自動車保険のコストは、家計の中でも意外と大きな負担になるものです。安い自動車保険を探すためには、保険料と補償内容やサービスを比較し、コストパフォーマンスの高さで決めましょう。
今回は、安い自動車保険を探す5つのチェックポイントと、おすすめの保険会社を3つご紹介します。
安い自動車保険にする5つの方法
安い自動車保険にするためには、まず保険について知っておくことが大切です。次に紹介する5つのポイントを抑えれば、保険料を安くできる可能性がありますので、ぜひチェックしてみてください。
通販型自動車保険
自動車保険は、大きく分けると代理店型と通販型の2つがあります。
自動車保険には様々な補償があるため、担当者と相談しながら契約できるという点や、いざという時の安心感を求めて代理店型自動車保険を選ぶ人が多いからです。
しかし、保険料の安さを重視するなら、通販型自動車保険の方がおすすめかもしれません。通販型自動車保険は別名、ダイレクト自動車保険とも言います。
店舗を持たず、申し込みをインターネットや電話のみに絞ることでコストを削減し、その分保険料を安くしているのが通販型の特徴です。
なんと、同様の補償内容でも、通販型と代理店型を比較した場合、通販型の方が安くなる可能性があります。
いざという時の事故対応も電話やネットから行いますが、各社ともに事故対応には力を入れており、代理店型自動車保険と遜色のない迅速な対応が可能です。
CMなどで盛んに宣伝されているため知名度は徐々に上がっていますが、代理店型に比べ、通販型はまだまだシェアが少ないです。
つまり、自動車保険に加入している多くの方が、通販型に乗り換えれば保険料を安くできる可能性があるのです。
テレマティクス保険
自動車保険の新しい形として登場したテレマティクス保険は、最新テクノロジーを駆使し、車の走行データを分析して、その人にぴったりの保険料を算出します。
まだ日本では一般的ではありませんが、既に欧米ではテレマティクス保険の認知が高まってきており、今後2020年に向けて欧米では加入者が増えてくる見通しと言われています。
走行距離の長さや、運転の仕方などを分析することで、契約者それぞれの事故リスクを保険料に反映します。
従来の自動車保険は一般的な基準に当てはめて保険料を決めていましたが、テレマティクス保険なら、個人の運転データを基準にするため、よりオーダーメイド感覚で無駄のない保険料になります。
技術の進化により、これからますます普及が予想されるテレマティクス保険は、保険料をさらに安くしたい方にとって注目のポイントと言えます。
見積もりを比較
自動車保険を決める際「とりあえず有名だから」「今までずっと使っているから」という理由で何となく決めていませんか?
安い自動車保険を選ぶなら、見積もりを比較するのは必須です。自動車保険は多くの保険会社が取り扱っており、それぞれ内容も価格も異なります。
また、商品によって得意分野も異なるため、見積もりを比較することで、保険料を安くするだけでなく、自分に合った保険を選ぶことができます。
インターネット上には、簡単な入力項目のみで複数の保険会社の見積もりを比較できるサイトが数多くあります。こうした比較サイトを活用し、見積もりをしっかり見比べるのが大切です。
条件を見直す
現在自動車保険に加入中の方は、一度契約条件を見直してみるのがおすすめです。保険料を算出するには、契約者の年齢や運転状況、走行距離などの条件から割り出します。
たとえば年齢条件は、縛りの無い全年齢が一番高く、年齢が若くなるほど事故を起こすリスクが高いといわれているので、年齢条件を
また、運転者条件は、本人だけが運転する本人限定をはじめ、本人・配偶者限定や家族限定など、運転者の範囲を決めることで料金が変わります。
こうした条件は家族の年齢やライフスタイルが変わったタイミングで見直すのがおすすめです。
また、必要な補償内容の条件を見直すのも大切です。不必要な補償を付けていると、その分の保険料が無駄になる可能性があリます。
補償内容を変えるのはリスクもありますが、外せるものを見直すことで、節約になることもあります。
割引制度を利用
保険料を節約するには、割引制度を積極的に利用しましょう。通販型自動車保険なら、インターネット割引を適用できるところが多く、概ね1万円程度保険料が安くなります。
その他にも、早期申込で安くなる早割や、保険証書を発行しない分安くなる割引など、さまざまな制度があります。
それぞれの割引は500円から数千円といったところですが、割引を組み合わせれば意外と大きな節約が可能です。
新規加入者だけでなく、更新時も適用できる割引があるため、保険の更新の際も要チェックです。
自動車保険が安いメリット
安い自動車保険を利用すると、さまざまなメリットがあります。保険料が安くなるのはもちろん、手続きの手軽さなども魅力です。安い自動車保険のメリットをまとめました。
保険料が安くなる
代理店型に比べて、通販型自動車保険は保険料が安くなることがあります。
代理店型から安い保険に切り替えたことで、保険料がお得になるケースもあります。
単純に保険料が安くなるのは、やはり大きなメリットと言えるでしょう。
保険への加入が簡単
保険料が安い自動車保険は、インターネットや電話で申し込みするのが主流です。
インターネットからなら24時間365日好きな時に申し込めるので、わざわざ代理店の営業時間を気にする必要がありません。
また、自分で補償内容を組み立てられるので無駄なく申し込みができます。もちろん、疑問や質問があればスタッフに相談しながら申し込めるので、条件を比較しながら契約できる点もメリットです。
自動車保険が安いデメリット
保険料が安い自動車保険には、値段なりのデメリットもあります。メリットとデメリットを比較した上で、自分に合った保険を選びましょう。
保険の契約に関して知識がいる
通販型自動車保険は、補償内容を自分で組み合わせて決めることが主流です。そのため、ある程度保険の知識がないとよりお得な契約内容を選ぶのが難しい事があります。
とはいえ、申し込み時にはコールセンターや専用のチャットなどでスタッフが相談に乗ってくれるので、保険の知識が少なくても保険選びのサポートはしっかりあります。
事故の際担当者が直接きてくれない場合も
安い自動車保険の場合、事故対応はロードサービスの手配となります。そのため、現場に担当者が直接来るケースは少ないです。
ただし、コールセンターを通して事故対応の専任フタッフがアドバイスをしてくれるため、現場に担当者がこなくても、遠隔でのサポート体制を整えてくれている場合が多いです。
ソニー損保の自動車保険が安い理由
通販型自動車保険の中でも売り上げナンバーワンを誇るソニー損保は、ひとりひとりの事故リスクに合わせて保険料を算出します。
また、ソニーグループの大手企業でありながら店舗を持たず、徹底したコスト削減で保険料を安くしています。
ソニー損保の保険料
ソニー損保と言えば、「保険料は走った分だけ」というキャッチフレーズが有名です。年間走行距離に合わせて保険料が変動し、普段あまり運転しない方ほど保険料が安くなります。
保険料は年間3000km以下から無制限までの7つの区分で設定でき、万が一契約した走行距離をオーバーしても、トータルの走行距離に応じた料金を支払えばきちんと補償を受けられます。
さらに、走行距離が契約時より少ない場合は翌年の契約で割引できるため、普段ほとんど車に乗らないという方ほどお得に利用できます。
保険料が安い補償プランあり
標準的な補償プランに加え、補償内容を限定した安いプランが最初から設定されているので、保険についての知識が少ない方でも申し込みが簡単です。
安いプランでも、対人補償は無制限に設定できるので、万が一の補償も万全です。
もちろんプランはアレンジが可能なので、基本となる節約プランに必要な特約を追加して、自分にぴったりの保険内容を組み立てることができます。
アクサダイレクトの自動車保険が安い理由
アクサダイレクトは、通販型自動車保険の中では知名度が高い保険会社です。国際的に展開している強みを生かし、コスト削減や独自のサービスを進めることで保険料を抑えています。
アクサダイレクトの保険料
アクサダイレクトの保険料は、通販型自動車保険の中でも特に安い部類に入ります。通販型自動車保険の中でも、サービス重視型と価格重視型がありますが、アクサダイレクトは後者にあたります。
しかし、保険料が安いといっても補償はしっかりしており、特にロードサービスが大変充実しています。
保険会社のロードサービスというのは各社でかなり差があり、実際の事故対応ではあまり役に立たなかったというケースが意外とあります。
アクサダイレクトなら、雪道でのトラブルも無料対応が可能など、対応できる範囲が幅広いのが魅力です。
ロードサービスの拠点も全国に約10,000カ所近くあり、拠点の多さはトップクラスです。年中無休でいつでも迅速な対応が可能で、値段の安さ以上のサポートが期待できます。
インターネット割引が充実
アクサダイレクトでは、業界最高水準の最大割引額20,000円のインターネット割引を展開しています。
新たにアクサダイレクトでご契約をされる方はぜひチェックしておきたいポイントです。
イーデザイン損保の自動車保険が安い理由
イーデザイン損保は、東京海上グループの通販型自動車保険です。代理店型自動車保険のブランドで培ったノウハウを活かし、充実したサービスと保険料の安さを両立させました。
東京海上グループの安心感と事故対応力の高さが人気の理由で、通販型自動車保険が初めてという方にも高い評価を得ています。
イーデザイン損保の保険料
イーデザイン損保では、走行距離で保険料が決まります。走った分だけしか保険料がかからないので、無駄が少ないというメリットがあります。
また、イーデザイン損保は業界唯一の無事故割引を採用しています。これは、1年間の間無事故だった場合、翌年の保険料が割引になるというものです。
自動車保険に加入していても、実際に事故を起こす方というのはそれほど多くないため、イーデザイン損保の無事故割引は、非常に合理的な割引と言えるでしょう。
とにかく節約プラン
イーデザイン損保では、補償内容と保険料に応じた様々なプランが用意されています。中でも保険料を安くしたい方にオススメなのが「とにかく節約プラン」です。
保険料の安さに重点を置き、補償内容を限りなくシンプルにすることで安さを実現しました。
対人補償は無制限ですが、対物補償は5,000万円に抑え、車両補償の範囲を限定しているのが特徴です。
運転条件の設定や特約の見直しをすれば、さらにお得な保険料となります。イーデザイン損保は割引も豊富なので、インターネット申し込み割引や早割を駆使すれば、約10,000円程度安くなります。
「とにかく節約プラン」以外には、標準的な補償が付いた「みんなと一緒プラン」や、家族で車に乗る機会が多い方向けの「ファミリープラン」などがあります。
これだけ細かいプランに分かれているのは、イーデザイン損保ならではです。自分にぴったりのプランを選べるため、無駄のない保険料設定が可能な点が魅力です。
まとめ
安い自動車保険を選ぶなら、保険の比較や見直しが大切です。通販型自動車保険に切り替えれば、これまでの保険料を大幅に節約することができます。
今まで何となくで保険を契約していた方も、是非今の契約内容を見直してみてはいかがでしょうか。
また、安い保険会社の中でも様々な特色があるため、自分に合った保険会社を選ぶのが大切です。
運転状況や年齢、年間走行距離など、それぞれに合ったプランを見つけて、お得に保険料を見直しましょう。