購入時の費用も維持費も安いことがメリットの一つである軽自動車ですが、最近は燃費性能が高い車種も次々に開発されています。環境にやさしく、ガソリン代を節約できる低燃費の軽自動車を選んで、お財布に優しいカーライフを送りたいと思っている人も多いはず。
燃費が良い軽自動車をランキング形式でまとめましたので、気になる車種をチェックしてみてください。
燃費が良い軽自動車を選んで維持費を節約しよう
軽自動車は普通自動車に比べてサイズは小さく、軽量なので軽やかな走りで燃費が良いと見られています。そんな軽自動車の中でも、特に燃費性能が優秀な車種を選びたいですね。
[box class=”blue_box” title=”燃費の良い軽自動車を選ぶメリット”]- 維持費(ガソリン代)の節約につながる
- 環境にやさしい[/box]
車の維持費の中でもガソリン代は負担が大きくなる費用ですから、車種を選ぶときに燃費性能が高いかどうかをチェックするのは大切です。
基準となる燃費には、カタログ燃費と実燃費の2種類があります。
[box class=”blue_box” title=”カタログ燃費とは?”]自動車メーカーそれぞれの基準で審査した結果、測定された公式の燃費値[/box] [box class=”blue_box” title=”実燃費とは?”]実際に運転してみた結果、測定された燃費値[/box]実燃費は、測定時に運転していた人のクセや道路環境、周辺機器などさまざまな条件に左右されるため数値に差が生まれます。そちらをふまえて、本記事ではメーカーが測定した公式燃費を元に燃費が良い軽自動車を紹介していきます。
燃費が良い軽自動車TOP10
では、公式燃費をもとに燃費が良い軽自動車ランキングTOP10を紹介します。それぞれの新車価格や特徴なども解説するので、気になる車種をチェックしてみてください。
※グーネットの軽自動車燃費ランキング
燃費が良い軽自動車1位 キャロル/マツダ
[box class=”green_box” title=”燃費性能”]WLTCモード:23.5~27.7km/L
JC08モード:28.7~33.1km/L[/box]
グレード | 新車価格 |
GL | 998,800円~ |
HYBRID GS | 1,097,800円~ |
HYBRID GX | 1,259,500円 |
モーターでアシストするマイルドハイブリッドシステムを搭載しているキャロル。アイドリングストップ車専用鉛バッテリーと・専用リチウムイオンバッテリーにエネルギーを充電し、加速時に活かしています。
ブレーキペダルを踏んで約10km/h以下になると、自動的にエンジンが停止するアイドリングストップシステムも採用されています。エンジンの再始動までエアコンなど空調設備が停止しますが、冷たい風を一定時間キープするためのエコクール機能に注目です。
また、高強度で軽量な素材をボディに使用しているため、軽やかな走りと低燃費性能を可能にしています。エネルギーを無駄なく活用し、幅広い速度域でスムーズな走行性能を感じさせてくれるでしょう。
燃費が良い軽自動車2位 アルト/スズキ
[box class=”green_box” title=”HYBRID X 2WDの燃費性能”]WLTCモード:27.7km/L
JC08モード:33.1km/L[/box]
グレード | 新車価格 |
HYBRID X | 1,259,500円~ |
HYBRID S | 1,097,800円~ |
L | 998,800円~ |
発電効率に優れたモーター機能付発電機で減速時のエネルギーを発電し、充電するため加速時にガソリンの消費量を節約できます。マイルドハイブリッド車はエコカー減税対象車のため、自動車重量税は免税されているのもポイントです。
1位のキャロルと同様、アイドリングストップシステムやエコクールなど、快適なドライブと環境にやさしい運転を両立させるための機能が充実しています。搭載されている「R06D型」エンジンは、幅広い速度域でスムーズな走行性能を見せるでしょう。
高強度で軽量な「テクト」をボディに使用し、合理的かつシンプルなプラットフォーム「ハーテクト」を採用しているため、軽自動車ならではの軽量化と基本性能の向上が叶っている車種です。
燃費が良い軽自動車3位 ラパン/スズキ
[box class=”green_box” title=”X 2WDの燃費性能”]WLTCモード:25.2km/L
JC08モード:30.2km/L[/box]
グレード | 新車価格 |
X | 1,448,700円~ |
L | 1,283,700円~ |
G | 1,210,000円~ |
ブレーキペダルを踏んで約13km/hまで減速されると自動でエンジンを停止する、アイドリングストップシステムを搭載しています。エアコン使用時にはアイドリングストップシステムの開始・エンジン再始動のタイミングを選べるため空調の快適さを優先させることも可能です。
減速時にはタイヤの回転エネルギーで発電した電力をバッテリーに充電するエネチャージを行うため、ガソリン消費量を最小限にできます。メーター上部に搭載したステータスインフォメーションランプのおかげでエコ運転を意識できるのもうれしいポイントですね。
さらに、ラパンはスズキの副変速機構付CVTの恩恵も受けられます。部品同士の摩擦を徹底的に抑制するため、変速時のショックを低減でき、ドライバーや乗っている人が快適に感じられるなめらかな走りが特徴です。
燃費が良い軽自動車4位 ミライース/ダイハツ
[box class=”green_box” title=”G”SA Ⅲ” 2WDの燃費性能”]WLTCモード:25.0km/L
JC08モード:34.2km/L[/box]
グレード | 新車価格 |
G”SA Ⅲ” | 1,232,000円~ |
X”SA Ⅲ” | 1,102,200円~ |
L”SA Ⅲ” | 959,200円~ |
ダイハツならではのエコ技術である「イーステクノロジー」がさらに進化して、ミライースに搭載されています。再循環ガスを最大化する「i-EGRシステムを活用したり、吸気バルブの閉じるタイミングを遅らせたりして圧縮時の負荷を低減し、熱効率を向上させています。
さらに、インジェクタは1気筒あたり2本なので燃料の燃焼が安定するのもポイントです。加えて、CVTサーモコントローラーや低粘伖CVTフルード、「リヤ デファレンシャルギヤ」など燃費を向上させるための工夫がたくさん施されています。
新型ミライースは、できるだけ風の抵抗を減らすためにデザインが改良され、従来のミライースに比べて約3%も空気抵抗値を低減しています。軽量高剛性ボディであるDモノコックは、安定した操縦性や乗り心地の良さ、低燃費性能に大きな影響を与えています。
燃費が良い軽自動車5位 プレオプラス/スバル
[box class=”green_box” title=”Gスマートアシスト 2WDの燃費性能”]WLTCモード:25.0km/L
JC08モード:34.2km/L[/box]
グレード | 新車価格 |
Gスマートアシスト | 1,243,000円~ |
Lスマートアシスト | 1,113,200円~ |
Fスマートアシスト | 981,200円~ |
クールドi-EGRという独自の低燃費技術により、再循環ガスを最大化し、排気ガスを冷却して燃焼室に戻すことで熱効率をアップさせています。
リヤゲート・フロントフェンダー・燃料タンクには樹脂を使用し、ボディは軽量高剛性ボディに設計することにより、できるだけ軽く強いボディに仕上がっています。風の抵抗を低減するデザインや駆動部の摩擦低減などにより、滑らかな走行性能も期待できる車種です。
エネルギーを無駄遣いしないために、LEDランプの採用や停車前アイドリングストップ・スクロール式エアコンコンプレッサー・エコ発電制御なども搭載されています。
燃費が良い軽自動車6位 フレア/マツダ
[box class=”green_box” title=”燃費性能”]WLTCモード:24.2~25.2km/L
JC08モード:29.4~31.0km/L[/box]
グレード | 新車価格 |
HYBRID XG | 1,280,400円~ |
HYBRID XS | 1,421,200円~ |
減速時には発電と充電を行い、発進後や加速時にはモーターアシスト走行を行うマイルドハイブリッド車です。効率よく発電して、モーターでエンジンをアシストするISGや専用リチウムイオンバッテリーが内蔵されています。
フレアは全グレードがエコカー減税対象者なので、ガソリンだけではなく税金面でも維持費の節約を期待できるでしょう。
エコな運転状態になると、ステータスインフォメーションランプがブルーからグリーンに変化します。運転状態を光のカラーで教えてくれるので、環境にやさしい走りを意識できるのもポイントです。
燃費が良い軽自動車7位 ワゴンR/スズキ
[box class=”green_box” title=”HYBRID FZ 2WDの燃費性能”]WLTCモード:25.2km/L
JC08モード:31.0km/L[/box]
グレード | 新車価格(2WD/4WD) |
HYBRID FZ | 1,421,200円/1,544,400円円 |
HYBRID FX | 1,280,400円/1,403,600円 |
FA | 1,163,800円/1,289,200円 |
WLTCモードは25.2km/Lと、軽ワゴンの中でも特に燃費性能の良い軽自動車がスズキのワゴンRです。2030年度基準を達成している燃費優良車で低排出ガス車として認められているので、エコカー減税対象車になり自動車重量税は50%減税されます。
HYBRID FZ・HYBRID FXはマイルドハイブリッド車で、ISGと専用リチウムイオンバッテリーを搭載しています。減速・停車・再始動・加速・走行中のどの場面でも効率よく熱伝導を行う車です。
加えて、ワゴンRではスズキ純正プレミアムエンジンオイルである「エクスター エフ」を使用しています。全合成油をベースにした高品質なエンジンオイルなので、燃費を含めたあらゆる性能を最大限引き出しています。
燃費が良い軽自動車8位 フレアワゴン/マツダ
[box class=”green_box” title=”燃費性能”]WLTCモード:19.8~22.2km/L
JC08モード:24.8~30.0km/L[/box]
グレード | 新車価格 |
HYBRID XG | 1,394,800円~ |
HYBRID XS | 1,533,400円~ |
モーターの力で静かに発進するクリープ走行やモーターアシスト・パワーモードなど走行シーンに合わせて、できるだけガソリンを消費することなく力強い走行性能を発揮します。加速時にパワーモードを使用すれば、エンジンやCVTの制御変更だけでなく、ISGによりモーターのトルクアップを狙えます。
フレアワゴンは全タイプがハイブリッド車なので、エコカー減税対象です。ガソリン代だけではなく、税金の節約もしたい方にはもってこいです。
燃費が良い軽自動車9位 ハスラー/スズキ
[box class=”green_box” title=”HYBRID Xターボ 2WDの燃費性能”]WLTCモード:22.6km/L
JC08モード:26.6km/L[/box]
グレード | 新車価格(2WD/4WD) |
HYBRID Xターボ | 1,612,600円/1,746,800円 |
HYBRID X | 1,518,000円/1,652,200円 |
HYBRID Gターボ | 1,459,700円/1,593,900円 |
ハスラーは全車にマイルドハイブリッドを搭載しています。電気の力でアシストするためガソリンの消費量を抑えて低燃費性能を向上させます。HYBRID Xターボ・HYBRID Gターボ 2WDは自動車重量税が50%減税されるエコカー減税車です。
HYBRID X・HYBRID Gには「R06D」エンジンを搭載しているため、街乗りから高速道路の長距離ドライブまで幅広い速度域でスムーズな走りを実感できます。HYBRID Xターボ・HYBRID Gターボは「R06A」エンジンを搭載しているので、燃費性能とパワフルな走りの両面を求める人におすすめです。
その他にもアイドリングストップ・エコクール・ハーテクトプラットフォームなど、さまざまな低燃費につながる機能が充実しています。4WD車も設定できるので、積雪量が多い地域や滑りやすい路面での運転が不安な方にも狙い目です。
燃費が良い軽自動車10位 スペーシア/スズキ
[box class=”green_box” title=”HYBRID G 2WDの燃費性能”]WLTCモード:22.2km/L
JC08モード:30.0km/L[/box]
グレード | 新車価格 |
HYBRID X | 1,533,400円~ |
HYBRID G | 1,394,800円~ |
いつも通りに運転しているだけで、いつの間にか発電してモーターアシストによる走行ができるマイルドハイブリッドを搭載しています。アイドリングストップ後の再発進時にはモーターの力だけを使うため、ガソリンの節約につながります。
さらに、高速道路の合流地点などで加速するときにはエンジンの出力をモーターがアシストします。さらに、パワーモードスイッチを押せばISGによるモーターのトルクアップもできるため力強い走りを実感できるでしょう。
スペーシアは車高が高い軽ハイトワゴンに分類される車種ながら、自動車重量税が50%減税されるエコカー減税の対象車です。2030年度基準を達成している燃費優良車ならびに低排出ガス車ですので、環境にやさしい車といえます。
燃費の良い軽自動車でロングドライブも快適に
近年の軽自動車はハイブリッドやマイルドハイブリッドのタイプが多く開発され、人気がさらに高まっています。できるだけガソリン代を抑えて税金などの維持費も節約できる軽自動車を選びたいと思っている方はたくさんいることでしょう。
燃費とともに乗り心地の良さやパワーなどもチェックしたうえで、お財布に優しい軽自動車を選んでください。また、実燃費には運転の仕方や走行環境が影響を与えるので、愛車の扱い方にも注意しましょう。