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アウディ高級4シータークーペ・A5の気になる維持費について

A5は、アウディクーペからA4を経て誕生した、本格派4シータークーペです。

その洗練された美しいフォルムは、自国ドイツでドイツ連邦デザイン賞やデザイン・オブ・ザ・イヤーなどの受賞実績があります。A5を購入するための費用や、購入後の維持費について今回は紹介していきます。

目次

A5の特徴

A5は、A4の流れをくむ2ドアクーペで乗車店員が4名の4シータークーペに分類されます。スペック的には、全長4,690mm×全幅1,845mm×全高1,365mmで、A4とA6の中間にあたるサイズです。

A5の心臓となるエンジンは、従来のエンジンよりも40ps以上も出力が向上した2,000cc TFSIエンジンで、最高出力252ps、最大トルク37.7kgmを発揮します。

空力抵抗に優れたボディデザインに、2,000cc TFSIエンジンと7速Sトロニックトランスミッションを組み合わせることで、ハイパワーながら16.5km/L(JC08モード)の低燃費を実現しています。

荷物を載せる積載能力が低いことで敬遠されるクーペですが、A5のトランク容量は465Lもあるので、乗車定員MAXの4名乗車しても十分な荷物を載せることが可能です。

美しいエクステリアデザインに、アウディ上級グレードに相応しい上質なインテリア、優れた走行性能に欧州トップクラスの安全性能で、A5は日本でも人気のスペシャリティクーペです。

A5の維持費は年間どのくらい?

A5を所有した場合、必要な年間の維持費を調べましたので紹介していきます。

税金

自動車に関わる税金の種類として、【自動車税】【自動車重量税】【自動車取得税】の3つがあります。自動車取得税については、新車を購入する時にだけ課税される税金なので、年間維持費の説明からは省かせて頂きます。

自動車税

自動車税は、毎年4月1日の時点で自動車検査証に記載のある所有者に毎年課せられる税金で、年に1度は必ず納めなければいけません。自動車税を支払っていない場合は、車検を受けることもできませんし、支払いが滞れば遅延金も課せられます。

自動車税の税額は、エンジンの総排気量によって下記の通り金額が定められていて、A5の総排気量は、1,984ccなので自動車税は【¥39,500-】となります。

  • 総排気量・1,000cc以下      :¥ 29,500-
  • 総排気量・1,000cc超~1,500cc以下:¥ 34,500-
  • 総排気量・1,500cc超~2,000cc以下:¥ 39,500-
  • 総排気量・2,000cc超~2,500cc以下:¥ 45,000-
  • 総排気量・2,500cc超~3,000cc以下:¥ 51,000-
  • 総排気量・3,000cc超~3,500cc以下:¥ 58,000-
  • 総排気量・3,500cc超~4,000cc以下:¥ 66,500-
  • 総排気量・4,000cc超:4,500cc以下:¥ 76,500-
  • 総排気量・4,500cc超~6,000cc以下:¥ 88,000-
  • 総排気量・6,000cc超       :¥111,000-

重量税

自動車重量税は、自動車の重量に応じて課せられる税金で、車検の有効期間分を先に納付することになります。普通車の新車を購入した場合は、初めて車検が来た時には、次回の車検までの2年間分の自動車重量税を納付しなければ車検を受けることができません。

自動車重量税の支払方法は、自動車重量税額に応じた印紙を自動車重量税納付書に貼り付けて納付するのが一般的な方法です。日本自動車輸入組合のホームページに記載されているA5の車検時に課せられる自動車重量税は、2年間分で【¥20,000-】になります。

1年間に換算すると、¥20,000-÷2年=¥10,000-

日本自動車輸入組合:http://www.jaia-jp.org/news/ecocar/

保険

自動車には、【自賠責保険】と【任意保険】の大きく分けて2種類の保険があります。自動車を購入した全ての人に加入が義務付けられている保険が自賠責保険で、別名【強制保険】とも呼ばれています。

万が一、事故を起こしてしまった場合、自賠責保険では賠償しきれない金額を補うために加入する保険が任意保険で、別名【上乗せ保険】とも呼ばれています。自賠責保険と任意保険について詳しく説明させて頂きます。

自賠責保険

自賠責保険は、自動車を所有する全ての人に加入が義務付けられている保険のことで、加入しなければ一般道を走行することもできませんし、車検を受けることもできません。

●自賠責保険料金(自家用乗用車)

  • 12ヶ月:15,520円
  • 13ヶ月:16,380円
  • 24ヶ月:25,830円
  • 25ヶ月:26,680円
  • 36ヶ月:35,950円
  • 37ヶ月:36,780円

自賠責保険は、どこの保険会社で加入しても保険料は同じです。車検を受ける時に、車検期間分の自賠責保険料を支払うので、通常の継続検査の場合は2年間分(24ヶ月)【¥25,830-】となります。

しかし、継続車検の時は、車検期間の24ヶ月ではなく、1ヶ月を加えた25ヶ月で加入することをオススメします。車検の有効期間満了日は【深夜24時まで】、自賠責保険の有効期間満了日は【昼の12時まで】で、満了日に12時間のズレがあります。

有効期間のズレを補うために、1日余分に自賠責保険へ加入しておく必要がありますが、自賠責保険には日割り計算がないため、1ヶ月余分に加入しなければいけません。こうした理由から、24ヶ月ではなく、次回の車検のことを考慮して25ヶ月【¥26,680-】で加入する必要があります。

年間に換算しますと、¥26,680-÷2年=¥13,340-

任意保険

自賠責保険の補償内容は乏しく、賠償金としては全く足りないのが実情です。そのため、A5の所有者が自賠責保険で補償しきれない【相手の車】【相手の運転者や搭乗者】【事故によって破損した物】【自分や同乗者】【自分の車】などを、別の保険に加入して補う必要があります。

人の命はお金には変えられませんが、最悪の事態を想定した上でしっかりとした補償ができる任意保険に加入しなければいけません。任意保険は、自賠責保険と違って保険料金が一律ではなく、各保険会社によって全く金額が異なりますし、運転する人の年齢やA5の使用目的などでも保険料が大きく異なります。

運転免許を取得したばかりの初心者のドライバーと、何十年も無事故で運転している熟練ドライバーとでは、保険料も当然ですが大きな差があります。

自動車保険に何年加入しているのか?何歳の人が加入するのか?事故で任意保険を使用したことがあるのか?年間どれくらいの距離運転するのか?など、様々な条件によって保険料金が違います。

任意保険は、車両価格の安価な軽自動車よりも、A5のような高級車や事故率の高いスポーツカーなどは、保険料金が高くなります。車両保険加入の有無や、年齢制限などの条件も関係するので、任意保険料としては¥30,000-~¥250,000-くらいまで保険料には大きな開きがあります。

その他費用

税金や保険以外で、A5を維持していく上で必要な費用は、【ガソリン代】【エンジンオイル交換費用】【駐車場代】【車検整備費用】【その他メンテナンス費用】などが挙げられます。住む地域や店舗によって、金額に開きがあることをご理解下さい。

ガソリン代

一般的に、1年間の走行距離の目安は10,000kmと言われています。A5に使用されるガソリンは、【無鉛プレミアムガソリン(ハイオク)】で、燃料タンクが【58L】です。

ハイオクガソリンの全国平均価格は【¥159.2-】なので、A5にガソリンを満タンにする場合は、【¥159.2-×58L=¥9,234-】となります。

1年間に必要なガソリン代を求める計算式は、【1年間の走行距離÷カタログ燃費数値×ハイオクガソリン価格】なので、この式に数字をあてはめることで1年間で使用する燃料代を求めることができます。

10,000km÷16.5km/L×¥159.2-=¥96,485-(消費税別)

A5 Coupeの1年間に必要なガソリン代は、【¥96,485-(消費税別)】となります。

ガソリン・灯油価格情報NAVI:https://oil-stat.com/high.html

エンジンオイル交換費用

国産車は走行距離・3,000km~5,000kmでエンジンオイルを交換するの一般的ですが、アウディの場合は15,000km又は1年が交換の目安とされています。万が一、1年間全くA5に乗らなくてもオイルが劣化しているため、エンジンオイルの交換は行って下さい。

エンジンオイルは、メーカーや種類によって金額が大きく異なります。A5に推奨されている5W-40のオイルだと、¥1,000-/L~¥2,000-/L、作業工賃が¥1,000-ほどで交換することができます。

A5のオイルパンの容量は【4.5L】なので、(4.5L×¥1,000-)+¥1,000-=¥5,500-(消費税別)~(4.5L×¥2,000-)+¥1,000-=¥10,000-(消費税別)

A5 Coupeの1年間に必要なエンジンオイル交換費用は、【¥5,500-(消費税別)~¥10,000-(消費税別)】となります。

駐車場代

東京都内だけでも23区とそれ以外の地域では、駐車場代の相場は大きく違いますし、東京都と地方とでも全く駐車場代は異なるので、一概に駐車場代がいくら?とは断言することができません。

駐車場の種類も、平面の物もあれば立体駐車場もありますし、立体駐車場にも平面パレット式、パレット式、ゴンドラ式などの種類があります。最近の国内に設置されている立体駐車場の寸法は、長さ・4,900mm×幅・1,850mm×高さ1,550mmと言うのが一般的なので、A5は問題なく駐車することができます。

地方の駐車場の相場は¥3,000-/月~¥15,000-/月くらいなので、1年間ですと【¥36,000-/年~¥180,000-/年】

東京都内では、¥20,000-/月~¥40,000-/月ほどが駐車場の相場と言われていますので、1年間だと【¥240,000-/年~¥480,000-/年】が駐車場代として必要となります。

車検整備費用

A5を新車で購入してから10年が経過するまでは、2年に1度の間隔で車検を受けなければいけません。車検費用は、交換する部品によって金額が異なるので、今回は大きな修理もなく車検を受けたこととして金額を算出致します。

  • 自動車重量税:¥20,000-
  • 自賠責保険料:¥26,680-
  • 印紙代   :¥ 1,200-
  • 車検整備費用:¥20,000-
  • 車検代行料 :¥ 8,000-
  • 消費税   :¥ 2,240-
  • 車検費用合計:¥78,120-

車検は2年に1度なので、1年間の維持費として計算を行うと、【¥78,120-÷2年=¥39,060-/年】となります。但し、オイル交換や消耗品の交換を行った場合には、部品代と作業工賃が別途必要となります。

A5年間の維持費金額

A5の年間に維持費について調べてきましたが、維持費としては国産車と変わりません。

  • 自動車税   :¥ 39,500-
  • 自動車重量税 :¥ 10,000-
  • 自賠責保険料 :¥ 12,915-
  • ガソリン代  :¥ 96,485-
  • オイル交換代 :¥ 10,000-
  • 車検費用   :¥ 38,635-
  • その他費用  :¥ 10,000-
  • 年間維持費合計:¥217,535-

その他費用として、洗車するための道具やちょっとした消耗品など、日常メンテンナンスで必要な費用のことを言います。どの部品にどれくらい必要なのかはわかりませんが、大きな金額ではないため【¥10,000-/年】くらい見ておけば十分です。

この年間維持費合計には、加入条件によって大きく金額が異なる任意保険と、お住いの地域によって大きく価格が異なる駐車場代は含まれていません。

A5の購入時にかかる費用は?

A5には、【A5 Coupe】と【A5 Cabriolet】の2種類のグレードがあります。A5を新車で購入するときの費用を調べてみましたので、紹介していきます。

車体価格

  • A5 Coupe  :¥6,250,000(消費税別)
  • A5 Cabriolet :¥7,083,334(消費税別)

オプション

  • S lineパッケージ            :¥640,000-
  • ブラックグロススタイリングパッケージ:¥100,000-
  • マトリクスLEDヘッドライトパッケージ:¥270,000-
  • プライバシーガラス         :¥ 70,000-
  • パノラマサンルーフ         :¥190,000-
  • ヘッドアップディスプレイ      :¥140,000-
  • エクステンディッドレザーパッケージ :¥200,000-
  • レザートリムパッケージ       :¥900,000-
  • デコラティブパネル・オークグレー  :¥ 30,000-
  • デコラティブパネル         :¥150,000-
  • レザー縁付フロアマット       :¥ 60,000-
  • エクスクルーシブレザーコントロール :¥120,000-
  • シートヒーター           :¥ 60,000-
  • スポーツサスペンション       :¥100,000-
  • アシスタンスパッケージ       :¥140,000-
  • Audi バーチャルコックピット    :¥ 70,000-
  • アドバンストサウンドシステム    :¥170,000-

※表示価格には消費税は含まれておりません。

アウディ公式:https://www.audi.co.jp/jp/web/ja/models/a5/a5/equipment.html

自動車重量税

A5の維持費の項目でも説明しましたが、自動車重量税は、自動車の重量に応じて課せられる税金で、車検の有効期間分を先に納付することになります。A5の新車を購入した場合は、初回の車検が3年なので、3年間分の自動車重量税を納めなければいけません。

自動車重量税は、低燃費車に対しては減税を受けることができます。A5の新車を購入したときに課せられる3年分の自動車重量税額は、日本自動車輸入組合のホームページを参照しますと、エコカー減税25%軽減が適用されて【¥22,500-】になります。

日本自動車輸入組合:http://www.jaia-jp.org/news/ecocar/

自動車取得税

自動車取得税は、平成26年4月以降に登録・納車の自家用自動車に取得価額の3%が課税されます。取得価額は車両本体の他に、エアコン、オーディオ、カーナビ、ETCなどのような簡単には取り外すことのできない物についても取得価額として課税されます。

A5は、エコカー減税対象車なので、取得税の特例措置として20%軽減されます。オプションは無しと言う条件で今回は算出します。

  • A5 Coupe   :(¥6,250,000-×0.9×3%)×20%=¥33,750-
  • A5 Cabriolet :(¥7,083,334-×0.9×3%)×20%=¥38,250-

自賠責保険

1年間の維持費の際に説明した通り、車検と自賠責保険には、有効期間満了のタイミングにズレがあります。A5を新車で購入した場合、車検の有効期間は3年なので、自賠責保険も36ヶ月で加入するのが通例ですが、37ヶ月で加入することをオススメします。

A5を新車で購入する場合の自賠責保険料は、37か月分の【¥36,780-】となります。

リサイクル料金

A5を新車で購入するときに、解体するときの処理料金としてリサイクル料金を預託金として支払わなければいけません。

リサイクル料金の預託を行った証明としてリサイクル券が発行されますので、A5を売却する場合に必要となりますから自動車検査証と一緒に大切に保管して下さい。

  • A5 Coupe  :¥15,250-
  • A5 Cabriolet :¥16,460-

アウディリサイクル料金表:https://www.audi.co.jp/dam/nemo/jp/service_accessory/info_top/recycle/newcar_ajhp_my17_170911.pdf

登録に必要な諸経費

A5を新車で購入した場合、車庫証明の手続きを管轄の警察署で、新規登録の手続きを陸運局でそれぞれ行わなければいけません。車庫証明は、自分で行うことも可能ですが、新規登録はディーラーに委託するしか方法がないため、手続き代行費用が必ず掛かります。

A5の登録に必要な諸経費は以下のようになります。

  • 新規検査登録費用    :¥ 3,320-
  • 新規検査登録手続代行費用:¥25,000-(消費税別)
  • 車庫証明費用      :¥ 2,600-
  • 車庫証明手続代行費用  :¥14,000-(消費税別)
  • ナンバープレート    :¥ 1,600-

代行費用、車庫証明費用、ナンバープレート代などは、店舗や地域によって金額は異なります。

A5の壊れやすいところや注意するべき点

A5は、600万円を超える高級車ですが、故障する度に毎回数十万円もの修理費用が掛かる車ではありません。国産車と同じレベルの故障で、パワーウィンドウが壊れるなどの小さな故障が殆どです。

輸入車では、エンジン本体とミッション本体の故障が1番怖いのですが、日頃のメンテンナンスさえ行っていれば回避できるトラブルばかりです。

輸入車の故障で多いエアコンのトラブルも、2013年モデルのA5で冷媒圧力センサー不良が起こった際に対策が施されたため、エアコンの故障も心配する必要がありません。

ただ、電気系統は強い車種ではないので、いつでも消耗部品を交換できるように20万円前後は修理代として、常に用意しておくことをオススメします。

まとめ

A5の維持費について紹介してきましたが、A5は富裕層をターゲットとした高級車で、年間販売台数の目標もそこまで多く設定されていません。A5は高級輸入車ですが、維持費の面では国産車と大きく変わるところもなく、安心して乗ることができる輸入車と言えます。

しかし、新車で600万円以上の高級車なので、維持費が掛からないとは言え、新車で購入することの方が難しいのではないでしょうか。新型A5は、国内の中古車市場でも殆ど流通されていませんし、中古車であっても高額な金額になるため、気軽に購入できる車ではありません。

国産の高級車とA5のどちらを購入するのかで迷っているなら、維持費や故障面での心配は殆どありませんから、ステータスとしてA5を選択するのも良いのではないでしょうか。

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