爽やかなCMが印象的なインプレッサスポーツは、乗る人全てが気持ちよく過ごすことが出来、出かけるのが楽しくなる車です。もちろん休日だけでなく日常の使用においても快適性が高いですが、維持費はどのくらいかかるのでしょうか。
今回は、インプレッサスポーツの維持費について検証します。
[myphp file=article-cta-parts-s]
インプレッサスポーツの特徴
1992年にデビューしたインプレッサは、2011年のモデルチェンジから、セダンとハッチバックでより明確な差別化を図るべく、ハッチバックタイプにインプレッサスポーツという名称に一新し、ボディタイプの特徴を強調しています。
スバル独自の水平対向エンジンで、上質な走り心地が楽しめるだけでなく、機能性にも富んでいて、どんなシーンでも活躍してくれる車です。
外観は一見オーソドックスなハッチバックに見えますが、スマートな雰囲気の中にも頼もしさが十分に醸し出されているデザインです。そしてメタリックな雰囲気が漂うインテリアは、安心と楽しさを融合させたデザインで、飽きのこない仕上がりです。
インプレッサスポーツには、スバルの技術が全て注ぎ込まれたプラットフォームが採用され、走行性能と安全性が高いレベルで融合しています。さらに、事故を未然に防止する先進的な安全支援システムによって、乗る人の大切な時間を支えます。
インプレッサスポーツにかかる維持費は年間どのくらい?
インプレッサスポーツは普段の街乗りで使用している方が多い印象ですが、年間の維持費はどのくらいかかるのでしょうか。各グレードでスペックが違いますが、維持費には影響するのか気になるところです。ここでは、インプレッサスポーツにかかる年間の維持費をご紹介します。
税金
コンパクトカーは比較的税金が安いイメージがありますが、インプレッサスポーツはどうでしょうか。まずは、所有時に発生する自動車税と自動車重量税がどのくらいかかるのか検証します。
自動車税
自動車税とは、車の排気量によって算出され、毎年所有者に支払い義務が発生する税金です。自動車税が未納の状態ですと、インプレッサスポーツの車検は受けられなくなります。毎年4月下旬から5月上旬を目処に、納税の案内が届きます。
インプレッサスポーツは、特別仕様車も含めると、全8グレードで構成されます。
- 1.6 i-L アイサイト:1,599cc
- 1.6 i-L アイサイト 4WD:1,599cc
- 1.6 i-L アイサイト Sスタイル(特別仕様車):1,599cc
- 1.6 i-L アイサイト Sスタイル 4WD(特別仕様車):1,599cc
- 2.0 i-L アイサイト:1,995cc
- 2.0 i-L アイサイト 4WD:1,995cc
- 2.0 i-S アイサイト:1,995cc
- 2.0 i-S アイサイト 4WD:1,995cc
ご覧のようにインプレッサスポーツは、1,599ccと1,995ccのグレード構成です。自動車税では500ccごとに税額が上がるので、この算出基準に当てはめると、インプレッサスポーツは全グレード1,500cc以上2,000cc未満のカテゴリーにあたります。
したがって、インプレッサスポーツでは、1年あたり39,500円の自動車税が発生します。
重量税
インプレッサスポーツの自動車重量税は、毎回の車検時に支払います。こちらは車検時に請求が発生しますが、税額は車の重量によって算出されます。
- 1.6 i-L アイサイト:1,300kg
- 1.6 i-L アイサイト 4WD:1,360kg
- 1.6 i-L アイサイト Sスタイル(特別仕様車):1,300kg
- 1.6 i-L アイサイト Sスタイル 4WD(特別仕様車):1,360kg
- 2.0 i-L アイサイト:1,320kg
- 2.0 i-L アイサイト 4WD:1,370kg
- 2.0 i-S アイサイト:1,350kg
- 2.0 i-S アイサイト 4WD:1,400kg
自動車重量税では、普通自動車は500kgごとに税額が上がる仕組みです。インプレッサスポーツは、全グレード1,000kg以上1,500kg未満の税率にあたるので、車検時には24,600円の支払い義務が発生し、1年あたり自動車重量税には12,300円かかる計算です。
保険
安全性の高いインプレッサスポーツですが、事故はいつ起きるかわかりません。もしもの時を補償してくれるのが保険です。車には、自賠責保険と任意保険という特性の異なる保険があります。どのような違いがあるのか、それぞれご説明します。
自賠責保険
自賠責保険とは、インプレッサスポーツを公道で使用する際に、必ず加入が義務付けている保険です。自賠責保険は法律で定められた補償内容と保険料に基づくため、どの保険会社で加入しても費用や補償内容は同一です。
自賠責保険は新規購入時と毎車検ごとが支払うタイミングで、次回車検分までの期間を契約するので、24ヶ月(2年)分で25,830円かかります。したがって、1年あたり12,915円の自賠責保険を支払っていることになります。
任意保険
任意保険には強制力はありませんが、補償内容や付帯サービスに上限がなく、契約者が自由に契約内容を選択することができます。任意保険の保険料は、補償内容や保険会社、車の安全性や運転者によって異なります。
一般的な相場を参考に、20代後半の女性がインプレッサスポーツを購入した場合、どのくらいかかるのか下記にまとめました。
- 年齢 :26歳以上
- 等級 :11等級
- 年間走行距離 :3,000km
- 免許の種類 :ブルー
- 運転者限定 :本人限定
- 運転者年齢制限:26歳以上
- 対人賠償 :無制限
- 対物賠償 :無制限
- 車両保険 :なし
- 年間の保険料 :42,800円(毎月3,700円)
インプレッサスポーツの安全性は高いため、保険会社の評価もコンパクトカーの中では上位に位置します。もし車両保険を付ける場合は、年間保険料は倍増しますので、使用環境とよく照らし合わせて検討すると良いでしょう。
その他費用
インプレッサスポーツは税金と保険料だけでは維持できません。定期的に使用することを考えると、ガソリン代や車検代、さらには駐車場代なども予測する必要があります。
ガソリン代
インプレッサスポーツには、エアロダイナミクスやアイドリングストップなど、燃費を良くする工夫が随所に見られます。年間に10,000kmほど走るユーザーは、どのくらいのガソリン代が発生するのでしょうか。
インプレッサスポーツの燃料となるレギュラーガソリンは、現在の平均価格が140円です。この点を踏まえて、各グレードの燃費と走行距離を計算したガソリン代が下記になります。
- 1.6 i-L アイサイト(カタログ燃費18.2km/L):年間約77,000円
- 1.6 i-L アイサイト 4WD(カタログ燃費17.0km/L):年間約82,000円
- 1.6 i-L アイサイト Sスタイル(カタログ燃費18.2km/L):年間約77,000円
- 1.6 i-L アイサイト Sスタイル 4WD(カタログ燃費17.0km/L):年間約82,000円
- 2.0 i-L アイサイト(カタログ燃費17.0km/L):年間約82,000円
- 2.0 i-L アイサイト 4WD(カタログ燃費16.8km/L):年間約83,000円
- 2.0 i-S アイサイト(カタログ燃費16.0km/L):年間約87,000円
- 2.0 i-S アイサイト 4WD(カタログ燃費15.8km/L):年間約88,000円
※(走行距離➗各グレードの燃費)×140で算出
駐車場代
都道府県によって平均価格の差が大きい月極駐車場ですが、各県庁所在地でどのくらいの差があるのか検証しました。
大阪市・宇都宮県・大分市の駐車場平均月額
- 大阪市の月極駐車場平均価格:24,509円(年間294,108円)
- 宇都宮市の月極駐車場平均価格:7,481円(年間89,772円)
- 大分市の月極駐車場平均価格:5,077円(年間60,924円)
日本三大都市の一つに数えられる大阪市は、東京23区に次ぐ相場の高さとなっています。そして宇都宮市を擁する栃木県はマイカー保有率が非常に高く、需要の多さも相場を引き上げているようです。そして大分市でもマイカー保有率は高いですが、福岡県を除く九州地方の県庁所在地は、駐車場の相場が非常に安いため、お得に駐車場を借りることが出来る環境です。
車検代
インプレッサスポーツには、新車購入3年後とその後は2年ごとに車検代が発生します。インプレッサスポーツの定期車検には、下記の費用が発生します。
- 自動車重量税:24,600円
- 自賠責保険料:25,830円
- 印紙代 :1,200円
- 車検整備費:16,000円
- 車検代行費 :8,000円
- 消費税 :1,920円※整備費と代行費分
- 車検費用合計:77,550円
さらに部品交換代が加わりますが、インプレッサスポーツの部品交換費用は30,000円前後が相場となります。したがって、インプレッサスポーツの車検代は110,000円が目安となります。
インプレッサスポーツの購入時にかかる費用は?
続いて、インプレッサスポーツ全グレードの購入時に発生する費用をご紹介します。
車体価格
- 1.6 i-L アイサイト:1,944,000円
- 1.6 i-L アイサイト 4WD:2,160,000円
- 1.6 i-L アイサイト Sスタイル:2,106,000円
- 1.6 i-L アイサイト Sスタイル 4WD:2,320,000円
- 2.0 i-L アイサイト:2,182,000円
- 2.0 i-L アイサイト 4WD:2,398,000円
- 2.0 i-S アイサイト:2,398,000円
- 2.0 i-S アイサイト 4WD:2,614,000円
オプション
インプレッサスポーツでは、下記のオプションが多く選択されています。
- クリアビューパック:27,000円
- LEDフォグランプ:32,400円〜36,720円
- リアビューカメラ:23,760円
- インテリアパッケージ:24,840円
他にもインプレッサスポーツでは、オプションのパッケージプランが提案されていますが、それらを選択するとオプション代が車両価格の5%〜10%ほどかかる計算になるようです。
自動車重量税
購入時の自動車重量税は、車検時の金額とは異なります。初回の車検まで3年間開くことから3年分の自動車重量税を支払います、インプレッサスポーツを新規で購入する場合、36,900円の自動車重量税が発生します。
自動車取得税
自動車取得税は、車両価格×0.9を取得価格と定義し、金額の3%が自動車取得税として課税されます。
- 1.6 i-L アイサイト:52,488円
- 1.6 i-L アイサイト 4WD:58,320円
- 1.6 i-L アイサイト Sスタイル:56,862円
- 1.6 i-L アイサイト Sスタイル 4WD:62,640円
- 2.0 i-L アイサイト:58,914円
- 2.0 i-L アイサイト 4WD:64,746円
- 2.0 i-S アイサイト:64,746円
- 2.0 i-S アイサイト 4WD:70,518円
自賠責保険
自賠責保険も自動車重量税同様に、3年以上の有効期間が必要です。自家用乗用自動車としてインプレッサスポーツを使用する場合は36,780円となります。
リサイクル料金
インプレッサスポーツのリサイクル料金は、残念ながら公式ホームページで確認できませんでした。ハッチバックタイプの車では20,000円程度が相場となりますが、各グレードのリサイクル料金は、スバルディーラーでご確認ください。
登録に必要な諸経費
インプレッサスポーツの購入時には、陸運局での登録などが必要になりますが、ディーラーに手続きを代行してもらう場合、下記の諸経費が発生します。
- ナンバープレート
- 新規検査登録手続代行費
- 新規検査登録費
- 車庫証明費
- 車庫証明手続代行費
自分で手続きを行う場合は費用がかかりませんが、ディーラーに依頼する場合は、諸経費も見積もりの段階で確認しておきましょう。
壊れやすいところや注意するべき点
インプレッサスポーツでは電気装置の不具合やエンジンの不具合が報告されています。
電気装置の不具合は、ブレーキランプスイッチの不良にて、エンジンがかからないという事例です。またブレーキランプがつかないという症状も見られるようです。そしてエンジンの不具合では、ノッキングが起こりオイルランプが点灯するという症状が報告されています。
新車で購入した場合は、保証期間であれば無償での修理となりますが、中古車を購入したり保証期間を過ぎている場合は、有償での修理となりますので、修理費が発生します。特に中古車を購入する際は、エンジンやブレーキランプスイッチのチェックを入念に行う必要がありそうです。
まとめ
今回は、インプレッサスポーツの維持費をご紹介しました。スバル車独自のスタイリングや性能を堪能できるインプレッサスポーツは、車両価格や維持費が比較的お手頃です。
視界の良さ・積載量・乗り心地と、非常によく工夫された機能性は、一度乗るとくせになりそうな心地よさで、維持費の安さも手伝い長く付き合える車だと言えます。
[myphp file=article-cta-parts]