国内のミニバンクラスを牽引してきた<ホンダ・オデッセイ>。セダンのような高級感に加え、走りの質感の2つを兼ね備えたスポーティーでラクジュアリーな車です。
5代目まで続くロングセラーカーですが、維持費はどうなのでしょうか?また年間維持費はどのくらいなのか、詳しくみていきましょう。
オデッセイの特徴
維持費を紹介する前にオデッセイの特徴をみていきましょう。
ボディサイズ
オデッセイのボディサイズは以下になります。
全長×全幅×全高(mm) | 4840mm×1,820mm×1,685mm |
ホイールベース(mm) | 2,900mm |
車両重量(kg) | 1,810kg |
乗車定員 | 7名 |
タイヤサイズ | 215/55R17 |
エンジンスペック
オデッセイのエンジンスペックは以下です。
エンジン | 直列4気筒DOHC |
総排気量(cc) | 2,366cc |
最高出力 | 140kW(190ps)/6,400rpm |
最大トルク | 237Nm(24.2kgf・m)/4,000rpm |
トランスミッション | CVT |
駆動方式 | 2WD 前輪駆動 |
オデッセイのエンジンスペックはシリンダー内に直接噴射する<直列4気筒DOHC>です。
連続可変バルブタイミング機構である<i-TEC>も搭載しています。
燃費性能
オデッセイの燃費性能は<ガソリン車:JC08モードで13.8km/L>、<ハイブリット車:JC08モードで25.2km/L>です。ガソリン車とハイブリット車で燃費性能が全く変わってきます。
実燃費で考えると<ガソリン車:10.9km/L〜12.5km/L>、<ハイブリット車:15.0km/L〜17.8km/L>となっています。
ガソリン車:JC08モード | 13.8km/L |
ハイブリット車:JC08モード | 25.2km/L |
ガソリン車:実燃費 | 10.9km/L〜12.5km/L |
ハイブリット車:実燃費 | 15.0km/L〜17.8km/L |
オデッセイにかかる維持費は年間どのくらい?
ここからはオデッセイの年間維持費について説明していきます。
税金
オデッセイの維持費の中でも税金として費用に上乗せになるのが<自動車税>と<重量税>です。
詳しくみていきましょう。
自動車税
自動車税とは車の排気量ごとに決まる税金のことを言います。<オデッセイの排気量は2,400cc>なので自動車税額は45,000円になります。
重量税
自動車重量税とは車両重量ごとによって決まる税金のことです。重量税は0.5トンごとに4,100円ずつ増えていきます。ただしエコカー減税を対象にした車であれば0.5トンごとに2,500円の費用で済むことがポイントです。
オデッセイの車両重量は1,720kg〜1,810kgとなっていますので、エコカー減税対象車なら10,000円。
対象外の車なら16,400円になります。
保険
車の維持費を計算する際に忘れてはいけないのが<保険の費用>です。
自動車に関する保険には車を購入した際に必ず加入しなければいけない<自賠責保険>と言葉の由来どおりで任意で保険に加入できる<任意保険>の2つがあります。
自賠責保険
自賠責保険とは、別名強制保険とも呼ばれ、車を購入した場合は必ず加入しなければいけない保険です。加入しなければ、新車の場合は3年後、中古車ならば2年後に必ず行わなければいけない車の車検が受けられなくなってしまいます。
自賠責保険は新車購入時にまとめて3年分(39,120円)支払い、車検のたびに2年分(27,840 円)まとめて払っていきます。年間維持費で計算すると、1年ごとに13,920円の費用がかかります。
- 39,120円 ÷ 3年間 = 1年間(13,920円)
任意保険
保険費用の中で最も高い費用なのが<任意保険>です。任意保険は言葉の通り、任意で加入できる保険なので人によって加入するのか、しないのかを決まることができます。
オデッセイの任意保険は45歳男性で普通自動四輪、運転者限定、対人補償ありの場合は47,880円になります。
- 45歳男性で普通自動四輪、運転者限定、対人補償あり:47,880円
その他費用
その他の費用として<ガソリン代>と<駐車場代>をオデッセイの費用として計算していきましょう。
ガソリン代
オデッセイの燃費性能は<ガソリン車:JC08モードで13.8km/L>、<ハイブリット車:JC08モードで25,2km/L>です。実燃費で考えると<ガソリン車:10.9km/L〜12.5km/L>、<ハイブリット車:15.0km/L〜17.8km/L>となっています。
実燃費を踏まえた上で年間維持費を計算してみましょう。年間維持費の計算は年間走行1万km、ガソリン代(5月3日現在:141円)で計算しています。
- オデッセイガソリン車:1万km ÷ 実燃費12.5km/L × リッター141円/L =112,800円
- オデッセイハイブリット車:1万km ÷ 実燃費17.8km/L × リッター141円/L =79,213円
駐車場代
駐車場を借りる必要がある場合には年間維持費に駐車場代の費用を追加しなければいけません。全国平均の駐車場料金は8,000円ですので、年間維持費で計算すると以下になります。
オデッセイのボディサイズは全長×全幅×全高(mm):4,840mm×1,820mm×1,685mmですので、立体駐車場であっても十分に駐車可能です。
- 全国平均駐車場料金 8,000円 + (12ヶ月+更新料1ヶ月分)=104,000円
車検代
車検とは新車ならば3年目に、中古車ならば2年に1回必ず受けなければいけない車の点検のことです。車検には(基本車検料+法的費用+その他費用)の費用がかかります。
オデッセイの車検合計費は76,590円です。
基本料金
・車検基本料:14,040円
・検査料:10,800円
合計:24,840円
法的費用
・自賠責保険:25,830円
・重量税:16,400円
・検査印紙代:1,200円
合計:43,430円
その他
・オイル交換:全国平均4,000円×年1回 (ホンダでオイル交換をする場合は4,471 円の費用がかかります)
・タイヤ交換:4,320円(1本あたり1,080円)
合計:8,320円
オデッセイの合計維持費は?
ここまでオデッセイの維持費について紹介してきましたが、7つの費用を合計したは333.870円です。以下は合計金額の詳細を記したものになります。
- 自動車税:45,000円
- 重量税:エコカー減税対象10,000円
- 車検代:76,590円
- 自賠責保険:39,120円 ÷ 3年間 = 1年間(13,920円)
- 任意保険料:47,880円
- ガソリン代:ハイブリット: 11,280円
- 駐車場代:104,000円
合計:およそ333,870円
1ヶ月あたり: 27,822円
オデッセイの購入時にかかる費用は?
オデッセイの維持費についてなんとなくイメージが付いてきた所で、次はオデッセイの購入時にかかる費用をみていきましょう。購入にかかる費用については以下の7つを紹介します。
車体価格
車両価格とは、オプション価格や自動車税などを全て取り除いて車両本体だけの価格のことを言います。オデッセイの車両価格は290万円〜450万円の間です。
ガソリン車とハイブリット車によって価格が変わってくるので注意してください。2つのグレードの価格を詳しくみていきましょう。
オデッセイ ハイブリッド
- <HYBRID・Honda SENSING>価格:387万円~375万円
- <HYBRID ABSOLUTE・Honda SENSING>価格:393万円~385万円
オデッセイガソリン車
- <G・AERO Honda SENSING>価格:218万円〜330万円
- <ABSOLUTE・Honda SENSING>価格:324万円~334万円
オプション
オプションには車を工場で製造されると同時に取り付けられる<メーカーオプション>と納車時にディーラーオプションとして取り付ける<ディーラーオプション>の2種類があります。
自動車重量税
自動車重量税とは車の重さによって課される税金のことです。基本的に0.5kgアップするごとに、4,100円ずづ金額が増えていきます。
オデッセイの車両重量は1,720kg〜1,810kgとなっていますので、エコカー減税対象車なら10,000円。
対象外の車なら16,400円になります。
自動車取得税
自動車取得税とは50万円以上の車を購入した際に課される税金のことを言います。
新車時には<取得価額の3%>、軽自動車の場合は2%の税金が課されます。
自賠責保険
自賠責保険とは別名(強制保険)とも呼ばれ、新車を購入した際には必ず加入しなければいけない保険です。加入しない場合は3年後に行われる車検ができなくなってしまいます。
新車購入時は3年分(39,120円)まとめて支払うことになります。
リサイクル料金
リサイクル料金とは自分が所有する車本体を廃棄、または処分する際に負担する費用のことです。
リサイクル料金は原則として新車購入時、または車検検査時に支払いすることになっています。前払いになっていることがリサイクル料金の特徴です。
買取業者の代行手数料
買取業者代行手数料には<納車費用><登録代行費用><書庫証明><下取り手続き代行費用>の4つがあります。一つ一つ詳しくみていきましょう。
納車費用
<納車費用>とは車を納車する場合に、自分で車を取りに行くのではなく買取業者に任せて購入した車を届けてもらうことを言います。
納車費用は買取業者によって異なりますが、相場は10,000円〜15,000円の間です。
登録代行費用
新車は陸運局に行き車両ナンバーを取得しなければ運転できません。この登録を自分で済ませるのではなく、買取業者に依頼して手続きをしてもらうことが<登録代行費用>になります。
相場としては15,000円〜30,000円です。もちろん自分で手続きを済ませる場合には、費用が全くかからないので覚えておきましょう。
書庫証明
自動車を保管するためには、無断で保管できるわけではありません。車がどこにあるのかを示す証明が必要で、自動車がどこにあるのかを証明することを<車庫証明>と言います。
車庫証明は新車に限らず、中古車を購入した場合にも必要な手続きです。買取業者に依頼すうる場合は相場として10,000円〜16,000円ほどかかります。自分で車庫証明を申請する場合には2,600円だけの費用で済みますので、注意しましょう。
下取り手続き代行費用
下取り手続き代行費用とは下取りに出す車の名義変更の手続きにかかる費用のことです。買取業者に依頼する場合は5,000円〜15,000円の費用がかかります。
オデッセイの壊れやすいところや注意するべき点
オデッセイの中でも故障する確率が高い部分を2つ紹介します。
アイドリング
オデッセイの中でも故障する確率が高い部分の1つ目が<アイドリング部分>です。故障事例として多いのは、信号待ちをしている際にアイドリングが不安定になるケースです。
スロットルボディの汚れが故障原因として多いのですが年式が古い車であれば洗浄するよりも交換した方が安上がりします。洗浄するにしても5回〜6回の間でスロットルボディを交換するようにしましょう。修理相場は工賃も含めて5万円〜8万円です。
パワーステアリング
アイドリング部分の次に多い故障箇所は<パワーステアリング>です。故障事例としては走行中にステアリングが急激に重くなり、腕に負担がかかったというケースが多々あります。パワステポンプが異常を起こしているのが原因としてあげられます。
交換修理相場として5万円〜7万円ほどをイメージしてください。パワステポンプを交換する場合は、周囲にあるホース部分も故障していることが多く、一緒に交換することをおすすめします。
まとめ
今回は<オデッセイの維持費>について記事を紹介してきました。1990年代からミニバンクラスを牽引してきたロングセラーのオデッセイですが、ハイブリット車、ガソリン車ともに燃費性能が優れており維持費も比較的安くなっています。
ミニバンということもあり、軽自動車や普通車と比べて車両価格が高く設定されていますが、その分7人乗りでありながら高い燃費性能を搭載しています。ミニバンクラスで12km/L以上ある車であれば十分な性能ではないでしょうか?
国産車は故障する確率が少ないと言われていますが、ゼロではありません。オデッセイでも<アイドリング部分>や<パワーステアリング部分>が故障しやすい部分です。
この記事の内容を踏まえた上で、<オデッセイの維持費>について考えてくださいね!