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ボルボ最小コンパクトハッチバックのV40!心配なのは維持費?

現在販売されているV40は2代目で、日本では2013年から販売されています。

高級車ボルボの中では、手頃な価格でサイズ的にもコンパクトなV40は、日本でもVWゴルフやベンツAクラスに匹敵する人気を誇っています。女性からの支持も高いV40の維持費について紹介していきます。

目次

V40の特徴

ボルボは1924年に設立されたスウェーデンの老舗自動車メーカーです。残念ながら、私たちが知る現在のボルボ本社は、トラックや建築機械を主に生産を行っていまして、乗用車部門は中国の自動車メーカー・吉利の子会社になっています。

ボルボが1995年に初代モデルを発売したV40.クーペに似たスタイリッシュなデザインが特徴のステーションワゴンです。高品質なインテリアを備え、自分好みのカラーを選択できるアンビエントライトを装備しています。

ボルボの古くから受け継がれる伝統的なデザインを引き継ぎながら、現代的なシンプルで上質なデザインとのバランスを保っている車としても人気です。

現在販売されているボルボV40の現行車は次の通りです。

  • T2 Kinetic
  • T3 Kinetic
  • T3 Tack Edition
  • T3 Momentum
  • T3 Inscription
  • T3 Classic Edition

新車価格は304~477万円。総排気量は1,497㏄です。

ボルボV40 T3の特徴

2015年にガソリンエンジン車のベーシックグレードとして追加設定されたのがT3です。現行車の中でスタンダードグレードの位置づけです。

1.5L4気筒直噴ターボエンジン×トルコン型6速ATのエンジンが採用されています。車両が軽量化されているためきびきびとした走りを楽しめるでしょう。

当初、V40はDCT型トランスミッションを装備していることで知られていましたが、このグレードではトルクコンバーター型ATにシフトしています。また、ターボエンジンの機能が強化され優れた燃費性能を誇っています。

2019年でV40シリーズは生産終了

ボルボV40シリーズの生産は2019年で終了しています。ですから、今後新しいグレードが登場することによって現在販売されている車種の残価率が下がるということはないといえます。

V40でかかる維持費は年間どのくらい?

V40には、Drive‐E 1,500cc水冷直列4気筒DOHC16Vターボ搭載モデル【T2/T3シリーズ】と、Drive‐E 2,000cc水冷直列4気筒DOHC16Vターボ搭載モデル【T5】クリーンディーゼルの2,000cc 水冷直列4気筒DOHC16Vディーゼルターボ搭載【D4シリーズ】が用意されています。

V40の維持費として、年間どれくらいの費用が掛かるのかを調べてみましたので紹介します。

税金

V40を購入後、維持していく上で課せられる税金について紹介します。

自動車税

自動車の用途・排気量に応じて課税される税金を自動車税といいます。毎年4月1日の時点で車を所有しているすべてに自動車税を支払う義務があります。

ボルボV40の排気量は1,497㏄ですから、自動車税は34,500円です。しかし、2019年10月に消費税が10%に上がったことに伴い、10月1日以降に新車登録した場合の自動車税は30,500円に引き下げられています。

重量税

自動車重量税は、自動車税と違って新車登録時と車検を受ける時に課せられる税金です。

自動車の区分や重量によって税額が決められています。また経過年数によっては重量税が増税されることもあります。

ボルボV40の自動車重量税は新車購入時なら36,900円、2年ごとの車検時には24,600円です。また、新車登録から13年経過していると34,200円、18年経過すると37,800円へ引き上げられます。

ボルボV40の「D4」はクリーンディーゼル技術が搭載されているためエコカー減税を受けられます。そのため初回車検時までの自動車重量税は免税されます。

また、「T3」「T5」は自動車重量税25%減税の優遇措置を受けられるエコカー減税対象車種です。そのため、新車登録時に支払う自動車重量税は16,800円です。

保険

自動車に関する保険は、大きく分けて【自賠責保険】と【任意保険】の2種類があります。自動車を購入した全ての人に加入が義務付けられているのが【自賠責保険】で、自賠責保険では賠償しきれないため、任意で加入することができる保険を【任意保険】と言います。自賠責保険と任意保険について説明していきます。

自賠責保険

自賠責保険は、自動車を所有する全ての人へ加入が義務付けられた保険で、自賠責保険に加入しなければ一般道を走行することもできませんし、車検を受けることもできません。

自賠責保険は、人に対して適用することができる保険で、車本体や建物などを壊しても補償は一切されません。自賠責保険は、死亡時でも3,000万円しか補償されないので、補償額は決して満足の行く額ではありません。

自賠責保険は、保険料が決められているので、どこの保険会社で加入しても保険料は同じです。車検を受ける時に、車検期間分の自賠責保険料を支払うので、一般的な継続検査の場合は、2年間分(24ヶ月)【¥25,830-】となります。車検の有効期間と自賠責保険の有効期間は同じ24ヶ月ですが、満了日の時間に違いがあります。

車検の有効期間満了日は【深夜24時まで】、自賠責保険の有効期間満了日は【昼の12時まで】で、満了日に12時間のズレが生じています。自賠責保険に加入していない車は公道を走ることができないので、自賠責保険に加入する場合は24ヶ月ではなく、25ヶ月で加入することが通例とされています。

V40の車検時に加入する自賠責保険は、25ヶ月で【¥26,680-】なので、1年間分に換算すると、【¥26,680-÷2年=¥13,340-/年】となります。

任意保険

自賠責保険は、人に対してしか保険が適用されず、補償内容自体も乏しいため、事故を起こした時には自賠責保険だけでは、全てを賠償することは不可能です。自賠責保険では補償されない【相手や自分の車】【相手や自分の搭乗者】【事故によって破損した物】などを補償するためにも、補償内容が揃っている任意保険に加入しておく必要があります。

任意保険は、サービス内容によって保険料も保険会社によって全く異なります。任意保険に初めて加入した場合は、6等級から始まりますが、無事故で保険を使わなかった場合は、保険契約を更新すると等級が上がって保険料が安くなります。

保険契約更新時に保険会社を変更しても、等級の引継ぎは行えるので補償内容が良く、保険料の安い別の保険会社を探すことで維持費を抑えることができます。V40はコンパクトカーなので、女性を中心に幅広いユーザーから高い支持を受けていますので、一般的な任意保険の料金を1例として紹介します。

●V40 T2 Kineticの料率クラス:対人・4/対物・2/搭乗者・4/車両・7

  • 年齢     :26歳以上
  • 等級     :10等級
  • 年間走行距離 :9,000km
  • 免許の種類  :ブルー
  • 運転者限定  :家族限定
  • 運転者年齢制限:26歳以上
  • 対人賠償   :無制限
  • 対物賠償   :無制限
  • 年間の保険料(車両保険無し):¥ 45,200-
  • 年間の保険料(車両保険有り):¥154,300-

その他費用

V40を維持するために税金や保険以外で掛かる費用の中で、最も大きなウェイトを占めるのは、ガソリン代と駐車場代です。税金や保険以外で必要となる費用を紹介していきます。

ガソリン代

V40のガソリンエンジンに使用する燃料は【無鉛プレミアムガソリン(ハイオク)】で、ハイオクガソリンの全国平均価格は【¥143.2-/L】です。(2020年11月現在)

V40のディーゼルエンジンに使用する燃料は【軽油】で、軽油の全国平均価格は【¥105.7-/L】です。

一般的に1年間に走る距離は、10,000kmと言われていますので、1年間に必要なガソリン代を求める計算式は次のとおりです。

[box class=”green_box”]【1年間の走行距離÷燃費×燃料価格】[/box]

では、実燃費を当てはめて計算してみましょう。

[box class=”green_box”]

10,000㎞÷15.9km/L×143.2円=90,062円
10,000㎞÷20.0km/L×105.7円=52,850円[/box]

クリーンディーゼル車とガソリン車では倍近くも一年間人かかるガソリン代に差が出ています。年間維持費をできるだけ抑えたいのであればクリーンディーゼル車を選ぶと良いでしょう。

エンジンオイル交換費用

V40に良く使用されるエンジンオイルの種類は5W40で、価格は¥3,000-/Lくらいのを選択すると良いでしょう。オイルの量は【5.0L】で、エンジンオイル交換工賃は、工場や店舗によって全く異なりますが¥3,000-前後が相場になっています。エンジンオイルの交換時期は、激しい運転をしない限りは1年または10,000kmで構いませんが、油温の上がる夏場や遠距離走行したときなどは、早めに交換することをオススメします。

V40のエンジンオイル交換の料金は、【(5.0L×¥3,000-)+¥3,000-=¥18,000-(消費税別)】です。

駐車場代

日本の立体駐車場のサイズは、全長5,000mm×全幅1,850mm~1,900mm×高さ1,550mm~1,600mmが最も多く、SUVや大型の車は駐車できないことがあります。V40のサイズは、全長4,370mm×全幅1,800mm×全高1,440mmなので、駐車場で困ることはありません。V40のような女性にも人気のあるコンパクトサイズの輸入車は、大都市に販売台数が集中しているので、東京都の月極駐車場代を1例として紹介します。

●東京都の月極駐車場平均月額

  • 東京都の月極駐車場・平均賃料:¥30,917-(¥371,004-/年)

車検代

V40を購入すると、初年度登録から10年が経過するまでは、2年に1度の間隔で必ず車検を受けることになります。今回は大きな修理もなく車検に合格したことを想定した金額で車検費用を算出していますが、車検時には必ず消耗品の交換があるのでV40の場合は、20万円ほどは交換部品用に準備しておくようにして下さい。

  • 自動車重量税:¥0/2年~¥15,000-/24ヶ月
  • 自賠責保険料:¥26,680-/25ヶ月
  • 印紙代   :¥ 1,200-
  • 車検整備費用:¥30,000-
  • 車検代行料 :¥10,000-
  • 消費税   :¥ 3,200-
  • 車検費用合計:¥71,080-~¥86,080-

車検は2年に1度なので、1年間の維持費として車検代の計算を行うと、【¥71,080-÷2年=¥35,540-/年~¥86,080-÷2年=¥43,040-/年】となります。

年間の維持費合計

  • 自動車税   :¥34,500-/年~¥39,500-/年
  • 燃料代    :¥65,450-/年~¥101,384-/年
  • オイル交換代 :¥18,000-/年
  • 車検費用   :¥33,940-/年~¥41,440-/年
  • 年間維持費合計:¥151,890-/年~¥200,324-/年

この年間維持費合計には、加入条件によって大きく金額が異なる任意保険料と、お住いの地域によって大きく価格が異なる駐車場代は含まれていません。

V40の購入時にかかる費用は?

V40を新車で購入するときの費用を調べてみましたので、紹介していきます。

車体価格

  • T2 Kinetic        :¥2,768,519-(消費税別)
  • T3 Kinetic        :¥3,138,889-(消費税別)
  • T3 Momentum       :¥3,555,556-(消費税別)
  • T3 Inscription      :¥3,833,333-(消費税別)
  • T3 Tack Edition     :¥3,407,407-(消費税別)
  • T3 Classic Edition    :¥3,962,963-(消費税別)
  • T5 R-Design Final Edition:¥4,342,593-(消費税別)
  • D4 Kinetic        :¥3,416,667-(消費税別)
  • D4 Momentum       :¥3,833,333-(消費税別)
  • D4 Inscription      :¥4,111,111-(消費税別)
  • D4 NAVI Edition     :¥3,509,260-(消費税別)
  • D4 Dynamic Edition    :¥3,972,222-(消費税別)

ボルボ公式:https://www.volvocars.com/jp/cars/new-models/v40/lineup

オプション装備

V40に用意されているオプション装備を一部、紹介します。

  • エクステリアスタイリングキット  :¥153,500-(消費税別)
  • パノラマ・ガラスルーフ      :¥175,926-(消費税別)
  • メタリック・ペイント       :¥ 76,852-(消費税別)
  • クリスタルホワイトパール・ペイント:¥ 95,370-(消費税別)
  • PCC・キーレスドライブ       :¥ 28,704-(消費税別)

自動車重量税

自動車重量税は、新車を購入する時と車検を受けるときに課せられる税金で、車体の重量によって税額が決められています。

V40の新車を購入した場合は、初回の車検期間が3年なので、3年間分の自動車重量税を新車契約時に納めることになります。

V40の新車購入時に課せられる3年分の自動車重量税額は、T2/T3シリーズがエコカー減税・25%減税適用で【¥16,950-/3年】、T5がエコカー減税・25%減税適用で【¥22,500-/3年】です。

尚、D4はクリーンディーゼル車で、エコカー減税の対象となるため、自動車重量税が100%免税になります。

自動車取得税

自動車取得税は、平成26年4月以降に登録・納車の自家用自動車に課せられる税金です。取得価額は車両本体の他にも、簡単には取り外すことのできないエアコンやカーナビなどのパーツについても取得価額として3%が課税されます。

T2/T3/T5は、エコカー減税・20%減税適用と、D4はクリーンディーゼル車なので100%免税となります。オプションは無しと言う条件で今回は算出します。

  • T2 Kinetic        :(¥2,768,519-×0.9)×3%×0.8=¥59,800-
  • T3 Kinetic        :(¥3,138,889-×0.9)×3%×0.8=¥67,800-
  • T3 Momentum       :(¥3,555,556-×0.9)×3%×0.8=¥76,800-
  • T3 Inscription      :(¥3,833,333-×0.9)×3%×0.8=¥82,800-
  • T3 Tack Edition     :(¥3,407,407-×0.9)×3%×0.8=¥81,778-
  • T3 Classic Edition    :(¥3,962,963-×0.9)×3%×0.8=¥85,600-
  • T5 R-Design Final Edition:(¥4,342,593-×0.9)×3%×0.8=¥93,800-
  • D4シリーズ全タイプ    :自動車取得税 100%免税

自賠責保険

V40を新車で購入した場合、初めての継続車検までの期間が3年なので、自賠責保険も36ヶ月または37ヶ月で加入することになります。自賠責保険と車検の有効期間満了のズレについては、先ほど説明したので省かせて頂きます。

V40を新車で購入する場合の自賠責保険料は、37ヶ月分の【¥36,780-】となります。

リサイクル料金

V40を新車で購入する時に、解体するときの処理料金としてリサイクル料金を預託金として支払うことが義務付けられています。リサイクル料金の預託を行った証明として、リサイクル券が発行されるので自動車検査証と一緒に大切に保管して下さい。

●V40リサイクル預託金

  • V40 全タイプ:¥20,460-

登録に必要な諸経費

V40を新車で購入した場合、車庫証明や名義変更の手続きを管轄の警察署や陸運局で行わなければいけません。V40の登録に必要な諸経費の内容と費用を紹介します。

  • 検査登録手続代行費用:¥35,000-
  • 車庫証明費用    :¥ 2,600-
  • 車庫証明手続代行費用:¥25,000-
  • 納車費用                      :¥35,000-
  • ナンバープレート代 :¥ 1,500-
  • 消費税       :¥ 7,600-
  • 諸経費合計     :¥106,700-

※手続き代行費用、車庫証明費用、ナンバープレート代などは、店舗や地域によって金額は異なります。

V40の壊れやすいところや注意するべき点

V40で良く起こるトラブルは、エンジンがストップしたり、エンジンが掛からなくなったりする故障です。渋滞中や信号待ちでエンジンが停止したり、エンジンが掛からなくなったりするため、大変深刻なトラブルです。

また、アイドリングストップでもエンジンが再始動しなかったり、エンジンが停止しなかったりと、エンジンの始動&停止のトラブルがV40では良く起こっています。

このトラブルは、キー信号が拾われなかったり、コンピューターの不具合が原因で起こっていることが多いようです。改善と対策は、ディーラーでコンピューターのプログラムを書き換えることで改善されることが多いのですが、症状が確認できないケースもあります。

症状が少しでも出た場合は、早めに点検を行うことで、大きなトラブルを回避することができます。

まとめ

V40などの輸入車は、日本の気候の変化に各部品が対応できず故障するケースが殆どです。国産車よりは故障する確率が高いV40ですが、日頃のメンテナンスで防げる故障も多いのも事実です。

油脂類の点検は、ガソリンスタンドやカー用品店などでも手軽に行える日常点検なので必ず実践するように心がけて下さい。V40は壊れることを恐れて敬遠するような車ではありませんから、簡単にできる日常メンテナンスを怠らず維持管理に努めて下さい。

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