初めて中古車を購入する人は、どんな車をどのように選ぶのがいいか分からないことも多いでしょう。また、中古車はどこで購入するべきなのかも難しい点ですよね。
中古車には非常に多くの種類があり、購入方法もいくつかあります。たくさんの中古車を前に迷ってしなわないためにも、知っておくのがいいでしょう。今回は、中古車を購入するときにおさえておきたいポイントを紹介します。
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まずは車のタイプを選んでみよう
中古車を買う!と決めてもどの車を選んでいいのかわからない人もいるでしょう。中古車は年式も幅が広く、非常に多くの種類があります。
そこで、まずは車のタイプを決めるのがおすすめです。車のタイプは、どのような目的で車を使用するのかを考えると絞り込みやすくなります。ここからは、車のタイプを紹介していきましょう。
女性にも人気!運転のしやすさなら軽自動車
運転に自信がない人や、狭い路地を走ることが多いという人におすすめなのは軽自動車でしょう。軽自動車は排気量660cc以下で、全長3.4m以下、円幅1.48m以下、全高2m以下の車です。
乗車定員も4名以下と定められ、小回りが利くことから女性やお年寄りからも高く評価されています。価格面も魅力で、維持費も安く使い勝手のいい車だといえるでしょう。室内が広いトールタイプの軽自動車もあり、ファミリー層にも人気です。
小さくてもパワー重視ならコンパクトカー
小さい車がいいけれどパワーも欲しいという人は、コンパクトカーを選びましょう。コンパクトカーは排気量が1000~1500cc程度で、軽自動車よりもパワーがある車です。
高速走行時にも気持ちよく加速でき、ストレスを感じることなくドライビングが楽しめます。ハイブリッドタイプのコンパクトカーを選ぶと、維持費もしっかりとおさえられますね。
家族が多いならミニバン
家族が多いという人や、大人数でのお出かけが好きという人は3列シートのミニバンがいいでしょう。ミニバンであれば6人以上の乗車が可能で、たくさんの荷物が積み込めます。
5ナンバーサイズであれば、車体が大きくても価格が安いためファミリーカーにもぴったりでしょう。3ナンバーサイズのミニバンは高級感があり、上質な空間で快適なお出かけが楽しめます。
オフロードでも楽しみたい人はSUV
街乗りだけでなくオフロードでも楽しみたいという人にピッタリなのがSUVです。SUVは<Sport Utility Vehicle(スポーツ用多目的乗用車)>の略称で、悪路でも難なく乗りこなせる優れた走行性能を持っています。
さらに収納力も高く、アウトドアなどの荷物の多いお出かけにも最適な車です。SUVは世界中で高く評価され、さまざまなメーカーから発売されています。
快適なドライブを目指すならセダン
静かで安定した車内空間での快適なドライブを楽しみたいという人はセダンがいいでしょう。セダンは荷室と客室が仕切られたスタイルで、スタンダードな車の形状です。
高い安全性能も期待できることからVIPに使用されることも多く、高級感も持ち合わせている車として人気があります。
旅行や帰省にも便利!収納力重視の人はステーションワゴン
セダンのような形状でありながら、客室と荷室の間に仕切りがないのがステーションワゴンです。ステーションワゴンの魅力は荷室の広さであり、収納力の高さを求める人から選ばれています。
大人数での移動にもぴったりであり、旅行や帰省時、たくさんの買い物があるときにも大活躍する車です。
走る喜びが感じられるクーペ
優れた走行性能を持ち、走る喜びを思う存分楽しみたいという人にピッタリなのはクーペです。クーペは2人乗りのツードア車であり、スタイリッシュなデザインも魅力でしょう。
メーカーのフラッグシップモデルとして登場することも多く、高性能で高級感に溢れた車が多いのも特徴です。
実際の車選びでチェックするポイント
乗りたい車のスタイルが決まると、実際にどの車種にするのかを決めていきましょう。その際には、これから紹介するいくつかのポイントをチェックすることが大切です。
走行距離
中古車を選ぶ際に重要なポイントとなるのが走行距離です。中古車は以前に誰かが使用していた車であり、走行距離によってその車がどれだけ使われていたのかがわかります。
また、この先どのくらい使用できるかも走行距離をみると判断できるでしょう。そのため、走行距離が長い車は安く、走行距離が短い場合には高めの価格がつけられています。
一般的に中古車の寿命は走行距離が10万kmだといわれていますが、修復履歴などがない場合には、10万kmや15万kmを超えても問題なく走行できる車がほとんどです。よって、走行距離だけを見て車を選ぶべきだとはいいきれません。
ただ、価格の安さよりも新しいモデルや外観のきれいさを重視するのであれば走行距離3万~7万kmの車を選ぶのがいいでしょう。価格の安さを重視する場合でも、修復歴などのない車で8万~12万kmの走行距離を選ぶのがベターです。
年式
中古車選びで気をつけたいポイントには年式もあります。年式も走行距離と同じように、車がどのくらい使用されたかの目安になるでしょう。年式が古くても、まだまだ問題なく乗れる車はたくさんあります。
ただし、外観のきれいな車に乗りたいという人は、6年落ちあたりまでで選ぶのがいいでしょう。塗装の艶などを重視する場合にも、年式の新しい車を選ぶのがおすすめです。
さらに、車は5~7年に一度フルモデルチェンジが行われることが多くみられます。フルモデルチェンジ後には、同じモデルでも外観が大きく変わってしまうため、年式が古いと型落ちした車に見えることもあるでしょう。
よって、デザインの新しさを重視する場合にも、年式の新しい車を選ぶのをおすすめします。
車検が残っているか
販売されている中古車には、車検が残っていないケースがあります。車検が残っていない場合には車検を通す必要があり、別途車検代がかかると考えましょう。
販売店によっては、納車までに車検や車検整備を実施し、それにかかる費用を車両本体価格に含んでいる場合があります。車検の残りと、車検の費用が車両本体価格に含まれているかはあらかじめ確認しておくのがいいでしょう。
販売店のなかには購入時に車検整備を行わず、購入後に自分で車検を行う整備工場を手配しなけらばならないケースもあります。
保証はあるか
新車を購入する際にはメーカーの保証が付いていることが多くみられます。ただ、中古車の場合には保証が付いていないケースが少なくありません。
そのため、中古車を購入する際には保証が付いているかどうかを確認しておくと安心でしょう。中古車販売店の保証の内容はお店によって異なるため、保証内容もしっかりと聞いておくのがおすすめです。
保証してくれる期間もチェックし、短い場合には有償でも保証期間を延長しておくのがいいでしょう。なぜなら、保証期間が短いと、問題がわかる前に保証が終わってしまうことがあるからです。
修復歴の有無
気になる中古車に修復履歴がある場合には選択肢から外すのも1つの方法でしょう。修復歴がある車というのは、フレーム・クロスメンバー・インサイドパネル・ピラー・ダッシュパネル・ルーフパネル・フロア・トランクフロアといった8つの骨格部位のいずれかに損傷があり、修復されている車です。
修復されているため、見た目には損傷はありません。ただし、骨格部分に損傷を受けているため、万が一の事故の場合、新車と同じ安全性は保障されないのです。骨格部分を修正した場合には、足回りなども完全には元に戻りません。
修復歴があるというのは、まっすぐ走らないことや、異音などのトラブルを引き起こしかねない車です。初めのうちには気づかなくても、しばらく使い続けると、問題が出てくることもあります。
修復履歴があると安い価格設定で販売されることがほとんどでしょう。価格は魅力ですが、非常にリスクが高いといえます。そのため、修復歴の有無はしっかりと確認するのが大切です。
修復歴がない車でも注意が必要
中古車の場合は、修復歴がないからといって安全とはいいきれません。前のオーナーがボンネットの開け方も知らないほどに車に疎いケースはめずらしくないでしょう。また、オイル交換をしたことがないという人もみられます。
そういった車はしっかりと整備されていない可能性が高いのです。さらに、ボルト留めされるパーツなどの破損は、交換することで修復履歴として記録されません。このような理由から、素人目にいい中古車かどうかを判断するのは難しいのです。
そのため、信頼のおける中古車販売店を選ぶことが重要だといえるでしょう。しっかりと説明が受けられ、納得して購入できる中古車販売店を見つけることが大切です。
装備やグレード
気に入った車種が見つかると、次は装備やグレードをチェックしていきましょう。同じ車種でも装備やグレードによって見た目や快適性能が大きく異なります。
中古車は、前のオーナーのこだわりが大きく反映されていますので、世界に1つだけの車というのもめずらしくありません。車にこだわりのあるオーナーが使用していた車であれば、さまざまなオプションがつけられ、車内のインテリアにも趣向が凝らされていることが多いでしょう。
一方、シンプルな車を求めるのであれば、同じような趣味のオーナーの車を選ぶ方法もあります。さらに、グレードによってエンジンの駆動方式が変わることもあり、走りを求める人はパワーのあるエンジンを選ぶことも可能です。
車にこだわりがある人も、そうでない人も自分の好みの車が見つけられるのが中古車の魅力だといえるでしょう。そのため、装備やグレードに関してもしっかりと確認しておくことが大切です。
中古車はどこで買うのがいい?
中古車の検索サイトを使用して中古車を探していると、たくさんの販売店が出てきます。中古車販売店だけでなく、正規ディーラの中古車販売部門などその種類もさまざまです。
さらに、中古車にはオークションで購入するという方法もあり、購入先は幅広いといえるでしょう。しかし、これらにはどのような違いがあるのでしょうか。
ここからは、ディーラーと、中古車専門の販売店、オークションでの中古車購入について説明します。
ディーラー
メーカーの認定中古車を販売しているのがディーラーです。ディーラーで販売している中古車は相場より価格が高く設定されていることが多くみられますが、新車に付帯している保証が継承できるといったメリットがあります。
さらに、ディーラーは自社のイメージを維持するため、一定以上の品質を保った車しか取り扱っていません。ディーラーの整備工場でしっかりと点検された中古車を販売していることから、安心感もあるでしょう。
そのほかにも、ディーラー系のローンも利用が可能で、残価設定ローンが組めるケースもあります。
中古車専門の販売店
ディーラーでは、自社メーカーの中古車を取り扱っていますが、中古車専門の販売店は複数のメーカーの中古車を揃えているのが特徴です。
同じクラスのライバル車を見比べることも可能であり、選択肢が広がるといえるでしょう。また、ディーラーに比べると、低めの価格設定も魅力です。品揃えの豊富なお店が多いことから、安くて自分好みの車が見つかりやすくなります。
大手の中古車販売店のなかにはSUV専門やミニバン専門、軽自動車専門といった車のタイプ別に専門店を設けているところもあるでしょう。こうしたお店では、多くの中から自分の欲しい車を的確に見つけられると評判です。
オークション
オークションは、販売店などにお願いし、希望のボディカラーやグレードを探すシステムです。希少車やなかなか見つからない車が探せる画期的なシステムだといえます。
ただし、希望の車が見つかった場合にはキャンセルが不可能なのがデメリットです。オークションでは実際に現車を見ずに決める場合も多く、手元に届くと事故車で修復歴があったというケースはめずらしくありません。
また、内外装が汚いことや目立つ傷があること、さらに、走行距離が多かったというケースもあります。そういったケースを避けるためにも、実績があり、信頼できる販売店に依頼することをおすすめします。
オークションでは安く中古車が購入できると考える人も多くみられますが、インターネットオークションに出品しているのはほとんどが業者です。しっかりと利益を上乗せして販売していますので、驚くほど安いというケースは少ないでしょう。
個人のオークションには注意が必要
個人のインターネットオークションを利用する場合には、より慎重になる必要があります。なぜなら、個人のインターネットオークションに出品される車は中古車買取店にも買取ってもらえないような車が多く、状態がいいとはいいきれないケースが多いからです。
さらに、名義変更などの手続きや輸送関係の知識もない場合には、トラブルになることもめずらしくないでしょう。このような理由から、個人のオークションの利用は極めて難易度が高いといえます。
まとめ
中古車を購入する際には、まずどんな車に乗りたいのかを考えましょう。乗りたい車が決まると、今回紹介したいくつかのチェックポイントに気を付けて中古車を選びます。
販売店では営業マンとしっかりとコミュニケーションを取り合い、車の状態を確認しておくことも大切です。さらに、予算とも相談し、信頼のおける販売店で購入しましょう。
中古車は非常にたくさんの種類があり、自分にぴったりの車が見つかりやすいといえます。欲しい車を長く乗り続けるためにも、ポイントをおさえた中古車選びを行うことが大切です。
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