1971年に販売されてからワゴンRを始めとした軽自動車ブームを牽引してきた車が<ホンダ・ライフ>。初代から5代目まで続いたロングセラー軽自動車として若い世代から年齢層の高い世代まで幅広い購買層を顧客として持つ車です。
ホンダブランドを支える<ホンダ・ライフ>ですが、維持費はどうなのでしょうか?また年間維持費はどのくらいなのか?今回は<ライフ・維持費>について記事を紹介します。
ライフの特徴
ここではライフのボディサイズ、エンジンスペック、燃費性能について紹介します。
ボディサイズ
ライフは軽自動車に分けれますので、スモールサイズの大きさをしています。
全長×全幅×全高(mm) | 3,395mm×1,475mm×1,635mm |
ホイールベース(mm) | 2,420mm |
車両重量(kg) | 870kg |
乗車人数 | 4名 |
タイヤサイズ | 155/65R13 |
ボディサイズをみると、ライフは5ドアハッチバックタイプの車です。
軽自動車のサイズ規格の限界値のギリギリまでボディサイズを大きくさせることにこだわりました。
エンジンスペック
ライフのエンジンは<PO7A3気筒SOHC6バルブICターボ>が搭載されています。
総排気量が658ccと軽自動車ならではの低い排気量です。
エンジン仕様 | P07A 直列3気筒SOHC6バルブ ICターボ |
総排気量(cc) | 658cc |
最高出力 | 64ps/6.000rpm |
最大トルク | 9.5kgm/4,000rpm |
燃費性能
ライフの燃費性能は<JC08モード:19.4km/L>。
実燃費でみると<15.8km/L>と良好な実燃費を記録しています。
JC08モード | 19.4km/L |
実燃費 | 15.8km/L |
ライフにかかる維持費は年間どのくらい?
ライフにかかる維持費についてみていきましょう。
税金
ライフの維持費にかかる税金には<自動車税>と<重量税>があります。
自動車税
自動車税とは排気量によって決まる自動車ごとにかかる税金です。排気量が高くなるほど自動車税額が高くなっています。ライフの排気量は658ccなので<自動車税額は10,800円>になります。
重量税
重量税とは車の重さによってかかる税金のことです。車両重量が重いほど重量税額が高くなります。
ライフの車両重量は<870kgなので重量税額は2,500円>になります。
保険
ライフの維持費にかかる保険内容は<自賠責保険>と<任意保険>です。
どちらも車を維持費するために大切な保険です。一つ一つ詳しくみていきましょう。
自賠責保険
自賠責保険とは、<別名強制保険>と呼ばれ車を購入した場合と中古車を購入した際にはは必ず加入しなければいけません。加入しなければ、新車の場合は3年後、中古車ならば2年後に必ず行わなければいけない車の車検が受けられなくなってしまいます。
自賠責保険は新車購入時にまとめて3年分(39,120円)支払い、車検のたびに2年分(27,840 円)まとめて払います。
今回は年間維持費を計算しているので<39,120円÷ 3=13,920円>1年目ごとに13,920円の費用がかかります。
任意保険
保険費用の中で最も高い費用なのが<任意保険>です。
フィットの任意保険は、25歳男性で普通自動四輪、運転者限定、対人補償ありの場合37,810円になります。
- 25歳男性で普通自動四輪、運転者限定、対人補償あり:37,810円
その他費用
ライフの維持費は保険料金、税金だけではありません。
以下で紹介する<ガソリン代>と<車検代>も含んでこそ、実際の維持費の費用に近い数値が出ます。
ガソリン代
ガソリン代は車それぞれの燃費数値によって変わります。
ライフの燃費性能はライフの燃費性能は<JC08モード:19.4km/L>、実燃費は<15.8km/L>と良好な実燃費です。年間維持費の計算は年間走行1万km、ガソリン代<5月5日現在:143円/L>で計算します。
- <ライフ>:1万km ÷ 実燃費15.8km/L × リッター143円/L =90.506円
駐車場代
駐車場を借りる必要がある場合には年間維持費に駐車場代の費用を追加しなければいけません。
全国平均の駐車場料金は8,000円ですので、年間維持費で計算すると以下になります。
- 全国平均駐車場料金8,000円 + (12ヶ月 + 更新料1ヶ月分)=104,000円
ライフのボディサイズは全長×全幅×全高(mm):3,395mm×1,475mm×1,635mmですので、どんな立体駐車場であっても余裕を持って駐車できます。
車検代
車検とは新車ならば3年目に1回、中古車ならば2年に1回必ず受ける点検のことです。
車検には(基本車検料+法的費用+その他費用)の費用がかかります。
ライフの車検合計費はおよそ67,770円です。
基本料金
- 車検基本料:14,040円
- 検査料:2,690円
合計:16,730円円
法的費用
- 自賠責保険:39,120円
- 重量税:2,500円
- 検査印紙代:1,100円
合計:42,720円
その他
- オイル交換:全国平均4,000円×年1回 (ホンダでオイル交換をする場合は4,471 円)
- タイヤ交換:4,320円(1本あたり1,080円)
合計:8,320円
ライフの維持費の合計はは?
ここまでライフの維持費について紹介してきました。
ライフの維持費にかかる費用を合計した額は352,506円です。
- 自動車税:10,800円
- 重量税:2,500円
- 車検代:67,770円
- 自賠責保険:39,120円 ÷ 3年間 = 1年間(13,920円)
- 任意保険料:37,810円
- ガソリン代:90,506円
- 駐車場代:104,000円
合計:およそ352,506円
1ヶ月あたり:およそ29,375円
ライフの購入時にかかる費用は?
ライフの維持費については何となく想像できていると思います。
ここからはライフの維持費ではなく、購入時にかかる費用を紹介します。
車体価格
車体価格とは車を動かすために必要な部品以外を除いた車両本体だけの金額のことです。
ライフの車体価格は89万円〜151万円とグレード、年式によって金額が大きく変わってきます。
- <ライフC>価格:980,000円
- <ライフG>価格:1,080,000円
- <ライフGコンフォートセレクト>価格:1,098,000円
- <ライフパステルターボ>価格:1,308,000円
自動車重量税
自動車重量税とは車両重量によって金額が変わる税金のことです。基本的に500kgアップするごとに、4,100円ずづ金額が増えていきます。
ライフの車両重量は<870kgなので重量税額は2,500円>になります。
自動車取得税
自動車所得税とは50万円以上の車を購入した際に課される税金のことを言います。
中古車購入時時には<所得価額の3%>、軽自動車の場合は2%の税金が課されます。
自賠責保険
自賠責保険とは別名(強制保険)とも呼ばれ、新車を購入した際には必ず加入しなければいけない保険です。加入しない場合は3年後に行われる車検ができなくなってしまいます。
中古車購入時は3年分(39,120円)まとめて支払うことになります。
リサイクル料金
リサイクル料金とは自分が所有する車本体を廃棄、または処分する際に負担する費用のことです。
リサイクル料金は原則として新車購入時、または車検検査時に前原いとして支払います。
買取業者の代行手数料
買取業者の代行手数料には<納車費用><登録代行費用><書庫証明><下取り手続き代行費用>の4つがあります。一つ一つ詳しくみていきましょう。
納車費用
<納車費用>とは車を納車する場合に、自分で車を取りに行くのではなく買取業者に任せて購入した車を届けてもらうです。
納車費用は買取業者によって異なりますが、相場は10,000円〜15,000円になります。
登録代行費用
新車は陸運局に行き車両ナンバーを取得しなければ運転できません。この登録を自分で済ませるのではなく、買取業者に依頼して手続きをしてもらうことが<登録代行費用>です。
相場としては15,000円〜30,000円です。もちろん自分で手続きを済ませる場合には、費用が全くかかません。
書庫証明
自動車を補完するためには、無断で保管できるわけではありません。車がどこにあるのかを示した証明が必要です。自動車がどこにあるのかを証明することを<車庫証明>と言います。車庫証明は新車に限らず、中古車を購入した場合にも必要な手続きです。
買取業者に依頼する場合は相場として10,000円〜16,000円ほどかかります。自分で車庫証明を申請する場合には2,600円だけの費用で済みますので、覚えておきましょう。
下取り手続き代行費用
下取り手続き代行費用とは下取りに出す車の名義変更の手続きにかかる費用のことです。
買取業者に依頼する場合は5,000円〜15,000円の費用がかかります。
ライフの壊れやすいところや注意するべき点
ライフの中でも特に壊れやすい部分を2箇所紹介します。
エアコンプレッサーの故障
ライフの中でも故障率が高く、注意すべき点は<エアコンプレッサー>。故障事例として多いケースがエアコンをつけると「ガラガラ」と異音が発生する場合です。温度の高い夏場や温度が低い冬場にエアコンが使えなれば死活問題になりますよね。
コンプレッサーの修理には故障部分だけでなく、関連するパーツも含めた上で交換しなければいけません。部品代と工賃を合わせて10万円〜15万円の費用がかかります。エアコン部分に違和感を少しでも違和感を感じた場合は修理に持っていきましょう。
オルタネーターの故障
長年ライフを運転している方に多いのは<オルタネーター>の故障です。故障事例として多いのが外出先で急に動かなくなる場合やバッテリー上がりが早いケースがあげられます。緊急性の高い故障なので少しでも違和感を感じた場合は修理に持っていきましょう。
純正品オルタネーターの交換には10万円以上の費用がかかりますが、リビルド品で交換する場合は修理工賃込みで5万円の費用で済みます。
まとめ
軽自動車撤退の危機を何とか支えた、ホンダ・ライフ。今でこそ軽自動車ブームの影響もあり、コンパクトで小回りのきく車が飛ぶように売れていますが、2000年代まではそうではありませんでした。優れた燃費性能を備え、小回りのききやすさを最大のメリットとするライフ。
車両価格もグレードによっては100万円以下の車種もあり、誰もが手に入れられる車です。維持費も37万円弱と比較的に安く費用を抑えられ、お財布に優しい車。今回紹介した<ライフの維持費>を参考に、あなたの車選びのお手本にしていきましょう。