北欧の風土が感じられるボルボからは、シンプルながら個性的な高級車がたくさん生まれています。実用性の高さが求められるからか、SUVやステーションワゴンの開発に強い印象がありますが、ボルボ車の価格帯も気になるポイントです。そこで今回は、ボルボの高級車についてご紹介します。
[myphp file=article-cta-parts-s]ボルボの高級車はこんな特徴
まずは、ボルボの高級車について特徴をまとめました。
ディーゼルエンジンの品質が高い
地球環境への貢献に敏感な欧州メーカーでは、クリーンディーゼルの開発が重要視されてきた背景があります。ボルボに関しても例外ではなく、ほとんどのモデルにクリーンディーゼルのグレードが設定されています。
ディーゼル車は力強い走りを特徴とする反面、排気ガスや騒音のデメリットがありました。クリーンディーゼルは環境性や燃費性能を大きく向上させた革新的な技術と言えます。
しかしボルボ車に搭載されるクリーンディーゼルは、非常に品質が高いと評判で、海外メーカーにありがちな品質のバラつきも少なく日本のユーザーも満足する仕上がりです。
先進的な安全性能
ボルボの過去の車を振り返ってみても、強度の高いボディ剛性や視認性の高い設計は、どの車種にも共通してあるので、非常に安全性の高いメーカーという印象が定着しています。
スウェーデンでは未開拓の場所も多く、ヘラジカとの衝突を考慮した設計が昔からされていたことから、必然的にボルボ車の安全性が高くなっていました。
近年では先進的な安全性能が注目されていますが、ボルボは車体の安定感がまずベースとなります。壊れにくく安全なボディに加え、高級車を中心に高精度なレーザーやカメラシステムで、ドライバーの負担を軽減しています。
北欧の雰囲気漂うデザイン
ボルボ車には、スカンジナビアンデザインというデザイン哲学が反映されています。先述したようにボルボの車は頑丈であることが前提となっていますが、無骨さよりもスタイリッシュさが際立つデザインです。
スウェーデンなど北欧のデザインは、シンプルな中に独創性と温かみが反映されています。ボルボ車においても、この伝統がしっかりと反映され、引き込まれるような魅力があります。
個性的な印象
シンプルなスタイルがベースとなりますが、ボルボの高級車は非常に個性的です。デザイン面ももちろんですが、機能面においても強いこだわりが見られ、ボルボ車ならでは個性を打ち出しています。
日本のボルボユーザーには、不思議と個性的な人が多い印象です。一味違う質感の車に乗りたいというユーザー層の欲求を満たすメーカーとして認知され、ボルボ車の個性は長年支持されています。
ボルボのボディタイプ別高級車
続いてボルボのボディタイプ別の高級車を選定しました。基本的な質感は高いので、どの車も高級車と呼ぶにふさわしい作りですが、今回は現在新車として発売されていて、800万円以上のグレード設定がある車種を厳選しました。
ステーションワゴン
ボルボ車には機能性だけでなく、スタイリッシュさが際立つステーションワゴンが、多く販売されています。
V90クロスカントリー
- 新車価格694〜969万円
ステーションワゴンとSUVの良い特徴を融合させたような特徴を持つV90クロスカントリーは、ユーザーの遊び心に応えてくれる冒険心溢れるスタイリングが特徴です。
街中でも存在感を見せるスタイリングと、都会の喧噪を離れ郊外へ出かけるオフの時にも、頼もしい相棒となってくれることでしょう。扱いやすさを一番に考えられたインテリアのレイアウトは、どんな用途にも応える多様性を持っています。
V90クロスカントリーは、V90と比較すると地上高が高めにセッティングされていますが、どんな道路でも走行性能の高さが失われることはなく、適切なコントロールを行うことができるので、安全性の高さも評価されています。
V90
- 新車価格664〜964万円
フラッグシップワゴンのV90は、アクティブな雰囲気の中にもクラシカルな重厚感のあるデザインが特徴です。1960年代のボルボ車のデザインを受け継ぎ、現代の北欧デザインを組み合わせた唯一無二の仕上がりとなっています。
その質感への評価の高さは世界共通で、2018年次RJCカーオブザイヤー・インポートと日本自動車殿堂インポートカーオブザイヤーを受賞したことからも、V90のポテンシャルが伺えます。
ゆったりとしたドライブからアクティブなスポーツ走行まで、ユーザーの要望に100%に近い形で応えるV90の走行性能は、これまでのステーションワゴンの常識を超える感動をもたらしてくれます。
V60
- 新車価格499〜819万円
プレミアムモデルのV60は、ダイナミックさの中に清々しさを持つエクステリアや、スウェーデンの熟練工による上質なインテリアが際立つスタイリングです。
欧州車の中でも、北欧のデザインは独自性が目立ちますが、シンプルな機能美を最大限に引き出したモデルだと言えるでしょう。日本で販売されている車は、全幅が日本の道路幅を考慮して少し小さめに設計されているので、街乗りや駐車場での使用も安心です。
現行モデルのV60には、2L直4スーパーチャージャー&ターボ&電気モーターのPHEVのグレードが設定され、先進的な走りを体感することが出来ます。また、安全運転支援技術も最先端のCity Safetyが採用され、より安全性も高まっています。
SUV
SUV車の中では、高い機動力と異なる個性を持ったXCシリーズが、オフローダー達にとって憧れの高級車と言えるでしょう。その中でも下記の2台が、よりプレミアム感を高めたラインです。
XC90
- 新車価格774〜1,309万円
特徴的なフロントマスクが強いインパクトを持つXC90は、ボルボのSUV車の中では最上級クラスに位置します。肉厚なデザインと重心が高めに設計されたスタイリングは、高級感と力強さを兼ね揃えた雰囲気を持ちます。
さらにインテリアは、SUVとしての機能性の高さを持ちながら、一つ一つの素材が上質で、高級ホテルのラウンジのような質感を持っています。走行中の静粛性にも優れ、世界的に見てもトップクラスのSUV車だと言えるでしょう。
ボディサイズから見ても、エンジンは大きな排気量のものが採用されているかと思いきや、現行モデルでは、先進技術を結集した高効率で高性能な2.0Lエンジンとなるため、維持費の面でもユーザーを助けてくれます。
そして走行性能は、ワンランク上のエンジンを思わせるようなパワフルな走りで、力強い走りを実現しています。
XC60
- 新車価格599〜924万円
世界的に人気を博したモデルで、XC60はその時代のトレンドやニーズに的確に応えた進化を遂げています。現行モデルは2代目となりますが、初代のXC60は世界中で累計100万台が販売された人気車です。この販売数はボルボ車全体の約30%を占めるという驚異的な記録になっています。
サイズはミドルクラスなので扱いやすい点も支持され、道路幅の狭い日本の都市部でも、ストレスなくドライブを楽しむことが出来ます。また多機能で総合的な基本性能がバランスよく高い点も特徴です。
それでいて、デザイン面では北欧デザインのシンプルな個性を楽しむことが出来るので、飽きることのない美しさを長く楽しむこともできます。歴史はまだ浅いですが、XC60は長く付き合える一台として、日本でも高く評価されています。
https://anshinkuruma.jp/bguide/【最新版】コンパクトプレミアムsuvのxc60!1年間の掛/
セダン
ボルボ車全体を見るとセダンの存在感は強くありませんが、セダン車の中にも高級車にふさわしいコンセプトを持った、上質な車が多数ラインナップされています。
S80
- 新車価格529〜939万円
スカンジナビアンラグジュアリーをキーワードに、長年ボルボのフラッグシップモデルとして活躍してきました。走行性能と居住性が高く、どの座席に乗っていても、ドライブの楽しさを味わえる車です、
ボディサイズは大きなゆとりを持ち、インテリアには頭部も保護してくれるサイドエアバッグや、むち打ち防止機能がついたフロントシートなど、安全性の追求に余念がありません。
デザインを見ると、シンプルで機能性を優先した雰囲気を持ちながらも、圧迫感のない上質な空間に仕上がっています。特に後部座席の広さは素晴らしく、大柄な男性が座っても足をゆったり伸ばしてリラックスできる広さです。
S60
- 新車価格375〜859万円
モデルチェンジの頻度が少なく、スタイリングやコンセプトが定着しているS60は、美と機能の融合が追求された一台です。丸みを帯びたボディに大口径のホイールが特徴的で、一味違うセダンという雰囲気があります。
日本仕様のS60は、駐車場での取り回しを向上させるために、専用のドアミラーステー・ドアハンドルが搭載されています。さらに、独自の安全装備であるHUMAN SAFETYが採用され、前方の車両や身長80cm以上の歩行者を検知し、衝突事故のリスクを軽減してくれます。
空気抵抗を計算した設計で、安定感のある走りが特徴ですが、S60のエンジンは、1.6L直4DOHC直噴ターボと、3L直6ツインスクロールターボを選択することが出来ます。
1.6L車はボルボ車初のエコカー減税対象となるなど、環境性にも配慮された改良が注目されています。
S90
- 新車価格644〜842万円
セダン車の中で最上級モデルと位置付けられるS90は、ボルボの最新テクノロジーを北欧ならではのデザインで受け入れた、プレミアムな一台です。
S90の登場は2017年と、まだまだ歴史は浅いですが、これまでのボルボ社のセダンへのイメージを覆すべく投入された車で、ブランドイメージを向上させるような技術が随所に見られます。
デザイン性や先進的な安全機能など、ボルボ車が持つ良い特徴はそのままに、ファーストクラスのようなコックピットに、ゆとりのある走行性能と、これまでのボルボ車にはなかったコンセプトでの高級感を併せ持っています。
ボルボが社運をかけたと言っても過言ではない、最先端の技術が惜しみなく採用されたS90は、ボルボ車のセダンのイメージを変える役割を担っています。
ボルボの高級車を高く買取ってもらう方法
輸入車は日本ではリセールバリュが低い傾向にあり、ボルボ車に関しても例外ではありません。特に年式が古い車になればなるほど、部品交換に手間と費用がかかるリスクがあるため、国産車をメインに扱う買取業者では高価買取に繋がりづらい背景があります。
年式の新しいボルボの高級車は、比較的高値で売ることができますが、年式の古いボルボの高級車は、輸入車に強い買取業車などにアプローチをした上で、車を丁寧に乗っていたことや状態が良いポイントをしっかりアピールすることが重要になります。
まとめ
今回はボルボの高級車についてご紹介しました。耐久性に優れ、北欧デザインの空気感を存分に堪能できるボルボの高級車は、多様化するユーザーのニーズに応えるように、車種ごとの個性を強く打ち出しています。
同じボディタイプの高級車であっても、車種ごとの特徴は大きく異なるので、購入後のカーライフを想定した上で、車選びをすることをオススメします。
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