新車で買える国産マニュアル車(MT車)15選

今では、ほとんどの車がオートマチックトランスミッション(AT)を採用していますが、過去はマニュアルトランスミッション(MT)が主流で、ほとんどの車種に採用されていました。

オートマチックトランスミッションを採用しているオートマ車(AT車)が主流の現在において、マニュアルトランスミッションを採用しているマニュアル車(MT車)は、スポーツタイプの乗用車と商業車に限られているのが現状です。

ここでは2021年12月現在、新車で買える国産マニュアル車を乗用車タイプに絞って、15車種をご紹介していきます。

マニュアル車とは

マニュアル車とは、マニュアルトランスミッションを採用している車のことで、マニュアルトランスミッションとは、ドライバーが変速比を選択(シフトチェンジ)して操作するトランスミッションのことです。

オートマチックトランスミッションを採用しているオートマ車との違いは、シフトノブの構造とクラッチペダルがあること。

シフトノブは<Hパターン>と呼ばれるもので、シフトノブの上部にシフトパターンが示されています。マニュアルでシフトチェンジするためには、エンジンから駆動輪に伝達される動力を切断する必要があるため、クラッチペダルが装備されています。

操作方法ですが、停止から発信する場合は

  1. クラッチペダルを踏む(動力を切断)
  2. 1速にシフトノブを入れる
  3. ゆっくりとクラッチペダルを離しながらアクセルペダルをゆっくりと踏む

そして、速度を高めていく(シフトアップ)方法は

  1. ある程度のエンジン回転数でクラッチペダルを踏むと同時にアクセルペダルから足を離す
  2. シフトノブを操作しシフトアップする
  3. 素早くクラッチペダルを離すと同時にアクセルペダルを踏む

減速する場合はブレーキを踏みながらシフトダウンするのですが、速度とギア比が合わないと急激なエンジンブレーキが発生し、車の挙動がギクシャクするので注意が必要です。

マニュアル車は、何度も何度もクラッチペダルとシフトノブを操作しなければならず、渋滞などではとても苦労します。しかしスポーツ走行時には適切なギアを自分で素早く選択ができるので、キビキビとした走りが体験でき、自分で車を操っているという満足感を得られるところが魅力です。

トヨタ

GR86

往年の名車「AE86」をオマージュして2021年にデビューしたのがトヨタ・86。そして2021年10月28日に2代目として<GR86>がデビューしました。マニュアル車に搭載されるトランスミッションは6速です。

シフト構造の徹底的な見直しがされており、2速から3速など<斜めシフト>する際に感じられる引っかかりが低減。次のギヤに吸い込まれるなめらかな感触が感じられます。

軽快でスポーティなシフトフィールの中に、しっかりとギヤが噛み合う瞬間を手のひらで感じ取れるので、確実にシフト操作ができているという安心感を得ながら、GR86を自分の意のままに操っているという楽しさが体感できます。

グレード 新車価格(税込、円)
RZ 3,349,000
SZ 3,036,000
RC 2,799,000

ヤリス

日本国内では「ヴィッツ」の車名で販売されていたトヨタのコンパクトハッチが、2020年2月10日にフルモデルチェンジされ、グローバル名の<ヤリス>を冠してデビュー。

ヤリスにはパワーユニットが1.0Lおよび1.5Lガソリン仕様とハイブリッド仕様、駆動方式はFFの2WDと4WDが設定されていますが、マニュアル車は1.5Lガソリン仕様の2WDのみとなります。

またヤリスは、先代モデルから世界ラリー選手権(WRC)で活躍しており、現行モデルにはトヨタによるスポーツカーシリーズのブランド名<GR>の名称がつけられた<GRヤリス>もラインアップ。こちらは4WDのみマニュアル仕様となっています。

グレード 新車価格(税込、円)
GRヤリス RZ”High Performance” 4,560,000
GRヤリス RZ 3,960,000
Z 1,888,000
G 1,718,000
X 1,543,000

カローラ スポーツ

トヨタの中で世界的に最も販売されているブランドといえばカローラです。そのカローラシリーズの中で最もスポーティな車が<カローラ スポーツ>になります。

カローラ スポーツのマニュアル車は、トヨタが新開発したiMT(インテリジェントマニュアルトランスミッション)を採用。発進時やシフトアップ・ダウン時にエンジン回転数を自動で合わせてくれるので、ギクシャクした動きを抑えて、スムーズな発進・変速が可能となっています。

そのため、iMTを搭載したカローラ スポーツは、マニュアル車のシフト操作が苦手な人におすすめのマニュアル車といえるでしょう。

グレード 新車価格(税込、円)
G”Z” 2,521,000
G 2,340,000
G”X” 2,169,000

日産

フェアレディZ

日産車の中で唯一のFRスポーツモデルである<フェアレディZ>。現行型は2008年に登場したので、すでに13年も経過しています。来年の2022年には新型フェアレディZが登場する予定で、こちらもマニュアル車が設定されています。

フェアレディZに搭載されているマニュアルトランスミッションは6速で、シフトダウン時にクラッチを切ると、一瞬でエンジン回転数をトランスミッションの回転数と同期させることでスムーズな減速を可能とする<シンクロレブコントロール>を採用。

シフトチェンジを多用するワインディングロードを走っても、車がギクシャクすることなくスムーズかつ楽しくドライブが楽しめます。

グレード 新車価格(税込、円)
NISMO 6,409,700
Version ST 5,198,600
Version S 4,848,800
ベースグレード 3,979,800

マーチ NISMO S

マーチは日産のコンパクトカーで、トランスミッションは全車CVTを採用しています。しかし、走りに特化した特別グレードの<NISMO S>のみ、5速のマニュアルトランスミッションが採用されています。

NISMOとは、日産のモータースポーツ部門を担う日産ワークスチームの名前。このNISMOがマーチをベースに、専用開発の1.5Lエンジンや専用設計の足回り、そして専用インテリアを採用したのがマーチ NISMO Sです。

グレード 新車価格(税込、円)
NISMO S 1,876,000

ホンダ

シビック

2021年7月をもって販売終了した「タイプR」をグレードに設定していたほど、走る楽しさとよろこびを追求した車が<シビック>です。

熟成を深めた1.5L直噴VTECエンジンと組み合わされる6速マニュアルトランスミッションは、ショートストローク化と高剛性化されており、スポーティーかつダイレクト感のあるシフトフィールを実現。

加速レスポンスと伸びが良く、心地よいエンジンサウンドを奏でるエンジンとのマッチングで、ドライバーはシビックと呼吸を合わせ走りを操る楽しさが味わえます。

グレード 新車価格(税込、円)
EX 3,539,800
LX 3,190,000

N-ONE

ホンダ初の市販軽乗用車「N360」をモチーフに、2021-2022 日本カー・オブ・ザ・イヤーにおいてK CAR オブ・ザ・イヤーを獲得した<N-ONE>。

丸型ヘッドライトを採用するなど、かわいらしい印象のエクステリアで若い女性に人気です。そのため、全グレードに採用されているトランスミッションはCVTのオートマになります。

しかし走りを意識したRSグレードにのみ、6速マニュアルトランスミッションをラインアップ。ショートストロークのミッションと疲れにくいクラッチフィールで、N-ONEを操る楽しさが満喫できます。

グレード 新車価格(税込、円)
RS 1,999,800

マツダ

ロードスター

現行型の<ロードスター>は2015年5月21日に発売された4代目で、この代からハードトップの<RF>が翌年の2016年12月22日に追加発売されました。

どちらもFRのオープン2シーターなので、解放感あるスポーツ走行を楽しむことが可能です。屋根のオープン・クローズは、ロードスターが手動でRFが電動となっています。

ロードスターおよびRFに搭載される6速マニュアルトランスミッションは、軽快なシフトフィールと大幅な軽量・コンパクト化を実現した新世代の<SKYACTIV-MT>。車を意のままに操る感覚が楽しめます。

【ロードスター】

グレード  新車価格(税込、円)
RS 3,356,100
S Leather Package White Selection 3,231,800
Navy Top 3,191,100
S Leather Package 3,191,100
990S 2,893,000
S Special Package 2,840,200
S 2,623,500

【ロードスターRF】

グレード  新車価格(税込、円)
RS 3,922,600
VS Terracotta Selection 3,798,300
VS White Selection 3,798,300
VS 3,757,600
S 3,461,700

マツダ2

<マツダ2>はハッチバックタイプのコンパクトカーで、免許を取ったばかりの初心者や女性に人気の車種です。グレードは特別仕様車も含めると豊富にあり、その中でマニュアル車は5グレードもあります。

その中でも<15MB>は、マツダ2のワンメイクレースに出場するためのモータースポーツベース車として販売されています。

グレード  新車価格(税込、円)
15S L Package 2,090,000
15S Proactive S Package 1,903,000
15S Black Tone Edition 1,798,000
15S Proactive 1,694,000
15MB 1,650,000

マツダ3

ボディタイプにファストバックとセダンの2タイプを設定している3ナンバーサイズの<マツダ3>。その中でファストバックのみ、SKYACTIV-MTを搭載したマニュアル車が豊富にラインアップされています。

パワートレインは、ハイブリッド、ガソリンエンジン、ディーゼルの3タイプがありますが、ディーゼルのみマニュアル車の設定がありません。

グレード 新車価格(税込、円)
X Burgundy Selection 3,451,963(4WDは3,688,463)
X L Package 3,380,463(4WDは3,616,963)
X Black Tone Edition 3,245,000(4WDは3,481,500)
20S Burgundy Selection 2,769,555
20S L Package 2,698,055
20S Proactive Touring Selection 2,636,741
20S Black Tone Edition 2,563,000
20S Proactive 2,515,741
15S Black Tone Edition 2,365,000
15S Touring 2,315,989

マツダ6

<マツダ6>は、魂動(こどう)デザインによるエクステリアと上質に仕上げられたインテリアにより、とても高級感があり、まさにマツダのフラッグシップモデルといえます。

ボディスタイルはセダンとワゴンの2タイプ。パワートレインはガソリンエンジンとディーゼルの2タイプで、マニュアル車はディーゼルにのみ設定されています。

【セダン・ワゴン共通】

グレード 新車価格(税込、円)
XD L Package 4,053,500(4WDは4,295,500)
XD Black Tone Edition 3,701,500(4WDは3,943,500)
XD PROACTIVE 3,564,000(4WDは3,806,000)

スバル

BRZ

<BRZ>は、トヨタ・GR86との兄弟車です。基本的な構造やスペックはGR86と同様で、エクステリアやインテリアのデザインなどで一部違いがあります。

4WDのみをラインアップしていたスバルとしては、BRZが初の2WDでありFRスポーツとなります。

グレード 新車価格(税込、円)
S 3,267,000
R 3,080,000

スズキ

スイフト

<スイフト>は4ドアハッチバックスタイルで、気軽に乗りたいドライバーから走りを楽しみたいドライバーまで幅広くカバーするコンパクトカーです。

そのため、いくつかのグレードに5速マニュアルトランスミッションを設定しています。また<スイフト スポーツ>というグレードでは、6速マニュアルトランスミッションを設定。本格的な走りを楽しみたい人には、スイフト スポーツがおすすめです。

グレード 新車価格(税込、円)
スポーツ 1,874,400~2,017,400
RS 1,782,000~1,834,800
XG 1,377,200~1,588,400

ジムニー

軽自動車ながら、本格的なクロスカントリーが楽しめることで昔から人気のある<ジムニー>。またジムニーのボディサイズを5ナンバー化し、1.5Lエンジンを搭載した<ジムニー シエラ>もラインアップされています。

【ジムニー】

グレード 新車価格(税込、円)
XC 1,776,500
XL 1,611,500
XG 1,485,000

【ジムニー シエラ】

グレード 新車価格(税込、円)
JC 1,958,000
JL 1,793,000

ダイハツ

コペン

ダイハツのオープン2シーター軽自動車である<コペン>。スポーツカーらしく全グレードにマニュアルトランスミッションが設定されています。

ダイハツはトヨタの子会社であることから、GRが手掛けた「GR SPORT」というスパルタンなグレードもラインアップ。このGR SPORTはトヨタでも購入が可能です。

グレード 新車価格(税込、円)
GR SPORT 2,437,200
Cero 1,965,700~2,180,200
XPLAY 1,910,700~2,125,200
Robe 1,910,700~2,125,200

まとめ

 

現在は、スポーツカーが全盛だった90年代に比べて新車で購入できるマニュアル車はかなり少なくなりました。WRCで大活躍した「ランエボ」など多くのスポーツカーを販売していた三菱自動車に、乗用車のマニュアル車が無かったのは残念です。

しかし商業車なども含めると新車で買えるマニュアル車は、ここでご紹介した以上にまだまだたくさんあります。今回ご紹介した15車種は、どれも走りが楽しめて自分で車を操っていると実感できるマニュアル車ばかりです。

ぜひ、この中から自分に合うマニュアル車を選んで、ドライブを楽しんでください。