軽自動車業界をスズキと一緒に牽引し続けているダイハツですが、近年の安定感は目を見張るものがあります。スズキと比べて女性ユーザーが好む車種構成が多く、爆発力こそありませんが、どの車種でも安定した販売台数を維持し続けています。今回は、ダイハツの軽自動車の魅力を紹介していきます。
安定感のある軽自動車ならダイハツ
近年のダイハツは完全にターゲットを女性に絞った印象が強く、どの車種も外れがない安定感を醸し出しています。
ダイハツの特徴
ダイハツの最大の特徴は、使い勝手を求める女性やファミリー層に満足を与える装備が充実していることです。
女性の意見をどんどん取り入れることで、「ダイハツの軽自動車は使い勝手がいい」「ダイハツの軽自動車は可愛い」など、セカンドカーではなく軽自動車をファーストカーにしてしまう魅力がダイハツにはあります。特化した車種は少ないのですが、様々な要望に応えることで安定感を強めているのが特徴といえるでしょう。
充実したラインナップ
ダイハツの軽自動車はラインナップが充実していて、軽トールワゴン、軽スーパーハイトワゴン、軽SUV、ハッチバックにオープンカーのコペンなど、それぞれのニーズにあった軽自動車が用意されています。
そして、それぞれの車種で新技術が採用されているので、ユーザーも飽きることなく定着しているのも強みとなっています。どの車種もユーザーの人気が高く、層の厚さでは軽自動車業界ではダイハツが主導権を握っています。
購入者のニーズに合わせて選べる
女性中心の車種構成が多いダイハツですが、若い女性が好むボディーカラーやエクステリア、お子様がいるファミリーなどにはインテリアの使い勝手や収納の充実など、それぞれのニーズに合った車作りが目を引きます。
以前ほど男性向けの車に勢いが感じられませんが、コペンやカスタム系など男性をターゲットにした車種もラインナップされているので、老若男女問わずニーズに合った車を選ぶことができます。
ダイハツの軽自動車ミラシリーズ
ダイハツの顔とも言えるミラですが、2018年2月にミラの販売が終了してしまいました。38年もの長きに渡ってダイハツの看板軽自動車として国民に愛され続けたミラでしたが、安全性能強化に伴いやむを得ず7代目を最後に姿を消すことになりました。ミラの後継車種として、ミライースとミラトコットが引き継いだ形になっています。
広い車内空間が特徴
●ミライース室内寸法
室内長さ:2,025mm
室内幅 :1,345mm
室内高さ:1,240mm
ミライースの車内空間は、タントなどの軽トールワゴンと比べてしまうと流石に狭く感じますが、ハッチバック型の軽自動車の中ではかなり広い部類に入ります。後部座席から運転席の乗員距離寸法は910mmもあるので、後席に大人が座っても運転席の背もたれに膝がつくことはありません。
大人4人がゆったりと座れる車内空間を、このタイプの軽自動車で確保できることが凄いですよね。先代のミラと比べて全高が40mm高くなっているので、サイズ的にも軽トールワゴンと軽ボンネット付ハッチバックタイプの中間にあたる軽セミトールワゴンに分類して良いほどです。
ミラの概要
ボンネット付ハッチバックタイプの軽自動車の中で、常にスズキ・アルトと長きに渡って競い合ってきたダイハツ・ミラ。軽トールワゴンのワゴンRやムーヴが発売されるまでは、軽自動車として日本国内通年最多販売台数・28万台を超える記録を達成したほどミラの人気は凄まじいものでした。
しかし、1993年にワゴンRが発売されてからは、ミラの人気は下降をたどり、2018年3月に38年のミラの歴史に幕を閉じました。現在は、ミラシリーズとしてミライースとミラトコットがミラの派生車種として引き継いでいますが、ミラ単独の車名はダイハツHPからも消えてしまいました。
ミラの中古買取価格
ミラとミラバンのAT車は2013年に販売が終了して、AT車はミラ・イースへ移行されたので、2016年式のミラはMT車のみの発売しかありません。
●2016年 ミラ Xスペシャル・MT車
2WD:¥215,000-~¥315,000-
4WD:¥270,000-~¥370,000-
●2016年 ミライース X SA
2WD:¥310,000-~¥410,000-
●2016年 ミライース Xf SA
4WD:¥350,000-~¥450,000-
※参考サイト:http://tradein.nissan.co.jp/DAIHATSU/
※今回参考にしたディーラーサイトは、最も安い価格設定なので参考程度にお考えください。
※新車を購入してから、初めての車検が来る3年目が売り時とされているので、2016年式のミラをターゲットにしています。
ダイハツの軽自動車キャストシリーズ
軽トールワゴンのバリエーションが豊富なダイハツから、更にキャストが2015年から販売されています。全く異なる3つのタイプから、自分好みのタイプが選べるキャストシリーズについて紹介していきます。
3つのタイプがある個性派
キャストは、大きく分けて【アクティバ】【スタイル】【スポーツ】の3種類から好みのタイプを選択することができます。一つの車種で3つの違うタイプの車が選べるのは、バリエーションが豊富なダイハツらしい販売展開です。
軽クロスオーバーSUVのキャスト・アクティバ、レトロ調でいかにも女性が好みそうなキャスト・スタイル、男性をターゲットにしたキャスト・スポーツの個性的な3タイプ。3タイプとも個性派揃いで、幅広いニーズに応えることができるのがキャストの強みですね。
アクティバ
キャスト・アクティバは、車高が他と比べて30mmほど高く、足回りも悪路走行に対応できるように硬めのサスペンションが採用されています。エクステリアもクロスオーバーSUV感を前面に出した印象で、アウトドア派のニーズに十分対応できる車に仕上がっています。
スタイル
キャスト・スタイルは、前席がスエード調ベンチシートで、メッキパーツが多用されたレトロ調の軽自動車に仕上がってします。いかにも女性が好みそうな雰囲気で、街乗りが似合う可愛い車の印象が強いです。
スポーツ
キャスト・スポーツは、走行性能に特化したタイプで、アクティバやスタイルとは全く違う車に仕上がっています。コーナリング性能を意識した硬めのサスペンションと16インチアルミホイールのセットが採用されています。エクステリアも専用エンブレムが特徴で、7速パドルシフトがスポーツ走行を可能にしています。いかにも男性が好みそうな作りで、好き嫌いはハッキリと別れるかもしれません。
キャストの中古買取価格
【アクティバ】【スタイル】【スポーツ】それぞれ売れ筋グレードの中古買取価格を紹介させて頂きます。
●2016年 キャスト・アクティバ G SAⅡ
2WD:¥685000-~¥785000-
4WD:¥735000-~¥835000-
●2016年 キャスト・スタイル G SAⅡ
2WD:¥705,000-~¥805,000-
4WD:¥745,000-~¥845,000-
●2016年 キャスト・スポーツ SAⅡ
2WD:¥825,000-~¥935,000-
4WD:¥860,000-~¥970,000-
※参考サイト:http://tradein.nissan.co.jp/DAIHATSU/
※今回参考にしたディーラーサイトは、最も安い価格設定なので参考程度に考えて下さい。
※新車を購入してから、初めての車検が来る3年目が売り時とされているので、2016年式のキャストをターゲットにしています。
ダイハツの軽自動車ムーヴシリーズ
ムーヴは、ワゴンRの永遠のライバル車として20年以上もの間、軽トールワゴンの2強時代を築いてきたダイハツのエントリーモデルの車です。
トールワゴンタイプで人気
スズキ・ワゴンRが発売されてから、遅れること2年の1995年に初代ムーヴが誕生しました。現在では、軽トールワゴンと言えばスズキ・ワゴンRかダイハツ・ムーヴと言われるほど、日本を代表する国民的軽自動車に位置付けされている名車です。
ムーヴの概要
ムーヴは、ワゴンRと比べてスポーティ感が強く、スタイリッシュなエクステリアデザインが特徴の軽トールワゴンです。現在では、たくさんの種類の軽トールワゴンが存在していますが、現行型ムーヴが発売されたときは納車待ちが出るほどの受注数で、初代から20年以上が経つ現在でもその人気ぶりは衰えていません。
個性的な軽トールワゴンが多い現在でも年齢層や性別に関係なく、万人受けするのがムーヴの強味になっています。実用性や利便性を求めた軽自動車で、ダイハツにとっても安定したセールスが見込める不動の人気車種の位置付けです。
ムーヴの中古買取価格
現在で6代目となるムーヴ。人気グレードの中古買取価格を紹介します。
●2016年 ムーヴ L SAⅡ
2WD:¥485,000-~¥585,000-
4WD:¥505,000-~¥605,000-
●2016年 ムーヴ Xターボ SAⅡ
2WD:¥560,000-~¥660,000-
4WD:¥565,000-~¥665,000-
●2016年 ムーヴカスタム X ハイパー SAⅡ
2WD:¥645,000-~¥745,000-
4WD:¥645,000-~¥745,000-
※参考サイト:http://tradein.nissan.co.jp/DAIHATSU/
※今回参考にしたディーラーサイトは、最も安い価格設定なので参考程度に考えて下さい。
※新車を購入してから、初めての車検が来る3年目が売り時とされているので、2016年式のムーヴをターゲットにしています。
ダイハツの軽自動車タントシリーズ
タントシリーズは、ムーヴなどの軽トールワゴンの上位クラスにあたる、軽スーパーハイトワゴンに位置づけされています。バリエーションが豊富なダイハツの中でも、特にお子様のいるファミリー層をターゲットにした軽自動車になっています。
ファミリーカーにぴったり
タントは、インテリアや装備の全てがファミリー向け仕様の軽自動車で、全高1,700mmを超えて室内で子供が立ったまま移動ができるほどの広さを誇っています。2代目タントから採用されたセンターピラーレス【ミラクルオープンドア】が最大の売りで、ベビーカーを折りたたむことなく乗せることができるのと、両側スライドドアも採用されています。
スライドドアを全開にすると、お子様を抱っこしたまま乗降ができますし、雨の日は車に乗り込んでから傘をたたむこともできます。お子様のことを最優先に考えられたタントは、ファミリーカーにぴったりの軽自動車です。
タントの概要
タントのキャッチコピーは「しあわせ家族空間」で、家族が普段使いし易い軽自動車として誕生した軽スーパーハイトワゴンです。タントを開発する上で、何があれば便利なのか?これまでの軽トールワゴンで不便と感じたことは?など、女性の意見を取り入れながら開発したことで、車の乗降性や収納面など女性にとって使いやすい車を目指して作られました。タントは女性からの指示が圧倒的に多く、今ではダイハツの代表的な軽自動車に名を連ねています。
タントの中古買取価格
中古車市場でも人気のあるタント。人気グレードの中古買取価格を紹介します。
●2016年 タント X SAⅡ
2WD:¥750,000-~¥850,000-
4WD:¥845,000-~¥945,000-
●2016年 タントカスタム X SAⅡ
2WD:¥750,000-~¥850,000-
4WD:¥845,000-~¥945,000-
※参考サイト:http://tradein.nissan.co.jp/DAIHATSU/
※今回参考にしたディーラーサイトは、最も安い価格設定なので参考程度に考えて下さい。
※新車を購入してから、初めての車検が来る3年目が売り時とされているので、2016年式のタントをターゲットにしています。
ダイハツの軽自動車その他
ダイハツの軽自動車にも男性をターゲットにした車種もあります。ここでは男性向けの軽自動車を紹介します。
コペン
ダイハツを代表する2シーターオープンカーのコペンですが、軽自動車とは思えないほどの走行性能で、販売台数も少なくコアなファンが多いことでも知られています。
軽自動車では不可能とされていた自動開閉式ルーフを軽自動車として初めて搭載したのもコペンです。ダイハツの中では、最もリセールバリューが高い軽自動車です。2016年コペンで、当時一番売れたグレード【セロ】の買取相場を紹介します。
●2016年 コペン セロ
MT:¥ 930,000-~¥1,040,000-
AT:¥1,005,000-~¥1,125,000-
※参考サイト:http://tradein.nissan.co.jp/DAIHATSU/
※今回参考にしたディーラーサイトは、最も安い価格設定なので参考程度に考えて下さい。
ウェイク
女性をターゲットにした軽自動車が多いダイハツですが、ウェイクはアウトドアやレジャーでも使い勝手が良いように開発された新ジャンルの車です。男性を主なターゲットにしていることで、しっかりとした足回りでコーナリングでもロールがしにくい設計になっているので、スポーツ走行も楽しめる車になっています。
多目的に使用されることを想定して、室内高はタントと変わらず軽自動車トップクラスの高さを持っていて、自転車やサーフボードなど大きな荷物もラクラク積み込むことができるのもウェイクの特徴です。2016年ウェイクで、当時一番売れたグレード【L SAⅡ】の買取相場を紹介します。
●2016年 ウェイク L SAⅡ
2WD:¥805,000-~¥905,000-
4WD:¥845,000-~¥945,000-
※参考サイト:http://tradein.nissan.co.jp/DAIHATSU/
※今回参考にしたディーラーサイトは、最も安い価格設定なので参考程度に考えて下さい。
アトレーワゴン
ダイハツ・アトレーワゴンは、商用車として開発されたハイゼットがベースの軽ワンボックスワゴンです。とにかく使い勝手が良く、軽トールワゴンに抵抗がある年配のユーザーやハイゼットのような商用車はちょっとと言う方から指示されている軽自動車です。2016年アトレーで、当時一番売れたグレード【カスタムターボ RS】の買取相場を紹介します。
●2016年 アトレーワゴン カスタムターボ RS
2WD:¥735,000-~¥840,000-
4WD:¥810,000-~¥925,000-
※参考サイト:http://tradein.nissan.co.jp/DAIHATSU/
※今回参考にしたディーラーサイトは、最も安い価格設定なので参考程度に考えて下さい。
まとめ
長年、日本国内で軽自動車No.1に君臨し続けたスズキから、王座を奪ったダイハツについて紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?豊富な車種構成にも関わらず、どのタイプの軽自動車でも安定した販売実績を積み重ねるダイハツ。
様々なニーズに合った車種を用意することで、幅広い顧客層を獲得しているところが王者の風格ともいえます。トヨタもそうですが、日本人の感覚にあった車作りが上手な自動車メーカーだと言えます。