日本人にとって成功の象徴として、昔はベンツ車に乗ることが挙げられていました。現在は価値観が多様化していますが、それでもベンツが高級車で憧れの存在であることには変わりません。現在のベンツ車はどのような特徴を持っているのでしょうか。今回は、ベンツの高級車についてご紹介します。
[myphp file=article-cta-parts-s]ベンツの高級車はこんな特徴
まずは、世界中で高級車ブランドとして認識されている、ベンツ車の特徴についてご紹介します。
安全性の高さ
過去の歴史を振り返っても、ベンツ車の開発コンセプトは安全性が最優先されてきた背景があります。現在ではスタンダートとなっている衝撃吸収構造ボディや、ABS制御機能を先駆けて開発したのはベンツです。
高級車はさることながら、コンパクトカーやリーズナブルをコンセプトにした車種でも、クラス最上級の安全性が保証され、ベンツがいかに安全性を重視してきたかが伺えます。
ベンツならではの安全神話は今なお続き、現在最も注目されているのが先進的な安全機能です。近年ベンツでは、インテリジェントドライブとキーワードが開発コンセプトに挙げられますが、最先端の技術を結集した安全機能も、その一翼を担っています。
雨・雪・霧などの影響を受けにくいミリ波レーダーや、高感度のカメラによって、事故のリスクを大きく軽減し、安全な車社会の構築に大きく寄与しています。
王道とも言える高級感
ベンツ車の性能や質感の高さはもちろんのことですが、ベンツには古くから高級車を作り続けてきた確固たるプライドと伝統があります。その伝統は車種ごとに受け継がれ、重厚な高級感として表現されています。
派手なデザインに頼らず、使用されている素材や開発者の心遣いにより、正統派の高級感が生み出されています。ボディタイプ別に車の特性は異なりますが、その車の特性を最大限に活かした設計や、同乗者に究極のおもてなしを感じさせる装備品の数々は、まさに王道と言えます。
所有するだけで得られるプレミアム感
ベンツ車に光り輝くスリー・ポインテッド・スターのエンブレムは、自動車フリークの憧れの象徴であり、所有者には大きな満足感を与えてくれます。
高級車の代名詞であるベンツは、車に詳しくない人でも一番に名前が浮かぶメーカーだと言えるでしょう。所有者にも富裕層や政治家・著名人が多いことから、所有者の格をさらに上げてくれるようなプレミアム感があります。
静粛性と走りの安定感
先に挙げた特徴からは、派手さは控えめにどっしりとした高級感があるように感じます。ベンツ車の走行性能もまさにそのイメージ通りと言えるでしょう。
滑らかな加速に余裕のある走行性能は、街乗りでも高速域でも安定感をもたらします。エンジンやプラットフォームは、車内で快適に過ごせることを優先して設計されているので、ベンツ車の車内は非常に静粛性に優れています。
さらに走行時のフラつきやガタつきも少ないので、優雅に車内空間で過ごすことが出来るのです。
ベンツのボディタイプ別高級車
続いては、ベンツの数ある高級車の中から、ボディタイプ別に厳選した高級車をご紹介します。
ステーションワゴン
ステーションワゴンでは、EクラスをベースにしたEクラスワゴンが唯一1,000万円を超える価格設定です。
Eクラスワゴン
- 新車価格712〜1,138万円
ベンツ車の基本的な仕様を過不足なく味わえる、Eクラスのステーションワゴンと言えるEクラスワゴンは、エッジの効いた個性はありませんが、万能的に使い勝手の良い一台となっています。
荷室スペースが特に広く作られているので、普段の買い物での使い勝手はもちろんのこと、長尺の荷物もシートアレンジで楽に積めるメリットがあります。
さらにEクラスワゴンには、インテリジェントドライブと呼ばれる、日常のドライブをサポートしてくれるAI機能が搭載されているので、夫婦で共同使用しやすい一台でもあります。
SUV
ベンツのSUVでは、代表格のGクラスを始めとする走破性の高い車が多数ラインナップされています。全ての車種に高級感は備わっていますが、その中でも高級車として厳選されるのが、下記の4台です。
Gクラス
- 新車価格1,170〜1,684.8万円
SUVというジャンルを定義付けたと言っても過言ではないGクラスは、1979年の誕生以来その耐久性を世界中に知らしめてきました。長年に渡るパフォーマンスの高さと、時代ごとに取り入れられた最新技術により、常に進化を続けています。
独特の角ばったスタイリングはどのモデルにも共通していますが、細部にはその時代のトレンドが反映されているので、日本での人気も非常に高いです。中古車市場においても、プレミアがつきやすい車だと言われています。
もともと悪路の走破性には定評がありましたが、最新モデルでは強度や安全性がより高められています。さらにオンロードでの乗り心地も追求され、現代のニーズを取り入れる柔軟性も見せています。
GLS
- 新車価格1,070〜1,561万円
Gクラスは最上級SUVと位置付けられますが、GLSは最上級のクロスオーバーSUVと言える車種です。ベンツのSUV車の中で唯一3列シートを備え、大人7人がゆったりと乗ることができます。
肉厚ですが野暮ったい雰囲気を感じさせないエクステリアに、質感の高いウッドパネルや上質なナッパレザーがあしらわれたインテリアは、非常に豪華な雰囲気を醸し出しています。
専用設計となるトランスミッションやエンジンによって、最高級車にふさわしい走行性能を持つGLSでは、どんなシーンでもゆとりある走りを体感することができます。
GLEクーペ
- 新車価格890〜1,035万円
SUVと言うより、車高の高いクーペと言ったほうがしっくりくるようなスタイリングですが、オフロードでの走破性は非常に高いものがあります。
美しさと実用性の両立は、バランス感覚が非常に難しいものですが、GLEクーペは見事にそれを体現し、ユーザーに新たな感動を与えています。
単純に個性を打ち出しただけではなく、GLEクーペの細部を見ると、至る所にベンツの伝統と言える正統派なデザインが反映されていることに気づきます。革新と伝統が融合しているポイントを見つけるのも、GLEクーペを所有する楽しみなのかもしれません。
Mクラス
- 新車価格750〜907.7万円
1997年のデビュー以降、街乗りとオフロードで高い実用性を持つ車として、高い評価を受けてきました。
特徴的なCピラーのデザインをはじめ、アグレッシブかつスタイリッシュなデザインは、どんな景色にも溶け込む雰囲気です。室内も温かみのある雰囲気で、厳選された素材とデザインはベンツ車独自の上質な空気感を演出しています。
Mクラスには、3.5LV6直噴ガソリンエンジンと3.0LV6直噴ディーゼルターボが採用され、推進力の走りと加速力を実現しています。さらに効率性も追求され、旧モデルより大幅に燃費性能を改善させています。
セダン・クーペ・カブリオレ
高級車の王道とも言えるセダンのプレミアム感は、過去の歴史を見るとベンツ車が引っ張ってきたと言っても過言ではありません。さらにクーペやカブリオレなど、個性的なボディタイプの中でも、しっかりと高級感を打ち出している印象です。
Sクラス
- 新車価格998〜2,533.4万円
ベンツ車はアルファベットでクラス分けが行われますが、Sクラスはベンツのフラッグシップセダンにして、最上級の高級感を持った車です。インテリジェントドライブ・究極の快適性・徹底した効率向上をコンセプトに、最上級のおもてなしを提供してくれます。
ベンツのSクラスには、車に求められるすべての要素が備わっていないといけないと言う、強いこだわりが見られます。不動の地位を確立した今もなお、新時代の高級車像を追求しています。
走行性能・快適性・高級感・安全性・環境性と、どれを取っても名前の通りSランクと言える性能の高さで、まさに高級車の王道と呼べるモデルでしょう。
Sクラスカブリオレ
- 新車価格2,145〜2,219万円
カブリオレ仕様の車種は、特にヨーロッパのメーカーが総合的に見ても、開発に長けた印象です。ベンツでもこれまでに数々の名車が販売されましたが、Sクラスカブリオレは並み居る高級車を抑えて、王者に君臨するカブリオレ車だと言えます。
Sクラスが持つ高いクオリティはそのままに、よりスポーティで気品があるスタイリングに、人馬一体となれるアクセルレスポンス、さらに充実した安全システムと、最高品質であることには疑いの余地はありません。
強い個性を持ちつつも、単純にトレンドを反映しただけでは表現できないような佇まいは、まさに王者の風格で、アクティブで遊び心のある紳士や淑女にふさわしい一台です。
Sクラスクーペ
- 新車価格1,477〜1,947.8万円
もともとはCLクラスとして独自路線を歩んでいましたが、2014年のモデルチェンジを機に、18年ぶりにSクラスクーペとしてリニューアルされました。
Sクラスクーペは、モダンラグジュアリー&インテリジェンスというコンセプトを打ち出しています。、クーペというボディタイプの魅力を最大限に引き出したデザインや、インテリアの機能性・快適性・そして効率性を高いレベルで備えています。
スワロフスキーが組み込まれたLEDヘッドライトなど、内装品にあしらわれた贅沢な素材の数々は、驚きを与えてくれます。さらに走行性能や安全性能でも最高品質を見せ、コンセプトに実直に沿った設計が行われていることが伺えます。
Eクラスカブリオレ
- 新車価格735〜1,164万円
見るからに遊び心の感じられるスタイリングは実用性にも優れています。前後の座席に境がない広い車窓が特徴的で、セダンやクーペでは得られない開放感を実現しています。
ルーフをオープンにしている時には、体全体で爽快な走りとフィーリングを堪能でき、ルーフを閉めているときは細かなこだわりが感じられる美しいスタイリングを楽しむことができます。
2ドアタイプとなっていますが、後部座席の足元は広く確保され、長時間のドライブにおいても窮屈さは感じられません。上質なシートは適度な柔らかさがあり、疲れにくい座り心地を味わえます。
CLSクラス
- 新車価格799〜1,118.3万円
美しく艶やかなクーペスタイルが特徴的なCLSクラスは、高級サルーンとしての快適性や機能性が絶妙なバランスで融合されています。
フロントエンドや幅が広いヘッドライトは、スタイリッシュで前衛的な雰囲気を持ち、ラインやエッジはシンプルに仕上げられ、新時代のデザインコンセプトが反映された仕上がりです。
全体的にスポーティな雰囲気を持ちますが、見た目に負けないパワフルな走行性能をもち、どんなシーンでもスカッとするように気持ちいいパフォーマンスを披露してくれます。
さらに先進的な運転支援システムにより、ドライバーの疲れを軽減してくれるのも、嬉しいポイントです。
Eクラスクーペ
- 新車価格682〜1,108万円
Eクラスクーペは伸びやかで美しいスタイリングが特徴ですが、伝統的なベンツ車の雰囲気も持ち合わせていることから、プライベートだけでなくビジネスシーンでも使えそうなデザインです。
プラットフォームはEクラスに使用されているものが共有されていますが、インテリアなどを見ると、そのまま移植した雰囲気は感じられず、しっかりボディタイプによって差別化が計られている印象です。
走行性能は過不足なく実用性の高い仕上がりとなっています。実直なベンツ車らしい走り心地と乗り心地を体感でき、役割をしっかり果たす熟練の職人のような安定感を持っています。
Eクラス
- 新車価格675〜1,074万円
Eクラスはミドルクラスに位置付けられていますが、大切な人を乗せてるのにふさわしい高級感を持ち、快適性や利便性にも長けたセダンとして、日本でも高い評価を受けている車です。
ゆとりのあるサイズ感ではありますが、設計の工夫から見晴らしはよく車幅感覚も掴みやすいと、ユーザーからは取り回しのしやすい車と言われています。
運転を苦手とする方でも安心してドライブでき、ユーザー層が広いことでも知られています。本国のドイツでは、公用車やタクシーとしても多く使用されていることからも、信頼性の高さが伺えます。
スポーツカー
ベンツのスポーツカーは、他のメーカーと比較するとAT仕様の車種が多いことが特徴ですが、どの車種においてもハイパワーなポテンシャルを持っています。その中でも現行モデルでトップクラスのアスリートと言えるのが、SLクラスです。
SLクラス
- 新車価格1,190〜1,751万円
実用性に目を向けると、セダンやステーションワゴンなどと比較すれば劣りますが、バランスの良さが際立ったスポーツカーです。SLとは、Sport Leicht(軽量なスポーツカー)の略称で、気軽にスポーティな走行を楽しめるのが魅力です。
SLクラスの歴史は古く、1955年に発売された300SLが源流となります。ガルウィングドアと世界初の直噴エンジンが大きく話題となり、その後の自動車業界の発展に大きな影響を与えた車といっても過言ではありません。
長い歴史の中で積み重ねた走行性能は、どんなユーザーも満足させる仕上がりで、インテリアにおいても妥協は見当たりません。全てにおいて優秀なスポーツカーとして、今後も革新的な進歩をしていくことでしょう。
ベンツの高級車をより高く買取ってもらう方法
中古車市場を見ると、ベンツの高級車はかなりの台数が販売されていることが分かります。輸入車の中でもトップクラスの台数と言えますが、いかに日本国内でベンツ車が支持されているかが分かります。
しかしリセールバリューに着目すると、残念ながらベンツ車のリセールバリューはそれほど高くありません。リセールバリューとは、新車価格と中古車市場の相場を見ての残価率を意味します。
新車価格が国内メーカーの車と比較すると、ベンツの高級車がどうしても割高になってしまいます。そして査定額との金額差が大きくなりがちですので、総じてリセールバリューが低い結果になっています。
しかし、中古車市場ではベンツ車の需要は多く、状態の良いベンツの高級車は高額な査定額を得られるケースが、十分に考えられます。中古車市場では、その需要の高さからベンツ車を専門的に取り扱う店舗も存在します。
ベンツ車の買取実績やノウハウが豊富ですので、ベンツ車の売却を検討する際には、そのような業者にアプローチをするのがオススメです。
まとめ
今回はベンツの高級車についてご紹介しました。高級車となると、どうしてもセダン車のイメージが強いですが、近年のベンツはどのボディタイプにおいても、バランスよく開発力が高まっている印象です。
ブランド力もさることながら、未来の車社会を見据えたような先進的な取り組みには、今後も要注目です。
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