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中古車は納車までどれくらいかかる?納車の遅れとトラブル回避の方法

気に入った中古車を見つけたら、1日も早く自分の車にしたいですよね。契約してから何日程度で自分の車になるかは、購入した際の状況によって異なります。

今回は、納車までに必要な日数や、スムーズに手続きを進めるためのコツなど、納車に関するさまざまな条件をまとめました。

また、納車後に多いトラブルを避けるため、気をつけたいポイントも併せてご紹介します。

目次

中古車が納車されるまでの日数


中古車販売店で購入すれば、その場で契約が終わり、その日のうちに車が手に入ると思っている方も多いですが、中古車を購入しても、契約当日にすぐに乗って帰れるわけではありません。

購入した車に実際に乗れるようになるには、ある程度日数が必要になります。

基本1週間~2週間程度

契約から引き渡しにかかる期間は、大体1週間から2週間程度が一般的です。すぐに車を手に入れたい方にとっては、自分の車になるまで1週間以上かかるというのは随分長く感じられるでしょう。

しかし、車を購入しても実際に乗れるようになるまでには、さまざまな手続きをしなければなりません。どのような手続きが必要なのか、中古車を購入する際の流れを解説します。

納車までの流れ

購入する中古車を決めた後、どのような流れで納車されるのでしょうか。基本的ん3つのステップを紹介しましょう。
[box class=”green_box” title=”納車までの流れ”] ①契約締結・代金支払い
②必要書類の提出
③納車前の点検・整備
[/box]

中古車を購入した際、まず最初にしなくてはならないのが書類関係の手続きです。契約書に記載されている事柄をしっかり確認しましょう。その時点で何か不明な点や心配が生じたなら早めに解消することをおすすめします。

契約内容にお互いが同意したら、支払いを行います。その後、必要書類の提出を求められます。主に名義変更に関するもので、この手続き自体はそれほど難しくありません。

以下のものを事前に用意しておくと、手続きがスムーズになります。

・実印
・印鑑証明書
・車庫証明書

手続きに必要となる車検証は、契約時に販売店で受け取ることがほとんどなので、こちらで用意することは基本的にありません。

これらの書類を揃えた上で、中古車の登録に関する手続きを、販売店に依頼するために必要な委任状を書いて契約を進めます。

中古車は展示されている車から選択できますが、すぐに入手できるわけではありません。納車までに販売店は点検や整備を行います。納車時にベストな状態でユーザーの手に渡るようにするためです。

ローン購入の場合

ローンで中古車を購入する場合は、融資を受けられるかの審査を受けます。当然、審査に通らなければローンが下りないので、審査の申し込みは契約より前にやっておくのがおすすめです。

中古車の購入に利用できるローンは、中古車販売店のものと、銀行や金融機関のものを選ぶのが一般的です。中でも、金利が低い銀行系のカーローンは、審査が厳しく、時間もかかります。

ローンの審査にかかる日数は、最短即日から、長いもので1週間程度かかると考えておきましょう。

現金払いの場合

中古車の代金を現金払いする際は、契約時に手付金として一部を支払い、引渡しまでに全額の支払いを終えるケースが一般的です。

もちろん、契約時に全額支払うのでも構わないので、購入の際には事前にどういった支払い方法に対応してくれるのか確認しておくといいでしょう。

中古車を早く納車してもらうには

購入した車が手に入るまでにはおよそ1週間程度かかるのが一般的ですが、条件が揃えば、その日数を短縮することができるかもしれません。

日数を早めるために必要な条件は、以下のようなものです。

最短3~4日以内

書類や車の状態などが整っていれば、最短で3日から4日程度で引き渡しの準備が可能です。逆に、これより短くなるケースはまずないでしょう。

また、納車が早まる条件というのは、既に購入前にほぼ決まっています。提示された日数から、さらに早めるというのは難しく、販売店に指定された日まで待つしかありません。

早い納車の条件

納車が早い中古車というのは、以下のような条件のものです。これらの条件に当てはまる場合は、最短期間で車を手に入れることが可能になります。

車検が残っている

中古車の手続きは、車検が残っているのが絶対条件です。もしも車検が切れていた場合、車検を取り直してからでないと引き渡しできません。

車検となると細かい点検も必要になり、余計な日数がかかります。購入した車にすぐ乗りたい場合は、車検が残っている物を選びましょう。

車検が残っていれば、引渡し前の点検も簡単なもので済むため、日数に影響はほとんどありません。

車庫証明がすぐ取れる

自動車の登録に必要な車庫証明は、中古車販売店に代行して取ってもらうか、自分で最寄りの警察署に出向いて取得しなくてはいけません。

車庫証明を取得するためには、およそ1週間程度の期間が必要です。そのため、契約前に事前に車庫証明を用意しておくと、引渡しにかかる手間がスムーズになります。

ただし、車庫証明は申請から登録完了まで2週間しか有効期限がありません。車庫証明以外の部分で契約手続きが滞ると、有効期限が切れて再び書類申請が必要になるなど、かえって時間がかかります。

購入する車がすぐに車庫証明がとれるものか、他の必要書類がすぐにそろうかどうか、販売店と十分相談した上で、車庫証明を準備しておくようにしましょう。

購入場所と納車場所が近い

購入した場所と納車する場所が近ければ、引き渡しにかかる手間が少ないだけでなく、書類の手続きもスムーズになります。

自分で名義変更の手続きをしたり、販売店まで車を引き取りに行くようにすれば、業者にとっても余計な手間が省けるので、その分日数が短縮できる可能性がアップします。

毎月20日前後に購入契約を行う

納車をはやめるための一つの方法は、毎月20日前後に契約を行うことです。中古車販売店側の都合を意識して、できるだけ納車をはやめるよう努力してもらうことができます。

通常の納車には1~2週間ほどかかります。中古車販売店の売り上げ計上は納車された日になりますので、その月の間に売り上げに数えられるよう駆け足で納車準備を進めてくれると予想できるのです。

納車日を指定しない

さらに、納車日を指定しないことによってできるだけ早く納車してもらうことができます。昔からの名残で「赤口」や「仏減」などを考慮した日取りで納車予定を組もうとする販売店があります。

自動的に調整される納車スケジュールですから、早めに日柄を気にしなくてもいいので早く納車してほしいという旨を伝えておくと良いでしょう。

軽自動車

車を登録する地域によっては、軽自動車なら車庫証明が必要ない場合があります。車庫証明の取得にかかる手間が省けるため、その分日数を短縮することが可能になります。

納車が早すぎる販売店は要注意!

一般的な中古車販売店は普通車を納車するまでに早くて2週間、遅くて1カ月以上かかることがあります。納車にそんなに時間をかける必要はあるのだろうか…と考えてできるだけ納車までの期間が短い販売店を探そうとしてはいませんか?

実は、中古車の納車が早すぎる販売店は要注意なんです。納車までには整備を行ったり、車内ルームクリーニングを行ったり、安全性を念入りにチェックする必要があります。しかし、納車が早すぎるということは必要な工程を行わないでユーザーに中古車を引き渡そうとしていると予想できるのです。

納車待ちが少なく不人気なのですぐに納車できる販売店もあります。しかし、不人気な理由や店舗・スタッフの様子を見てみるとそこでは購入したくなくなるでしょう。

いくら今乗っている車の車検が切れそう、いつ動かなくなるかわからない…という状態でも悪質な業者を選ばないようにしてください。優良店は納車まで代車を貸し出ししてくれるところもあります。相談してみましょう。

中古車の納車が遅くなる条件


契約時の手続きの遅れや車の状態などによっては、引渡しが遅れる可能性が生まれます。どんな条件に当てはまると遅くなるのか、よくある条件をまとめました。

整備に時間がかかる

実車確認をせずに中古車をネット上で選ぶという人も多いことでしょう。販売店側では車をできるだけきれいな状態で新しいユーザーに渡すために補修や修復をする必要があります。

整備に時間をかけなければならない中古車だった場合には、納車日が遅れてしまうのは言うまでもありません。

書類の不備・不足

購入後に書類に不備が見つかったり不足していたりすると、納車が遅れます。車庫証明を取得するには平日3~4日ほどかかりますので、その分納車する日もずれることになるのです。

中古車を購入する際には、あらかじめ必要な書類を把握しておいて契約までに揃えておくようおすすめします。任意保険も忘れないようにしましょう。

車検切れ

中古車を引き渡すためには車検に通っている必要があるため、車検切れの状態だと新たに車検を受けなくてはいけません。

車検に通す分、余計な日数がかかってしまうため、その分納車は遅くなります。メンテナンス箇所が多い場合は修理の手間もあるため、車検切れの場合はかなり時間がかかることを覚悟しましょう。

人気車種を選んだ

新車の場合、人気車種を選ぶと納車まで数か月待ちということもよくあることです。中古車なら在庫があるため、車種は関係ないと思われがちですが、中古でも人気車種は手続きに時間がかかります。

人気の車種は購入希望者が多いため、手続きの順番待ちが発生することも考えられます。特に繁忙期は販売店も忙しく、人気車種は非常に時間がかかることが多いです。

ローン審査

ローンの審査は、融資を受ける金融機関によって審査機関が異なります。即日融資可能なローンもありますが、金利が安い銀行系オートローンなどは審査が厳しく、その分時間がかかります。

また、基本的にローンの審査は契約までに済ませておきたいのですが、場合によっては契約後になることもあるでしょう。

ローンの審査が降りなければ支払いができないので、その分引き渡しを待たなくてはいけません。

カスタマイズを希望した

カスタマイズの程度にもよりますが、より難易度の高い作業を希望した場合は工数もかかるため、車が手に入るのは遅くなります。

すぐに車を手に入れたいなら、カスタマイズは後回しにし、カスタムのない状態で契約するのがおすすめです。

販売店の都合

納車が遅れる理由は、ユーザー側の都合だけでなく、販売店の都合というケースもあります。販売店都合で遅れることはあまりありませんが、その分納期を短縮するのが難しいです。

部品が店にない

点検や修理に必要な部品がなく、車両引き渡しに必要な整備ができない場合は納期が遅れます。

滅多にないケースですが、繁忙期などで同じ部品が立て続けに出てしまい、無くなってしまうという事も考えられます。こうなってしまうと、部品の取り寄せが完了するまで待つしかありません。

納車場所が離れている

販売店と納車場所が離れていると、登録手続きなどに時間がかかります。

車の名義変更が終わらないと引き渡しをすることができないので、距離が離れていて手続きに手間取りそうな場合は、手続きの流れをあらかじめ販売店と相談しておくようにしましょう。

最大3週間以上かかることも

このような条件が重なると、納車にかかる期間はどんどん長くなります。状況によっては最大で3週間以上かかるケースも珍しくありません。

購入してからすぐに車を手に入れたいなら、これらの条件を避けるようにすることが大切です。

中古車の納車が遅いとどんなデメリットがある?

納車待ちの時間が長くなるといったいどんなデメリットがあるのでしょうか?下取りに車を出したい時や、駐車場を契約したい時に生じるデメリットについて簡単にご紹介しましょう。

下取り車を売却する場合

新しく中古車を購入するにあたって、今まで乗っていた車を売却して購入費用の補填にしようと考えている場合、中古車の納車が遅れると困ります。購入契約が済み、査定額が決定し売却したのちに、納車が3か月待ちといわれると3か月間車なしで生活しなければならないのです。

駐車場が確保できない

自分で車の駐車場を契約しなければならない場合は車庫証明が必要です。しかし、車庫証明には車名、形式、車台番号、車の寸法を記載しなければならず、車が納車されるまで分からないという状況になります。

車庫証明を申請する前に、駐車場を確保しなければなりません。しかし、納車までの期間があまりにも長いと駐車場を契約できない、契約できたとしても利用しない間も月額料金を支払わなければならないという状況に陥ってしまうのです。

「納車を待てない」というときはどうする?

納車までに時間がかかるのは当たり前なことです。整備をしてきちんとした状態で引き渡してもらうためにはある程度待つ必要があるでしょう。しかし、1カ月を経過しあまりにも納車待ちの時間が長い場合にはどうしたらいいのでしょうか。

事前に説明を受けている納期を過ぎている場合は、催告することができます。そのうえで契約解除や損害賠償請求などの手続きを進められます。

[box class=”glay_box” title=”催告とは?”] 自分が買った自動車を早く納車するように!という要求ができます。販売店に1~2週間の猶予を与えます。催告期間を過ぎると契約解除が可能です。[/box]

中古車の納車後トラブル


せっかく購入した中古車なのに、納車後にトラブルが起こってしまうというケースは実は少なくありません。どんなトラブルが納車後に起こりやすいのか、代表的なケースをまとめました。

エンジンの調子が悪い

エンジン回りのトラブルは、特に頻繁に起こりやすいケースのひとつです。

本来なら引渡し前に必ず整備されているはずですが、いざ乗り始めたらエンジンが動かなくなった、調子が悪いという話は非常によく聞かれます。

ちゃんとした販売店であれば、納車後のエンジントラブルにも何らかの対応をしてくれます。最近では中古車にも補償を付けてくれるところも多く、補償範囲内であれば無料で修理が可能です。

修復歴があった

修復歴とは、自動車のフレーム部分を修理、交換した履歴です。修復歴に関しては、車の走行に関わる大事な部分の修理のため、本来なら告知義務が存在します。

万が一販売店が修復歴を見落としていたり、通知をしていなかった場合は、販売店の責任となるため、返金を求めるなどの対応が可能です。

勘違いされやすいのが、修理をした車や事故に遭った車全てが、修復歴ありとはならないことです。フレーム部分を修理していなければ、それ以外の修理や事故歴は特に告知義務はありません。

トラブルを避けるためにも、修復歴、修理歴、事故歴の違いを知って、必ず契約前に車の履歴を確認しましょう。

その他よくあるトラブル

気が付いたら身に覚えのない傷がついていたというケースは、納車後のトラブルでもかなり多いです。しかし、傷がついたタイミングを立証するのが難しいので、販売店の対応も店によって異なります。

ほとんどの場合は自費で修理になる可能性が高いですが、購入前に傷の説明をされていなかったという証拠になるがあれば修理対応してもらえるかもしれません。

中古車の場合は予期せぬトラブルが非常に起こりやすいため、必ず細かく写真を撮っておくのがおすすめです。

中古車の納車後トラブルを回避するには


せっかく気に入って購入した車が、納車後にトラブルになるのは避けたいものです。トラブルの可能性が低い車を選ぶには、見るべきポイントがいくつかあります。

走行距離の少ない車を選ぶ

中古車は走行距離が長いほど、内部の部品が消耗するなど劣化が激しくなります。特に走行距離が10万キロ前後になると大規模なメンテナンスが必要になることも多いです。

トラブルの少ない車を選ぶなら、まだ走行距離が少ない車を選ぶのがおすすめです。

整備付きかどうか

価格の安い中古車には、現状渡しというものが存在します。現状渡しとは、店頭販売されている状態のままの引き渡しの事で、点検や整備は一切されていません。

安いからといって現状渡しの車を購入した場合、どんなトラブルが潜んでいるか事前にわからず、購入後に問題が発生する可能性が圧倒的に高いです。

値段だけを見るとお買い得に思えますが、整備がされていない車は後から多額の修理費がかかるケースが多いです。値段は多少割高でも、しっかり整備のついている車を選びましょう。

保証付きの車を販売している店を選ぶ

大手中古車販売店を中心に、最近では保証付きの車を販売しているところも増えています。購入した車に安心して乗るためにも、必ず保証が付けられる店を選びましょう。

基本的に、国産車の方が保証期間が長く、トラブルが起きやすい輸入車は保証期間が短いです。

加入する保証期間はもちろん長い方がいいので、最低でも国産車で6カ月は保証がついているところがおすすめです。

まとめ


中古車の納期は、条件によってかなり期間が変わります。最短の場合は3日から4日で引き渡されますが、手続きや整備の関係で3週間以上になることも考えられます。

どうしてもこの日までに納車して欲しいという希望があれば、契約前にしっかり販売店と相談しておくのがおすすめです。

また、中古車は新車に比べてお得な値段で購入できる反面、購入後のトラブルも多いです。契約前に車体の状況を確認し、修復歴や事故歴の有無は確実に明らかにしておきましょう。

必ず保証と整備付きの車を選び、納得できる状態で購入するのは、安心にも繋がります。少しでも気になる部分があれば質問するなど、信頼できるお店選びも大切です。

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