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ロングセラーのスズキ・ワゴンR!軽自動車とエコカー減税でかかる費用は?

スズキ・ワゴンRは、スズキが販売している軽トールワゴンです。普通車を含めた月別国内販売台数で1位に輝いたこともあるほどの名車であり、1993年から現在に至るまで生産が続いているロングセラー車種です。そんなワゴンRがどんな車なのか、維持費や新車購入にかかる費用などをチェックしていきましょう。

目次

ワゴンRの特徴

 

今までにないデザイン性

1993年の誕生当時、軽自動車といえば、商用車のようなワンボックスタイプか、低車高のモデルしか粗存在しませんでした。ワゴンRは車高を高くすることで、軽自動車の弱点であった室内の狭さを克服した革新的なデザインは衝撃をもって受け入れられることになります。ワゴンRは164〜169cmと背を高く取り、座面を高くすることで足元に余裕を生み出しました。視点も自ずと高くなり、眺望性・視認性および開放感が向上、空間演出を一変しました。床面も地面からワンステップの高さとすることで乗り降りがスムーズになり、軽自動車のイメージをガラッと変えることになりました。

5度にわたるモデルチェンジ

2019年現在、モデルチェンジを5度行った6代目が生産されています。6代目となるMH35S/55S型は、2017年に生産を開始しました。このモデルは、初代ワゴンRと外観が似せ、現代風にアレンジしたデザインとなっています。

ワゴンR グレード

ワゴンR FA

全長 3,395mm
全幅 1,475mm
全高 1,650mm
駆動方式 前輪駆動
車両重量 730 – 800kg
乗車定員 4名
最高出力 52PS
エンジン 水冷4サイクル直列3気筒

ワゴンRシリーズで最も廉価のエントリーモデルで、ガソリンNAエンジンのみが設定されています。唯一、マニュアル車を選ぶことができるモデルになります。

ワゴンR HYBRID FX

全長 3,395mm
全幅 1,475mm
全高 1,650mm
駆動方式 前輪駆動
車両重量 770 – 820kg
乗車定員 4名
最高出力 52PS(+モーター3.1PS)
エンジン 水冷4サイクル直列3気筒

NAとの大きな違いは、マイルドハイブリッドシステムが搭載されていることと、セーフティパッケージをオプションで追加できることです。

ワゴンR HYBRID FZ

全長 3,395mm
全幅 1,475mm
全高 1,650mm
駆動方式 前輪駆動
車両重量 790 – 840kg
乗車定員 4名
最高出力 52PS(+モーター3.1PS)
エンジン 水冷4サイクル直列3気筒

FXと外観がまるで異なるのがFZです。ヘッドライドが上下に二分割されており、NA、FXとは見た目に差があります。インテリアもFXよりも高級感をもったしつらえとなっており、黒系統で統一されているのが特徴です。

ワゴンR スティングレー HYBRID X

全長 3,395mm
全幅 1,475mm
全高 1,650mm
駆動方式 前輪駆動
車両重量 790 – 840kg
乗車定員 4名
最高出力 52PS(+モーター3.1PS)
エンジン 水冷4サイクル直列3気筒

ワゴンRスティングレーはワゴンRから派生した別車種ですが、ここでは同じ「ワゴンR」として紹介します。全長や全幅といった車体の大きさは無冠のワゴンRと変わりませんが、ワゴンRスティングレーの一番の性能的な違いは、セーフティパッケージが標準装備されていることです。

ワゴンR スティングレー HYBRID T

全長 3,395mm
全幅 1,475mm
全高 1,650mm
駆動方式 前輪駆動
車両重量 800- 850kg
乗車定員 4名
最高出力 64PS(+モーター3.1PS)
エンジン 水冷4サイクル直列3気筒

全5グレードの中で、このグレードのみターボエンジンが採用されています。他車種よりも12PSパワーアップしているので、高低差のある地域に住んでいたり高速道路をよく利用する方にはおすすめのグレードです。燃費が2WD車で28.4km/Lと他グレードよりも劣りますが、力強い走りを望んでいる方は HYBRID T一択になります。

 

その車種でかかる維持費は年間どのくらい?

それでは、ワゴンRにかかる維持費について詳しく見ていきましょう。

税金

自動車税

自動車税とは、毎年4月1日時点で自動車の車検証上の所有者に倒して、自動的にかかる税金です。ワゴンRの排気量はいずれも〜660ccとなり、自家用乗用軽自動車として扱われるため、税額は10,800円/年となります。

重量税

重量税とは、自動車の新規登録、車検の際に、有効期限文をまとめて支払う税金です。車両の重さによって税金の金額が決まります。

軽自動車の場合は重さに関係なく定額となっており、新車から12年目までは3,300円/年、13〜17年目は4,100円/年、18年目〜は4,400円/年となっています。

保険

自賠責保険

自賠責保険は、すべての車の所有者に加入が義務付けられている損害保険です。加入していない場合は車検に通らず、一般道の走行はできません。もしなんらかの事情で自賠責保険が切れたまま公道の走行をした場合、1年以下の懲役または50万円以下の罰金となるだけでなく、一発で免許停止となります。

自賠責保険は物損に対しては保険が適用されず、対人の場合のみ補償されます。傷害で120万円、死亡で3,000万円、後遺障害で4,000万円が限度額となっています。

自家用の普通車と軽自動車で金額が異なります。軽自動車の場合、以下の金額で一律となっています。

12ヶ月 15,130円
13ヶ月 15,960円
24ヶ月 25,070円
25ヶ月 25,880円
36ヶ月 34,820円
37ヶ月 35,610円

任意保険

自動車任意保険とは、自賠責保険の他に任意で加入する保険です。上記の通り、自賠責保険の補償は対人に限られる上、補償額も少ないのが特徴です。民事裁判による金銭補償額が上昇している昨今、万が一のために任意保険に入るのは必須、と言ってよいでしょう。

軽自動車の任意保険の金額ですが、会社によってまちまちです。ワゴンR(型式:MH23S)で、以下の条件で見積もった結果です。

■契約条件

ノンフリート等級:6等級
運転者年齢条件:26歳以上補償
運転者限定:家族限定
使用目的:通勤・通学
記名被保険者年齢:35〜49歳
運転免許証:ゴールド
年間走行距離:10,000km

対人賠償無制限、対物賠償2,000万円、搭乗者傷害1,000万円、自損事故傷害(死亡)1,500万円、人身傷害5,000万円がセットになって、年間4万5千円という結果が出ました。複数の会社で見積もった結果ですが、おおよそ、年間3.5万円〜6万円の保険代を見積もったほうがよいかと思います。

その他費用

ガソリン代

ワゴンRは全車種の中でもかなり燃費のよい車です。JC08燃費で33.4km/Lですが、実燃費でも20km/L前後とそこそこ良い数値が出ているようです。ワゴンRが利用するのはレギュラーガソリンです。年間10,000km走行した場合、500Lを年間に消費する計算になります。

140円/Lの場合で70,000円/年、150円/Lで75,000円/年の出費となります。

駐車場代

ワゴンRは軽自動車なので、ほとんどの駐車場で問題なく入庫が可能です。都内や大阪の場合、月額35,000円以上の駐車場代がかかりますが、青森や長崎、長野では駐車場代は5,000円を割ります。実質的に駐車場代のかからない場所もあり、場所によって金額はまちまちですので、最寄りの駐車場代がいくらくらいなのか調べてみることをおすすめします。

車体価格

ワゴンRのグレード別の車体価格は以下のとおりです。

ワゴンR FA

2WD・CVT車:1,078,920円(税込)
2WD・5MT車:1,078,920円(税込)

4WD・CVT車:1,202,040円(税込)
2WD・5MT車:1,199,880円(税込)

ワゴンR HYBRID FX

2WD・CVT車:1,177,200円(税込)
セーフティパッケージ装着:1,273,320円(税込)

4WD・CVT車:1,298,160円(税込)
セーフティパッケージ装着:1,394,280円(税込)

ワゴンR HYBRID FZ

2WD・CVT車:1,350,000円(税込)
セーフティパッケージ装着:1,409,000円(税込)
セーフティパッケージ・全方位モニターカメラ装着:1,472,040円(税込)

4WD・CVT車:1,470,960円(税込)
セーフティパッケージ装着:1,530,360円(税込)
セーフティパッケージ・全方位モニターカメラ装着:1,593,000円(税込)

ワゴンRスティングレー HYBRID X

2WD・CVT車:1,488,240円(税込)
4WD・CVT車:1,609,200円(税込)

ワゴンRスティングレー HYBRID T

2WD・CVT車:1,658,880円(税込)
4WD・CVT車:1,779,840円(税込)

 

購入時にかかるその他費用

オプション

ワゴンRには多彩なオプションが用意されています。セーフティパッケージの金額は説明したので、その他の人気オプションについていくつかご紹介しましょう。

純正ナビ

スズキ純正ナビゲーションは、3年間6万キロのメーカー保証がついています。全方向モニター用カメラパッケージや、ヘッドアップディスプレイにも対応しているため、社外ナビを装着するよりも安全性や快適性を高めることができます。様々なモデルが用意されていますが、高機能モデルであっても、165,834円とお手頃な価格になっています。

カーテン&タープキット

車体後部にカーテンとタープをくっつけることができるキットです。バックドアを開けて設置すれば、キャンプや釣りの際に重宝する空間を演出できるでしょう。価格は30,780円(税込)です。

自動車重量税

自動車重量税とは、新車を購入した際や、自動車の重量に対して支払われる税金です。軽自動車の重量税は重さは関係なくどの車種でも3,300円/年となっていますが、エコカー対象者の場合は若干安くなります。

ワゴンRは電気の力で、低燃費をアシストするマイルドハイブリッドを搭載しているグレード、HYBRID FZ、HYBRID FX、スティングレーで、エコカー減税が発生します。グレードFAについてはマイルドハイブリッド非搭載なので本則と呼ばれる税金区分(7,500円/3年)が適用されいます。

購入時の自動車重量税のエコカー減税額は以下のとおりです。

FA :1,900円
HYBRID FX:3,800円
HYBRID FZ:3,800円
スティングレーHYBRID X:3,800円
スティングレーHYBRID T:1,900円

自動車取得税

自動車取得税とは、売買などで自動車を取得した人に対して課税される税金のことです。軽自動車の場合、取得価格の2%が税金としてかかりますが、エコカー減税の対象車の場合減税されます。

購入時の自動車取得税のエコカー減税額は以下のとおりです。

FA (2WD):3,600円
HYBRID FX (2WD):9,800円
HYBRID FZ (2WD):11,300円
スティングレーHYBRID X(2WD):12,400円
スティングレーHYBRID T(2WD):6,900円

リサイクル料金

ワゴンRのリサイクル料金は、8,720円です。
内訳は以下のとおりです。

シュレッダー・ダスト:4,880円
エアバッグ類:1,980円
フロン類:1,860円

ディーラー代行手数料

上記の料金の他にも、車の名義人を設定する登録費用、車庫証明、納車のためにかかる費用などが発生します。金額はディーラーによりまちまちです。

登録・車庫証明については、それぞれ13000円前後、合計26000円前後になることが多いようです。納車費用については、自分で販売店までとりにいけば費用はかかりません。

 

壊れやすいところや注意するべき点

販売数が群を抜いて多いのがワゴンR。補修部品や社外品が充実している特徴があります。新型のワゴンRについての故障情報はほとんどありませんが、過去に生産されたワゴンRでは、エアコン、エンジン故障についての報告が上がっています。

また、四代目ワゴンRについてはエンジン関連の不具合の情報が多いです。エンストしやすい、エンジンがかかりにくいなどの報告があり、エンジン清掃には数万円、本格的なオーバーホールとなると20万円以上かかる可能性があるので、注意が必要です。

足回りにも定評があるワゴンRですが、車にいたわる走り方をすること、定期的なメンテナンスを欠かさないことが、長く乗る秘訣といえそうです。

まとめ

今回はスズキ・ワゴンRの購入や維持費用について説明してきました。スズキを代表する車種であり、他車でOEM生産がされるくらい売れているワゴンRですが、軽自動車かつ、エコカー減税の対象車ということで金銭的にオトクな車種。売れているのも理解できますよね。

車の乗り換え、新規購入を検討されている方は、是非この記事を参考にしてみてください。

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