「急に友人の車を運転することになったけど、自動車保険は保証されているの?」
「親の車だし、数時間なら運転しても大丈夫かな?」
と思いながら、運転してしまったことがある方もいるのではないでしょうか。
自動車保険については本人も把握していないこともありますが、事故を起こしてしまえば多額の損害賠償金を払うことになり、大変な目に合うのはあなたです。ではそのような場合は、どうすればよいのかでしょうか。
そんな時は1日自動車保険を使うのがオススメです。
この記事ではそんな1日自動車保険について詳しくご説明していきます。重要なポイントに絞って解説していきますので、ぜひご一読ください。
1日自動車保険について
1日自動車保険は名前の通りで、1日から自動車保険に入ることができる保険になります。保険料も500円から入ることができ、コンビニやスマホで手軽に保険に入ることが可能です。万が一の備えがこんなにも簡単にできるので、自分以外の人の車を運転するときは1日自動車保険に加入しない手はないですね。
また2回目や2人目から保険料が安くなる割引もあるので、ぜひ1日自動車保険を活用しましょう。ではそんな1日自動車保険について次の順番で詳しくご説明していきます。
- 短期間手軽な保険料で補償
- 期間は細かく設定できる
- 必要な状況
短期間手軽な保険料で補償
先程、1日自動車保険は500円から入る事ができるとお伝えしました。これは最低限の補償内容の保険になります。もちろん一般的な自動車保険と同じように対人賠償保険や対物賠償保険は無制限で補償されるので安心です。さらにロードサービスや搭乗者傷害、自損障害などもカバーされていて、補償内容は充実しています。
これに加え、車両保険や車内手荷物等特約、弁護士費用特約などをプラスすると、保険料が1,500円~1,800円になります。この部分は保険会社によって若干変わってきますので、この記事の各社の保険の特徴などを参考にしていただければと思います。
期間は細かく設定できる
1日自動車保険は名前に1日と入っていますが、実は保険の期間を細かく設定することができます。具体的には明日の17時に車を運転する予定があると仮定します。その場合、保険期間を明日の17時からの24時間に設定できるのです。つまり保険期間が明日の17時から明後日の17時までになります。
また1日自動車保険ですが、保険会社によっては1回の申し込みで、最長7日間連続で保険に入ることが可能です。そのため実家に帰省された時など、数日間自動車保険を使いたいという方でも簡単に利用することができますね。
必要な状況
ではどのような場面でこの1日自動車保険が必要になるのでしょうか。例えば、友人の車でドライブをしていて途中で運転を交換する場合や、実家に帰省し親の車を運転する場合などです。つまり1日自動車保険は、自分の車ではない車を運転するときに必要です。
しかし、なかには1日自動車保険が必要ない場合もあります。それは下記の場合です。
・親の車を運転する際に、親の保険で補償される場合
・その車の所有者の配偶者
・レンタカーを借りる場合(レンタカー会社で自動車保険が用意されているため)
1日自動車保険の注意点
ではそんな便利な1日自動車保険ですが、もちろん注意点もあります。具体的には下記に4つがあげられます。簡単に申し込みができる反面、申込み内容や仕組みについてしっかりと理解していないと思わぬ落とし穴にはまってしまうかもしれません。そのため注意点も理解したうえで、1日自動車保険を利用することをオススメします。では詳しくご説明していきます。
- 運転する度に申し込みが必要
- 対象自動車の制限
- 車両保険をつける条件
- 人身傷害保険は付けられない
運転する度に申し込みが必要
そもそも1日自動車保険は、運転をする度に申し込みする必要があります。車を借りるのが1年に数回程度であれば、申し込みも忘れないでしょう。しかし車を借りる機会が多い場合は、その都度申し込みを行わなければならず、申し込みが面倒に感じてしまいます。またうっかり申し込みを忘れてしまうことも。
1度の申し込みで最長7日間まで契約することができるので、連日車を借りることが決まっている場合は、1度の申込みで済むようにしましょう。加えてあまりにも家族の車を借りる頻度が高い場合は、車の自動車保険の方を変更し、あなたが車の保険でカバーされるようにする方法もあります。
また友人の車であれば、1日自動車保険ではなく年間契約のドライバー保険を契約したほうが、保険料が安く済む場合があります。ドライバー保険であれば、1年間の契約になるので、申込みの手間も減り、保険の申込みし忘れも防ぐことが可能です。
対象自動車の制限
1日自動車保険では、保険が使えない車もあるのです。そもそもこの保険の対象の車は、個人名義の自家用乗用車と決まっています。つまり保険の対象は軽自動車と普通乗用車、小型乗用車です。一方、貨物登録の車や法人名義の車、バイクは対象外になるので注意しましょう。
また先程もご紹介した下記のような場合も、1日自動車保険の対象外になっているので注意が必要です。
・親の車を運転する際に、親の保険で補償される場合
・その車の所有者の配偶者
・レンタカーを借りる場合
車両保険をつける条件
実は車両保険をつけるには条件があります。また補償内容にも注意する必要がありますのでここで詳しくご説明していきますね。まず当日保険を開始するような申し込みでは、車両保険をつけることができません。
実は車両保険を付けるには、事前に登録を行ってから8日以降に保険が始まるような申込みでなければならないのです。そのため車両保険を付けるのであれば、車を借りる予定が決まり次第、早めに申し込みを行いましょう。
加えて1日自動車保険の車両保険は、運転中の事故のみが保証対象になります。つまりスーパーの駐車場で当て逃げされた場合やいたずらなどでは車両保険を使えないということです。
またこの車両保険には10万円か15万円の免責金額が設定されています。免責金額とは自分で負担しなければならない金額のことです。例えば、車の価値が20万円程度でしたら、そのうち10万円か15万円は自分で負担しなければなりません。そのため古い車など車の価値が低い場合は、車両保険をつける必要はほぼありません。
さらに車両保険の上限額も決まっており、ほとんどの場合上限が300万円です。先程とは逆で、300万円以上の価値のある高級車の場合は、車両保険では補償しきれないという事態になり得ます。
人身傷害保険は付けられない
1日自動車保険には人身傷害保険はつけることができません。そもそも人身傷害保険とは事故で発生した実際の損害額を保証する制度になります。つまり治療費や通院費だけでなく、事故によって減った所得や精神的なダメージに関してもお金が出る仕組みです。
一方同じような保険として、搭乗者傷害保険がありますが、こちらは契約段階から損害に対して払う金額が決まっている保険制度です。ケガで何日入院の場合は、保険金が数十万円支払われますよ、と損害に対して保証額が予め決められているため、費用を自己負担する可能性があります。
上記でお分かりかと思いますが、手厚い補償は人身傷害保険です。一般的に自動車保険では、人身傷害保険がメジャーとなっていますが、1日自動車保険では、搭乗者傷害保険しか用意されていませんので、注意してください。
三井住友海上の1日自動車保険
ではここからは三井住友海上の1日自動車保険(1DAY保険)について下記の順番に詳しくご説明していきます。
- 1DAY保険の特徴
- 保険料と補償内容
1DAY保険の特徴
スマホから1日自動車保険の申込みを行う場合、基本的には3大キャリアからしか申込むことができません。ちなみにガラケーからも申込むことができません。しかし、三井住友海上の場合は、その他の格安スマホからでも利用する事が可能です。さらにコンビニのセブンイレブンからでも申し込みすることができます。
また1DAY保険には唯一、手荷物補償特約があり車に積んでいる荷物も補償してもらうことが可能です。ゴルフセットやアウトドア用品、高級なカメラなどでも補償してもらえるのです。アウトドアや旅行に出かける場合には、安心して出かける事ができるのでオススメの保険になります。
保険料と補償内容
1DAY保険には3つのプランがあり、ベーシックな下記の補償内容であれば500円です。
・対人賠償保険(無制限)
・対物賠償保険(無制限)
・対物超過修理費用保険(上限50万円)
・自損障害保険
・搭乗者障害保険
・ロードサービス
これに下記の車両保険をつけると、保険料が1500円になります。
・車両復旧費用保険(上限300万円、免責金額15万円)
さらに車内手荷物等特約がついている保険料1,800円のプランでは、次のように車両保険も手厚くなります。
・車両復旧費用保険(上限300万円、免責金額10万円)
・車内手荷物等特約(上限10万円)
また1DAY保険では、次の2つの割引制度も用意されています。
・複数回利用している方の割引
・1つの車を複数人で運転する場合の割引
具体的には、500円のプランであれば、2回目の利用が480円になります。また2人で車を交代で運転する場合は、1人目は500円ですが、2人目は480円で済みます。
東京海上日動の1日自動車保険
ではここからは東京海上日動の1日自動車保険(ちょいのり保険)について下記の順番に詳しくご説明していきます。
- ちょいのり保険の特徴
- 保険料と補償内容
ちょいのり保険の特徴
東京海上日動のちょいのり保険は、唯一ガラケーから申込むことが可能です。また2親等以内の携帯電話からでも加入することができます。つまりあなたが兄弟や姉妹に車を貸す際、あなた自身で申込むことができるのです。また1DAY保険と同じようにコンビニでも申込みができます。しかしこちらはローソンやミニストップでの申し込みになるため、間違えないようにしましょう。
さらにちょいのり保険では、弁護士特約があるため、事故を起こし裁判になった場合でもスムーズに対応してもらえます。最後に運転者(指定被保険者)の追加が一番安いです。そのため大人数で1日自動車保険を使うのであれば、東京海上日動のちょいのり保険が一番安く済むのでオススメです。
保険料と補償内容
ちょいのり保険にも3つのプランがあり、ベーシックな下記の補償内容であれば500円です。
・対人賠償保険(無制限)
・対物賠償保険(無制限)
・対物超過修理費用保険(上限50万円)
・自損障害保険
・搭乗者障害保険
・ロードサービス
これに下記の車両保険をつけると、1DAY保険と同じく、保険料が1500円になります。
・車両復旧費用保険(上限300万円、免責金額15万円)
さらに弁護士費用特約がついている保険料1,800円のプランでは、次のように車両保険も手厚くなります。
・車両復旧費用保険(上限300万円、免責金額10万円)
・弁護士費用特約(1事故・1名あたり300万円)
先程もご紹介しましたが、ちょいのり保険では運転者の追加が格安で行えます。具体的な1度の申し込みで最大3名まで下記の金額で追加することが可能です。
・保険料500円プランであれば、250円
・保険料1,500円プランであれば、750円
・保険料1,800円プランであれば、900円
あいおいニッセイ同和損保の1日自動車保険
ではここからはあいおいニッセイ同和損保の1日自動車保険(ワンダーサポーター)について下記の順番に詳しくご説明していきます。
- ワンダーサポーターの特徴
- 保険料と補償内容
ワンダーサポーターの特徴
ワンダーサポーターの特徴は、三井住友海上の1DAY保険とほぼ一緒です。違う点としては、下記の2つになります。
・スマホからの申込みは3大キャリアとY!mobileから申し込みが可能
・保険料が500円と1,500円の2つのみ
保険料と補償内容
保険料や補償内容、割引制度に関しても、三井住友海上の1DAY保険と同じです。ただワンダーサポーターには、車内手荷物等特約がありません。さらに車両保険も補償上限300万円で免責金15万円のプランしかありません。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回は1日自動車保険についてご説明しました。もし自動車保険に入らず車で事故を起こしてしまった場合、自賠責保険だけでは補償しきれずに多額の賠償金の請求を命じられることもあり得ます。簡単に申し込みができ、保険料も2,000円以下で収まる1日自動車保険を利用し、安心、安全に運転を楽しみましょう。