1999年の発売以来、約10年間に渡り愛されてきたミラジーノ。ダイハツの名車ともいわれるミラジーノは、生産終了後も中古車市場で高い人気を誇る車です。
そんなミラジーノの買取では、ちょっとした知識があると高額査定が期待できます。なぜなら、ミラジーノには高く売るためのコツがあるからです。今回は、ミラジーノの買取で高額査定を狙うためのポイントを紹介します。
目次
ミラジーノのスペックと基本価格
1999年3月に誕生したダイハツの名車種【ミラジーノ】。
ミラ・クラシックの後継として生まれたミラジーノは「かわいく品よく」をコンセプトに開発されました。そのコンセプトからも分かるように、ミラジーノは本来女性をターゲットに開発された車種です。
ミラジーノの基本スペックは?
1999年に生まれたミラジーノは、2009年に生産が終了しています。ミラジーノの10年の歴史は【初代ミラジーノ】と【2代目ミラジーノ】の2つに分けることができます。
現在の中古車市場では初代、2代目ともに出回っており、高額で取引されているものもあります。
初代ミラジーノ
初代ミラジーノは、かわいらしいボディデザインと木目調を取り入れたデザインで、レトロな雰囲気が魅力です。ジーノやジーノターボといったグレード体型が特徴で、2WDと4WD、5MTと4AT、3ATなどさまざまなタイプを選ぶことが可能に。
この選択肢の多さから、女性だけでなく男性ユーザーからも人気を集めるようになったのです。
その後改良を重ね、ステアリングアンダーボックスやカップホルダー、オーバーヘッドコンソール、チャイルドシート固定機構付きリヤ3点式ELRシートベルトなどを標準装備としたことで、乗り心地や安全性が大きく向上しました。
また初代ミラジーノでは他にも、Sエディションやミニライトスペシャル、ジーノ1000といったグレードが誕生しています。
2代目ミラジーノ
2代目ミラジーノでは、レトロなシルエットを極めるべく、フロントピラーを立てて逆にリアピラーを寝かす工夫がなされています。
より高級感を高めるためにインパネも一新。初代ミラジーノと比べるとクラシックな雰囲気が薄くなったという声もあるようですが、今もなおコアなユーザーからは根強い人気を集めています。
【2006年9月モデルの標準装備】
- 660ccエンジン
- 盗難防止用のセキュリティアラーム
- 照明付きの大型バニティミラー(運転席と助手席)
- 除菌イオン放出エアコン
- 衝撃吸収式ステアリング
- EBD &ブレーキアシスト付きABS
- 最大燃費は20.5km/L(ミラジーノL)
ミラジーノの買取価格相場は?
続いて、ミラジーノの買取価格を見ていきましょう。2代目ミラジーノで、走行距離【5万km以下】【5~10万km】【10万km以上】のカテゴリーに分けて、それぞれの買取価格をご紹介します。
走行距離5万km以下の買取価格は?
年式 |
グレード |
買取価格 |
走行距離 |
2008年 (平成20年) |
ミラジーノ ミニライト |
491,060円 |
20,000~30,000km |
2001年(平成13年) |
ミラジーノ ミニライトスペシャル メモリアルエディション |
217,000円 |
30,000~40,000 km |
2008年 (平成20年) |
ミラジーノ プレミアムX |
550,400円 |
20,000~30,000km |
2008年 (平成20年) |
ミラジーノ L |
218,400円 |
30,000~40,000 km |
2007年(平成19年) |
ミラジーノ L |
194,000円 |
30,000~40,000 km |
2009年 (平成21年) |
ミラジーノ プレミアムL |
368,940円 |
10,000~20,000km |
ミラジーノ プレミアムXがもっとも高く約55万円です。走行距離が3万km以下になるとかなり高額で取引される傾向にあります。
走行距離5~10万kmの買取価格は?
年式 |
グレード |
買取価格 |
走行距離 |
2008年 (平成20年) |
ミラジーノ ミニライト |
378,400円 |
50,000~60,000 km |
2003年(平成15年) |
ミラジーノ ジーノ |
168,800円 |
50,000~60,000 km |
2009年 (平成21年) |
ミラジーノ プレミアムL |
347,440円 |
60,000~70,000km |
2003年(平成15年) |
ミラジーノ ミニライトスペシャル |
153,000円 |
70,000~80,000 km |
2008年 (平成20年) |
ミラジーノ プレミアムX |
280,360円 |
60,000~70,000km |
2008年 (平成20年) |
ミラジーノ L |
169,680円 |
50,000~60,000 |
5万km以下のミラジーノと比べてもやや価格が下がる程度で、そこまで大きな価格下落はありません。ミラジーノLの場合は20万円を切ってしまいます。
走行距離10万km以上の買取価格は?
年式 |
グレード |
買取価格 |
走行距離 |
2005年 (平成17年) |
ミラジーノ X |
128,520円 |
100,000~110,000km |
2007年(平成19年) |
ミラジーノ プレミアムL |
150,000円 |
90,000~100,000 km |
2004年 (平成16年) |
ミラジーノ ミニライトスペシャルターボ |
151,200円 |
120,000~130,000km |
2000年 (平成12年) |
ミラジーノ ミニライトスペシャル |
58,800円 |
100,000~110,000km |
2001年(平成13年) |
ミラジーノ ミニライトスペシャル メモリアルエディション |
50,000円以下 |
120,000~130,000km |
2004年 (平成16年) |
ミラジーノ ミニライト |
67,200円 |
190,000~200,000km |
走行距離が10万kmを超えるとガクッと価格が落ちますが、10万kmを突破できるのは古いミラジーノなので、年式が古い割には高値で取引されます。
ミラジーノのリセールバリューと高く売れる人気グレード
ミラジーノは年代が古くても高く売れる、軽自動車のなかでも特殊なモデルとなっています。高額買取が狙えるのは、ミニライトスペシャルターボと呼ばれる車種。またマニュアル車のジーノも高い値段で取引されています。
ミラジーノでは、【ターボ】や【マニュアル車(MT)】は高く売れるので、しっかりとおさえておきましょう。さらに、ミラジーノ1000と呼ばれるモデルであれば、走行距離が15万kmを上回っていても10万円前後での買取が可能となっています。
グレード別の最新買取相場は以下の通りです。
- <プレミアムX 4 WD>
年式:平成18年(2006年) 走行距離:5万km カラー:グリーン系
新車価格:132.0万円 買取価格:18.3万円 残価率:約13% - <ミニライトスペシャル>
年式:平成14年(2002年) 走行距離:8万km カラー:ワイン系
新車価格:104.0万円 買取価格:12.5万円 残価率:約12% - <ジーノ>
年式:平成15年(2003年) 走行距離:4万km カラー:ホワイトパール系
新車価格:99.0万円 買取価格:15.2万円 残価率:約15%
ミラジーノを高く売るためのポイント
- 初代ミラジーノの方が高く売れる可能性あり
- 4WDよりも2WDが人気
- オートマチック車よりマニュアル車の方が高い傾向
- 複数の買取店と比較する
- 中古車一括査定サイトを使う
1999年から販売されているミラジーノは、20年落ちでも高く売れるかなり珍しいモデル。そのため初代で発売されたミラジーノであっても、その珍しさがゆえに需要があります。
2つ目のポイントは【4WDよりも2WDの方が人気】ということ。ほとんどの車種は4WDの方が高い値段がつきますが、ミラジーノの場合は逆になります。
3つ目のポイントは【オートマチック車よりもマニュアル車が高い傾向にある】です。古い年代であることや流通台数が少ないことなどから、ミラジーノはマニュアル車の方が買取価格が高い傾向にあります。
4つ目のポイントは【複数の買取店で比較する】ことです。
ミラジーノに限らずどんな車種の買取でもそうですが、損しないためには複数の買取業者を見て回った方が良いでしょう。というのも、最初から1業者だけに買取を委ねると、比較対象がないので安く買い叩かれてしまうリスクがあるからです。
特にディーラー下取りに出す場合などは、かなり低く見積られる場合がほとんど。ですので、複数の買取店で査定してもらい、あらかじめ買取相場を知っておくことが何よりも重要です。
なかには【ミラジーノ専門店】もあるので、そこで査定してもらうのもオススメです。専門店にはその車種のパーツが揃っているため、もし修理が必要な場合でもスムーズです。
5つ目のポイントは【中古車一括査定サイトを使う】です。
中古車一括査定サイトとは文字通りオンライン上で車を査定するサービスのことで、サイト内で車種や年式などの基本情報を打つと、最大10業者が見積もりを出してくれます。
めぼしい業者をピックアップすることが可能な上に、自分のミラジーノの相場観を理解することもできます。インターネット環境があれば誰でも簡単に愛車を査定できるのでオススメです。
ミラジーノをカスタムしている場合の注意点
ミラジーノを持っている人の中には、オリジナルにカスタムしている人もいるはずです。
カスタムされた車は、基本的に査定においてはプラスになります。しかし、正規品でない社外パーツや改造パーツによってカスタムされた車の場合、逆に査定がマイナスになってしまうことが多いです。
カスタム車の査定において大切になってくるのが、ノーマルパーツの有無です。ノーマルパーツがないまま改造した場合、既存のスタイルに戻せなくなるために査定額がマイナスになってしまうこともあります。
ミラジーノをカスタムしている場合は、ノーマルパーツの有無を確認しておきましょう。
まとめ
ダイハツの名車種【ミラジーノ】の買取相場をはじめ人気グレード、あなたの愛車を高く売るためのポイントを解説しました。
今では新車販売されていないミラジーノですが、中古車市場では多くのユーザーや買取店から人気を集めています。ただ、何も知らない状態でいきなり売りに出しても損してしまうので、買取相場やポイントをおさえておくことが大切です。
できるだけ高く愛車を売るためにも下調べをしっかりと行いましょう!