実用性に優れたレガシィアウトバックは、本格的なアウトドアにも最適な一台です。休日に遠くに出かけたくなる車ですが、維持費はどのくらいかかるのでしょうか。
そこで今回は、レガシィアウトバックの維持費について、ご紹介します。
目次
レガシィアウトバックの特徴
レガシィのステーションワゴン版となるレガシィアウトバックは、レガシィが伝統的にもつ高い走行性を背景に、悪路での走破性やボディタイプを生かした積載力が特徴に加わった車です。
遊び心を刺激するようなエクステリアは、無骨さが強調されながらも、先進性や上質さを兼ね揃えたデザインです。インテリアは機能性に特化した仕様ですが、パーツひとつひとつの素材が安っぽくないので、高級感も持っています。
現行モデルには、スバルが誇る運転支援システムのアイサイトが搭載されていますが、各シチュエーションにおいてドライバーの負担を軽減しています。スバル独自の水平対向4気筒エンジンにリニアトロニックCVTが組み合わされ、力強い走りを体感できます。
大自然を軽快に走り抜けるその姿は唯一無二のものであり、ドライバーに最高の爽快感を与えてくれます。
レガシィアウトバックにかかる維持費は年間どのくらい?
レガシィアウトバックの所有時には、様々な維持費を想定する必要があります。車を所有していると必ず発生する維持費とは、どんな項目があるのでしょうか。
税金
レガシィアウトバックを使用する際には、それぞれ異なる特性を持つ2つの税金を支払う必要があります。この2つの税金はどんな特性を持ち、レガシィアウトバックにはどのくらいの税率が課されているのでしょうか。
自動車税
自動車税は、4月1日時点の所有者に支払う義務が発生する税金となります。1年に1回支払い義務が生じるので、支払い時期に当たる5月は出費がかさむことになります。自動車税を支払っていない場合には、車検を受けたり名義変更ができませんので、ご注意ください。
自動車税では、排気量で金額が決まりますが、レガシィアウトバックは、全グレードが2,498ccとなります。自動車税では、2,000cc以上2,500cc未満の税率に該当するため、年間45,000円の自動車税が、必ず発生します。
重量税
自動車重量税は、レガシィアウトバックの重量を基準に支払う税金です。自動車税とは支払うタイミングが異なり、所有時には毎回の車検ごとの支払いとなります。自動車重量税は道路の維持管理を目的に課税される税金で、未納状態のままだと、車検を受けることができません。
レガシィアウトバックの重量は、グレードごとに1,570kg〜1,580kgとなっています。グレードごとの重量はほぼ変わりませんが、自動車重量税では1,500kg以上2,000kg未満の税率にあたります。
そのため、車検時のレガシィアウトバックには32,800円が発生し、1年あたり16,400円の自動車重量税を支払う計算です。
保険
レガシィアウトバックの所有時には、万が一の事故に備えて保険の加入は必須です。自動車に関する保険は、自賠責保険と任意保険の2種類があります。これらも、それぞれ異なる特性があるので、詳しく説明していきます。
自賠責保険
自賠責保険は、法律で加入が義務付ける保険で、ナンバープレートの交付を受けている車は、全て自賠責保険へ加入していることが前提となります。自賠責保険はまず購入時に支払いますが、有効期限があるため毎回の車検時に更新する必要があります。
自賠責保険の保険料は補償内容が統一化され、保険会社によって金額が変わることはありません。レガシィアウトバックを所有している時は、毎車検ごとに支払う必要があり、2年間分(24ヶ月)で25,830円、1年あたりでは12,915円の保険料がかかります。
任意保険
任意保険とは、文字どおり任意で加入する保険ですが、自賠責保険以上に補償内容が充実している点が、メリットです。自賠責保険では、金額も補償内容も定められていますが、限度があるため事故内容によっては補償を受けられないこともあります。
任意保険では、自賠責保険で対応できない補償を補完することができ、サービス内容も料金も幅広いのが特徴で保険会社によって差があります。
ドライバーの事故のリスクや車の安全性なども加味して保険料は算出されますが、レガシィアウトバックは30代〜40代の男性に特に人気なので、免許取得から事故歴の一切ないベテランドライバーが契約したとして、保険料をシミュレーションします。
- 年齢 :30歳以上
- 等級 :15等級
- 年間走行距離 :7,000km
- 免許の種類 :ゴールド
- 運転者限定 :限定なし
- 運転者年齢制限:30歳以上
- 対人賠償 :無制限
- 対物賠償 :無制限
- 車両保険 :なし
- 年間の保険料 :100,300円(毎月8,500円)
あくまで上記の金額は概算ですが、レガシィアウトバックの保険会社による評価は、低い傾向にあります。そのため優良ドライバーであっても、他の車と比較すると高額な保険料になるのではないかと予想されます。
その他費用
レガシィアウトバックは、どのグレードを選んでも税金や保険料は変わりませんが、ユーザーの使用環境によって異なる維持費も発生します。年間の維持費として、ガソリン代・駐車場代・車検・修理費用などが挙げられますが、レガシィアウトバックには、これらの費用はいくらかかるのでしょうか。
ガソリン代
レガシィアウトバックは全グレードレギュラーガソリンが燃料です。レギュラーガソリンの平均価格は、140円となっていますが、年間に10,000km走った場合にはどのくらいかかるのでしょうか。
レガシィアウトバックのカタログ燃費は14.8km/Lです。これを踏まえて計算すると、レガシィアウトバックには年間約95,000円ガソリン代としてかかります。
あくまでカタログ燃費を参考にした金額ですので、実燃費とは異なる部分もありますが、頻繁に車を使用するユーザーは100,000円以上のガソリン代がかかることが想定されます。
駐車場代
月極駐車場の平均相場は8,288円ですが、都道府県によって差が大きいようです。一部の県を例に挙げ、駐車場代の検証をします。
愛知県・岩手県・熊本県の駐車場平均月額
- 愛知県の月極駐車場平均価格:13,510円(年間161,210円)
- 岩手県の月極駐車場平均価格:6,662円(年間79,944円)
- 熊本県の月極駐車場平均価格:4,595円(年間55,140円)
愛知県はマイカー保有率も高く、名古屋市などの都市部でも需要は非常に高いため、相場が高くなっています。岩手県は盛岡市が10,000円に近い相場となっていますが、他の地域では5,000円以下で借りられる場所が多いようです。そして熊本県は、政令指定都市の熊本市でも5,000円代をキープしていて、駐車場を借りやすい地域だということが伺えます。
車検代
レガシイアウトバックは、新車購入後の3年に1回、そして2年に1回の頻度で、車検代が発生します。レガシィアウトバックの車検時は、下記の項目が車検代となります。
- 自動車重量税:32,800円
- 自賠責保険料:25,830円
- 印紙代 :1,200円
- 車検整備費用:16,000円
- 車検代行料 :8,000円
- 消費税 :1,920円※整備費用と車検代行手数料分
- 車検費用合計:85,750円
レガシィアウトバックは、車検時の部品交換箇所が多いというレビューもありました。それを踏まえると上記の料金に、50,000円ほど追加で発生する可能性もあります。
したがってレガシィアウトバックの車検時には、総額で150,000円ほどかかることも十分に考えられます。車検費用合計はあくまで最低ラインと考え、プラスアルファの予算を用意しておく必要があります。
レガシィアウトバックの購入時にかかる費用は?
レガシィアウトバックからは、2グレード販売されていますが、それぞれの購入時にかかる費用をご紹介します。
車体価格
- 2.5 4WD:3,294,000円
- 2.5 リミテッド4WD:3,564,000円
オプション
レガシィアウトバックでユーザーの満足度が高いオプションを、下記にまとめました。
- DIATONE 8インチ ビルトインナビ:237,600円
- ドライブレコーダー:41,040円
- カーゴトレーマット:21,060円
- トレーマット:16,740円
- カーゴステップパネル:12,960円
レガシィアウトバックの機能性をより高めるオプション品が豊富にありますが、その中での特に今回ご紹介したオプション品は人気が高いとのことです。
2.5 4WD と2.5リミテッド4WDでは、標準装備される内容が異なりますので、車両価格の10%を目安にオプション品を検討してはいかがでしょうか。
自動車重量税
購入時の自動車重量税は、3年間有効であることが求められます。新規購入時は次回車検が3年ごとなるため、3年分の重量税が発生します。レガシィアウトバックの自動車重量税は、49,200円です。
自動車取得税
自動車取得税では、車両価格×0.9を取得価格とし、その金額のうち3%が取得税として課税されます。
- 2.5 4WD:88,938円
- 2.5 リミテッド4WD:96,228円
自賠責保険
自賠責保険は、次回の車検まで有効なことが原則ですので、36ヶ月以上の契約期間が必要です。レガシィアウトバックを購入する時の自賠責保険は、36,780円です。
リサイクル料金
車を廃車にする際には部品をリサイクルする必要がありますが、その費用は最後の所有者が負担します。購入時に前払いする形になりますが、グレードごとに下記のリサイクル料金が発生します。
- 2.5 4WD:14,680円
- 2.5 リミテッド4WD:15,100円
登録に必要な諸経費
ディーラーにレガシィアウトバックの登録を依頼する際には、下記の費用が発生します。
- 新規検査登録手続代行費用
- 新規検査登録費用
- ナンバープレート
- 車庫証明費用
- 車庫証明手続代行費用
費用は店舗や地域によって異なりますが、それぞれの項目に沿って必要書類を確認しておきましょう。
壊れやすいところや注意するべき点
レガシィアウトバックにはオートエアコンが採用されていますが、非常に快適で好評な機能です。左右で独立しているので、温度設定がそれぞれ違う形で行えるのですが、この機能の不具合が多く報告されています。
特に、左右同じ温度設定なのに助手席側だけ温風が来るという不具合が多いようです。これはスバル車には多い症状のようで、エアミックスアクチュエーターという部品が故障していることが、原因のようです。
交換すれば不具合は治りますが、修理費用に8,000円ほどかかるようです。レガシィアウトバックの中古車を購入しようと考えている方は、特にエアコン部分のチェックを入念に行いましょう。
まとめ
今回は、レガシィアウトバックの維持費をご紹介しました。レガシィアウトバックはレジャーに最適な車で、日常の生活もその多機能さで支えてくれます。グレードの選択肢が少ないため、それぞれの特徴をよく把握した上で、自分の優先順位と照らし合わせながら、購入を検討しましょう。