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外車にかかる維持費を徹底解説!税金・保険・燃費から節約方法まで

外車に興味を持っていて、「外車の維持費ってどれくらいなの?」と疑問をお持ちの方も多いです。「外車は国産車より維持費が高い」と一般的には思われています。それは大方当たっているのですが、税金の額など誤解されている面も多くあるのです。今回の記事では<税金><車検><保険><修理・整備>など、外車の維持費についての本当の所をくわしく説明していきます。

目次

外車の維持費について


自動車を所有するには様々な費用が必要になります。外車は特にその費用が割高になっているとのイメージがついていますが、本当の所はどうなのでしょうか。

国産車より10~30%高い

自動車の維持費用の中でも、決して削る事が出来ないのが税金です。実は国産車と外車とでは、支払う税金の額に変わりはありません。しかし、外車は税金以外の修理・整備費用やガソリン代などが国産車よりも割高になる場合が多く、結果的に車の維持費は外車のほうが国産車よりも10~30%ほど高くなるのです。

外車人気などで変わりつつある

外車人気の高まりで外車ユーザーが増え、街の整備工場では外車の修理に対応できる業者が多くなっています。そのため、今までは高額な料金を払ってディーラーに依頼するしかなかった外車の整備や修理、車検でもいろいろな選択肢が出て来ているのです。

メーカーの正規の部品を使わずに、<リビルト品>(廃車になった車から部品を取り出して、整備して使えるようにした部品)を使用すれば大幅に安く修理する事が可能。また、インターネットを通しての中古部品の取引も活発で、以前よりディーラー以外での費用を抑えた外車の整備・修理が可能になって来ています。

外車の維持費に関する税金


外車を所有する事により支払う税金の額はどれくらいなのでしょうか。

外車の税金は国産車と同じ

「外車は維持費が高い」というイメージがありますが、<自動車の税金の額>に関しては外車も国産車も税金の額はまったく同じです。自動車に課せられる税金には<自動車重量税>と<自動車税>の2つがあり、<自動車重量税>は車の重量、<自動車税>は車の排気量に応じて課税されます。

日本では「車の製造国によっての課税額の増減」はまったくないので、「外車の税金は高い」というのは間違いです。一昔前の国産車は、外車とくらべて車体・排気量が小さかったので、外車のほうが国産車より税金が高くつくケースが多くありました。その事から「外車は税金が高い」というイメージが定着してしまったのでしょう。

車種によって安いのもある

外車の中でも<フィアット>や<プジョー>などのコンパクトカーであれば、排気量・車体重量が小さいので税金も安くなります。また、小さい車体は燃費効率も高くなるので、全体的な維持費も安くなるでしょう。

外車にかかる自動車税

<自動車税>とは自動車の所有者が毎年支払わなくてはならない税金で、毎年4月1日に1年分を納める事が義務付けられています。

自動車税
自動車の排気量 税金額
1リットル以下 29,500円
1リットル超~1.5リットル以下 34,500円
1.5リットル超~2.0リットル以下 39,500円
2.0リットル超~2.5リットル以下 45,000円
2.5リットル超~3.0リットル以下 51,000円
3.0リットル超~3.5リットル以下 58,000円
3.5リットル超~4.0リットル以下 66,500円
4.0リットル超~4.5リットル以下 76,500円
4.5リットル超~6.0リットル以下 88,000円
6.0リットル超 111,000円

例えば、国産車のトヨタ<アルファード>の2.5Lエンジン搭載車であれば、自動車税の額は45,000円。これでも少し高く感じますが、メルセデスベンツ<Sクラス>の6Lクラスのエンジン搭載車になると、税額は88,000円にもなります。

このように車の自動車税は生産国によっての違いはなく、車の排気量で算出されるのです。実質的に外車は排気量が大きい車が多いので、自動車税は高くなります。

外車の維持費に関する車検


外車で車検を受ける時にかかる費用を見てみましょう。車検時にかかる費用は、<法定費用>と<整備費用>の2つがあります。

法定費用とは

<法定費用>とは法律で定められていてる費用の事で、<自賠責保険料><自動車重量税><印紙代>の3つです。外車でも国産車でもかかる費用に違いはありません。

自陪責保険料

<自賠責保険>は正しくは<自動車損害賠償責任保険自動車>と言い、すべての自動車が加入しなければならない義務があります。人身事故を起こしてしまった時に相手方への補償を可能にして、被害者を救済するのが主な目的の保険です。

<自賠責保険>の保険料は地域によって車種ごとに決まっていて、外車か国産車かの区別はありません。

重量税(自動車重量税)

<重量税>とは、車両の重さに応じて支払う税金の事です。新車購入時と車検時に次回の車検の期間までの分をまとめて納付します。

燃費効率に優れていて基準をクリアしている車両には<エコカー減税>の制度があり、クリアした基準により<25、50、75、100%減税>の4つの減税を受ける事が可能。<重量税>にも外車と国産車の区別はなく、車の重量により一定の税額が課せられます。

印紙代

<車検の審査><車検適合証の発行>には手数料がかかり、<印紙代>として支払います。印紙代は<指定工場>と<認証工場>とで異なっています。

車検場と同じように工場内で車検を終わらせられる工場の事を<指定工場>と呼び、印紙代は一律で1,100円。一定の車検に関する環境があり、地方運輸局長が認定した工場を<認証工場>と言い、印紙代は5ナンバー車は1,700円、3ナンバー車が1,800円になっています。これも外車と国産車の区別はありません。

車検にかかる整備費

車検時には<法定費用>の他に<整備費>もかかります。これは車検をクリアするためのチェック・整備の費用と、車検と同時に行う24ヵ月点検の費用もここに含まれています。外車はこの<整備費>が高くなる傾向があるのです。

車検と24ヵ月点検では部品の不具合や消耗が見つかり、修理・交換が必要になる事があります。この修理・交換のために購入する部品が高額なのが、外車の<整備費>が高くなる原因の一つです。

<整備費>が高額になる理由のもう一つは、外車ディーラーの作業費が高額な事。外車ディーラーでは新車が発売になるたびに整備の研修を受けたりして、整備士がメンテナンス技術を習得するため多額のコストがかかっています。そのためにどうしても整備費用が割高になってしまうのです。外車ディーラーでの車検で請求額が数十万にもなる事があるのは、この2つの理由からです。

「外車の修理・整備費用を節約する方法」を記事後部に紹介していますので、参考にしてみてください。

部品の輸入が必要な場合

外車ディーラーでは迅速に修理に対応するために、一定数の部品は自社で在庫分として確保しています。しかし正規の輸入車ではなく、現地で買い付けした業者から購入した並行輸入車であったりすると、部品によっては輸入が必要になる場合が出てきます。そうなると取り寄せに時間もかかりますし、ディーラーによっては修理を断られる事もあります。

外車の維持費に関する保険


自動車の保険は、全自動車に加入が義務づけられている<自賠責保険>と、任意で民間保険会社と契約する<任意保険>の2つがあります。ここでは外車で<任意保険>に加入する場合について説明します。

任意保険料について

<自賠責保険>は人身事故時の相手方への支払いを目的としたもので、自分自身の治療費や車両の修理費への補償はありません。それを補うために加入するのが<任意保険>です。<任意保険>の中の<車両保険>は、車が破損した時の修理費が補償される保険です。実際には次のようなケースで修理費が支払われます。

・自動車や二輪車との事故による破損
・運転ミスでの自損事故による破損
・いたずらによる損傷
・自然災害による被害

生産国は関係なくあくまで車種

<車両保険>の保険料は、契約する車の種類によって保険料に差が出ます。車に損害が出た場合、修理費を支払うのは保険会社です。全損の時は同等の新車の購入費用が発生しますので、購入価格と修理費用が高くなりそうな車は、保険料が高額に設定されています。

「どこの国で生産された車であるか」は保険料金を決める要素としては関係なく、あくまで「購入・修理費用の金額」により保険料金は決定されているのです。外車は購入費用・修理費用ともに、国産車に比べてかなり割高ですので、ほとんどの車で保険料金も高めに設定されています。

外車の維持費に関するその他要素

修理などを依頼する業者

外車は国産車にくらべて部品代が高く、ちょっとした修理でも国産車の3倍以上の費用がかかってしまう事も珍しくありません。特にディーラーで正規の部品を購入して修理をすると、かなり高額な料金になる事が良くあります。

「外車の修理・整備費を抑えたい」または「近くにディーラーがない」場合は、自宅近くの<街の自動車工場>に外車の修理が出来るかどうかを問い合わせてみてください。現在では<googleマップ>などで、地理的に近い修理業者をかんたんに探す事ができます。

昔とは違い、最近では外車ユーザーもかなり増えて来ているので、街の自動車工場でも外車の修理に対応できる所が増えています。特にベンツとBMWはユーザー数は多いので、扱える業者も多いです。

外車の修理・整備料金の節約の仕方

外車ディーラーは正規代理店ですので、車の知識や修理技術は信頼できます。しかし、部品は高額なメーカー正規品しか扱えないですし、修理費用そのものもかなり割高です。外車の修理費用を節約をするのなら、やはり外車の修理技術があって信頼のできる街の自動車工場を見つける事が必要です。

ある程度信頼できる工場が見つかったならば、今度は部品代の節約です。交換する部品は新品・純正品に限らずに、中古品やサードパーティー制も含めて割安になるような品物を入手するようにしましょう。現在ではネット流通が充実していて少し検索しただけでも、外車の社外品を扱っている通販業者が見つかります。

それらのパーツを利用して街の自動車工場で取り付けてもらえば、外車ディーラーでメーカー正規品を購入した際の修理と比べて、数分の一の金額で済ませる事も十分に可能です。

燃費の善し悪し

日本では「外車は燃費が悪い」というイメージがあります。海外では日本のように渋滞が多い国は少ないので、頻繁に発進・停車を繰り返す事を前提に車の開発をしていません。ですから、今までは日本の自動車環境での外車の燃費があまり良くなかったのは事実です。

しかし昨今では、海外メーカーでもほとんどの会社にハイブリッド車やディーゼル車がラインアップされていて、かなり燃費効率はアップしてきています。

使用するガソリンの種類

ヨーロッパの自動車メーカーのほぼすべての車に、<ハイオクガソリン>の使用が指定されています。<レギュラーガソリン>と<ハイオクガソリン>の違いは、<オクタン価>の差です。<オクタン価>とは「ガソリンの燃えにくさ」の事で、その値が大きいほどエンジン内で<ノッキング(異常爆発)>が起きにくくなります。

日本で販売されているガソリンは<レギュラーガソリン>の<オクタン価>が89以上、<ハイオクガソリン>の<オクタン価>が96以上になっています。ヨーロッパで販売されているガソリンは<オクタン価>が95以上であるため、欧州車のエンジンは「<オクタン価>95以上のガソリン」を使用する事を前提として作られています。

以上の事から、欧州車に<レギュラーガソリン>を使用すると故障する確率が高まりますので、日本で欧州車に使用するガソリンは<ハイオクガソリン>に限るという事になるのです。

まとめ


今回は外車の維持費についてお伝えしました。外車の維持費が同等クラスの国産車に比べて高くなるのは間違いありませんが、税金の額など誤解も多い事がお分かり頂けたでしょうか。
記事中にもあるように、少し手間を掛けて工夫をすれば外車の維持費を大幅に節約する事も可能ですので、気になる方はぜひチャレンジしてみてくださいね!

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