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雪道も街中も走れる4WDのコンパクトカーが人気!オススメ車種は?

4WDのコンパクトカーは燃費の良さと実用性を兼ね備えた車として女性からも人気を集めています。そんな4WDのコンパクトカーの特徴や燃費、おすすめの車種について元ディーラー営業マンの筆者の観点から解決します。

具体的には
・4WDのコンパクトカーの特徴について
・4WDのコンパクトカーの燃費やオススメの車種
・できるだけ高く売るコツ
の順番に重要なポイントをご紹介していきます。
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目次

4WDのコンパクトカーの特徴

4WDのコンパクトカーは、コンパクトカーの良さを残しつつ悪路に強いという特徴があります。
では、そもそもコンパクトカーの特徴とは何が挙げられるのでしょうか。それは次のような点があります。

  • 普通自動車よりも小さいため、小回りが利き運転しやすい
  • 軽自動車よりも高速走行が楽
  • 燃費が良く小型なので、維持費が安い(4WDは若干燃費が落ちる)
  • 車両価格が比較的安い
  • 5人乗れる

悪路に強く走りやすい

4WDの特徴はなんと言っても、悪路に強く走りやすいということです。4WDはエンジンのパワーを4輪全てに伝える仕組みのため、前輪後輪のどちらかがスリップしても進むことができます。つまり、ぬかるみや雪道に強いのです。これが前輪もしくは後輪駆動の車であると、駆動輪がスリップしてしまい、進むことができなくなってしまいます。

また4WDの車は4輪すべてでエンジンのパワーを路面に伝えるため、加速力に優れるというメリットもあります。坂道発進や凍結した路面でもスムーズに発進することができます。

狭い道も走りやすく女性にも人気

一昔前までの4WDの車となると大きい車が一般的でした。しかし近年コンパクトカーにも4WDが登場したことから、女性からも人気を集めています。大型の4WD車の場合、日本の狭い道路では運転が難しいことがデメリットとなります。

一方コンパクトカーの4WDであれば、狭い道での運転も苦労することがなく、それに加えて維持費も比較的安く済むという理由から女性にも人気です。特に出産を機に、乗り換えの候補となることが多くなってきています。

4WDのコンパクトカーはアウトドア派にもオススメ


4WDのコンパクトカーはアウトドア派の人からも人気を集めています。それには次の3つの理由があります。

  • 街中でも快適な走行性能
  • 雪道でも力強い走り
  • 運転初心者も安心

街中でも快適な走行性能

4WDのコンパクトカーは、街中でも快適な走りを楽しめます。もともとコンパクトカーがベースのため、乗り心地もマイルドに設定されています。4WD特有の加速の良さもあるため、荷物をたくさん積んでいても力不足を感じづらいのです。

雪道でも力強い走り

コンパクトカーであっても4WDで4輪すべてが路面をとらえてくれる為、エンジンのパワーを均等に地面に伝えることができます。そのため同じパワーでも2WDより4WDの方が力強い走りになります。また、4輪すべてが空回りしない限りは前に進むことができるため、雪道でも力強く走ることができます。

運転初心者も安心

4輪すべてが路面をとらえるため、風に煽られるときやカーブが多い山間部などでも安定感があります。加えて高速走行時の安定感もあるので、安心して運転することが可能です。

4WDのコンパクトカーは燃費が悪い?

4WDはどうしても燃費が悪くなります。それには次の3つの理由があります。

  • 車体重量が重い
  • 4WDは走行抵抗が増える
  • 舗装された道路だけを走るなら4WDは不要

車体重量が重い

4WDの車は4輪にパワーを伝える仕組みのため、2WDの車よりも部品点数が多いという特徴があり、4WDの車の方が車体重量が重くなります。重い車体を動かす為にはよりパワーを使うので、必然的に燃費が落ちることになります。

4WDは走行抵抗が増える

駆動していないタイヤの走行抵抗より、駆動しているタイヤの走行抵抗の方が大きいという特徴があります。前に走ろうとする力が路面との摩擦生み走行抵抗となるのです。よって2WDよりも4WDの車のほうが走行抵抗が増え、燃費が落ちます。

舗装された道路だけを走るなら4WDは不要

4WDはもともと雪道やぬかるんだ道を走るために作られた仕組みです。舗装された道路だけならタイヤが空回りすることがほぼないため、本来4WDである必要はありません。

加えて先程ご紹介した走行抵抗が増えることも考えると、舗装された道路を走るのは2WDの方が優れているといえます。

人気の高い4WDのコンパクトカー

ここからは人気の高い4WDのコンパクトカー10車種をご紹介していきます。雪国にお住まいの方や風が強い地域にお住まいの方は、ぜひご検討してみてはいかがでしょうか。

トヨタ・ヤリス

2020年に、ヴィッツのフルモデルチェンジとして登場しました。車名も世界戦略車ということで、日本での車名もヴィッツから「ヤリス」に変更。数多くの最新テクノロジーを搭載しています。

コンパクトカーでは初採用のTNGA (Toyota New Global Architecture)というプラットフォームに、TNGAの思想に基づいた新開発の1.5Lダイナミックフォースエンジンを組み合わせました。

先進の安全性能では、トヨタ最新やトヨタ初の装備を採用。Bパッケージをのぞく全車に「Toyota Safety Sense」を標準装備。ドライバーの駐車を安全にアシストしてくれる
「アドバンスト パーク」をトヨタ車で初めて採用しています。

ヤリスの4WDシステムは「E-Four」と呼ばれるもので、このシステムもコンパクトカーでは初採用です・発進時や雪道などの滑りやすい路面で、スムーズに4WD状態へ切り替えることで、発進性と走行安定性を確実にアシストしてくれます。

全長:3,940mm
全幅:1,695mm
全高:1,515mm
価格:1,831,000円~2,493,000円
WLTCモード燃費(km/L):19.2~30.2

トヨタ・タンク/ルーミー/ダイハツ・トール

トヨタのタンク/ルーミーはダイハツが販売しているトールのOEM車両になります。OEM車両とは他のメーカーの車に自社ブランドをつけて販売する車両のことで、OEM車両同士はほとんど構造が一緒です。

特徴的なのはリアドアがスライドドアになっており、使い勝手が良いということがあげられます。2WDモデルであればターボモデルも選択できますが、4WDではターボモデルは用意されていません。排気量が1,000ccのため多少パワー不足を感じてしまう可能性がありますが、近場の街乗りで使う分には丁度良い設定です。

全長:3,725/3,700mm
全幅:1,670mm
全高:1,735mm
価格:1,666,500円~2,046,000円(トヨタ・タンク/ルーミーの場合)
JC08モード燃費(km/L):22.0

トヨタ・パッソ/ダイハツ・ブーン

トヨタのパッソは先程のタンク同様、ダイハツのブーンのOEM車両になります。4WDの仕組みはVフレックスフルタイム4WD方式を採用し、基本的な走行は2WDですが、前輪が空回りをすると4WDに切り替わる仕組みになっています。

この4WDは前輪が空回りするのを検知してから後輪も動き出すため、4WDに切り替わるのに若干時間がかかります。もちろん雪道や悪路の走行に力を発揮するので、安定した運転をすることが可能です。

一方でブレーキングにおいては、ほぼ2WDとなり前輪のブレーキに頼りがちになってしまいます。つまり2WDモデルより車重がある4WDモデルの方が慎重なブレーキングをしなければなりません。

全長:3,650/3,680mm
全幅:1,665mm
全高:1,525mm
価格:1,375,000円~1,903,000円(トヨタ・パッソの場合)
JC08モード燃費(km/L):24.4

 

日産 ノートe-POWER

日産の人気コンパクトカーのノートには、e-POWER 4WDという4WDのモデルがあります。このモデルは、1.2Lのガソリンエンジンで発電しモーターで駆動します。モーターは前輪と後輪にそれぞれあり、後輪は必要な時だけ駆動させるタイプ(パートタイム4WD)のものです。つまり、2WDと4WDを手動で切り替えることができます。

また4WDの状態に設定していても、前輪が空転しない限りは2WDの状態を維持し低燃費に抑えることができます。もちろん前輪の空回りを車が感知すると、瞬時に4WDに切り替わるので、安心して運転することができます。

雪道ではブレーキも慎重に踏まなければなりません。しかしこのe-POWAR 4WDではアクセルペダルを緩めるだけで、他の車よりも強い減速力を発生します。そのため、雪道だけでなく街中のドライブでもストレスを感じずに止まることが可能です。

  • 全全長:4,100mm
    全幅:1,695mm
    全高:1,525mm
    価格:2,279,200円~2,689,500円
    JC08モード燃費(km/L):28.8
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ホンダ・フィット

コンパクトカーの中でも室内空間が広く、シートを自由にアレンジできることから人気のホンダのフィット。予防安全装置<ホンダセンシング>が搭載された安全性に優れた1台です。

ホンダのフィットは、ガソリン車とハイブリッド車の両モデルで2WDか4WDを選ぶことができます。フィットの4WDの仕組みは基本的には2WDでの走行です。凍結した路面や濡れている路面など、滑りやすい道路状況に応じて自動的に4WDに切り替わる仕組みになっています。そのため4WDモデルでも低燃費と安全性を実現しています。

  • 全長:3,995mm
    全幅:1,695/1,725mm
    全高:1,540/1,565mm
    価格:1,755,600円~2,536,600円
    JC08モード燃費(km/L):19.8~30.8
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ホンダ・フリード

コンパクトミニバンとして大人気のホンダ・フリード。全長は4,265mmとコンパクトなのに3列シートの7人乗車ができるグレードまで用意されています。大人7人乗れる車が欲しいけど普通のミニバンでは大きくて・・・という人にはピッタリ。予防安全装置<ホンダセンシング>も搭載で安心の一台です。

4WDシステムは、リアルタイムAWD「インテリジェント・コントロール・システム」をタイプ別に設定。各種センサーで路面や走行状態を検知し、状況に応じて瞬時に4WD走行に切り替える電子制御式を採用。登坂やカーブ、雪道など安心して走行できます。

全長:4,265mm
全幅:1,695mm
全高:1,735mm
価格:2,396,900円~3,040,400円
JC08モード燃費(km/L):16.4~26.0

マツダ・MAZDA2

マツダの大人気コンパクトカー「MAZDA2」。1996年から販売されている「デミオ」という車名から、4代目の2019年9月12日から車名を海外と統一にしました。エクステリアはマツダお得意の「魂動(こどう)デザイン」を採用し上品なボディデザインに、インテリアもモダンなデザインでワンランク上の上質感です。

エンジンは1.5Lのガソリンエンジンとクリーンディーゼルエンジンの2タイプ。どちらにも「i-ACTIV AWD」と呼ばれる4WDシステムが設定されています。タイヤの動きや路面状況などをリアルタイムにモニターし、スリップ予兆を検知すると即座にトルクを配分する先進のAWDシステム。

雨や雪などの滑りやすい路面ではもちろん、ドライ路面においても4輪の接地状態に応じて最適なトルク配分とすることで常にタイヤのグリップ力に余裕を持たせ、スムーズで安定した走りを実現してくれます。

全長:4,065mm
全幅:1,695mm
全高:1,525/1,550mm
価格:1,668,150円~2,700,500円
WLTCモード燃費(km/L):17.2~19.4

ダイハツ・ロッキー/トヨタ・ライズ

日本国内では初代から約22年7ケ月ぶりの2019年11月に復活した「ダイハツ・ロッキー」。2代目はコンパクトな5ドアのクロスオーバーSUVとして登場しました。親会社のトヨタには「ライズ」という車名でOEM供給されています。

エンジンはダイハツ製の1KR-VET型で、1.0L直列3気筒ターボエンジンでダウンサイジング化。変速比をワイドレシオ化した「D-CVT」と呼ばれるトランスミッションとの組合せで低燃費を実現。

4WDシステムは、路面に合わせて駆動力を制御し4WD性能をフルに引き出す「ダイナミックトルクコントロール4WD」を採用。通常は前輪駆動で燃費重視の走りを行い、発進時や滑りやすい路面を走行する時には、車両状態に合わせて最適なトルクを後輪に配分します。

滑りやすい路面でのコーナリングでは、トルクを後輪に配分するとともに、旋回内輪へのブレーキ制御との協調制御により、安定したコーナリングを実現してくれます。

全長:3,995mm
全幅:1,695mm
全高:1,620mm
価格:1,944,800円~2,367,200円(ダイハツ・ロッキーの場合)
WLTCモード燃費(km/L):17.4

スズキ・ソリオ

ファミリーに人気のコンパクトトールワゴン「スズキ・ソリオ」。同じコンパクトトールワゴンのライバル車に比べて全長と全幅はコンパクトながら、室内空間はとても広々としています。

パワーユニットには、「ハイブリッド」と「マイルドハイブリッド」の2タイプのハイブリッドシステムがあり、燃費性能もライバルを上回っています。

ソリオの4WDシステムは同社のスイフトと同じビスカスカップリングを用いたパッシブオンデマンド式です。普段は前輪のみで走行し、前輪が滑り出すと後輪に適切なトルクを伝達し4WD走行になります。

全長:3,710mm
全幅:1,625mm
全高:1,745mm
価格:1,614,800円~2,172,500円
JC08モード燃費(km/L):23.8

4WDのリセールバリューは地域によって変化する


4WD車の需要は地域によって変わるため、それにともなってリセールバリューも地域によって変わります。ではどのような理由で需要が変わるのでしょうか。

主な変動要因は雪が降ったり、山道が多かったりするかどうかです。先程もご紹介したように、4WDは舗装された普通の道路ではあまり機能的なメリットがありません。

一方4WDが力を発揮するのは悪路走行や急勾配などです。そのためこのような道路が多い地域では4WDの需要が多く、リセールバリューが高くなります。そのことについて具体的に以下の順番でご紹介していきます。

  1. 豪雪地域では比較的高額買取傾向にある
  2. 東北などでは強いアピールポイントとして使える

豪雪地帯では比較的高額買取傾向

雪が多く降る地域では、コンパクトカーの4WDは比較的高く買取してもらえます。もちろんコンパクトカーより大きな4WDやSUVなども人気ですが、路肩に除雪された雪がたまり道幅が狭くなるときは、大きな4WDやSUVだと運転がしにくくなってしまうというデメリットがあるのです。

一方コンパクトカーの4WDであれば車のサイズが小さいので、道幅が狭くなったとしても運転のしやすさはあまり変わりません。そのため豪雪地域ではコンパクトな4WDの需要が高くリセールバリューが高めになるのです。

東北などでは強いアピールポイントとして使える

東北などの雪が降り、さらに山道も多い地域では4WDは売る時のアピールポイントになります。特に太平洋側はあまり雪が降らないため除雪が行われない場合が多いのですが、気温が低く路面は凍結するため、4WD車の方が安心して運転することができます。

また山道の多い地域では、舗装がされていない道路や道幅が狭い道路が多いです。坂道だけであれば、大きい4WDやSUVのほうが安心感があるように思うのですが、山道だと大きさが仇となり走りにくくなってしまうのです。そのため細い山道が多い地域では、コンパクトカーの4WDの方が使い勝手が良く人気が高い傾向にあります。

上記の理由からコンパクトカーの4WDが東北では強いアピールポイントとして使えるのです。

まとめ

以上が4WDのコンパクトカーについてでした。
サイズが小さく運転がしやすいという特徴のあるコンパクトカー。そこへ4WDという走破性の高さが加わり、さらに安心して運転ができる4WDのコンパクトカーには人気が集まってきています。近年グランピングなどのアウトドアが流行し、維持費の安さから今後さらに4WDのコンパクトカー人気が高まっていくでしょう。ぜひ一度試乗みてはいかがでしょうか。

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