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新古車を買う際は要チェック!購入時の注意点を詳しく解説

「新古車を買おうと思っているけど、買うときに気をつけるべきことってあるの?もしあるなら事前に確認しておきたい。」と思っている方へ。

そこで今回は、新古車を購入するときの注意点を詳しく解説します!

新古車のメリットやデメリットを踏まえながら、車を選ぶときの注意点、購入するときの注意点などを解説していきます。

目次

新古車について正しく理解しよう

インターネットや道沿いの中古車販売店、クルマ系雑誌、新聞などでたまに見かける【新古車】。

「新しくて古い車…?」
名前は聞いたことがあるけれど、詳しい意味がよく分からないという人もいるのではないでしょうか。
まずは新古車について正しい知識をおさえておきましょう。

そもそも新古車ってなんなの?

ざっくりと説明すると新古車とは、ほんど使われていない新品同様の中古車です。
またの名を【未使用車】とも言われ、さらに正確に言うと【登録(届出)済未使用車】と表現されます。

メーカーやディーラーの都合によってナンバー取得後すぐに売りに出された中古車のことで、年式も新しく走行距離もほとんどないのが特徴です。

新古車と聞くと「中古車とは違うもの」と思いがちですが、ほとんど使われていないまっさらな状態なだけなので基本的には【中古車】だと覚えておきましょう。

なぜ新古車が世の中に出回るのか?

では一体なぜ新古車が世の中に出回るのでしょうか?その理由は以下の通りです。

【1】ディーラーが販売実績を伸ばすために登録した

【2】注文者によるキャンセルがあった

【3】納品前に不備が見つかりキャンセルとなった

上記の3つの理由のうち、圧倒的に多いのは【ディーラーが販売実績を伸ばすために登録した】です。

ほとんどの新古車は、ディーラーの都合によって生まれています。
というのもディーラーには車を売るノルマが設けられており、何としてでもその目標を達成しなければならないからです。

また目標を達成することで、メーカーから奨励金がもらえたり、販売実績に応じた名誉や報酬が得られます。そこでディーラーがどうするかというと「名目上の販売台数だけでも増やそう」と考えるのです。

つまり、自分たちで新車・ナンバーの登録だけをして、ほとんど乗ることなくそのままオークションなどに流す。こうして生まれたのが新古車です。

新古車のメリット・デメリットとは

続いては新古車のメリット・デメリットを解説していきます。

新古車のメリットは?

新古車のメリットは以下の5つです。

【1】価格が安い

【2】車両がキレイ

【3】車検の残存期間が長い

【4】購入時の税金がほとんどかからない

【5】早ければ1週間程度で納車が可能

価格が安い

新古車の最大の魅力といっても過言ではないのが【価格の安さ】です。

先述したように、新古車はほとんど乗られない状態のまま購入することができます。時期によって差はありますが100,000~150,000円程は安くなります。

車両がキレイ

新古車は一般のユーザーには使われておらず、工場内での移動やディーラーから販売店までの移動の時しか人が乗っていません。

名目上【中古車】ではあるものの、走行距離もかなり短いため新品同様のキレイな状態が保たれています。外観・内観ともにピカピカです。

車検の残存期間が長い

自動車に乗る上で気になるのが【車検】。
新古車は登録されてすぐに売りに出されるため、車検がたっぷりと残っています。

丸々3年間の車検は付かないにしても、だいたいの新古車は2年半以上の車検が残っている場合がほとんどです。

購入時の税金がほとんどかからない

通常、自動車を購入する時には【自動車税】【自動車重量税】【自賠責保険】を支払わなければなりません。
しかし新古車の場合は、いずれもディーラーが既に支払いを済ませているため支払う必要がないのです(自動車税の場合は4月1日以降の購入で1年間免除)。

購入時にかかる税金は【自動車取得税】のみ。この自動車取得税に関しても、新車が3%に対して中古車は0.68%となるため、購入時の負担が少なくなります。

早ければ1週間での納車も可能

新古車のメリットには【納車の早さ】もあります。一般的な新車の場合だと、契約してから納車までの期間は早くても2~3週間ほどです。

それに対して新古車であれば、条件が整えば最速1週間での納車が実現します。というのも新古車の場合、新しく車検を取ったり自動車を整備する時間がほとんどかからないからです。

新古車のデメリットは?

新古車のデメリットは以下の3つが挙げられます。

【1】在庫に限りがある

【2】人気グレードはすぐに売り切れる

【3】メーカーオプションが付けられない

在庫に限りがある

新古車の大きなデメリットのひとつに【在庫に限りがある】があります。新車であれば生産・販売台数が決まっていますが、新古車だと「いつ、どのタイミングで、どれくらい市場に出回るのか?」が不確実です。そのため在庫には限りがあります。

人気グレードはすぐに売り切れる

新品同様で安く買える新古車はユーザーから人気があります。加えて在庫に限りがあるため、人気車種やグレードはすぐに売り切れてしまうのです。

なかでも軽の新古車は人気が高いため在庫も品薄になりやすい。もし欲しい車種やグレードがあるならば、インターネットでこまめにチェックしておくのがオススメです。また販売店に「車が入荷したら教えてください」と連絡しておいても良いでしょう。

メーカーオプションが付けられない

新車を買ったときに付ける純正オプションには、工場での出荷時に付ける【メーカーオプション】と、ディーラーに入荷してから付ける【ディーラーオプション】があります。

新車であればどちらも好きなオプションを選択することができますが、新古車の場合すでに市場に出回っているため、メーカーオプションを選ぶことができません。

代表なもので言えば、自動ブレーキなどの安全装備、オーディオシステムなど。もしメーカーオプションにこだわりがあるなら、最初からオプションが取り付けられている新古車を選ぶ必要があります。

新古車を選ぶ際の注意点

続いては新古車を選ぶときの注意点をいくつかご紹介します。

車検の残存期間を確認する

新古車であればほとんど心配は要りませんが、念のため車検の残存期間を確認しておきましょう。

車検が切れている車の場合は、整備費や税金などで100,000円以上も高くなることがあります。逆に車検がたっぷり残っている車ほど、車検にまつわる費用は安く済むのです。

車検の残存期間があればあるほど、車検を先延ばしにすることができますし、費用も抑えられます。費用の上下を決める原因が車検だったりすることも多いので、今後に役立つ知識としてもおさえておきましょう。

走行距離を確認する

最初の方に「新古車は走行距離が短い」と言いましたが、とはいえディーラー内で運転しているので長くて数kmほどの走行距離があります。

この程度であればまったく問題ありませんが、なかには走行テストや輸送として使用される車もあり、走行距離が数十kmになっている場合もあります。新古車を選ぶときは必ず確認しましょう。

加えて、販売店によっては試乗車を新古車として販売するお店もあります。試乗車と新古車はまったく異なりますし、試乗車となると走行距離が数十kmでは済まない場合がほとんどです。
さらに、たくさんの人に乗られているので、新古車よりも外観や内観がやや汚れていることもあり得ます。

新古車を選ぶときは走行距離をしっかりと見ることと、「なぜ新古車になったのか?」を聞いてみることが大切です。

車両に不具合がないかチェックする

新古車はほとんど誰にも乗られていない新品同様の車ですが、裏を返せば【長く在庫として保管されていた車】ともいえます。

使われてないとはいえ市場に出回っている車なので、保管中にキズや汚れが付いてしまうケースもあります。なかでも屋外保管は要注意。

室内での保管であれば問題ありませんが、野外に野ざらしで保管された新古車は傷む可能性が高くなります。サビがあったり塗装が劣化していたりすることがあるので、入念にチェックしましょう。

加えてもう一つ確認して欲しいのが【バッテリーの状態】です。
新古車はほとんど運転されていませんが、展示車両として使われた車の場合、ドアの開閉を繰り返すがゆえにバッテリーが劣化していることがあります。
実車をチェックするときに、エンジン始動やライトなど灯火類の状態も確認しましょう。

「新古車」という表記を使っているお店は注意

この記事では何度も【新古車】という言葉を使っていますが、実は新古車というワードは景品表示法では違法となるため、実店舗では使うことができないように決められています。

インターネット上ではよく見かける言葉かもしれませんが、実際にクルマ選びに出かけた時、お店の看板などに【新古車】と大々的に表記されている場合はあまり信用しない方が良いでしょう。

新古車を購入する際の注意点

続いて、実際に新古車を購入するときに注意したいポイントを解説します。

ディーラーで新車の見積もりを取る

可能であれば、新車の見積もりも取っておくと良いでしょう。

当然ですが、基本的には新車よりも新古車の方が安くなります。しかし、新古車の価格は販売店に委ねられるため、型落ちの新古車が高値で売られているケースもあります。

たとえば、ある車種がフルモデルチェンジしたとすると、古い年式の在庫が新古車として出回ります。型落ちすると価値が一気に落ちるため、たとえ新古車でも割高になる場合があります。

近頃は「新古車=格安」というイメージが根付いており、新古車を専門に取り扱う販売店もちらほら出てきました。新古車が人気になればなるほど仕入れ値も高くなるので、たとえ新品同様でも値段が下がりにくいこともあります。

先ほど「新古車は新車より100,000~150,000円安い」と述べましたが、お店によっては数万円しか差がないこともあり得るので、損しないためにもしっかりと新車と比較しておくことが大切です。

保証の有無を確認する

新車を買った場合は必ずメーカー保証が付いているため、保証期間内であれば無料で修理を受けられます。一方で新古車だと、保証書がない場合があります。

保証書は再発行ができないこともあるので、新古車を買う場合は必ず「保証はありますか?」と聞くようにしましょう。

保証がなければ自費で修理しなければならず、仮に購入後にトラブルがあった場合に修理費がかさんでしまうことがあります。

なかには、保証書がないがために値引きされている車もあるので、あまりにも価格が安すぎると感じたものは注意して見てみてください。

安すぎる新古車は注意!諸経費を多く取られることも

相場よりもはるかに安い車両を見つけたとしても、いざ見積もりを取れば他の販売店とトータルの金額が変わらないこともあります。

つまり販売店側が【車両の金額を安くした分、諸経費を多く上乗せして請求する】ということです。このような手法は、悪質なお店ならあり得ます。

これといって問題もなく新品同様なのにあまりにも車両が安すぎる場合は要注意です。見積もりを取って、高くなっている諸経費などがあれば必ず質問するようにしましょう。

まとめ

新古車を買うときの注意点を解説しました。いかがでしたか?

車の選び方だったり、お金にまつわることだったり……どれも損しないためには必要なことです。
新古車を契約して納車するまでの数週間の間にも、気をつけるべきことはたくさんあります。

納得して新古車を買うためにも、今回ご紹介した注意点を参考にしてみてください。

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