アクセラはマツダが誇るグローバル戦略車です。長年親しまれてきた人気の小型車＜ファミリア＞の後継車として開発され、海外、特にヨーロッパで大人気となっています。
この記事では「マツダのアクセラを買おうと思ってるけど、維持費はどれくらいになるんだろう？」と思っている方のために、マツダアクセラの維持費について徹底解説します。税金や保険など年間の維持費をはじめ、購入時の費用や、注意するべき点もご紹介します。
アクセラの特徴
走る歓びと快適な車内空間を持つマツダのアクセラは、海外では＜Mazda3＞として販売され、＜2004年ヨーロッパ・カー・オブ・ザ・イヤー＞＜カナダ・カー・オブ・ザ・イヤー＞の受賞など、数々の賞を獲得し高い評価を得ています。
グレード
＜スポーツ＞＜セダン＞がそれぞれにガソリンエンジンとディーゼルエンジン、それに＜ハイブリッド＞を加えたラインナップとなっています。
デザイン
どっしりとした個性的なフォルムと機能的なパッケージデザイン、取り回しの良さや車内空間の快適さなど、バランスの良さが人気の秘訣です。
燃費
ガソリンモデル・ディーゼルモデル・ハイブリッドモデルがあり、電気をすばやく蓄えて無駄なく使う原則エネルギー回生システム＜i-ELOOP（アイ・イーループ）＞やアイドリングストップ気候＜i-stop（アイ・ストップ）＞などにより、燃費の良さも特徴の一つです。
燃費はクリーンディーゼルエンジンで18.0km/L～21.6km/L、ガソリンエンジンで20.4km/L～20.6km/L、ハイブリッドでは28.0km/L～30.8km/Lとなっています。
アクセラでかかる維持費は年間どのくらい？
アクセラにかかる維持費は、大きく分けて＜税金＞＜保険料＞＜メンテナンス費＞などが挙げられます。その他の費用としてガソリン代や駐車場代などもかかります。車種やグレード、所有者の年齢や運転歴、事故歴などによってかなりの差がありますが、平均すると351,880円という結果になりました。内訳を見てみましょう。
税金
アクセラにかかる税金は、自動車税と自動車重量税です。
自動車税
自動車税の金額は＜エンジンの総排気量＞によって変わります。排気量1リットル以下の29,500円～6リットル以上超の111,000円まで、自動車税は大きく違います。加えて、車種（普通・大型・大型特殊・小型特殊）や、用途（乗用・乗合・貨物・特殊用）によっても異なるのが特徴です。
アクセラの排気量は、エンジンによって1,500cc・2,000cc・2,200ccなので、それぞれ34,500円、39,500円、45,000円になります。自動車税は4月1日時点での所有者に毎年課せられる税金で登録時に支払いますが、年度の途中で購入した場合は、購入した月の翌月から3月までの月割りで計算されます。
重量税
自動車重量税は車両の重量により違い、新車の購入時には0.5トン以下の12,300円から3トン以上の73,800円まで、0.5トンごとに増えていきます。アクセラはエコカー減税対象になっているグレードでは、25%減税なら16,800円、クリーンディーゼルは免税になります。
保険
保険には、自賠責保険と任意保険があります。２つの違いは加入が義務かそうでないかで、自賠責保険に加入していない車は運転をすることができません。
自賠責保険
自賠責保険は、車を購入する場合には必ず加入しなければならない保険で、＜強制保険＞とも呼ばれます。事故に遭った時に相手方の身体への補償に限られており、自分への補償はありません。また、自賠責保険に加入していない車は車検を通すことができません。アクセラは36,780円かかります。
任意保険
任意保険は、その名の通り任意で加入する保険です。事故の相手方だけではなく、自分や搭乗者・車や物など多岐に渡る補償があります。さらに、特約を付加したりロードサービスを受けられるなど、保険会社やプランによって補償をより充実させることができます。年齢や過去の事故歴などで値段の差がかなりありますが、平均して年間65,000円ほどかかります。
その他費用
その他の費用としては、ガソリン代・駐車場代・車検代やメンテナンス費用があります。
ガソリン代
ガソリン代は年間にどのくらい走るのかによって変わりますが、1年に1万キロ走行する場合で見てみましょう。
＜アクセラ15S 2WD 6EC-AT＞の燃費はカタログ地で20.4km/Lです。2019年5月現在のレギュラーガソリンの値段は平均で140円/Lなので140円で計算すると、ガソリン代は約68,600円です。
駐車場代
駐車場代は地域によって差がありますが、全国平均は約8,000円といわれています。年間だと96,000円です。
車検代
車検代には通常、大きく分けて＜法定費用＞＜車検基本費用＞＜部品交換費用＞の3つがかかります。
法定費用には自動車重量税、自賠責保険も含まれるので、それを除いた費用は検査手数料が1,800円、24ヶ月定期点検費用が自動車ディーラーで約21,600円、事務手数料が約10,800円になります。カー用品店などでは24ヶ月定期点検の費用に事務手数料も含めて約13,000円というところもあり、車検に出すところによって値段に差があります。
その他には、オイル交換やタイヤ交換など、必要に応じて部品の交換代などが加算されます。
以上を計算すると＜アクセラ15S 2WD 6EC-AT＞の車検費用は自動車ディーラーに出した場合には34,200円＋自動車重量税、自賠責保険がかかります。
アクセラの購入時にかかる費用は？
アクセラの購入時にかかる費用は、グレードによってエコカー減税の減税率などに違いがあり複雑になっています。ベースグレードの＜アクセラ15S 2WD 6EC-AT＞を新車で購入する場合の費用は、オプション無しで2,156,690円です。では、内訳を見てみましょう。
車体価格
車体価格は、車両本体の価格です。＜アクセラ15S 2WD 6EC-AT＞の車両本体価格は1,954,800円です。
オプション
オプションは、標準装備に無いものを好みに合わせて選択できます。メーカーオプションとショップオプションがあり、装着できるタイミングが異なります。メーカーオプションは工場で自動車を製造する際に装着するもので、新車の購入時にのみ注文することができます。ショップオプションはメーカーに出荷された後に装着するもので、納車後でも装着できます。オプションの値段は数万円から数十万円まで商品によって開きがあります。
自動車税・自動車重量税
自動車税は、4月1日の時点での車の所有者に対して毎年課せられます。新車を購入する場合は購入時に支払いますが、年度の途中で購入（新規登録）した場合には月割りになります。普通自動車は排気量ごとに料金が異なり、＜アクセラ15S 2WD 6EC-AT＞では34,500円になります。
自動車重量税は、車の重さに対して毎年かかる税金です。新車で購入した場合には3年分、その後は車検の際に2年分ずつまとめて納付する仕組みになっています。＜アクセラ15S 2WD 6EC-AT＞の場合はエコカー減税25％で16,800円です。
自動車取得税
自動車取得税とは、50万円以上の自動車を取得した場合に課される税金です。自動車取得税の課税対象は三輪以上の軽自動車、小型自動車、普通自動車（特殊自動車を除く）で、新車の場合は自動車取得価格×税率、中古車で購入した場合は残価率を用いて計算します。
＜アクセラ15S 2WD 6EC-AT＞では43,400円になります。
なお、2019年10月に消費税が10％に増税された場合には自動車取得税は廃止され、環境性能割という課税方式に変わる予定です。
自賠責保険
自動車を取得する際に必ず加入する必要のある自賠責保険。新車で購入する場合は、3年分を支払います。＜アクセラ15S 2WD 6EC-AT＞の保険料は36,780円です。
リサイクル料金
2005年に施行された自動車リサイクル法により、自動車を所有する人は、将来廃車にするための「自動車リサイクル料金」を支払うことになりました。以前は自動車の解体のための費用は業者の負担で行われていましたが、埋め立て費用などの高騰によって業者の負担が増え、不法投棄や不適切な処理が増加して環境への影響が大きくなってきたためです。
リサイクル料金は車両タイプによって変わりますが、＜アクセラ15S 2WD 6EC-AT＞の場合は11,510円になります。
ディーラー代行手数料
ディーラーの代行手数料は、車両を登録するための書類の手続きにかかる費用です。ディーラーによってまちまちですが、マツダの場合は参考価格として69,100円（消費税込）を提示しています。
壊れやすいところや注意するべき点
アクセラは、ラジエーターや各種ホースなどの水回り系が弱い傾向にあると言われています。修理には10万円～20万円かかることもあります。その他、初期不良で多いのがECU（エンジンコントロールユニット）のデータにバグが発生し、＜i-stop（アイドリングストップ）＞の警告灯が点滅するというものです。こちらは無償でデータの書き換えをすることができます。
2代目のアクセラに多いのが、ATの故障です。3速以上に上がらないというもので、ほとんどのケースでATの交換が必要になるので20万円以上必要になることもあります。
まとめ
ベースグレードの＜アクセラ15S 2WD 6EC-AT＞を新車で購入する場合の費用は、オプション無しで2,156,690円、年間の維持費は平均すると351,880円という結果になりました。アクセラには多くのグレードがあり、年間の走行距離や年齢・運転歴や事故歴などで保険料も変わってきますのですべての方に当てはまる金額ではありませんが、目安として参考にしていただけると幸いです。
