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最高級プレミアムSUVのQ7!気になる高級車の維持費は?

Q7は、アウディ全体の中でも最上級車の位置づけにあるプレミアムSUVです。Q7を購入した後の維持費がどれくらい必要なのかが気になると思います。

パーツの1つ1つが高額なため、購入したものの維持することが出来ずに手放す人も少なくありません。Q7の維持費について今回は紹介していきますので、購入の参考にして下さい。

目次

Q7の特徴

Q7は、全長・5,070mm×全幅・1,970mmのサイズを誇るアウディQシリーズ最大のフルサイズプレミアムSUVです。Q7のグレードは、2,000cc直列4気筒DOHCターボチャージャーエンジンを搭載した【45 TFSI quattro】と、3,000ccV型6気筒DOHCスーパーチャージャーエンジンを搭載した【55 TFSI quattro】の2タイプが用意されています。

フルサイズSUVですが、走行性能と燃費を向上させるために、アルミ製ボディパーツを多用することで、先代に比べて約300kgの軽量化に成功しました。

この軽量ボディに、最高出力・333ps&最大トルク・440Nmを発揮する3,000cc TFSIスーパーチャージャーエンジンを搭載することで、ゼロ発進や高速道路での追い越し加速、コーナリング性能が大幅に向上しました。

インテリアもアウディ最上級車らしい装備で、メーターパネル内に高解像度ディスプレイが埋め込まれたAudiバーチャルコックピットや、オプションの3列目シートを選択することで、7人乗りへ変更することも可能です。

アメ車並みのサイズを誇るQ7は、日本の道路事情にはあまり向いていないかもしれませんが、存在感のある上質な雰囲気で1つのステータスとして購入するユーザーも多い車種です。

Q7の維持費は年間どのくらい?

Q7には、排気量の異なる2種類のガソリンエンジンが採用されていますので、それぞれ維持費が異なります。それぞれのグレードで、年間どれくらいの維持費が必要なのか?調べてみましたので紹介します。

税金

Q7を購入した後では、自動車税と自動車重量税が税金として課せられます。Q7を維持していく上で課税される税金について紹介します。

自動車税

自動車税とは、自動車を所有した全ての人に支払いが義務付けられている税金の事をいいます。税額は、エンジンの総排気量によって定められており、毎年4月1日の時点の自動車検査証に記載のある所有者宛てに自動車税納付書が送付されます。

ナンバープレートを返納しない限りは、自動車税を納税する義務があり、自動車税が未納の場合は車検を受けることができません。Q7の自動車税額は、2,000ccのTFSIターボエンジンが【¥39,500-】と、3,000ccのTFSIスーパーチャージャーエンジンが【¥51,000-】となります。

重量税

自動車重量税は、車検を受ける時に課せられる税金ですが、車検を受けなければ自動車重量税を納める必要はありません。自動車重量税は、自動車の重量に応じて課せられる税金で、車検の有効期間分を納付しなければ車検を受けることができません。

継続車検時には、車検有効期間である2年間分の自動車重量税を納付してから車検を受けることになります。Q7の自動車重量税は、45 TFSI quattroが車両重量・2,000kgで【¥32,800-/2年】、55 TFSI quattroは車両重量・2,080kgで【¥41,000-/2年】となります。

1年間に換算すると、45 TFSI quattroが【¥32,800-÷2年=¥16,400-/年】55 TFSI quattroは【¥41,000-÷2年=¥20,500-】となります。

保険

自動車に関する保険は、大きく分けて【自賠責保険】と【任意保険】の2種類があります。

自動車を購入した全ての人に加入が義務付けられているのが【自賠責保険】で、自賠責保険よりも補償内容が充実していて、任意で加入することができる保のことを【任意保険】と言います。自賠責保険と任意保険について説明していきます。

自賠責保険

自賠責保険は、自動車を所有する全ての人に加入が義務付けられている保険のことで、自賠責保険に加入しなければ一般道を走行することもできませんし、車検を受けることもできません。自賠責保険は、人に対して適用することができる保険ですが、車本体や建物などを壊しても補償を受けることができません。

自賠責保険は、死亡時でも3,000万円しか補償されないので、補償額としては決して満足のいく額ではありません。自賠責保険は、保険料が決められているので、どこの保険会社で加入しても保険料は同じです。車検を受ける時に、車検有効期間分の自賠責保険料を支払うので、継続検査の場合は2年間分(24ヶ月)【¥25,830-】となります。

車検の有効期間と自賠責保険の有効期間は同じ2年ですが、満了日の時間が違います。車検の有効期間満了日は【深夜24時まで】、自賠責保険の有効期間満了日は【昼の12時まで】で、満了日に12時間のズレが生じています。

自賠責保険に加入していない車は公道を走ることができないので、自賠責保険に加入する場合は24ヶ月ではなく、余裕を持って25ヶ月で加入することが通例とされています。Q7の車検を受ける時に加入する自賠責保険は、25ヶ月で【¥26,680-】となります。

1年間分に換算しますと、【¥26,680-÷2年=¥13,340-/年】です。

任意保険

自賠責保険は、人に対してのみ保険が適用されますが、補償内容自体も乏しいため、事故を起こした時には自賠責保険だけでは、全てを賠償することは不可能です。

自賠責保険では補償されない【相手や自分の車】【相手や自分の搭乗者】【事故によって破損した物】などでも補償を受けるためには、補償内容が揃っている任意保険に加入しておく必要があります。

任意保険は、サービス内容によって保険料も各保険会社によって全く異なります。任意保険に初めて加入した人は、6等級から始まり無事故で1年間保険を使わなかった場合は、保険契約を更新すると等級が上がって保険料が安くなります。

保険契約更新時に保険会社を変更しても、等級の引継ぎは行えるので補償内容が良く、保険料の安い別の保険会社を探すことで維持費を抑えることができます。

Q7は、アウディの中でも上位車種になるため、高い物で1,000万円を超える価格になります。Q7を新車で購入することができるユーザーは、富裕層と呼ばれるユーザーで、年齢的にも落ち着いた人が購入するものとして、任意保険の料金を1例として紹介します。

  • 年齢     :30歳以上
  • 等級     :20等級
  • 年間走行距離 :9,000km
  • 免許の種類  :ゴールド
  • 運転者限定  :本人限定
  • 運転者年齢制限:30歳以上
  • 対人賠償   :無制限
  • 対物賠償   :無制限
  • 年間の保険料 :¥18,700-

Q7を購入して任意保険に加入する人は、落ち着いた年齢の人で免許を取得してからかなりの年数が経過しているベテランドライバーが多いのではないでしょうか?複数の車を所有していることが多く、Q7の走行距離も年間10,000kmを超えることもなく、高額車両なので本人以外が運転することも少ないと考えました。

最も割引が多い20等級なので、年間の保険料もかなり安くなっています。車両保険へ加入する場合は、上記の年間保険料の約2倍ほど掛かりますが、Q7は1,000万円を超える高額車両なので車両保険への加入は絶対です。

その他費用

Q7を維持するために、税金や保険以外で掛かる費用は色々とあります。その中でも特に大きなウェイトを占めるのは、ガソリン代と駐車場代です。故障や事故などで大きな出費に見舞われることもありますが、ガソリン代と駐車場代は維持費の中でも大きなウェイトを占めています。税金や保険以外で必要となる費用を紹介していきます。

ガソリン代

Q7に搭載されている2種類のエンジンは、どちらも【無鉛プレミアムガソリン(ハイオク)】が使用されていて、ハイオクガソリンの全国平均価格は【¥159.2-/L】です。

一般的に1年間に走る距離は、10,000kmと言われていますので、1年間に必要なガソリン代を求める計算式は、【1年間の走行距離÷カタログ燃費数値×燃料価格】となります。

●45 TFSI quattro(カタログ燃費数値・12.6km/L)

10,000km÷12.6km/L×¥159.2-=¥126,349-

●55 TFSI quattro(カタログ燃費数値・11.7km/L)

10,000km÷11.7km/L×¥159.2-=¥136,068-

参照:ガソリン価格情報NAVI https://oil-stat.com/high.html

エンジンオイル交換費用

国産車の場合、3,000km~5,000km毎にエンジンオイルを交換するのが一般的ですが、アウディの場合はオイルレベルを確認しながら15,000km又は1年までオイル交換は行わず、定期的にオイルを補充していくスタイルが殆どです。

エンジンオイルは、メーカーや種類によって金額が違いますが、Q5に推奨されている5W-30のオイルだと、¥2,000-/L、作業工賃が¥1,000-ほどで交換することができます。

Q7のオイル容量は45 TFSI quattroが【4.6L】なので、(4.6L×¥2,000-)+¥1,000-=¥10,200-(消費税別)、55 TFSI quattroが【6.8L】なので、(6.8L×¥2,000-)+¥1,000-=¥14,600-(消費税別)となります。

Q7の1年間に必要なエンジンオイル交換費用は、【¥10,200-(消費税別)~¥14,600-(消費税別)】となります。

駐車場代

お住いの地域や持ち家あるいは賃貸などによって駐車場代は全く異なるため、ハッキリとした金額を維持費として紹介することができません。全国の月極駐車場相場を参考にして、都市部と地方とでの駐車場代を紹介してみます。

●兵庫県と岡山県の駐車場平均月額

  • 兵庫県の月極駐車場平均額:¥32,000-(¥384,000-/年)
  • 岡山県の月極駐車場平均額:¥12,000-(¥144,000-/年)

兵庫県は、西日本を代表する高級住宅街が神戸市内にありますし、輸入車の登録台数も多く、富裕層が多く住む印象のある県です。兵庫県は月極駐車場平均額も全国トップクラスで、地価が高いことを示しています。

兵庫県と隣接している岡山県は、月極駐車場平均額が地方の中では水準より少し高い印象ですが、兵庫県と比べると半分以下の額になっています。

兵庫県は、観光地としても有名ですし、大阪府のベッドタウンでもあるため、必然的に地価が上昇したと考えられます。岡山県は、本州から四国へ渡る人や広島や九州へ向かう人が多く集まる交通の要衝となっていますが、電車の乗り換え以外で岡山県に行ったことがない人も多くいます。

そのようなことから、兵庫県ほど地価が上がることはなく、政令指定都市としては駐車場が安い県となっています。

車検整備費用

Q7を購入した場合、初年度登録から10年が経過するまでは、2年に1度の間隔で必ず車検を受けることになります。下記の費用は、大きな修理もなく車検に合格したことを想定した金額で算出しています。

しかし、車検時には必ず消耗部品を交換する必要があるので、10万円~20万円ほどは車検費用とは別に準備しておくようにして下さい。

  • 自動車重量税:¥32,800-~¥41,000-
  • 自賠責保険料:¥26,680-
  • 印紙代   :¥ 1,200-
  • 車検整備費用:¥20,000-
  • 車検代行料 :¥ 8,000-
  • 消費税   :¥ 2,240-
  • 車検費用合計:¥90,920-~¥99,120-

車検は2年に1度なので、1年間の維持費として計算を行うと、【¥90,920-÷2年=¥45,460-/年~¥99,120-÷2年=¥49,560-/年】となります。

Q7年間の維持費金額

  • 自動車税   :¥ 39,500-~¥51,000-
  • ガソリン代  :¥126,349-~¥136,068-
  • オイル交換代 :¥ 10,200-~¥14,600-
  • 車検費用   :¥ 44,340-~¥48,440-
  • その他費用  :¥ 10,000-
  • 年間維持費合計:¥230,389-~¥260,108-

※上記金額には消費税は含まれていません。

その他費用として、洗車をするための道具や、ちょっとした消耗部品など日常のメンテンナンスで必要な費用として【¥10,000-/年】を計上しています。

この年間維持費合計には、加入条件によって大きく金額が異なる任意保険料と、お住いの地域によって大きく価格が異なる駐車場代は含まれていません。

Q7の購入時にかかる費用は?

Q7に用意されているグレードは、【45 TFSI quattro】と【55 TFSI quattro】の2タイプがあります。Q7を新車で購入するときの費用を調べてみましたので、紹介していきます。

車体価格

  • 45 TFSI quattro:¥7,518,519-(消費税別)
  • 55 TFSI quattro:¥8,685,186-(消費税別)

オプション

Q7に用意されているオプション装備を紹介します。

  • S lineパッケージ         :¥930,000-
  • 7シーターパッケージ        :¥390,000-
  • マトリクスLEDヘッドライト     :¥350,000-
  • プライバシーガラス        :¥ 70,000-
  • パノラマサンルーフ        :¥250,000-
  • コンフォートシートパッケージ   :¥680,000-
  • アッパーデコラティブパネル    :¥ 80,000-
  • アダプティブエアサスペンション  :¥300,000-
  • オールホイールステアリング    :¥170,000-
  • リヤアシスタンスパッケージ    :¥140,000-
  • アドバンストオプティクスパッケージ:¥500,000-
  • バーチャルコックピット      :¥ 90,000-
  • 3Dアドバンストサウンドシステム  :¥880,000-

※表示価格には消費税は含まれておりません。

アウディ公式:https://www.audi.co.jp/jp/web/ja/models/q7/q7/equipment.html

自動車重量税

自動車重量税は、新車を購入する時と継続車検を受けるときに課せられる税金で、車検の有効期間分を先に納付することになります。自動車重量税は、車体の重量によって税額が決められています。Q7の新車を購入する場合は、初回の車検期間が3年なので、3年間分の自動車重量税を新車契約時に納めることになります。

Q7の新車購入時に課せられる3年分の自動車重量税額は、45 TFSI quattroが車両重量・2,000kgなので【¥36,900-/3年】55 TFSI quattroは車両重量・2,080kgなので【¥49,200-/3年】となります。

自動車取得税

自動車取得税は、平成26年4月以降に登録・納車の自家用自動車に課せられる税金です。取得価額は車両本体の他にも、簡単には取り外すことのできないエアコンやカーナビなどのパーツについても取得価額として3%が課税されます。オプションは無しと言う条件で今回は算出します。

  • 45 TFSI quattro:(¥7,518,519-×0.9)3%=¥203,000-
  • 55 TFSI quattro:(¥8,685,186-×0.9)3%=¥234,500-

自賠責保険

Q7を新車で購入した場合、最初の車検までの期間が3年なので、自賠責保険も36ヶ月若しくは37ヶ月で加入することになります。自賠責保険と車検の有効期間満了のズレについては、冒頭の維持費のところで説明したので省かせて頂きます。

Q7を新車で購入する場合の自賠責保険料は、37ヶ月分の【¥36,780-】となります。

リサイクル料金

Q7を新車で購入する際、解体するときの処理料金としてリサイクル料金を預託金として支払うことが義務付けられています。リサイクル料金の預託を行った証明として、リサイクル券が発行されるので自動車検査証と一緒に大切に保管して下さい。

  • 45 TFSI quattro:¥19,090-
  • 55 TFSI quattro:¥19,560-

アウディリサイクル料金表:https://www.audi.co.jp/dam/nemo/jp/service_accessory/info_top/recycle/newcar_ajhp_my17_170911.pdf

登録に必要な諸経費

Q5を新車で購入した場合、車庫証明や名義変更の手続きを管轄の警察署や陸運局で行いますが、新規登録など自分で行うことができないので、ディーラーへ委託することになります。その場合に、委託料として代行手続き費用が別途必要となるので、Q7の登録に必要な諸経費の内容と費用などを紹介します。

  • 新規検査登録費用    :¥ 3,320-
  • 新規検査登録手続代行費用:¥25,000-(消費税別)
  • 車庫証明費用      :¥ 2,600-
  • 車庫証明手続代行費用  :¥14,000-(消費税別)
  • ナンバープレート    :¥ 1,600-

※手続き代行費用、車庫証明費用、ナンバープレート代などは、店舗や地域によって金額は異なります。

Q7の壊れやすいところや注意するべき点

Q7で良く起こる故障は、アイドリングが不安定になり、アクセルを踏み込んでも加速しないと言うトラブルです。原因として考えられるのは、何らかの原因で電気が流れず点火不良を引き起こしているか?スパークプラグの不良か?のどちらかのパターンが殆どです。

多くはエンジンの点火装置・イグニッションコイルを交換することで直ります。

Q7に使用されているイグニッションコイルは、ボディに亀裂が入り失火する故障が多くあり、イグニッションコイル交換のリコールが以前適用されています。イグニッションコイルの他にも、エンジンを始動するときのセルモーターが壊れることもあります。

このように、電気系のトラブルが圧倒的に多いのがQ7の故障の特徴となっています。Q7は、アウディの中でも最高級車の位置付けにある車両のため、部品もかなり高額なので消耗品の交換用として常時50万円くらいは修理代として準備しておく必要があります。

まとめ

Q7の維持費について紹介してきましたが、エクステリア、インテリア、装備品のどれをとっても上質で高級感溢れる仕様になっています。Q7は、パーツの1つ1つが高額なため、故障をした場合はかなり高額な修理代が必要となります。

維持費としてそれなりの準備をしておかなければ、Q7を所有し続けるのは難しいかもしれません。ただ、車としてはラグジュアリーで装備も驚くほど充実しているので、ステータスとして所有するには満足のいく1台になるでしょう。

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