インプレッサのスポーティーなハッチバック車として誕生した<インプレッサスポーツ>。ハッチバックタイプのインプレッサは非常に人気が高く、販売台数も多いといえるでしょう。
そんなインプレッサスポーツにはどのくらいの買取価格がつけられているのでしょうか。今回の記事では、<インプレッサスポーツ>の買取価格の相場に、高く売れやすい車両のポイントを交えて紹介します。
目次
インプレッサスポーツの特徴
<インプレッサ>は2011年に販売開始された<4代目インプレッサ>から、セダンタイプが<G4>、ハッチバックタイプは<スポーツ>という車名になりました。<G4>と<スポーツ>はカタログスぺックがほぼ同じなので、違いはボディデザインだけと言っても良いでしょう。ですから<スポーツ>は特別な走行性能を持ったグレードではなく、「スポーティなボディデザインのグレード」という事になります。
<インプレッサ>は1992年に初めて販売されて以来、4回のフルモデルチェンジを経て現行が5代目になる歴史のある車種です。スバルにはエンジンやサスペンションに最高の性能を持たせた<WRX STI>という車種があります。<WRX STI>は今では独立した車種ですが、1992年から2010年までは、<インプレッサ WRX STI>として<インプレッサ>のグレードの一つでした。
インプレッサスポーツの走行性能
<インプレッサ WRX STI>は<インプレッサ>の高性能車両に、<スバル>のレーシング関連を担当する企業<STI>のパーツでチューニングを施した特別な上級グレードでしたが、売れ行きは非常に好調で中古車市場でも人気の車になっています。ターボエンジン搭載でボンネットにエアダクトのある<インプレッサ WRX STI>の印象は非常に強烈で、その記憶が現在でも<インプレッサ>が「走りに特化した車」というイメージが持たれている原因です。
<インプレッサスポーツ>はターボエンジンを積んでいるわけでもなく、サスペンションなどもレーステイストのセッティングにはなっていません。もちろん<スバル>の<水平対向エンジン>の加速性能は優秀ですが、現在の<インプレッサスポーツ>は走りに特化した車ではなく、スマートな外観を持ったミドルサイズハッチバックになっているのです。
インプレッサスポーツのボディサイズ
<インプレッサスポーツ>は<インプレッサG4>よりも全長が165mm短く、全高が25mm高くなっています。
全長 4,460mm
全幅 1,775mm
全高 1,480mm
インプレッサスポーツのボディデザイン
<インプレッサスポーツ>はボンネットのエアダクトがないので、かなり落ちついたエクステリアになっています。良く言えばオーソドックスで癖のないデザインですが、その個性のなさが物足りなく感じる人もいるでしょう。
インプレッサスポーツの内装
<インプレッサスポーツ>の<2.0>グレードでは所々にシルバー加飾が施されていて、高級感のある内装になっています。<1.6>グレードでは少し質感が落ちます。中央のナビ上部に設置された<マルチファンクションディスプレイ>は、あまり視点を動かさずに各種情報が見られる便利な機能です。
インプレッサスポーツの燃費
現行の<2代目インプレッサスポーツ(2016~)>には3つのグレードがあり、すべてガソリンエンジンになります。2Lエンジン搭載車は燃費はあまり良いとは言えません。燃費効率を気にするのなら1.6L車がおすすめです。
・<1.6i-L EyeSight>1.6L DOHCエンジン 2WD 18.2km/L 4WD 17km/L
・<2.0i-L EyeSight>2.0L DOHC直噴エンジン 2WD 17km/L 4WD 16.8km/L
・<2.0i-S EyeSight>2.0L DOHC直噴エンジン 2WD 16km/L 4WD 15.8km/L
インプレッサスポーツの最新相場
<インプレッサスポーツ>の最新の買取価格例を紹介します。
<インプレッサスポーツ2.0i-L アイサイト 4WD>
年式:平成30年(2018年) 走行距離:2万km カラー:ホワイトパール系
新車価格:218.0万円 買取価格:174.1万円 残価率:約79%
<インプレッサスポーツ ハイブリッド 2.0i アイサイト 4WD>
年式:平成28年(2016年) 走行距離:2万km カラー:シルバー系
新車価格:250.0万円 買取価格:147.1万円 残価率:約58%
<インプレッサスポーツ2.0i アイサイト 4WD>
年式:平成27年(2015年) 走行距離:3万km カラー:ホワイトパール系
新車価格:225.0万円 買取価格:135.9万円 残価率:約60%
インプレッサスポーツの人気グレードと残価率
人気のあるグレードは、買取価格が高くなり残価率も良くなります。
<2.0i-S アイサイト>
<2.0i-S アイサイト>は現行の<2代目インプレッサスポーツ>の最上位グレード。同じ2Lエンジンを持つグレード<2.0i-L サイサイト>との違いは、<2.0i-L アイサイト>が17インチのホイールを装備しているのに対して、<2.0I-S アイサイト>は18インチホイールが標準装備になっていて、よりアクティブな走りを体感できます。
他にも<2.0i-S アイサイト>では、コーナーリングの補助システムである<アクティブ・トルク・ベクタリング>を搭載。アルミパッド付スポーツペダルやサイドシルスポイラーなど、ドライビングをより爽快にする装備が追加されています。<2.0i-S アイサイト>は人気のグレードだけに残価率も高くなります。グレード名に<アイサイト>が入っていますが、現在では<インプレッサ>全車に最新安全装備の<アイサイト>が標準装備されています。
<1.6i-L アイサイト>
<インプレッサスポーツ>でコスト面を重視するなら、この<1.6i-L アイサイト>が最適なグレードです。2L車とくらべるとパワフルさは少し劣りますが、車体価格が安く燃費効率も良いので維持費を低く抑える事ができます。標準装備が16インチホイールなので乗り心地もソフトです。残価率では2L車よりも悪くなってしまいます。
インプレッサスポーツをより高額に買い取ってもらうポイント
インプレッサスポーツ人気のカラー
クリスタルホワイト・パール
<インプレッサスポーツ>で1番人気のカラーは<クリスタルホワイト・パール>。白は無難な色とも言えますが、このホワイトは光沢のあるとても綺麗なパール系のカラーで<インプレッサスポーツ>に良く合います。追加料金が必要な有料のオプションカラーです。査定時にはオプションカラーである事をきちんとアピールしてください。
クリスタルブラック・シリカ
<インプレッサスポーツ>は男性ユーザーの比率が少し高いので、ブラックも人気のカラーになっています。査定額も上がりやすいです。
アイスシルバー・メタリック
黒と白に飽きた人が指定する率の高いカラーです。艶のある光沢が<インプレッサスポーツ>のボディデザインに良くマッチングします。中古車市場でも人気のあるカラーで、査定でもプラスポイントです。
インプレッサスポーツ人気のオプション
フロントパネルキット
インパネとフロントドアに質感の高いパネルを装着するオプション。カーボン調とブラックのどちらかを選択でき、室内の高級感がぐっとアップするオプションです。査定時にはオプションである事を主張しましょう。
オールウェザーシートカバー
撥水性のあるシートカバーです。カラーは「ドット、ブラック、オレンジ」から選べます。このオプションを装着していると、シート本体も状態良く保たれていますので査定評価が上がりやすいです。
リヤハッチライト
夜にリヤゲートを開いたときに、手元を照らしてくれるライトを設置するオプションです。オプションという事が分かりにくいので、査定士にオプションである事をアピールしてください。
リヤバンパーパネル
リヤバンパー部にシルバー塗装のパネルを設置。ブラックのバンパーにシルバーのパネルを付けると、かなり上質な雰囲気に変化します。
フロントコーナービューカメラ
車のボディで傷つけやすい部分である、左フロントコーナー付近の映像が見られるようになります。
SUBARUホーンキット
400/500/600Hzのホーンを取り付ける事により、標準ホーンより重みのある音質に変わります。これも査定時に見落とされがちなオプションですので気を付けてください。
まとめ
今回は<インプレッサスポーツ>の買取相場についてお伝えしました。<インプレッサスポーツ>は現行モデル(2016~)はもちろんの事、初代(2011~2016年)もまだまだ買取価格に期待が持てる車種です。
しかし、どんな車も月日が経つほどに査定額は下がってきます。<インプレッサスポーツ>の売却を検討しているのなら、早めに査定してもらって具体的な金額を知ると、色々な計画を立てやすくなるでしょう。
また、2019年10月にはインプレッサスポーツのマイナーチェンジが予定されています。マイナーチェンジ後には現行モデルの価格が下がることが予想されるでしょう。よって、早めの買取がおすすめです。