ダイハツの人気シリーズであるミラの後継車として話題になったミラジーノは、丸みを帯びた可愛らしいデザインと、小回りの利く操作性が「運転がしやすくて、楽しい」と評判になっています。
特に女性からの支持を集めていたミラジーノですが、残念ながら2009年に生産終了してしまったので、現在は中古車として購入するしか乗る方法はありません。
中古車として購入した場合の年間維持費はどれくらい必要になるのでしょうか。税金や保険、ガソリン代など、項目ごとに紹介します。
[myphp file=article-cta-parts-s]ミラジーノの特徴
ミラジーノは1999年3月から発売された軽自動車です。全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,515mmの前輪駆動と四輪駆動のタイプに分かれています。2代目ミラジーノは約5年間で8万8318台を売り上げる大ヒット車種になりました。
2009年に販売が終了されますが、同年8月に発売されたミラココアが後継車種になっています。おしゃれなデザインと、小回りの利くコンパクトなボディが街乗り用の車として愛されている理由です。
燃費は18〜20km/Lで、実燃費は約15km/Lほどです。最新の軽自動車と比べると若干、燃費が悪いですが、街乗り用のセカンドカーとして使用するなら十分なモデルです。
- エンジン形式:EF-VE直列3気筒DOHC
- 最大出力:43kW 7,600rpm
- 最大トルク:64N・m 4,000rpm
- ドア数:5
- 定員:4名
- 燃料タンク:36リットル
- 後継車:ダイハツ・ミラココア
ミラジーノでかかる維持費は年間どれくらい?
ミラジーノを購入してから年間でどれくらいの維持費が必要になるのか、各項目ごとにご紹介します。車体価格はもちろんのこと、税金や保険、ガソリン代などの費用も馬鹿にはできません。
税金
自動車に関しての税金は大きく分けて【自動車税】と【自動車重量税】があります。
自動車税
自動車税は毎年4月1日時点の保有者に課せられる都道府県税です。自動車税は車の総排気量によって税額が代わります。ミラジーノの総排気量は659ccになっており、自動車税は¥7,200です。
また、環境負荷の少ない電気自動車などはエコカー減税が適応され、各種税金が安くなる措置がとられます。逆に新車登録から13年以上が経過しているような車には、自動車税の負担を重くするようになっています。
重量税
自動車重量税は車体の重量によって課せられる税金です。自動車の新規購入時や継続車検を受ける時に支払いが義務付けられています。軽自動車の重量税は一律¥3,300となります。
保険
自動車に関する保険は【自賠責保険】と【任意保険】の2つです。特に任意保険は、保険会社別で金額が異なるので、慎重に選ぶ必要があります。
自賠責保険
自賠責保険は、自動車を所有する全ての人に加入が義務付けられている損害保険です。自賠責保険に加入していない車は車検に通らないどころか、一般道を走ることも許されていません。未加入のまま走行していることが発覚した場合、罰金だけではなく免許停止にもなります。
ミラジーノの自賠責保険料は24ヶ月で¥25,070です。1年間の維持費として計算をすると、【¥25,070÷2年=¥12,535】です。
自賠責保険は人に対して適用されるため、車や建物には補償されません。保険としては満足できるものではないので、後述する任意保険に加入することを検討してください。
任意保険
任意保険は自賠責保険と違って、強制保険ではありません。しかし、相手や相手の搭乗者、車体や建物まで補償される任意保険は万が一のことを考えると、加入は必須と言って過言ではありません。
任意保険は、保険会社やサービス内容、免許の種類などによって保険料が異なります。年間の維持費を抑えるためには、加入前にいくつもの保険会社で見積もりをしてもらうのがポイントです。
また、1年間で無事故だった場合は次回から保険料が安くなるシステムがあるので、運転に自信がある人でも加入して損はありません。
下記の費用は、ある保険会社で任意保険の見積もりをした一例です。
- 年齢:30歳以上
- 等級:12等級
- 年間走行距離:11,000km
- 免許の種類:ゴールド
- 運転者限定:家族
- 対人賠償:無制限
- 対物賠償:無制限
- 年間の保険料:¥55,000
ミラジーノに乗るユーザーは、セカンドカーとして利用する家族が多いと考えられます。通勤や通学、買い物などの用途として毎日のように乗ることを想定した走行距離や年齢制限にしています。
また、保険契約更新時に保険会社を変更しても、等級は引き継げることができるので、保険料の安い会社を探すことが年間の維持費を抑えるポイントです。
その他費用
ミラジーノに限らず、自動車を所有する上でガソリン代や車検代も維持費に含まれます。
ガソリン代
年間のガソリン代を算出する計算式は【年間走行距離÷燃費×燃料代】です。現在、ミラジーノは中古車を販売しているので、燃費は店舗で取り扱っている車によって違います。今回は、ある中古車販売店で取り扱っているミラジーノの燃費を一例にガソリン代を算出しました。
- 年間走行距離:10,000km
- 消費燃費:15km/L
- 燃料代:¥150(2019年5月時点の全国平均価格)
- 燃料:無鉛レギュラーガソリン
ミラジーノの年間ガソリン代:¥125,000
参照:ガソリン価格NAVI https://oil-stat.com/
駐車場代
ミラジーノは軽自動車なので、ほとんどの場所で駐車をすることができます。駐車場代は地域や契約している不動産屋との兼ね合いもあるので、正確な数値が出せませんが、月極駐車場に契約すると仮定して福岡県の駐車場代をご紹介します。
福岡県の月極駐車場平均価格:¥11,798【年間:¥141,576】
車検代
車検は2年に1度の間隔で受ける必要があります。下記の費用は大きな修理をせずに合格したことを想定した金額を算出しています。
- 自動車重量税:¥7,200
- 自賠責保険料:¥25,070
- 印紙代:¥1,200
- 車検整備費用:¥30,000〜
- 車検代行料:¥10,000〜
- その他費用:¥10,000〜
- 車検費合計:¥83,000
車検は2年に1度なので、1年間の維持費として計算すると【¥83,000÷2年=¥41.000】です。その他費用には、オイル交換代や細かい部品交換費用を想定しています。中古車として購入するので、頻繁にメンテナンスをすることを考えると、車検費とは別に5万円程度は準備しておきましょう。
ミラジーノの購入にかかる費用は?
ミラジーノは現在、新車を発売していないので、中古車を購入することになります。地域や店舗、車体の状態によって金額は異なります。
車体価格
- ミラジーノ スペシャルリミテッド:¥160,000【年式:2002 走行距離:9.7万km 修理歴:なし】
- ミラジーノ ジーノ:¥199,000【年式:1999年 走行距離:8.9万km 修理歴:なし】
- ミラジーノ X:¥149,000【年式:2005年 走行距離:12.6万km 修理歴:なし】
オプション
ミラジーノに用意されているオプションをご紹介します。中古車に関してはオプションの価格が車体価格に含まれている場合があるので、詳細は購入を検討している店舗サイトをご覧ください。
自動車重量税
自動車重量税は新車を購入した際や継続車検を受けるときに、車体の重量によって支払う義務がある税金です。軽自動車の自動車重量税は一律¥3,300です。
自動車取得税
自動車取得税は自動車を取得に対して課せられる税金です。車体価格だけではなく、エアコンやカーナビなどのオプションに対しても課せられます。
中古車の場合、販売店から購入するときの税額と変わりません。個人売買の場合も納付先は各都道府県の自動車税事務所になります。
ミラジーノの自動車取得税は¥57,000です。
自賠責保険
自賠責保険は自動車を保有する人に加入が義務付けられている損害保険です。自賠責保険に加入していないと車検が通らなく、一般道を走行することができません。
ミラジーノの自賠責保険料は24ヶ月で¥25,070です。
リサイクル料金
自動車を新車で購入する際に、解体処理費用としてリサイクル料金を支払う必要があります。車を次の所有者に譲渡する場合、証明書も渡す必要があるので、しっかり保管しておきましょう。
ミラジーノのリサイクル料金は¥8,440です。
ディーラー代行手数料
自動車を購入した時は名義変更や車庫証明をする必要がありますが、一般的にはディーラーや中古車販売店に任せる作業です。そのため委託費用として代行手数料を支払う必要があります。
- 検査登録手続代行費用:¥15,000〜¥30,000
- 車庫証明費用:¥2,000〜
- 車庫証明手続代行費用:¥5,000〜
- ナンバープレート代:¥1,500〜
代行手数料は地域や店舗によって異なります。
壊れやすい点や注意する点
ミラジーノの故障部位として挙げられるのは、エンジンマウントです。特にガタガタと異音がうるさい車両は、エンジンマウントが故障している可能性が高いです。
交換する場合は、エンジン部分を吊り上げて修理をします。エンジンマウントの交換費用は部品代としては大体¥15,000程度です。エンジンを支える重大パーツとしては比較的安くなっています。
その他、工賃などを含めると、3〜5万円ほどは準備しておきましょう。
まとめ
ダイハツの人気シリーズであるミラの後継車として話題になったミラジーノは、現在、中古車の扱いしかありません。最新の軽自動車と比べると燃費は劣りますが、街乗り用のセカンドカーとしては十分な性能と維持費の安さです。
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