日本では商用車に多いステーションワゴンですが、利便性の高さはもちろん高級感を併せ持った車種も多く存在します。ステーションワゴンの高級車にはどんな魅力があるのでしょうか。
今回はステーションワゴンの高級車について、特徴と人気の高い車種、さらにリセールバリューもご紹介します。
目次
ステーションワゴンの高級車はここがすごい!
まずは、ステーションワゴンの特徴について、ご紹介します。
低重心で安定感のある走行性能
ステーションワゴンは、比較的低く設計されていることにより、空気抵抗が少ない点が特徴です。ミニバンとセダンの中間のようなボディタイプなので、結果的にステーションワゴン独自の、走行性能に優れ荷物も多く積めるという利点が生まれています。
また車重も軽い車種が多いので、坂道などでの加速性に優れています。どうしてもステーションワゴンは、実用性の高さや環境性の特徴に目が行きがちですが、走行性能に優れているので、ロングドライブでも余裕のある走りを楽しめる特徴があります。
実用性の高さに優れる
ステーションワゴンの高級車は、実用性の高さも魅力です。日本では企業の営業車としてもよく見かけますが、エンジン性能の高さと多くの荷物を積める利便性の高さで、人気を博しています。
また、日常の買い物やレジャーなど多目的に活躍してくれるので、時代のトレンドに左右されることなく、普遍的に人気の高いボディタイプでもあります。
後部座席のシートアレンジにより、室内空間と荷室を一体化できる車種が多いので、長いサイズの荷物を楽に積めることも魅力です。
燃費性能に優れた車種が多い
ステーションワゴンの車重は軽く、高効率のエンジンが採用されているので、燃費性能に優れた車種が多いことも特徴です。ステーションワゴン高級車のボディデザインは、低重心で空気抵抗を受けにくいので、安定して走ることができる点も、燃費効率を良くしている要因の1つです。
ガソリン車・ディーゼル車・ハイブリッド車など、ステーションワゴンの高級車に搭載されているエンジンは幅広いですが、どのエンジンにおいても走行性能と環境性を両立した、最先端の技術を結集した性能の高さが見られます。
ステーションワゴン高級車の人気車を紹介
続いては、ステーションワゴン高級車の人気車をご紹介します。
国産車
輸入車に比べるとラインナップは少なめですが、細部の使用感にもこだわった利便性の高い車が揃っています。
トヨタ・カローラフィールダー
- 新車価格:165.6~253.6万円
カローラシリーズの一角を担うカローラフィールダーは、ゆとりと落ち着きを感じさせる作りで、ヨーロッパ製のボディスタイルを取り入れられたステーションワゴン車です。
フィールダーという名の通り、アウトドアやドライブに最適な機動性と、大容量のラゲッジスペースとゆとりのある室内空間が魅力です。さらに、スポーティな仕様のグレードやハイブリッドグレードなど、幅広いグレード設定が行われている点も魅力です。
トヨタ・プリウスα
- 新車価格:235~355.6万円
プリウスをベースに開発されたプリウスαは、実用性と室内の広さをアップさせたハイブリットカーです。燃費の良さに加え、人数に合わせた多彩なシートアレンジにより、用途に合わせた柔軟な使い方ができることが特徴の車種です。
プリウスの勢いは言うまでもありませんが、手頃なサイズ感で開放的な空間を持つプリウスαも、ステーションワゴンの市場では無視できない存在です。
ホンダ・シャトル
- 新車価格:177~231万円
シャトルは国内で数少ない、5ナンバーのコンパクトなステーションワゴンでし。一時代を築いた5ナンバーのステーションワゴンでしたが、ミニバンの台頭とともにライバルは姿を消しました。
しかしシャトルは、使い勝手の向上やスタイリッシュなデザインなど、遊び心あふれた特徴を前面に押し出した独自性が今なお人気です。環境性も高いので、お財布に優しい点も魅力です。
スバル・レガシィアウトバック
- 新車価格:329.4~356.4万円
レガシィのステーションワゴンバージョンと言えるレガシィアウトバックは、伝統的なレガシィのつ高い走行性能と走破性に加え、ボディタイプを最大限に活かした積載力が魅力です。
先進性や上質さを兼ね揃えたエクステリアと、機能美が素晴らしいインテリアの融合で、ただの商用車には出せない高級感も打ち出しています。さらにアイサイトなど、スバル独自の技術が体感できる仕様で、運転することが非常に楽しい車だと言えます。
スバル・レヴォーグ
- 新車価格:286.2~405万円
もともと国内向けに開発されたレヴォークですが、スタイリングの秀逸さや基本性能の高さによって、海外へと販路を広げ人気に火がついた車です。
専門家からの評価も非常に高く、2014年グッドデザイン賞や先進安全車プラス選定など、名だたるステーションワゴンを押さえて輝かしい実績を持っています。スポーツワゴンとも評される高い走行性能は、気持ちの良い走りを体感できます。
マツダ・アテンザワゴン
- 新車価格:250~419 万円
アテンザワゴンは、ガソリン車とクリーンディーゼル車がありますが、どちらのエンジンも燃費性能が非常に高い点が魅力です。さらに、馬力もトルクも申し分なく、都市部での走行から高速道路の走行時まで、ストレスなくドライブを楽しめます。
まるで輸入車のようなスタイリッシュなデザインは、躍動的で生命力溢れるデザインに仕上がっています。さらに、十分なラゲッジスペースを確保しているので、利便性も非常に高い車です。
スズキ・SX4 S-CROSS
- 新車価格:204.1~235.7 万円
SX4 S-CROSSは、軽自動車が多いスズキの中では、非常にボディサイズが大きく、リアシートの居住性が高いので、良い意味でスズキらしくない特徴を持った車です。
SUV的な雰囲気を持つスタイリングで、先進性を感じさせるフロントマスクに上質なインテリアと、他のステーションワゴンでは味わえないような乗り心地を楽しめる車です。
輸入車
ニーズの高さもあり、輸入車のステーションワゴン市場は激戦区だと言えます。各メーカーの技術と知恵が詰め込まれたステーションワゴンの高級車は、歴史的な名車も多く見られます。
メルセデスベンツ・Eクラスワゴン
- 新車価格:712~1,138万円
ベンツ車の基本性能を存分に味わえるEクラスワゴンは、メルセデスベンツのフラッグシップ車として名高いEクラスのプラットフォームを共通した一台です、強い個性こそ少ないですが、全ての基本性能が高いので、万能的に使い勝手の良い車だと言えます。
Eクラスワゴンは、室内空間の快適さもさることながら、荷室スペースが特に広く作られていることによって、日常のの使い勝手はもちろん、サイズの大きな荷物であっても、多彩なシートアレンジを活用することで楽に積めるメリットがあります。
そしてEクラスワゴンには、メルセデスベンツが自信を持って開発した、インテリジェントドライブと呼ばれるAI機能も搭載されています。車社会の未来を一足早く体感できる車だと言えるでしょう。
https://anshinkuruma.jp/guide/幅広いシーンで活躍!メルセデス・ベンツeクラス/
メルセデスベンツ・CLSクラスシューティングブレーク
- 新車価格:791~1407.3万円
艶やかで美しいクーペスタイルが印象的なCLSクラスは、まるで高級セダンのようなラグジュアリーな室内空間と、ステーションワゴンが本来持っている機能性が、素晴らしいバランスで融合した車です。
全てのシートが広めに設計されているので、どの座席に置いてもくつろげるスペースが確保されています。さらに、大容量のラゲージルームは実用性が高く、スペースを最大限に活用することができます。
スタイリッシュかつスポーティなデザインは見る人を魅了し、非常に都会的な雰囲気を持っています。そしてCLSクラスは、見た目以上にパワフルな走行性能を持っているので、気持ちをスカッとさせてくれる加速性や推進力を味わうことができます。
BMW・B3ツーリング
- 新車価格:1,028~1,236万円
3シリーズ(F30型)にアルピナが、独自のチューンをしたモデルであるB3ツーリングは、モーターレースにも対応できるような、ハイスペックなエンジンが搭載されています。
BMWの3L直噴直6にツインターボ化をはじめとする独自のチューンを施し、ステーションワゴンの中では最上級の走行性能を味わうことができます。
さらに3つの走行モードを備えたトランスミッションで、直感的な走行モードの変更が可能なので、ドライバーの意のままに操れる一体感を感じることができます。
BMW・5シリーズツーリング
- 新車価格:650~1,111万円
スポーティなデザインと圧倒的な走行性能を持つ5シリーズツーリングは、人気の高い5シリーズをベースに開発されたステーションワゴンです。快適性と利便性は非常に高く、BMW伝統のスポーティな走行性能も持ち味で、アクティブな印象を抱かせてくれます。
スポーティな雰囲気こそありますが、5シリーズツーリングは全ての基本性能がバランスよく高いので、どのユーザーも満足度の高い車だと言えます。平日も休日も高いパフォーマンスで、ユーザーの生活を支えます。
https://anshinkuruma.jp/guide/実用的かつスポーティなbmw5シリーズツーリング!/
アウディ・RS6アバント
- 新車価格:1,520~1,823万円
ミニバン市場で人気の高いA6アバントのエッセンスを取り入れ、スポーツであるクワトロGmbHが生み出した、スポーティな走りが体感できるモデルです。
サーキットでも通用するような高い走行性能を持ち、ステーションワゴンならではの高い実用性も備えています。丸みを帯びた可愛らしいスタイルからは想像できないような、圧倒的な加速性と安定感のある走行性能を持ち、まさに羊の皮を被った狼といった印象です。
アウディ・S6アバント
- 新車価格:1,210~1,383.8万円
日本でも人気の高いミドルクラスセダンのA6をベースカーしているS6アバントは、環境性や静粛性さらに力強い走りを特徴とする車です。
現行モデルでは、旧型より排気量をダウンサイズしたエンジンが採用されていますが、高性能かつエネルギーを効率よく循環させるシステムによって、非力さはまったく感じない推進力のある走りが魅力です。
S6アバントはエンジンだけでなく、ボディやトランスミッションのすべてが燃費の向上につながっています。アイドリングストップ機能・アルミ素材の軽量ボディ・エネルギー回生システムなど、少ないエネルギーを効率的に配分することができるので、ファミリー層には特に優しいステーションワゴンの高級車と言えるでしょう。
アウディ・RS4アバント
- 新車価格:1,196万円
ステーションワゴンながら圧倒的な走行性能を体感できるRS4アバントは、スポーツ仕様の車とは思えないほどの燃費効率の良さが備わっています。最先端のテクノロジーが反映されたエンジンは、次世代型のスポーツアバントと呼ぶにふさわしい仕上がりです。
荷室空間や収納スペースの機能性も高く、先進的なコネクティビティのアウディバーチャルコックピットが標準装備されているので、ワンランク上の快適なひと時を過ごすことができます。
ボルボ・V90クロスカントリー
- 新車価格:694~969万円
SUVとステーションワゴンの魅力を兼ねそろえたV90クロスカントリーは、ユニークで遊び心溢れるデザインで、まるで冒険に出かけるような気持ちでドライブを楽しめる車です。
どんな景観にも違和感溶け込むエクステリアに、機能美を第一に考えられたインテリアのデザインは、幅広い用途に対応できる懐の深さを感じます。
ステーションワゴンとしては比較的重心が高く見えますが、安定感はしっかりしていて、悪路でも適切な操作を行うことができるので、ボルボ車ならではの安全性の高さも垣間見えます。
ボルボ・V90
- 新車価格:664~964万円
高級車の王道のような重厚感のあるデザインを感じられるV90は、古くからのボルボ車の伝統を受け継ぎ、北欧デザインのトレンドをうまく融合させた、唯一無二の仕上がりです。
2018年次RJCカーオブザイヤー・インポートと日本自動車殿堂インポートカーオブザイヤーの受賞歴もある、現代のステーションワゴン市場を代表する名車と言えます。
どんなシーンにおいても、ユーザーの意のままに操れるV90の走行性能は、まるで体の一部になったかのような感動をもたらしてくれます。
ボルボ・V60
- 新車価格:499~819万円
ボルボのステーションワゴンの中で、最高級車モデルと位置付けられるV60は、清々しいまでのダイナミズムを感じるエクステリアや、熟練したスタッフが細部までこだわって仕上げた上質なインテリアが光っています。
北欧デザインに強く影響を受けたV60のデザインは、シンプルながらも美しさを強く感じることができる見た目です。日本で販売されている車両は、日本の道路幅に合わせたサイズ感で設計されているので、狭い場所でも安心して運転することができます。
ステーションワゴン高級車のリセールバリューはどう?
最後に、ステーションワゴン高級車のリセールバリューについて、ご紹介します。
欧州ではミニバンよりも人気が高い
先述したように、ステーションワゴンの高級車は、日本よりも海外市場の動きが活発です。
特に欧州ではミニバンよりも人気が高く、ステーションワゴン高級車のリセールバリューは、非常に高い傾向にあります。
日本でも比較的リセールバリューの高さは見られますが、その使い勝手の良さに比例せず、ミニバンほどの人気はありません。
ただし現在の自動車業界のトレンドは、環境性や多目的性です。そのような側面で考えると、数年先もリセールバリューが下がりづらいボディタイプと、言えるのではないでしょうか。
ステーションワゴン高級車をより高く売却する方法
ステーションワゴンをより高く売却する方法として、下取りや一つの買取業者で売却手続きを進めるのではなく、複数の業者へ買取依頼をすることをお勧めします。
ステーションワゴンは、比較的売りやすいボディタイプなので需要も多く、相場以上の買取価格を提示してくれる業者を見つけることもできます。
そのような業者を探すためにも、車買取一括査定サイトなど複数の業者にアプローチできる方法で、ステーションワゴン高級車を査定してもらうと良いでしょう。
時間と手間がかからず、高く買い取ってくれる業者を簡単に見つけることができるので、利用者は非常に増えています。
まとめ
今回は、ステーションワゴン高級車についてご紹介しました。
ステーションワゴン高級車に関しては、国産車より輸入車の方がラインナップは豊富ですが、本来の魅力である利便性や多目的性に加えて、オリジナリティーの高い高級感を感じることができます。
その上質な雰囲気を体感するためにも、実際に試乗することをお勧めします。