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レクサス人気ツーリングセダンGS!1年間の維持費を項目別に解説

レクサス<GS>は、強力なパワートレインに上質なインテリアと気品のあるエクステリア持つプレミアムサルーン。GSは高級ブランドであるレクサスの中でも上位に位置するセダンです。GSを所有すると維持費はどれくらいかかるのでしょうか。

今回の記事ではGSを1年間所有するとかかる維持費と、購入時にかかる費用をくわしく解説します。

目次

GSの特徴

レクサスは高級車ブランドとして、1989年に北米で<LS>の発売とともに立ち上がりました。1991年にトヨタから販売開始された<アリスト>のレクサスブランド版がGSです。

日本でレクサスブランドの展開が始まる2005年までは、海外では<レクサスGS>、日本では<トヨタアリスト>として併売されていました。

GSはレクサスのセダンの中ではLSより小さく、ISよりも大きい中間に位置するモデルです。GSの名前の由来は、「グランドツーリンセダン」の頭文字から名付けられています。グランドツーリングセダンとは「旅行などの長距離走行でも快適に使用できるセダン」という意味。GSは高級セダンでありながら、走行性能やドライビングの楽しさにも十分に配慮されている車種なのです。

スピンドルグリルの先がけ

2012年のフルモデルチェンジされた現行の4代目GSでは、<スピンドルグリル>が採用されました。スピンドルとは糸をつむぐ道具である<紡錘>のこと。紡錘と同じように中央がくびれたグリルデザインである事からつけられた名称です。

レクサスは後発の高級ブランドとして創設されて以来、その静粛性や機能性を高く評価されていましたが、デザイン面では高級車としての押し出し感が弱く「価格に見合うだけのプレミアム感が備わっていない」との批判がありました。

スピンドルグリルは独自のデザイン性を持つメルセデスベンツやBMWと同じように、フロントフェイスを一目見ればすぐにレクサス車だと認識できる個性があります。

4代目GSで採用されたスピンドルグリルは好評で、それ以降レクサス全車のグリルがスピンドルグリルになって行きました。

GSのグレード

GSは4つのパワートレインがあり、それぞれに4つのグレードが用意されています。2L直列4気筒インタークーラー付きターボエンジンを搭載した<GS300>は、ターボエンジンによる鋭い加速性能を体感できるグレード。

2.5L直列4気筒エンジンにハイブリッドシステムを装備したのが<GS300h>。ハイブリッド車なだけに高い燃費性能を持つグレードです。

<GS350>は、3.5L V型6気筒エンジンという大排気量、高出力のエンジンを搭載する高い走行性能を持つグレード。最高出力234kw/6600rpmのパワフルなエンジンは、セダンとしては異次元な走りを実現させています。

3.5L V型6気筒エンジンにハイブリッドシステムを採用した<GS450h>。ハイブリッドで燃費を低く抑えつつ、3.5リッターの力強い走りを体感できるグレードです。

上記の4つの異なるパワートレインごとに、ノーマルグレードと装備の違う3つのグレードが用意されています。<I package>はインテリアの装備を充実させたグレード。

<F SPORT>はメッシュタイプの専用スピンドルグリルと専用フロントバンパーを装備したスポーティな外観に、19インチ専用意匠アルミホイール、スポーツサスペンンションを装着したスポーツグレードです。<version L>はスポーティな装備とともに、インテリアの高級感も高めています。

ドライブモードセレクトで楽しく走る

GSには<パワートレイン><シャシー><エアコン>の設定を組み合わせる事により、それぞれ乗り味や燃費の違う3つの走行モードが用意されています。

<NORMAL>は燃費効率と走りのバランスを重視したモードで、幅広い状況のドライブに対応します。他にもユーザーが3つの設定を自由にカスタマイズできる<CUSTOMIZE>、燃費効率を優先させる<ECO>を状況に応じて選択可能です。

GSでかかる維持費は年間どのくらい?


GSを実際に所有すると、1年間でどれくらいの維持費がかかるのか見てみましょう。

税金

自動車を購入すると、まず払わなくてはならないのが税金です。

自動車税

自動車を所有するとエンジンの排気量に応じて課税される地方税。ハイブリッド車では購入の翌年度に限りグリーン化特例が適用され、税額が軽減されます。4月1日に所有者であった人がその年度分をまとめて納めますが、年度途中に登録した場合は月割りで税額を算出して納税します。

  • GS450hの1年間にかかる自動車税
    購入翌年度 14,500~29,000円(グリーン化特例50~75%軽減)
    購入翌々年度以降 58,000円
  • GS300hの1年間にかかる自動車税
    購入翌年度 11,250円(グリーン化特例75%軽減)
    購入翌々年度以降 45,000円

・GS350の1年間にかかる自動車税 58,000円
・GS300の1年間にかかる自動車税 39,500円

重量税

自動車の重量によって課税額が決まる国税で、GSは「1.5トン超~2トン以下」の枠に入ります。新車購入時には、3年分の自動車重量税をまとめて納めます。

  • GS450hの1年間にかかる自動車重量税 約5,000円
    本則税率1年分10,000円×50%(エコカー減税50%軽減)=5,000円
  • GS300hの1年間にかかる自動車重量税 0円(エコカー減税100%軽減)
  • GS350の1年間にかかる自動車重量税 16,400円
  • GS300の1年間にかかる自動車重量税 16,400円

保険

どんなに優良なドライバーでも、自動車を運転するにはリスクが付いてまわります。必ず保険に加入するようにしましょう。

自賠責保険

自賠責保険は法律で加入が義務付けられていて、すべての車両が入らなければならない保険です。

  • GSの1年間にかかる自賠責保険料(新車購入時)約12,260円
    新車購入時に支払う保険料36,780円(37ヵ月分)
    36,780円(37ヵ月分)÷3=約12,260円
  • GSの1年間にかかる自賠責保険料(車検時2年契約の場合) 約12,915円
    25,830円(24ヵ月分)÷2=約12,915円

任意保険

自賠責保険は補償限度額があまり高くなく、重大な事故に遭遇した時の事を考えると自賠責保険だけでは十分ではありません。ですから万一の事態を想定して、ほとんどのユーザーは任意保険に加入します。

任意保険はドライバーの年齢、等級や自動車の使用状況により保険料は大きく変わります。GSの任意保険料は3~15万円ほどの金額に収まる事が多いようです。

  • GSの1年間の任意保険料 約3~15万円

その他費用

ここではGSを保有すると発生する諸費用を見てみましょう。

ガソリン代

1年間で5,000kmを走行するとして、GSでガソリン代がどれくらいかかるのか計算してみます。ガソリン価格は最近1年間の平均価格である、レギュラーガソリン「141.7円」ハイオクガソリン「153.1円」を使用します。

  • GS450hの1年間にかかるガソリン代 約42,056円
    5,000km÷18.2(1L当たりの走行距離)=274.7
    274.7×153.1円=約42,056円
  • GS300hの1年間にかかるガソリン代 約30,536円
    5,000km÷<21.4~23.2>(1L当たりの走行距離)=215.5~233.6
    <215.5~233.6>×141.7円=約30,536円
  • GS350の1年間にかかるガソリン代 約70,869~77,315円
    5,000km÷<9.9~10.8>(1L当たりの走行距離)=462.9~505
    <462.9~505>×153.1円=約70,869~77,315円
  • GS300の1年間にかかるガソリン代 約57,978~76,550円
    5,000km÷<10~13.2>(1L当たりの走行距離)=378.7~500
    <378.7~500>×153.1円=約57,978~76,550円

駐車場代

駐車場代の全国平均は1ヵ月約8,200円です。

8,200円×12ヵ月=98,400円

  • GSの1年間にかかる駐車場代 98,400円

車検代

車検にかかる費用は法定費用と検査・整備費用の2つに分けられます。ここではGS300hの車検料金を見てみましょう。

  • 自動車重量税 0円(エコカー減税で初回車検時は免税)
  • 自賠責保険料25,830円(24ヵ月分)
  • 印紙代1,100円(指定工場)

自動車重量税と自賠責保険料は、次回の車検までの2年分を納めます。
上記の料金は法律で決まっている金額なので一定ですが、点検と車検の代行費用は業者により料金に差が出ます。ここでは利用する人の多いレクサスのディーラー車検の料金相場を紹介します。

  • 24ヵ月点検 32,000円程度
  • コンピューター診断料金 3,240円
  • テスター検査料 18,360円
  • 事務手数料(車検代行費用)1万円程度

レクサスディーラーで車を購入すると、初回の車検時まで<レクサスケアメンテナンスプログラム(LCMP)>と<G-Link>という2つのサービスが無料で使用できます。利用を継続したい場合はどちらも更新料が必要になります。

<レクサスケアメンテナンスプログラム(LCMP)>は6ヵ月ごとの点検やエンジンオイルの交換が無償で利用可能。<G-Link>は高精度の道路情報やセキュリティシステムなど様々なサービスが受けられます。<G-Link>を最大限に活用するためには、マップの更新もしたほうが良いでしょう。

  • ISの車検にかかる費用 約9万円程度+交換部品代金と工賃
  • レクサスケアメンテナンスプログラムⅡ更新料(2年分) 4,5000円
  • G-Link更新料(2年分) 32,000円
  • マップ更新料(2年分) 21,600円

上記の費用以外にも消耗して交換が必要な部品などがあれば、部品代と工賃が追加されます。新車登録から3年が経つとバッテリーが弱くなってくるケースが多いです。ディーラーでバッテリー交換をすると3~4万円程度かかります。

  • GSの車検にかかる費用 総額189,130円+消耗品代金

GSの購入時にかかる費用は?

車体価格

GSの各グレードの車体価格(税別)を紹介します。

  • GS450h 6,887,963円~7,820,370円
  • GS300h 5,707,407円~6,639,815円
  • GS350 5,963,889円~6,896,296円
  • GS300 5,352,778円~5,352,778円

オプション

レクサスは高級ブランドなだけあって、オプション品の価格も高額です。50万円を超える金額になる事が多いようです。

  • GSを購入する時にかかるオプション料金 50~70万円

自動車重量税

GSを新車で購入時する時には、3年分の自動車重量税をまとめて納めます。

  • GS450hの購入時にかかる自動車重量税 約15,000円(50%軽減)
    1年分の本則税率10,000円×3年分×軽減分50%=15,000円
  • GS300hの購入時にかかる自動車重量税 0円(100%軽減)
  • GS350の購入時にかかる自動車重量税 49,200円
    1年分の自動車重量税16,400円×3年分=49,200円
  • GS300の購入時にかかる自動車重量税 49,200円

自動車取得税

自動車取得税は、自動車を購入した時にかかる税金です。まず<取得価格>を算出します。課税標準基準額(販売価格のおよそ90%程度)にオプション価格を足した額が取得価格。取得価格の3%が購入時に納める取得税額です。<GS450h>と<GS300h>は取得税にもエコカー減税が適用されます。

ここでは車体価格のみにかかる取得税を算出しました。50万円のオプションを追加すると、グレードによりプラス0~15,000円になります。

  • GS450hの購入時にかかる取得税 約93,000円~105,900円(50%軽減)
  • GS300hの購入時にかかる取得税 0円(100%軽減)
  • GS350の購入時にかかる取得税 約166,699~201,096円
  • GS300の購入時にかかる取得税 約144,525~169,699円

自賠責保険

新車購入時には、次回の車検までの3年間分+1ヵ月分の自賠責保険料を支払います。自賠責保険は車検より12時間ほど有効期間が短いため、新車購入時には余裕を持たせて37ヵ月分加入するのが一般的です。

  • GSの購入時にかかる自賠責保険料 36,780円(37ヵ月分)

リサイクル料金

<自動車リサイクル法>に定められているように、自動車の購入時にはリサイクルする時のための料金を支払わなければなりません。

  • GS450h GS300hのリサイクル預託金 13,890円
  • GS350 GS300のリサイクル預託金 13,080円

ディーラー代行手数料

新車を購入する時に発生する手続きや作業の費用をディーラーから請求されます。主なところでは<納車><検査登録><車庫証明書取得>などです。

GSの購入時にかかるディーラー代行手数料

  • 納車費用 1万円程度
  • 登録代行費用(登録費用込み)1万5千円~2万円程度
  • 車庫証明費用 代行料1万5千円程度、印紙・標章代として2,700円程度

壊れやすいところや注意するべき点


GSではバッテリーに電気を充電する機構である<オルタネーター>が不調になり、充電ができなくなるケースがあります。オルタネーターを交換する事になると費用が5~10万円程度かかります。

まとめ


今回は<GS>を所有するとかかる維持費についてお伝えしました。GSは排気量、車体重量が大きく、ハイオクガソリン指定もあり維持費は想像より高くつきます。GSのオーナーになると高い維持費がかかる事を想定しておいてください。

しかし、レクサス車のオーナーになる事で得られるステータス性は、多少の出費をしたとしてもあなたを十分に満足させてくれるでしょう。

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