【エスティマ VS オデッセイ】最強のライバル対決はどっちが制する!?

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ビッドちゃん
ワンボックス車でもなく、1.5ボックス車でもない、独特のデザインをした人気L型ミニバンの「エスティマ」と「オデッセイ」。

乗用車とミニバンの、良いところだけを採用したことで、ライバル車の少ない独自のニューコンセプトを確立しています。今回は、エスティマの販売終了記念として、エスティマとオデッセイを比較していきます。

目次

エスティマ/オデッセイの特徴

エスティマとオデッセイの特徴をそれぞれ紹介していきます。

エスティマの特徴

角ばったデザインが主流だったバブル時代。近未来的な流線形デザインをしたS13型シルビアの登場で、国産車のデザインが流線形へとシフトしていく時代に、エスティマも登場します。

エスティマが初めて登場した1990年はバブル時代末期の頃でしたが、「天才卵」のキャッチフレーズで独創的なデザインが受け入れられ、一気に脚光を浴びることになります。

エスティマは、アルファードとヴォクシーの中間にあたる位置づけで、セカンドシートにスーパーリラックスモードを装備している上級ミニバンです。2016年6月に行われたビッグマイナーチェンジでは、エクステリアを中心にフルモデルチェンジ並みの変更が行われましたが、2019年に入っても販売台数を大きく伸ばすことができませんでした。

「ヴォクシー」「ノア」「エスクァイア」「アルファード」「ヴェルファイア」に人気が集中していることや、ミニバンの需要低下がエスティマの販売不振に大きな影響を与えていました。

このような状況から、トヨタのミニバンを牽引してきたエスティマですが、2019年10月末を持って生産を終了することになりました。近々、エスティマのフルモデルチェンジが行われるとの噂もありましたが、既にトヨタ公式ホームページから「エスティマ」が削除されています。

オデッセイの特徴

オデッセイは、ステップワゴンと並んで、ホンダを代表するミニバンですが、ステップワゴンとは対照的なデザインで、ルーフの高さの低い「L型 ロールーフミニバン」です。

デザイン的にはエスティマに近く、上級ミニバンに位置づけにはありますが、若年層から子育て世代のファミリー層をターゲットにした設計になっています。

オデッセイの特徴でもあった「ヒンジドア」を廃止して、両側スライドドアを採用したことでもファミリー層をターゲットにしたことが良く分かります。

年内2019年11月~来年春頃までには、フルモデルチェンジが行われると言う噂もありますが、ライバル車のエスティマが居なくなった溝を埋めるのはオデッセイしかありません。

エスティマ/オデッセイのサイズスペック比較

 

エスティマとオデッセイのエクステリアと室内サイズスペックを紹介していきます。

エスティマのサイズスペック

・全長      :4,820mm
・全幅      :1,810mm
全高      :1,730mm~1,760mm
・ホイールベース :2,950mm
・車両重量    :1,730kg~2,020kg

室内長さ    :3,010mm
・室内幅     :1,580mm
・室内高さ    :1,255mm

オデッセイのサイズスペック

・全長      :4,840mm
・全幅      :1,820mm
・全高      :1,685mm~1,715mm
・ホイールベース :2,900mm
・車両重量    :1,750kg~1,890kg

・室内長さ    :2,935mm
・室内幅     :1,560mm
室内高さ    :1,300mm~1,325mm

エスティマ/オデッセイのサイズスペック比較結果

ビッドちゃん
エスティマとオデッセイのサイズスペックは、全長と全幅は殆ど変わらず、全高がエスティマの方が45mmほど高く設計されています。全長と全幅が変わらない両車ですが、室内長さがエスティマの方が約75mmも長くなっています。

また、全高はエスティマが高いにも関わらず、背の低いオデッセイの室内高さが45mm~70mm高くなっています。この不思議な現象は、ホンダの低床化技術によって、オデッセイの全高をできるだけ抑えて、室内高さは広く確保するため、フロアを低く設計したことだと考えられます。

3列目シートに座ると、奥行きがあって車体が長く見えるのがエスティマで、天井までの高さに余裕のあるオデッセイは、車内が広く見えます。両車とも全長が5m近くあるL型ミニバンなので、サイズスペックは互角と言って良いでしょう。

エスティマ/オデッセイのエンジンスペック比較

エスティマとオデッセイに用意されているエンジンのスペック内容を紹介していきます。

エスティマとオデッセイのガソリンエンジン

●エスティマ・ガソリンエンジン

・エンジン種類 :直列4気筒DOHC16V
・総排気量   :2,400cc
・最高出力   :170ps
・最大トルク  :22.8kgm
・燃費     :11.2km/L~11.6km/L(JC08モード)

●オデッセイ・ガソリンエンジン

・エンジン種類:直列4気筒DOHC16V i-VTEC
・総排気量  :2,400cc
最高出力  :175ps
最大トルク :23.0kgm
燃費    :12.6km/L~13.6km/L(JC08モード)

・エンジン種類:直列4気筒DOHC16V直噴 i-VTEC
・総排気量  :2,400cc
最高出力  :190ps(2WD)
最高出力  :185ps(4WD)
最大トルク :24.0kgm~24.2kgm
燃費    :13.0km/L~14.0km/L(JC08モード)

エスティマとオデッセイのハイブリッドエンジン

●エスティマ・ハイブリッドエンジン

・エンジン種類             :直列4気筒DOHC16V+THSⅡ
・総排気量               :2,400cc
・最高出力               :150ps
・最大トルク              :19.4kgm
・Fモーター最高出力 :143ps
・Fモーター最大トルク:27.5kgm
・Rモーター最高出力 :68ps
・Rモーター最大トルク:13.3kgm
・バッテリー      :ニッケル水素電池
・駆動方式       :4WD
・燃費         :17.0km/L~18.0km/L(JC08モード)

●オデッセイ・ハイブリッドエンジン

・エンジン種類   :直列4気筒DOHC16V i-VTEC+i-MMD
総排気量     :2,000cc
・最高出力     :145ps
・最大トルク    :17.8kgm
モーター最高出力 :184ps
モーター最大トルク:32.1kgm
・バッテリー    :リチウムイオン電池
・駆動方式        :2WD
燃費       :24.4km/L~26.0km/L(JC08モード)

エスティマ/オデッセイのエンジンスペック比較結果

ガソリンエンジンは、エスティマが「2,400cc 直列4気筒DOHC16V」の1種類だけですが、オデッセイは「2,400cc 直列4気筒DOHC16V i-VTEC」と「2,400cc 直列4気筒DOHC16V直噴 i-VTEC」の2種類のガソリンエンジンが用意されています。両車とも排気量が同じガソリンエンジンですが、オデッセイのエンジンが2種類ともエスティマのエンジンよりも「パワー」「燃費性能」ともに上回っています。

ビッドちゃん
ガソリンエンジンでは、オデッセイに搭載されているエンジン2種類とも、エスティマのガソリンエンジンよりも優れています。

ハイブリッドエンジンでは、エスティマが「2,400cc 直列4気筒DOHC16V+電気モーター」で、オデッセイは「2,000cc 直列4気筒DOHC16V i-VTEC+i-MMD」を搭載しています。エスティマは、ガソリンエンジンと同じ排気量の2,400ccエンジンですが、オデッセイは排気量が抑えられた2,000ccエンジンを採用しています。

両車のエンジンスペックを見比べて頂くと良く分かりますが、エスティマのハイブリッドエンジンは、ガソリンエンジン車並みの燃費しかなく、「パワー」「燃費性能」ともに小排気量のオデッセイには遠く及びません。

オデッセイのハイブリッドシステム「SPORT HYBRID i-MMD」の性能が素晴らしく、走行用モーターとしてはV型3,000ccエンジン並みの太いトルクを発揮します。ハイブリッドエンジンも比較するまでも無く、「SPORT HYBRID i-MMD」を搭載しているオデッセイの圧勝です。

エスティマ/オデッセイのグレード比較

Man’s hand choosing white car sketch over row of black cars on chalkboard background. Concept of choice

エスティマとオデッセイのガソリンモデルとハイブリッドモデルにラインナップされている、グレードと新車車両本体価格を紹介していきます。尚、表示価格に消費税は含まれておりません。

エスティマのグレード

●ガソリンモデル

・AERAS         :¥3,029,091-~¥3,267,273-(7人乗り・8人乗り/2WD・4WD)
AERAS PREMIUM :¥3,149,091-~¥3,349,091-(7人乗り/2WD・4WD)
・AERAS SMART   :¥3,254,545-~¥3,454,545-(7人乗り/2WD・4WD)
・AERAS PREMIUM-G:¥3,426,364-~¥3,626,364-(7人乗り/2WD・4WD)

●ハイブリッドモデル

HYBRID AERAS         :¥3,991,818-~¥4,433,000-(7人乗り・8人乗り/4WD)
・HYBRID AERAS PREMIUM    :¥4,066,364-(7人乗り/4WD)
・HYBRID AERAS SMART   :¥4,196,364-(7人乗り/4WD)
・HYBRID AERAS PREMIUM-G:¥4,563,636-(7人乗り/4WD)

オデッセイのグレード

●ガソリンモデル

・G・AERO Honda SENSING   :¥2,759,260-~¥2,944,445-(2WD・7人乗りor8人乗り/4WD・8人乗り)
・ABSOLUTE Honda SENSING   :¥3,000,000-~¥3,185,186-(2WD・7人乗りor8人乗り/4WD・8人乗り)
ABSOLUTE-EX Honda SENSING:¥3,277,778-~¥3,382,963-(2WD・7人乗り/4WD・8人乗り)

●ハイブリッドモデル

・HYBRID Honda SENSING          :¥3,472,223-~¥3,552,223-(2WD・7人乗りor8人乗り)
・HYBRID ABSOLUTE Honda SENSING   :¥3,564,815-~¥3,644,815-(2WD・7人乗りor8人乗り)
HYBRID ABSOLUTE-EX Honda SENSING:¥3,842,593-(2WD・7人乗り)

エスティマ/オデッセイのグレード比較結果

エスティマのグレードは、2016年のビッグマイナーチェンジに伴って、「ガソリンモデル」「ハイブリッドモデル」共通のグレード名に統一されました。

エスティマに用意されているグレードは、「AERAS」「AERAS PREMIUM」「AERAS PREMIUM-G」と、「AERAS VERY Edition」の装備を引き継いだ「AERAS SMART」を追加した4グレードがガソリンモデルとハイブリッドモデルに用意されています。

ベースグレード「AERAS」には8人乗りの設定がありますが、他のグレードは全て7人乗りの設定しかありません。エスティマで8人乗りを希望する場合は、必然的にAERASを選ぶ他に選択肢がありません。ハイブリッドモデルに関しては、全て4WDの設定しかないため、2WDを希望する場合はガソリンモデルしか選ぶことができません。

エスティマで1番人気のあるグレードは、ガソリンモデルが「AERAS PREMIUM」で、ハイブリッドモデルが「AERAS」です。

オデッセイは、エスティマとは真逆でハイブリッドモデルには4WDの設定が無く、ガソリンモデル・ハイブリッドモデル共に、最上級グレードの「ABSOLUTE-EX Honda SENSING」の2WDには7人乗りの設定しかありません。

エスティマもオデッセイも、上級クラスのL型ミニバンのため、セカンドシートは豪華なキャプテンシートが定番となっているため、8人乗りの需要が少なく7人乗りがメインになっています。

オデッセイでは、ガソリンモデル・ハイブリッドモデル共に最上級グレードの「ABSOLUTE-EX Honda SENSING」が人気となっています。

エスティマとオデッセイのグレードを見比べてみますと、エスティマの価格が非常に高く、エスティマで1番下のグレードを購入する値段で、オデッセイの最上級グレードを購入できるほど、車両価格に大きな差があります。

当然ですが、エスティマで最下位グレードを購入する予算があるなら、オデッセイの最上級グレードを購入することをオススメします。

エスティマ/オデッセイのボディカラー比較

エスティマとオデッセイに用意されているボディカラーを紹介します。

エスティマのボディカラー

●単色

・ブラック
・シルバーメタリック
・レッドマイカメタリック
・ダークシェリーマイカメタリック
・アイスチタニウムマイカメタリック
・ホワイトパールクリスタルシャイン
・スパークリングブラックパールクリスタルシャイン

●ツートンカラー

・ブラック×レッドマイカメタリック
・ブラック×ダークシェリーマイカメタリック
・ブラック×アイスチタニウムマイカメタリック

オデッセイのボディカラー

・コバルトブルーパール
・プラチナホワイトパール
・クリスタルブラックパール
・スーパープラチナメタリック
・プレミアムディープロッソパール
・プレミアムスパイスパープルパール
・プレミアムヴィーナスブラックパール

エスティマ/オデッセイのボディカラー比較結果

ビッドちゃん
エスティマのボディカラーは、モノトーン7色とツートンカラー3種類の全10種類のボディカラーが用意されています。エスティマには、L型ミニバンとしては初めて3種類のツートンカラーが用意されています。

全色に小傷を自動修復する塗装「セルフリストアリングコート」が採用されているのも特徴の1つとなっています。オデッセイには全7色のボディカラーが用意されています。

エスティマもオデッセイも人気のボディカラーは定番の「ホワイトパール系」と「ブラックパール系」ですが、エスティマではツートンカラーも人気があります。

売却する時のことを考えると、定番の人気カラー「ホワイトパール系」と「ブラックパール系」を選ぶことをオススメします。

エスティマ/オデッセイの便利装備比較

エスティマとオデッセイに装備されている便利な装備や機能を紹介していきます。

エスティマの便利装備

●スーパーリラックスモード

エスティマは、7人乗りを中心としたグレード設定で、2列目シートは高級ソファーのような座り心地の良いキャプテンシートになっています。3列目シートを床下へ格納すると、2列目シートを最大800mm後方へ長ロングスライドさせることができます。

●両側パワースライドドア

スマートキーを所持することで、スライドドアのドアノブを手前に引くだけでスライドドアを開くことができます。

●パワーバックドア

テールゲートは意外と重たいため、「バタン!」っと力強く閉めてしまいます。パワーバックドアは、力を使うこと無くボタンを押すだけでテールゲートの開閉を行うことができます。

●床下格納式シート

最後部の3列目シートは、平素使用しないことの方が多いのではないでしょうか?一般的なミニバンの3列目シートは、跳ね上げて格納するタイプが殆どですが、エスティマはフロアの下へ格納することができます。

ソファーや自転車などの大きな荷物を積み込む時には荷室が完全なフルフラットになるため、非常に便利な機能です。尚、スイッチ1つで3列目シートを自動で格納することができる「電動床下格納機能付サードシート」が標準装備されているグレードもあります。

オデッセイの便利装備

●両側パワースライドドア

力を加えることなく、ドアハンドルを軽く引くだけでスライドドアの開閉を自動で行うことができます。

●マルチインフォメーション・ディスプレイ

スピードメーター内に、経過時間や平均車速などの様々な情報を表示することができる「マルチインフォメーション・ディスプレイ」が全グレードに標準装備されています。

●3列目床下格納シート

3列目シートを床下に格納することができるので、荷室を広く確保することができます。また、オデッセイの3列目シートはリクライニング機構を備えているので、背もたれの角度を調節することができます。

●運転席&助手席シートヒーター

2段階の温度調節が可能なシートヒーターが前席に装備されています。

エスティマ/オデッセイの便利装備比較結果

ビッドちゃん
エスティマとオデッセイの便利装備は、どちらも上級ミニバンのため、充実した装備が備わっています。装備的には大きな差はありませんが、エスティマの方がランク的には上のため、インテリアや内装の質感が高いのは否めません。

3列目シートは、エスティマよりもオデッセイの方が座り心地が良いため、疲れにくい仕様になっています。どちらも装備面では甲乙つけがたい内容のため、便利装備の比較結果は両車引き分けと言って良いでしょう。

エスティマ/オデッセイの走行性能比較

エスティマとオデッセイの燃費や走行性能について紹介していきます。

エスティマの走行性能

●7速スポーツシーケンシャルシフトマチック

シフトレバーを「M」のポジションに入れると、オートマチックをミッションの感覚でシフトチェンジ操作をすることができます。

●アクティブトルクコントロール4WD

路面状況に応じて、最適な駆動配分を自動で行うこともできますし、手動で4WDから2WDへ切り替えることもできます。

●E-Four用リアモーター

エスティマハイブリッドの4WDシステムは、モーターがフロントとリアで独立しているため、雪道や滑りやすい悪路ではリアモーターが後輪を駆動させて、走行安定性をサポートします。

●フロントパフォーマンスダンパー

路面状況によって発生する小さな振動や車体の歪みを吸収して、ロードノイズや乗り心地を良くして、高級車に相応しい安定した走行性能を実現します。

●エアロスタビライジングフィン

リアコンビネーションランプの横側に、エアロスタビライジングフィンを取り付けることで、走行中に前方から流れてくる気流に小さな渦を発生させて、車体を地面へ押し付け操縦安定性を実現します。

●EVドライブモード

EVボタンを「ON」にすると、電気モーターだけで走行することができます。深夜の住宅街や排気ガスを出したくない場所なで、エンジン音を立てずに走行することができる、とても便利なドライブモードです。

オデッセイの走行性能

●超低床プラットフォーム

超低床プラットフォームの採用とともに、燃料タンクや排気系パーツなどをコンパクトにして、車体フロアの低床化に成功しています。フロアを超低床化することで、車内の空間を広く確保することができますし、車への乗降もしやすくもなります。

●アイドリングストップシステム

走行中にエアコンの冷気を蓄える「蓄冷エバポレーター」が搭載されているため、アイドリングストップ中でもエアコンの使用ができますし、ナビゲーションシステムも止めることなく利用することができます。また、アイドリングストップしている間は、燃料を使わないので、環境に優しくエコドライブにも貢献します。

●リアルタイムAWD(インテリジェント・コントロール・システム)

通常走行では前輪駆動ですが、前輪が空転した時に自動で4WDへ切り替わるシステムになっています。路面状況をセンサーが検知して、前輪・後輪の駆動配分を自動で行ってくれます。

●3モード・パワートレイン

3つのモードを目的に応じて使うことで、ストレスのないドライブを楽しむことができます。「EVドライブモード」は、エンジン始動や発進だけではなく、電気モーターだけで走るので燃料も使わず、にや排気ガスも出さないため、優れたエコドライブを楽しむことができます。

「ハイブリッドドライブモード」は、ガソリンエンジンでバッテリーへ発電した電気を使用して、電気モーターを動かすシステムで、ガソリンエンジンと電気モーターを併用することで力強い走りを満喫することができます。「エンジンドライブモード」は、電気モーターを使わずガソリンエンジンを直結クラッチを繋いで、ガソリンエンジンだけで走行するモードです。

●エコアシスト

燃費の状態に合わせて、メーターの色が変化する「コーチング機能」を搭載しているので、低燃費モードへ自動的に制御する「ECONモード」が点灯します。ハイブリッドモデルには、エコ運転度を表示する「ティーチング機能」が装備されています。

エスティマ/オデッセイの走行性能比較結果

ビッドちゃん
エスティマとオデッセイの走行性能は、どちらも路面状況を自動で検知する4WDシステムを搭載しているので互角ですが、車体が重たくエンジンスペックが非力なエスティマは、走行性能ではオデッセイに遠く及びません。

7速スポーツシーケンシャルシフトマチックを採用するなど、スポーツ走行を楽しむことができますが、トルクが貧弱なため満足の行く走りを体感することができません。

オデッセイは、ハイブリッドモデルの「SPORT HYBRID i-MMD」の性能が良く、走行用モーターは上級セダンをも凌ぐパワーを発揮します。重たいボディを感じさせない走りで、エスティマとは次元の違う走りを味わうことができるので、走行性能ではオデッセイの圧勝です。

エスティマ/オデッセイの安全装備比較

 

エスティマとオデッセイに装備されている先進安全装備について紹介していきます。

エスティマの安全装備

●トヨタセーフティーセンス

エスティマに搭載されているトヨタの先進安全技術パッケージ「トヨタセーフティーセンス」の3つの機能として、「プリクラッシュセーフティ」「レーンディパーチャーアラート」「オートマチックハイビーム」があります。プリクラッシュセーフティは、前を走る車をレーザーレーダーと単眼カメラで検出して、衝突の回避をサポートしてくれます。

レーンディパーチャーアラートは、ウィンカーを使わず車線変更を行うと、車線から逸脱する恐れがあると認識して、警報ブザーとディスプレイ表示で警告してくれます。オートマチックハイビームは、速度約30km/h以上で走行しているときに、ハイビームとロービームを自動で切り替えてくれる機能です。

●セーフティ・サポートカー

セーフティ・サポートカーは、政府が交通事故防止対策の一環として普及啓発しているもので、自動ブレーキなどの装置や機能を搭載して運転者の安全をサポートします。エスティマは、セーフティ・サポートカーに該当しています。

●先行車発進告知機能

信号待ちや渋滞などで、前を走り車が走り出したのに気付かず停止し続けていると、警報ブザーとディスプレイ表示で知らせてくれる機能です。

●緊急ブレーキシグナル

急ブレーキをかけた時に、後ろを走っている車に追突されないようにストップランプ以外にハザードランプを点滅させる機能です。

●クリアランスソナー&バックソナー

時速・約10km/h以下の時、壁などの障害物に接近すると超音波センサーが自動で障害物を検知して、警報ブザーとディスプレイ表示で知らせてくれる機能です。

●ヒルスタートアシストコントロール

登坂道路や坂道で、ブレーキペダルからアクセルペダルへ踏み替える時に、車体が後ろに下がらないようにして、安心して坂道を登れるようにサポートしてくれる機能です。

●車両接近通報装置

時速25km/hまでで電気モーターだけで走行している時、歩行者や自転車などが車両に接近してきたら自動で発音してくれる機能です。

オデッセイの安全装備

●Honda SENSING

Honda SENSINGは、ミリ波レーダーと単眼カメラで、前を走っている車の動きを認識して、ブレーキやステアリングの制御技術と協調して、事故を未然に防ぐ先進安全システムのことです。

オデッセイに搭載されているHonda SENSINGの機能は、「衝突軽減ブレーキ」「誤発進抑制機能」「歩行者事故低減ステアリング」「路外逸脱抑制機能」「渋滞機能付アダプティブ・クルーズ・コントロール」「車線維持支援システム」「先行車発進お知らせ機能」「標識認識機能」の8つです。

●セーフティ・サポートカー

セーフティ・サポートカーは、政府が交通事故防止対策の一環として普及啓発しているもので、自動ブレーキなどの装置や機能を搭載して運転者の安全をサポートします。

オデッセイの最上級グレード「ABSOLUTE・EX Honda SENSING」「HYBRID ABSOLUTE・EX Honda SENSING」は最上級サポートの「セーフティ・サポートカー S(ワイド)」に該当します。

また、「G・AERO Honda SENSING」「ABSOLUTE・Honda SENSING 」「HYBRID・Honda SENSING」「HYBRID ABSOLUTE・Honda SENSING」は、「セーフティ・サポートカー S(ベーシック+)」に該当します。

●ブラインドスポットインフォメーション

走行している時など、死角となる所に車などが存在すると、その方向のドアミラーの上のマークが点灯します。更に、その方向にウィンカーを付けると、ドアミラーの上のマークが警報音と共に点滅して知らせてくれます。

●エマージェンシーストップシグナル

急ブレーキを掛けると、ストップランプに加えて、ハザードランプが点滅して後続車に注意を促す機能です。

●衝突安全性能

オデッセイは、2018年度自動車アセスメントで衝突安全性能評価において、最高評価の「ファイブスター賞」を獲得しています。

●衝突安全設計ボディ

オデッセイのボディは、衝突時の衝撃(重力)をコントロールするホンダ衝突安全技術「G-CON」を更に進化させた衝突安全設計ボディを採用しています。この衝突安全設計ボディは、相手の車に与える衝撃も軽減すると共に、歩行者傷害軽減ボディも採用しています。

エスティマ/オデッセイの安全装備比較結果

ビッドちゃん
エスティマとオデッセイの安全装備では、セーフティ・サポートカー「セーフティ・サポートカー S(ベーシック+)」や最上級ランク「セーフティ・サポートカー S(ワイド)」に該当していることや、2018年度自動車アセスメントで「ファイブスター賞」を獲得している国内トップクラスの安全評価を得ているオデッセイに軍配があがります。

エスティマは、最低限の安全装備は備えていますが、少し装備内容が古いので、オデッセイと比較するとどうしても見劣りをしてしまいます。

エスティマ/オデッセイの中古車相場比較

ガソリンモデルでは、エスティマが「AERAS PREMIUM」で、オデッセイが「ABSOLUTE-EX Honda SENSING」が人気グレードで、ハイブリッドモデルは、エスティマが「HYBRID AERAS」で、オデッセイが「HYBRID ABSOLUTE-EX Honda SENSING」が最も人気のあるグレードです。

エスティマとオデッセイの人気グレードの中古車相場を比較してみました。

エスティマの中古車相場

・AERAS PREMIUM :¥2,635,455-~¥3,088,182-
・HYBRID AERAS  :¥3,427,273-~¥3,590,909-
※新車・修復歴車を除く、2018年以降の対象グレードの中古車のみ。
※ボディカラー、走行距離は関係なく調べています。
※表示価格に消費税は含まれていません。

オデッセイの中古車相場

・ABSOLUTE-EX Honda SENSING       :¥2,907,273-~¥3,180,909-
・HYBRID ABSOLUTE-EX Honda SENSING:¥3,345,455-~¥4,270,909-
※新車・修復歴車を除く、2018年以降の対象グレードの中古車のみ。
※ボディカラー、走行距離は関係なく調べています。
※表示価格に消費税は含まれていません。

エスティマ/オデッセイの中古車相場比較結果

ビッドちゃん
エスティマとオデッセイの売れ筋グレードの中古車相場を調べてみましたが、新車車両本体価格が高いエスティマよりも、オデッセイの中古車相場がガソリンモデルとハイブリッドモデル共に上回っています。

同じ予算なら、最上級グレードを購入することができるオデッセイに人気が集まるのも当然の結果かもしれません。ミニバン全体での人気ランキングでも、ランキング外のエスティマに対して、オデッセイはBEST・10に入るほどの人気車種で、中古車相場も高い価格で維持し続けています。

まとめ

エスティマとオデッセイを比較してきましたが、エスティマはフルモデルチェンジを長い期間行わず、基本的な設計が古く全ての性能や装備がオデッセイよりも劣っているにも関わらず、車両本体価格が高いことが販売不振に影響しています。

ライバル車のエスティマと比べて、「車両本体価格が安い」「エンジン性能が良い」「優れた安全装備」「低燃費」など、オデッセイが殆どの項目で上回っています。

残念ながらエスティマは2019年10月末で生産終了してしまい、独特なエクステリアのミニバンはオデッセイだけになってしまいます。

一般的なワンボックスやミニバンとはデザインも異なるオデッセイは、実質的なライバル車も少ないため、今後も戦略次第では息の長い活躍が見込めます。これからオデッセイを購入する予定の人は、中古車市場でも人気の高い「最上級グレード」「ホワイトパール系orブラック系」「ハイブリッドモデル」を選択するようにして下さい。

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