MENU

日本よりも海外で人気!?長く愛される国産セダンの特徴を徹底解説!

かつて車の王道と言えばセダンタイプの車でしたが、最近では大人数で乗れるミニバン、悪路に強いSUV、小回り・経済性に優れたコンパクトカーなどの台頭によりセダンタイプの人気低迷が続いています。
それでも安全性に優れ、静粛性の高いセダンタイプの車は多くの自動車メーカーの基幹車種として、その存在感はいまだ健在です。

日本での販売台数は減少気味のセダンですが、かつての大衆車の中心であり、今なお世界的に人気のあるセダンタイプの車の特徴を詳しく解説します。

目次

長い人気を誇るセダンの特徴


セダンタイプの車とは一般的に4ドア3ボックスタイプと定義とされています。3ボックスとはエンジンルーム・居住スペース・トランクルームであり、天井が低く、足元がゆったりしていることが特徴です。
現代においてこれだけ多種多様な車種が登場していますが、いまだに根強い人気があることも事実です。この長い人気の要因を探ってみたいと思います。

車の原型ともされる王道の形状

小さな子どもに車の絵を描かせると今でもセダンタイプの絵を描くことが多いのではないでしょうか?やはり車と言えば王道の形状は今でもセダンタイプであると言えます。

かつて乗用車の主流であったセダンタイプは昔から車の象徴的な形状であり、また最もオーソドックスな形状です。コンパクトカーやミニバンが乗用車の中心となった今でも、あらゆるシーンで今なお活躍するオーソドックスなセダン車はオーソドックスであるが故に今もニーズは無くならないのです。

バランスのいい走りを維持

セダンはボディが強く車高がコンパクトカーやミニバンよりも低いのでバランスの良い走行性能を実現してくれます。<安定>というフレーズがぴったりのボディタイプと言える車なのではないでしょうか?

高級車としてのイメージが定着

セダンは一般的に乗用車の基本形であると考えられており、自動車メーカーにおいても基幹車種となっていることが多い車種です。そのため様々なボディタイプの中でもセダンは高級なイメージを持たれることが多い車種です。

また世界のVIPが車に乗っている姿や車から華々しく降りてくるシーンを思い起こしてもらうと、その車の形状はだいたいセダンタイプの高級車であることからも、セダンは高級なイメージを持ち続けています。

セダンに乗るメリット


ではセダンに乗るメリットにはどんな点が挙げられるのでしょうか?実はたくさんあるセダンに乗るメリットを紹介します。

静粛性の高さ

セダンタイプの車は3ボックスとなっており、エンジンルーム・乗車スペース・トランクルームが独立しています。このためエンジンルームのエンジン音やトランクルームで荷物が動く音が遮音され、静粛性にすぐれています。また安定した走行性能により、地面から響く騒音が少ないことも静粛性が高い要因となっています。

乗車スペースの安全性が高い

セダンタイプの車は3ボックスで各部が独立した形状になっているため、他のボディタイプの車と比べても剛性に優れています。更に車高がコンパクトカーやミニバンよりも低いため、コーナーなどで横に振られるという事が少なく、走行性能に優れており高い安全性を実現しています。

加えて、セダンタイプの車は前に突き出たエンジンルームによって車の先端から前席の乗員まで、そして同じくトランクルームの端から後部座席の乗員までの距離が長いことで、万が一車の前後どちらかから衝突されたとしても、乗員に衝撃が届きにくいという構造になっています。これは軽自動車などにはないセダンの安全性の高い部分と言えます。

防盗性の高さ

セダンタイプの車が海外で高い人気を誇っている理由の一つに防盗性の高さが挙げられます。ガラスを割れば車内全ての荷物を盗めてしまうハッチバックと違い、セダンタイプの車は窓ガラスを割っただけではトランクの中の荷物を盗むことはできません。
ですので車上荒らしに狙われたとしても、ハッチバックの車に比べて被害が少なくて済むことも人気の理由の一つです。

国内需要は減りつつある


ここまでセダンタイプの車のメリットを解説しましたが、それでも国内需要は年々減っており、販売台数も減少しています。コアなファンや若いユーザーもいますが、国内においてどんどん販売数が減ってしまう理由とはいったい何なのでしょうか?ここでは国内需要が年々減ってしまっている要因を解説いたします。

軽自動車やコンパクトカーに圧倒されている

2000年代からセダンタイプの車に代わって、小回りが利く軽自動車や大人数・大荷物を積むことができるミニバンなどがどんどん人気を獲得していきました。
国内で車を求める人たちのニーズが、新しい車の登場により徐々に変化を見せ始め、ステータス性を求めるセダンタイプの車よりも実用的で小回りの利く軽自動車や、室内空間が広く居住性に優れたコンパクトカーやミニバンにシフトしていきました。

荷物を多く積めず大衆車としては不向き

キャンプやレジャーに行く際に食べ物などが荷物に入っていた場合、多くのミニバンやコンパクトカーでは荷物のにおいが車内にも流れてきますが、セダンタイプの車の場合はトランクルームが独立しているので、においが流れてくる心配はありません。

しかし、荷物を多く積むとなるとやはりセダンタイプの車は不利となってしまい、大衆車としては不向きであると言わざるを得ません。
特にファミリー層や子育て世代にとって荷物を多く積めるかどうかは、車を選ぶ際の重要なポイントとなっている場合が多いので、セダンタイプの車よりもミニバンやコンパクトカーを選ぶことはやむを得ないと言えます。

人気のセダンランキング


今も高い人気を誇るセダンタイプの車を紹介します。

トヨタ プリウス

世界初の量産ハイブリット専用車であるプリウスは、現在ハイブリット車の中でも上位を争う燃費の良さとなっています。また静粛性に非常に優れており、車内だけではなく静かな走行が可能なため、閑静な住宅街を走行する際も近隣の迷惑になる心配が少なくて済みます。

環境に優しいこともプリウスの特徴の一つです。温暖化が世界的な問題となっている中<平成17年基準排出ガス75%低減レベル>の認定を取得した排気ガスの少ない車でもあります。

トヨタ カローラ

50年以上の歴史を持つカローラは、日本だけではなく世界中で愛されている車種です。
2013年に追加されたハイブリット車は低燃費・低排出ガスで環境に配慮したタイプとなっており、多くの人気を集めています。
安全性が高いこともカローラの特徴で、カローラアクシオはSRSエアバッグを採用し、万が一の衝撃を大きく緩和してくれます。また予防安全装備として、トヨタが開発した複数の予防安全機能をパッケージ化した<Toyota Safety Sense>が搭載されています。

トヨタ クラウン

1955年に初代が登場して以来、60年以上の歴史を持つクラウン。日本の車の歴史と共に歩んできたクラウンも1モデルチェンジを行い15代目となり、今なお進化しているセダンタイプの車です。
15代目クラウンは基本的な走行性能が大きく進化し、またアクティブノイズコントロールを採用したことで余計な雑音が無くなり、静粛性も大きく向上しています。

スバル インプレッサ

1992年より販売しているインプレッサ。コンパクトなボディサイズでありながら広々とした室内空間を楽しむことができ、またドライバーの疲れを軽減させる様々な工夫が施されている車です。スバル独自の安全性能<アイサイト>もバージョンアップを行い、万が一の事故から私たちを守ってくれます。

トヨタ カムリ

トヨタのカムリは1980年に高級スポーツセダンとして誕生しました。
カムリは日本だけではなくオーストやラリアや台湾など世界8か国で生産され、100以上の国・地域で販売される世界中で展開するグローバルモデルです。
ストレスフリーでドライブが楽しくなるパワフルでいて柔らかい走行性能や、優れた安全性能と高い環境性能が特徴の車です。

セダンの残価率の高さは海外の人気から


ミニバンやSUVの人気上昇でセダンの人気低迷が続いていますが、セダンタイプは他の車種やボディタイプの車よりもリセールバリューが高い傾向があります。
一般的に車は購入した時点で価値の約3割が失われると言われていますが、例えばトヨタのプレミオの場合3~5年乗っても、10万キロ以上走っても価値があまり下がらないのです。

セダンの国内需要は低い

リセールバリューが高いということは日本の中古車市場でのセダンの需要が高いのかと思われるかもしれませんが、そんなことはなくセダンの国内需要は低いのが現状です。
ではなぜリセールバリューが高いのでしょうか?これは海外で国産のセダンの需要がかなり高いことが要因となっています。

海外で支持されるセダンの特徴

プレミオやカローラなどリセールバリューが高いセダンは、全て海外からの人気が高いことが共通して挙げられます。逆の言い方をすると、セダンのリセールバリューの高さは、海外の需要に支えられていると言えます。
海外で多くの支持を集めるセダンの特徴としては、第一に日本車は故障しづらく修理がしやすいという点です。この点においてはトヨタの車が圧倒的な人気を誇っており、トヨタの世界的なブランド力を感じます。

そして次に小排気量グレードが輸出される中で、1.5Lのグレードが海外から人気があるという点です。
また海外には日本のような車検制度がないので、走行距離と価格はほとんど関係なく、たとえ10万キロ以上の走行距離でも価格は変わらないのです。

リセールバリューが高いセダン

セダンの中で特にリセールバリューの高い車種を紹介します。

トヨタカローラアクシオ

カローラの後継車であるカローラアクシオ。カローラもそうですがカローラアクシオも海外での人気が高く、様々な国に輸出をしています。修理歴があるとさすがに査定額は落ちますが、5~7年落ちくらいまででしたら結構いい値段が付きそうです。

トヨタ プレミオ

アリオンの兄弟車であるプレミオですが、兄弟そろって海外に人気のある車種です。リセールバリューでは全車種の中で最強の呼び声も高いプレミオの最もリセールランクの高いグレードは1500ccのEXパッケージ。色はワインレッドが最も人気でシルバーは逆に人気のないカラーです。
プレミオはどちらかというと年配の方が乗られたり、法人営業車というイメージが強い車ですが、長い期間リセールバリューが高い状態が続いているので、車で損をしたくない人には初期投資も安いのでオススメですね。

レクサス GS

レクサスセダンの中で中間サイズの車格であるレクサスGS。最もリセールバリューが高いグレードはハイブリット車の2500cc<レクサスGS300h Fスポーツ>でした。レクサスの場合ボディーカラーがリセールバリューに大きく関わっているようで、定番のホワイトパールとブラックの2色のリセールバリューが高いカラーとなっています。

レクサスに限ったことではないですが、オプションによってもリセールバリューが変わってきます。オススメのオプションは<ムーンルーフ>と<モデリスタエアロ>です。ムーンルーフはレクサスGSの天井に光を取り込める窓を設置して、車内空間を開放的にするものです。

モデリスタエアロはレクサスGSの高級感を更に引き出してくれるエアロパーツです。この2つのオプションはもちろん安いものではありませんが、売却時にはそれ以上のプラス査定が期待できるので、オススメしたいオプションです。

まとめ


最近ではミニバンや軽自動車、SUVなどの陰に隠れて人気が衰退しているセダンタイプの車ですが、国内にコアなファンは多く存在し、海外に目を向ければ日本のセダンは人気を継続しています。

セダンはハイヤーや会社役員送迎車などで活躍をしていることも重なって、とても高級なイメージがあります。この高級なイメージに加えて室内空間の快適さや走行安定性、優れた静粛性など日々機能が向上していることが、車が世に出てから現在まで長く愛されている要因となっています。

車をこれから購入しようと考えている方や買い替えようと考えている方は是非セダンタイプの車も選択肢の一つに入れていただければ、新たなセダンの魅力が発見できるかもしれません。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次