ダイハツ唯一の軽スポーツカーとして注目を集めたコペンは、2002年に発売をしてから男女問わず多くの人に愛されてきた自動車です。2012年に生産が終了しましたが、長い年月を経て、2019年1月に待望の復活を果たしました。
スポーツカーと聞くと、【燃費が悪い】【部品が高いから維持するのが大変】というイメージがありますが、軽スポーツカーであるコペンの年間維持費はどれくらいなのでしょうか。
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コペンの特徴
コペンの最大の特徴は、軽自動車ながら電動開閉式ルーフが搭載されていることです。これは〈VWイオス〉や〈ミニ コンバーチブル〉などのルーフシステムを手がける会社の技術を採用しています。
エンジンはコペン専用の直列3気筒12バルブDOHC ICターボ付きで前輪を駆動させることで、パワフルな走行が実現しました。これによって、見た目だけではなく性能としてもスポーツカーとしての地位を確立させたのです。
衝突回避サポートや車間距離警告、はみ出し防止サポートなどの機能が搭載されているので、「運転は苦手だけど、オシャレな車に乗りたい」と思っている女性にもおすすめです。
コペンの年間維持費はどれくらい?
現在、コペンは〈COPEN Robe〉〈COPEN XPLAY〉〈COPEN Cero〉の3種類を発売しており、それぞれ2段階のグレードで分けられています。
税金
コペンを購入後、維持していくためには自動車税と重量税の支払いが必須になります。
自動車税
自動車税は、自動車を所有するすべての人に支払いが義務付けられている税金です。自動車税は国税ではなく都道府県税となり、自動車の種類や排気量によって税額が決められています。そのため、環境負荷の大きい古い車には、自動車税を高くする仕組みが取られています。
毎年4月1日の時点で自動車を保有している人へ納付書が送られます。コペンはどのシリーズも総排気量が658ccとなっているので、自動車税は¥10,800です。
重量税
自動車重量税は、自動車の重量によって課せられる税金です。重量税は国税となるので、新車購入や車検を受ける際に支払う必要があります。継続車検を受ける場合には車検有効期間である2年分を納付します。この手続きをしないと車検を受けれないので注意してください。
コペンの重量は870kgとなっており、重量税は¥9,900になります。1年間の維持費として計算すると¥3,300です。
保険
自動車に関する保険は大きく分けて【自賠責保険】と【任意保険】に分けられます。特に任意保険は慎重に選ぶ必要があります。
自賠責保険
自賠責保険は、自動車を所有する全ての人に加入が義務付けられています。保険料も決められているので、どの保険会社に加入しても保険料が変わることはありません。
自賠責保険は強制保険となっているので、加入していない自動車は車検を受けられないどころか、一般道を走ることすら許されないのです。
また、自賠責保険は人に対して適用されますが、車体や建物に対して補償はされないことから、決して納得できる保険ではありません。
コペンの自賠責保険料は3年(37ヶ月)で、¥35,610です。36ヶ月ではなく37ヶ月になっている理由は【車検と自賠責保険の有効期間のズレ】です。同じ期限にすると自賠責保険の方が先に切れてしまうため、一般道を走ることができなくなってしまいます。そうすると車検も受けられないので、1ヶ月余裕を持って37ヶ月にしているのです。
1年間の維持費として計算をすると、【¥35,610÷3年=¥11,870】です。
任意保険
任意保険は自賠責保険と違って、強制加入ではありません。加入条件や補償内容は保険会社によって異なるので、加入される際は、各保険会社から見積もりをもらうことをおすすめします。
任意保険加入後、1年間無事故で保険を使用しなかった場合は、次回からの保険料が安くなるので、「少しでも維持費を抑えたいから保険には入らない」という選択をしないようにしましょう。万が一、重大な事故を巻き起こした場合、自分の力で補償をしなくてはいけません。
下記の費用は、ある保険会社で見積もりをした一例です。
- 年齢:30歳以上
- 等級:16等級
- 年間走行距離:15,000km
- 免許の種類:ゴールド
- 運転者限定:家族限定
- 対人賠償:無制限
- 対物賠償:無制限
- 年間の保険料:¥45,700
また、保険契約更新時に保険会社を変更しても、等級を引き継ぐことができるので、保険料の安い会社を探すことが年間の維持費を抑えるポイントです。
コペンは様々なユーザーから支持されていますが、2人乗りなので、セカンドカーとして購入されるファミリーもいます買い物や子供の習い事の送り迎えなどを想定した数値にしています。
その他費用
コンペに限らず、自動車を所有するときに必須なのが、ガソリン代や車検代です。
ガソリン代
年間に必要なガソリン代を算出する計算式は【年間走行距離÷カタログ消費燃費×燃料代】です。毎日のように乗ることを考えて年間走行距離は15,000kmに設定しています。
- 年間走行距離:15,000km
- カタログ消費燃費:22.2〜25.2km/L
- 燃料代:¥150(2019年5月時点の全国平均価格)
- 燃料:無鉛レギュラーガソリン
コペン年間ガソリン代:¥89,285〜¥101,351
駐車場代
お住まいの地域や契約している不動産屋との兼ね合いもあり、正確な金額を出すことはできませんが、月極駐車場に契約すると仮定して、全国平均価格を元に年間で必要な駐車場代を計算します。
今回は、関東の中でも東京や神奈川県へのアクセスが優れている千葉県の相場をご紹介します。
- 千葉県の月極駐車場代平均額:¥9,713【年間:¥19,426】
車検代
車検は基本的に2年に1回のペースで受けることになります。下記の費用は大きな修理をすることもなく車検に通った場合を想定した金額です。
- 自動車重量税:¥9,900
- 自賠責保険:¥17,805(2年)
- 印紙代:¥1,100
- 車検整備費用:¥10,800〜
- 車検代行料:¥7,560〜
- その他費用:¥30,000〜
- 車検費合計:¥77,615
車検は2年に1度のペースなので、1年間の維持費として計算すると【¥77,615÷2年=¥38,582】です。その他費用には、オイル交換や部品交換費用などが含まれています。車検の費用はディーラーやガソリンスタンド、民間車検場によって異なるので、年間の維持費を抑えたいなら複数のお店から見積もりをもらうことが重要です。
コペンの購入時にかかる費用は?
コペンには3種類のシリーズがあり、それぞれ2段階のグレードで分かれています。
車体価格
- COPEN Robe:¥1,852,200
- COPEN Robe S:¥2,052,000
- COPEN XPLAY:¥1,852,200
- COPEN XPLAY S:¥2,052,000
- COPEN Cero:¥1,906,200
- COPEN Cero S:¥2,106,000
オプション
コペンに用意されているオプションはこちら。
- 寒冷地仕様:¥10,800
- 純正ナビ・オーディオ装着用パックレス:¥-16,200
- LSD:¥32,400
- アルティメットスポーツパック:¥220,320
- BBS製16インチ鍛造アルミホイール:¥198,720
その他、オプションはダイハツ公式サイトをご覧ください。
https://copen.jp/3d-simulator/?model=r&_ga=2.182204519.1339134644.1559099685-445546336.1559099685
自動車重量税
自動車重量税は、自動車の重量によって課せられる税金です。新車購入時と継続車検を受ける際に支払う必要があります。コペンの自動車重量税は¥9,900です。
自動車取得税
自動車取得税は、自動車の取得に対して課せられる税金です。また、エアコンやカーナビなどのオプションに対しても自動車取得税は課せられます。
電気自動車やクリーンディーゼル車など、環境に配慮した低公害車などには税率の軽減措置があります。コペンはエコカー減税の対象者となるので、自動車取得税が100%免税されます。
自賠責保険
コペンを新車で購入する場合、車検期間が3年となるので、37ヵ月分の保険料を支払う必要があります。コペンの自賠責保険は37ヶ月で¥35,610です。
リサイクル料金
自動車を新車で購入する時に、解体処理費用としてリサイクル料金を支払うことが義務付けられています。リサイクル料金を支払った時に、納付書が発行されるので自動車検査証と一緒に保管してください。
コペンのリサイクル料金:¥8,510〜¥8,910
リサイクル料金表 https://www.daihatsu.com/jp/recycle/kv071l0000001dmk-att/kei_jyou.pdf
ディーラー代行手数料
コペンを新車で購入した場合、車体価格とは別に登録に必要な車庫証明や名義変更の手続きを行います。自分ではできないので、ディーラーに委託する必要があり、別途で費用がかかります。
- 検査登録手続代行費用:¥ 15,000〜¥30,000
- 車庫証明費用:¥2,000〜
- 車庫証明手続代行費用:¥5,000〜
- ナンバープレート代:¥1,500〜
代行手数料は地域や店舗によって異なります。
壊れやすいところや注意する点
コペンは信頼度の高い国産車ということで、故障は少ないという口コミが多いですが、全く壊れないことはありません。整備が甘かったり、走行距離や年式が古くなってしまうと故障も増えてきます。
コペンの故障事例として挙げられているのは、冷却水の漏れ、オープンルーフの開閉障害です。経年劣化などが原因で壊れることが多く、冷却水がないことを知らないまま乗ると、エンジンがオーバーヒートして、致命的な故障に繋がります。
また、コペン最大の魅力でもあるオープンルーフは、車の中でも壊れやすい場所と言われており、総取り替えの場合は40万円ほど必要になりますが、大半が油圧アクチュレーターの交換で直すことができます。
コペンの修理代として5〜10万円程度は準備しておくことをおすすめします。
まとめ
ダイハツを代表する軽スポーツカーのコペンは、スポーツカーとしての性能を誇りながら低燃費を実現させた車です。国産車ということもあり、故障事例も少ないことが魅力です。経年劣化などで故障をすることがあるので、定期的なメンテナンスは欠かさずに行いましょう。
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