環境や通勤ルートを確認しておくことが大切です。運転に慣れていても、注意深い走りが求められます。
維持費が高い
高性能エンジンに対応した高価なオイルやタイヤ、スポーツブレーキパッドなど、消耗品のコストも高めです。加えて、保険料や税金、燃費も一般車より高くつく傾向があります。
購入前に維持コストをしっかりシミュレーションしておくことが重要です。
スポーツカーを選ぶポイント

ひと口にスポーツカーといっても、その特徴や使い勝手はさまざまです。
長く愛用できる1台を見つけるためには、自分のライフスタイルや好みに合った車種を選ぶことが大切です。
ここでは、購入前にチェックしておきたい5つのポイントをピックアップしてご紹介します。
ボディタイプ
クーペのように走りを極めたモデルから、オープンカーや4ドアセダンまで多様な選択肢があります。
使用するシーンや同乗者の有無に合わせて、最適なボディタイプを選びましょう。見た目の好みも選ぶ大きな決め手となります。
エンジンスペック
ターボ・NA・ハイブリッド・EVなど、エンジンタイプにも違いがあります。
「どのくらいの速さを求めるのか」「音や感触を楽しみたいのか」など、自分のこだわりを明確にしましょう。
数値だけでなく、実際のフィーリングも大切なポイントです。
トランスミッション
スポーツカーでは、MT(マニュアル)を楽しみたいという声も根強くあります。
一方で、最新のATやDCTも非常に高性能で、スムーズな変速となっていることから十分に走りを楽しむことができます。
渋滞などが多い通勤にも使うのであればAT車、ワイディング走行を楽しみたい方はMT車など自身の利用シーンに沿って選択することをおすすめします。
乗車人数
2シーターは純粋な走りを楽しめますが、同乗者や荷物の扱いに制限が出ます。
4人乗り以上のモデルなら、日常使いや旅行にも活用することができるでしょう。ライフスタイルに合わせて選ぶことで、後悔しない愛車選びをすることができます。
車両価格
スポーツカーは価格帯に幅があり、エントリーモデルから高級志向のフラッグシップまでさまざまです。
初めてのスポーツカーなら手の届きやすい価格帯で入門するのも良い選択です。購入後の維持費も含めて、無理のない予算設定を心がけましょう。
2025年おすすめスポーツカー10選
ここでは、2025年おすすめスポーツカーを10モデル紹介していきます。
トヨタ GR86

トヨタ GR86は、走る楽しさを追求したFR(後輪駆動)スポーツカーで、トヨタとスバルが共同開発したモデルです。軽量・低重心なボディに自然吸気の水平対向エンジンを搭載し、ドライバーとの一体感を重視した設計が特徴です。
搭載される2.4L水平対向エンジンは、レスポンスの良さと伸びやかな加速感が魅力。過度な電子制御を抑えたセッティングにより、車との対話を楽しみたいエンスージアストから高く評価されています。6速MT/6速ATの選択が可能で、走りのこだわりに応じた選択ができるのもポイントです。
エクステリアは、低く構えたフォルムとワイドなスタンスが印象的で、視覚的にも「走り」を予感させるデザイン。インテリアも、シンプルながら運転に集中できるレイアウトとなっており、走行中の操作性を重視した作りになっています。
価格帯もスポーツカーとしては比較的手が届きやすく、本格的なスポーツカーは初めてという方にもおすすめ。サーキット走行から日常のドライブまで、「運転する楽しさ」を存分に味わえるモデルです。
【トヨタ GR86 SZ(6速マニュアル)】スペック表
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,265mm×1,775mm×1,310mm |
ホイールベース | 2,575mm |
最大乗車定員 | 4名 |
車両重量 | 1,260kg |
燃費 | WLTCモード:12.0km/L |
エンジン種類 | 水平対向4気筒 ガソリン2,387cc |
エンジン最高出力 | 173kW(235ps)/7,000rpm |
エンジン最大トルク | 250N・m(25.5kgf・m)/3,700rpm |
駆動方式 | FR(後輪駆動方式) |
トランスミッション | 6速マニュアル |
新車価格 | 2,904,545円(消費税抜) |
(2025年7月現在 トヨタ公式サイトより)
トヨタ GRスープラ

トヨタ GRスープラは、トヨタが世界に誇るピュアスポーツカーで、BMWとの共同開発により復活を遂げた5代目モデルです。FR(後輪駆動)レイアウトに高出力エンジンを搭載し、本格的な走りを求めるドライバーの期待に応える性能を備えています。
パワートレインには、2.0L直列4気筒ターボと3.0L直列6気筒ターボの2種類をラインアップ。3.0Lモデルは387馬力を発揮し、0-100km/h加速は約4秒台という圧巻のスペックを誇ります。2023年には待望の6速MTモデルも追加され、ダイレクトな操作感を楽しみたいユーザーからも支持を集めています。
デザインは、ロングノーズ&ショートデッキの伝統的なスポーツカースタイルを現代的に昇華。ワイドで低重心なボディは、高速域でも安定感があり、サーキットはもちろんワインディングでも高いポテンシャルを発揮します。インテリアにはBMW由来の先進的な操作系が採用されており、質感・快適性も両立しています。
GRスープラは、トヨタのモータースポーツ部門「GR(GAZOO Racing)」が手がけるフラッグシップスポーツ。高い走行性能とデザイン性、そしてプレミアム感を兼ね備えた1台として、国内外で高い人気を誇ります。
【トヨタ GRスープラ RZ(6速マニュアル)】スペック表
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,380mm×1,865mm×1,295mm |
ホイールベース | 2,470mm |
最大乗車定員 | 2名 |
車両重量 | 1,520kg |
燃費 | WLTCモード:11.1km/L |
エンジン種類 | 直列6気筒 ガソリン2,997cc |
エンジン最高出力 | 285kW(387ps)/5,800rpm |
エンジン最大トルク | 500N・m(50.1kgf・m)/1,800-5,000rpm |
駆動方式 | FR(後輪駆動方式) |
トランスミッション | 6速マニュアル |
新車価格 | 7,272,727円(消費税抜) |
(2025年7月現在 トヨタ公式サイトより)
トヨタ GRヤリス

トヨタ GRヤリスは、世界ラリー選手権(WRC)参戦を前提に開発された本格派ホットハッチで、トヨタのモータースポーツブランド「GR(GAZOO Racing)」がゼロから設計した特別なモデルです。市販車でありながら、競技車両に限りなく近い性能を備えた希少な1台です。
パワートレインには、1.6L直列3気筒ターボエンジンを搭載し、最高出力は304psを発揮。軽量コンパクトなボディとの組み合わせにより、0-100km/h加速は約5秒という俊足ぶりを見せます。
駆動方式にはGR-FOURと呼ばれる専用の4WDシステムを採用しており、トルク配分を状況に応じて最適に制御することで雪道やサーキット、ワインディングでも圧倒的なトラクション性能を発揮します。
エクステリアは通常のヤリスとはまったく異なる専用ボディを採用。大きく張り出したフェンダーやワイドトレッド、空力を意識したディテールにより、視覚的にも「速さ」を感じさせる仕上がりです。インテリアもドライバー中心に設計されており、操作性とホールド性に優れたシートなど、走行中の集中力を高める工夫が随所に施されています。
GRヤリスは、ラリー直系のテクノロジーとトヨタの技術力が結集した1台で、「日常でも本気で走りを楽しみたい」というドライバーに最適なモデル。コンパクトカーの枠を超えたパフォーマンスを持つ、世界屈指のホットハッチです。
【トヨタ GRヤリス RZ(6MT)】スペック表
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3,995mm×1,805mm×1,455mm |
ホイールベース | 2,560mm |
最大乗車定員 | 4名 |
車両重量 | 1,280kg |
燃費 | WLTCモード:12.4km/L |
エンジン種類 | 直列3気筒インタークーラーターボ ガソリン1,618cc |
エンジン最高出力 | 224kW(304ps)/6,500rpm |
エンジン最大トルク | 400N・m(40.8kgf・m)/3,250-4,600rpm |
駆動方式 | 4輪駆動方式 |
トランスミッション | 6MT |
新車価格 | 4,072,727円(消費税抜) |
(2025年7月現在 トヨタ公式サイトより)
レクサス IS500

レクサス IS500は、プレミアムセダン「IS」をベースに、圧倒的なパフォーマンスを与えたハイパフォーマンスモデルです。スポーツセダンの枠を超えた走りを体現する1台として、北米を中心に高い評価を受けています。
最大の特徴は、自然吸気5.0L V8エンジンを搭載している点。最高出力は481ps、最大トルクは535N・mを発揮し、アクセルを踏み込めば大排気量ならではの力強く鋭い加速が楽しめます。加えて、官能的なV8サウンドは走るたびに心を揺さぶり、スポーツカーとしての魅力をさらに引き立てます。
駆動方式はFR(後輪駆動)で、レクサスの高剛性ボディと専用のサスペンションチューニングにより、優れたハンドリング性能を実現。
街乗りでは上質な乗り心地を保ちつつ、ワインディングでは鋭いレスポンスで走る楽しさを存分に味わえます。8速ATの変速もスムーズかつダイレクトで、スポーツドライビングとの相性も良好です。
エクステリアは、専用のボンネットバルジやフロントバンパー、リヤディフューザーに4本出しマフラーなどを装備し、見た目からも“ただのISではない”ことを主張。インテリアも上質かつスポーティに仕立てられ、ドライバーの感性を刺激します。
レクサス IS500は、高級感と実用性、そしてV8エンジンがもたらす圧倒的なドライビングプレジャーをすべて兼ね備えた希少なモデル。セダンでありながら“本格派の走り”を求めるドライバーにふさわしい1台です。
【レクサス IS500 “F SPORT Performance”】スペック表
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,760mm×1,840mm×1,435mm |
ホイールベース | 2,800mm |
最大乗車定員 | 5名 |
車両重量 | 1,720kg |
燃費 | WLTCモード:9.0km/L |
エンジン種類 | V型8気筒 ガソリン4,968cc |
エンジン最高出力 | 354kW(481ps)/7,100rpm |
エンジン最大トルク | 535N・m(54.6kgf・m)/4,800rpm |
駆動方式 | 後輪駆動 |
トランスミッション | 8-Speed SPDS(電子制御8速オートマチック) |
新車価格 | 7,727,273円(消費税抜) |
(2025年7月現在 レクサス公式サイトより)
ホンダ シビックタイプR

ホンダ シビック タイプRは、「究極のFFスポーツ」を追求したハイパフォーマンスモデルで、シビックシリーズの中でも特別な存在です。モータースポーツで培った技術を惜しみなく注ぎ込み、サーキットでも通用する本格的な走りを実現しています。
搭載されるのは、2.0L直列4気筒VTECターボエンジンで、最高出力は330ps・最大トルク420N・mを発揮。FF(前輪駆動)とは思えない鋭い加速とトラクション性能により、世界中のライバルと肩を並べる高性能を誇ります。組み合わされる6速MTはシフトフィールが非常に精密で、ドライバーとの一体感を高めてくれます。
シャシーには専用チューニングが施され、サスペンションやブレーキも高剛性・高性能なパーツを採用。ハンドリングは正確かつ安定しており、ワインディングでもサーキットでも安心して攻めることができます。複数のドライブモードも備え、走行シーンに応じたパフォーマンスを引き出せるのも魅力です。
エクステリアは機能美を追求したアグレッシブなデザインで、大型リアウイングやセンター3本出しマフラーなど、スポーツカーとしての個性を主張。インテリアもスポーツシートやアルミ製シフトノブなど、運転に集中できる設計がなされています。
シビック タイプRは、日常の使いやすさとサーキットレベルの性能を高次元で両立したFFスポーツの到達点ともいえる1台です。ドライビングに本気で向き合いたいすべてのクルマ好きにおすすめのモデルといえます。
【ホンダ シビック タイプR】スペック表
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,595mm×1,890mm×1,405mm |
ホイールベース | 2,735mm |
最大乗車定員 | 4名 |
車両重量 | 1,430kg |
燃費 | WLTCモード:12.5km/L |
エンジン種類 | 水冷直列4気筒 ガソリン1,995cc |
エンジン最高出力 | 243kW(330ps)/6,500rpm |
エンジン最大トルク | 420N・m(42.8kgf・m)/2,600-4,000rpm |
駆動方式 | FF |
トランスミッション | 6速マニュアル |
新車価格 | 4,543,000円(消費税抜) |
(2025年7月現在 ホンダ公式サイトより)
スバル BRZ

スバル BRZは、トヨタとスバルの共同開発により誕生したピュアスポーツカーで、水平対向エンジン(ボクサーエンジン)と後輪駆動(FR)を組み合わせた、走る楽しさを追求した1台です。軽量・低重心という理想的なスポーツカーのパッケージングが、運転する喜びをダイレクトに伝えてくれます。
パワートレインには2.4L 水平対向4気筒NA(自然吸気)エンジンを搭載し、アクセル操作にリニアに反応するスムーズで力強い加速を実現。トランスミッションは6速MTと6速ATが用意されており、より純粋なドライビング体験を求めるならMTがおすすめです。スバルならではのシャシーセッティングと高い操縦安定性により、コーナリング時の一体感は格別です。
外観は低く構えたフォルムにワイドなスタンスが印象的で、視覚的にもスポーツカーらしい躍動感を演出。インテリアもシンプルながら機能的で、ドライバーが運転に集中できるレイアウトが採用されています。
BRZは、スバル車としては珍しいFRレイアウトを持つモデルでありながら、安全装備「アイサイト」も搭載(AT車のみ)し、スポーツカーとしての走りと日常での安心を両立。走る歓びを手頃な価格で実感できる、現代では希少な“素のスポーツカー”といえる存在です。
【スバル BRZ S(MT)】スペック表
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,265mm×1,775mm×1,310mm |
ホイールベース | 2,575mm |
最大乗車定員 | 4名 |
車両重量 | 1,270kg |
燃費 | WLTCモード:11.9km/L |
エンジン種類 | 水平対向4気筒 ガソリン2,387cc |
エンジン最高出力 | 173kW(235ps)/7,000rpm |
エンジン最大トルク | 250N・m(25.5kgf・m)/3,700rpm |
駆動方式 | RWD(後輪駆動) |
トランスミッション | 6MT |
新車価格 | 3,190,000円(消費税抜) |
(2025年7月現在 スバル公式サイトより)
マツダ ロードスター

マツダ ロードスターは、「人馬一体」のコンセプトを体現するライトウェイトスポーツカーとして、世界中で高く評価されているモデルです。初代の登場から30年以上にわたり進化を続け、現在の4代目(ND型)もその哲学を忠実に継承しています。
搭載される1.5L 直列4気筒エンジン(ROADSTER RFには2.0Lも設定)は、高出力よりもレスポンスの良さと回転フィールの楽しさに重きを置いた設計。車両重量は1,000kgほどと非常に軽く、自然吸気エンジンならではのリニアな加速と、俊敏なハンドリングが特徴です。トランスミッションは6速MT/6速ATから選択でき、MTモデルは特にシフトフィールの良さが際立ちます。
オープンカーとしての魅力も大きく、手動で簡単に開閉できるソフトトップにより、開放感あるドライブが気軽に楽しめます。また、ハードトップ仕様の「ロードスターRF」もラインアップされており、クーペのようなデザインと快適性を重視するユーザーにも対応しています。
エクステリアは洗練されたシンプルな造形で、マツダの「魂動デザイン」をコンパクトなボディに凝縮。インテリアもミニマルながら上質で、ドライバー中心の操作系と着座姿勢は、走ることに集中できる空間を提供してくれます。
マツダ ロードスターは、最新技術や高出力を追い求めるのではなく、ドライビングの本質的な楽しさを大切にした1台。気軽に、そして深くクルマとの対話を楽しみたい人にぴったりのスポーツカーです。
【マツダ ロードスター S Leather Package(MT)】スペック表
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3.915mm×1,735mm×1,235mm |
ホイールベース | 2,310mm |
最大乗車定員 | 2名 |
車両重量 | 1,030kg |
燃費 | WLTCモード:16.8km/L |
エンジン種類 | 水冷直列4気筒 ガソリン1,496cc |
エンジン最高出力 | 100kW(136ps)/7,000rpm |
エンジン最大トルク | 152N・m(15.5kgf・m)/4,500rpm |
駆動方式 | 2WD(FR) |
トランスミッション | 6MT |
新車価格 | 3,180,000円(消費税抜) |
(2025年7月現在 マツダ公式サイトより)
スズキ スイフトスポーツ

スズキ スイフトスポーツは、「手軽に楽しめるホットハッチ」として高い人気を誇るコンパクトスポーツカーです。軽量ボディにターボエンジンを搭載し、日常使いと走りの楽しさをバランスよく両立させた1台です。
搭載されるのは、1.4L直列4気筒ブースタージェットターボエンジンで、コンパクトな車体を力強く加速させます。最大トルクは230N・mと非常にトルクフルで、街乗りからワインディングまで幅広いシーンでキビキビとした走りを楽しめます。トランスミッションは6速MTと6速ATが用意されており、スポーツドライビングを本格的に味わいたい方にはMTがおすすめです。
車重は970kg-990kgと非常に軽く、足まわりも専用チューニングが施されており、コーナリング時の安定感と軽快なハンドリングが魅力。電子制御を過度に頼らないシンプルな構造が、ドライバーとのダイレクトな一体感を高めてくれます。
エクステリアは、専用のエアロバンパーや17インチアルミホイール、2本出しマフラーなど、ノーマルのスイフトとは一線を画すスポーティなスタイルを採用。インテリアも赤いステッチや専用シートにより、走りへの期待感を高めてくれます。
スイフトスポーツは、価格も比較的手頃で、初めてのスポーツカーとしても選びやすい存在です。普段使いできる実用性を持ちながら、いつでも気持ちよく走れる、まさに“使えるスポーツカー”の代表格といえる1台です。
【スズキ スイフトスポーツ(MT)】スペック表
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3.890mm×1,735mm×1,500mm |
ホイールベース | 2,450mm |
最大乗車定員 | 5名 |
車両重量 | 970kg |
燃費 | WLTCモード:17.6km/L |
エンジン種類 | 水冷4サイクル直列4気筒直噴ターボ ガソリン1,371cc |
エンジン最高出力 | 103kW(140ps)/5,500rpm |
エンジン最大トルク | 230N・m(23.4kgf・m)/2,500-3,500rpm |
駆動方式 | 2WD(前2輪駆動) |
トランスミッション | 6MT |
新車価格 | 1,968,000円(消費税抜) |
(2025年7月現在 スズキ公式サイトより)
日産 フェアレディZ

日産 フェアレディZは、長い歴史を持つ日本を代表するスポーツカーで、現行モデル(RZ34型)は「伝統と革新の融合」をコンセプトに開発されました。Zの名にふさわしいダイナミックな走行性能と、現代的な技術・デザインが融合した1台です。
パワートレインには、3.0L V6ツインターボエンジンを搭載し、最高出力405ps・最大トルク475N・mを発揮。力強く滑らかな加速が特徴で、高速域でも余裕ある走りが可能です。トランスミッションは6速MTと9速ATの2種類から選択可能で、MTモデルにはシンクロレブコントロール機能も搭載され、誰でもスムーズなシフトチェンジが楽しめます。
シャシーやサスペンションはZ専用に最適化されており、FR(後輪駆動)ならではのダイナミックなハンドリングが味わえます。日常のドライブからワインディング、高速クルージングまで幅広く対応し、スポーツカーとしての懐の深さを感じられるモデルです。
デザイン面では、初代S30型やZ32型のモチーフを随所に取り入れたレトロモダンなスタイルが特徴。ロングノーズ&ファストバックのフォルムや丸型LEDテールなど、Zの伝統を感じさせつつも、先進的で力強い印象に仕上がっています。
インテリアは、デジタルメーターと3連アナログメーターを組み合わせるなど、クラシックとテクノロジーの融合が光る設計。スポーツカーとしての機能美と快適性を高次元で両立しています。
フェアレディZは、現代のスポーツカーとしての性能を持ちながら、過去のZファンにも響く“らしさ”をしっかり継承したモデル。本格的なFRスポーツを求めるドライバーにとって、刺激と満足感に満ちた1台です
【日産 フェアレディZ (MT)】スペック表
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,380mm×1,845mm×1,315mm |
ホイールベース | 2,550mm |
最大乗車定員 | 2名 |
車両重量 | 1,570kg |
燃費 | WLTCモード:9.5km/L |
エンジン種類 | V型6気筒 ガソリン2,997cc |
エンジン最高出力 | 298kW(405ps)/6,400rpm |
エンジン最大トルク | 475N・m(48.4kgf・m)/1,600-5,600rpm |
駆動方式 | 後輪駆動 |
トランスミッション | 6速マニュアル |
新車価格 | 4,998,000円(消費税抜) |
(2025年7月現在 日産公式サイトより)
日産 GT-R

日産 GT-Rは、日本が世界に誇るハイパフォーマンスカーとして、2007年の登場以来進化を続けてきたスーパースポーツです。2025年モデルは、R35型としての最終モデルとされており、その完成度はまさに「集大成」と呼べる内容になっています。
心臓部には3.8L V6ツインターボエンジンを搭載。最高出力は570psを発揮し、0-100km/h加速は約3秒という驚異的なパフォーマンスを誇ります。パワーを確実に路面に伝える独自の4WDシステム「ATTESA E-TS」と6速デュアルクラッチトランスミッションの組み合わせが、正確かつ鋭い走りを実現します。
足まわりには専用セッティングの電子制御ダンパーや高剛性ボディが採用され、高速域での安定性やコーナリング性能もトップレベル。上級グレードではカーボンブレーキや専用カーボンボディパーツが装備され、走行性能のさらなる向上と軽量化が図られています。
エクステリアは、空力を徹底的に追求したデザインで、低く構えたボディと大型リアウイングが特徴。2025年モデルでは専用カラーやT-spec専用装備なども用意され、GT-Rの特別感を際立たせています。
インテリアは上質なレザーやアルカンターラを使用しつつ、ドライバー中心の設計に。走行情報を一括表示できる専用マルチファンクションディスプレイなど、スポーツドライビングに必要な機能が整っています。
GT-Rは単なる高性能車ではなく、技術と情熱を注ぎ込んだ“匠の技”が息づく存在。2025年モデルはR35型のラストイヤーとして、記念碑的な価値を持つ1台です。究極の走行性能と所有する誇りを求める方にとって、まさに理想的なスーパースポーツといえるでしょう。
【日産 GT-R Premium edition】スペック表
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,710mm×1,895mm×1,370mm |
ホイールベース | 2,780mm |
最大乗車定員 | 4名 |
車両重量 | 1,770kg |
燃費 | WLTCモード:7.8km/L |
エンジン種類 | V型6気筒 ガソリン3,799cc |
エンジン最高出力 | 419kW(570ps)/6,800rpm |
エンジン最大トルク | 637N・m(65.0kgf・m)/3,300-5,800rpm |
駆動方式 | 4輪駆動 |
トランスミッション | デュアルクラッチトランスミッション |
新車価格 | 14,170,000円(消費税抜) |
(2025年7月現在 日産公式サイトより)
まとめ

スポーツカーは、優れた走行性能と刺激的なデザイン、そして「運転することの楽しさ」を存分に味わえるクルマです。近年では、従来のサーキット志向のモデルだけでなく、日常使いにも配慮された実用性の高いモデルや、環境性能にも配慮した新しいタイプのスポーツカーも登場し、選択肢がさらに広がっています。
もちろん、スポーツカーには実用性や維持費といった点で注意すべき点もありますが、それを上回る「楽しさ」や「満足感」があるのも事実です。ただの移動手段ではなく、所有すること自体がライフスタイルを豊かにしてくれる。
そんな存在こそがスポーツカーの本質といえるでしょう。
よくある質問

スポーツカーは運転しやすい?
スポーツカーは、「走る」「止まる」「曲がる」といった基本性能が高いことから運転しやすい一方で、車高が低く設計されているため、視界はミニバンやSUVに比べ劣ります。
また、小回り性能も運転のしやすさに影響することから、運転に自信がない方であればコンパクトモデルを選ぶとよいでしょう。
スポーツカーは故障しやすい?
スポーツカーは、高出力エンジンやスポーツ走行による車への負荷が普通車と比べ高いことから故障につながりやすいといえます。また、タイヤの摩耗も早いことから消耗品の出費など維持費が高くなりやすいデメリットを有しています。
しかし、スポーツカーだから必ず故障するわけではなく、定期的なメンテナンスや無理な運転操作を避けることで、故障リスクは低減できるでしょう。