「スバルのSUVが気になっているけど、まだ購入に踏み切れない…。スバルSUVにはどんな特徴があるの?人気の車種はあるの?購入前にチェックしておきたい」と考えている方へ。そこで今回は、大手スバルが手がけるSUVの特徴や人気の理由について解説します!後半には人気の車種もご紹介しています。
数ある自動車メーカーの中でも根強い人気があるスバル。スバルSUVには他メーカーにはない魅力がたくさんあります。実際に車を買う前に、スバルSUVについてマスターしておきましょう!
目次
スバルのSUVの特徴
まずはスバルSUVの特徴をご紹介します。他のメーカーにはない魅力がたくさんあるので、ここで確認しておきましょう。
シンメトリカルAWD
スバルのSUVの大きな魅力のひとつに【AWD】があります。水平対向エンジンの構造を使ったスバルならではの4WDシステムのことです。
AWDとは自動車に備わっている全てのホイールが駆動することを意味しており、4つを超えるタイヤが駆動する場合もAWDと呼びます。海外には6輪駆動や8輪駆動といった車種があり、それらの駆動方式もAWDに含まれているわけです。
AWDの最大のメリットは、タイヤ全てを駆動させることでオフロードでの走行性能を極限まで高められることです。なかでもスバルのAWDはパワートレインが左右対称に置かれているため、ハンドルの操作性も格段にアップ。コーナリングも安定します。
水平対向エンジン
スバルのSUVには全車に【水平対向エンジン】が搭載されています。又の名をボクサーエンジンとも呼ばれており、スバル伝統のエンジンとして知られています。
ボクサーエンジンという言葉通り、向かい合ったピストンがお互いに打ち合うような構造になっていることから名付けられました。
「このエンジンがもっとも合理的である」と結論づけたスバルが、長年にわたって開発と改良を重ねているエンジンなのです。
水平対向エンジンには「振動が少ない」「低重心」「剛性が高い」といったメリットがあります。低振動なため車両の安定性も高まり、また低重心なのでエンジンの車高を低くキープでき車のデザインの充実性が増します。さらに耐久性が高い上に軽量化にも成功しているため軽やかな走りを体感できます。
X-MODE
こちらは「ピンチのとき」に車両を助ける機能です。ピンチというのは、例えば「山道のぬかるんだ場所でタイヤが埋まってしまった」「雪道でタイヤが埋もって身動きが取れなくなった」といった場面で、スムーズに脱出できるよう働きます。
タイヤが埋まってしまい脱出困難な状況になったときにスイッチを入れることで、エンジン・AWD・トランスミッションなどが自動的にコントロールされ、脱出を助けてくれるのです。
またX-MODEには【SNOW・DIRTモード】と【DEEP SNOW・MUD】の2つのモードが備わっています。前者は砂利道や雪道といったツルツルと滑りやすい道を走るときに使用し、後者はぬかるんだ道や深い雪などタイヤが埋もれてしまった場面で使用します。
「万が一」のことが起きた時でもスムーズに問題を解決できる優れた機能なのです。
ヒルディセントコントロール
自動車の走行制御技術として知られている【ヒルディセントコントロール】。主に急な坂道を下るときに自動的にスピードを落として車を走らせる機能です。無意識に下り坂を運転していると、ついスピードが出てしまいますよね。前に車がいた場合、一気に距離が詰まってしまうなどのリスクがあります。ヒルディセントコントロールは、それらのリスクを最大限抑えてくれます。
また整備された道だけでなく、砂利道や雪道でもコントロール機能が働きます。余計なプレッシャーを感じることなく安心して走行できますよ。
スバルのSUVが人気な理由
続いては「なぜスバルのSUVは人気なのか?」を解説していきます。SUVだけでなく最近じわじわと人気を集めているスバル車。実は他のメーカーにはない【スバルが愛される理由】があるのです。
「0次安全」の考え方
スバルが人気をあつめる理由のひとつに【0次安全】の考え方があります。0次安全とは「車が発進する前の安全性」のことです。
スバルには「自動車の操作性やデザインなどの基本的な設計をする時点で工夫をし、車が走り出す前からの安全性を高めよう」という考え方があります。
車の周りに潜んでいるあらゆる危険をリサーチしてさまざまなパターンを考えておくことで、事故リスクを最大限減らしているのです。そのため、視認性に優れた車を生産したり、ドライバーが安全に運転できるようなシートの設計を行ったりしています。
割安な価格設定
他メーカーに比べて自動車の価格が安いのもスバルの魅力です。スバルでは車種やプラットフォーム、エンジン数などが限られており、安全装備においてもアイサイトのみを使用しています。そのため生産から販売までのプロセスを共通化しやすく、結果的にコストダウンへとつながるのです。
一方で商品のバリエーションを増やしにくく開発が硬直化するというデメリットがあります。似通った商品が揃いやすくなるため、車好きにとっては少しつまらなく感じてしまうことがあるかもしれません。
スバルのSUV一覧とその特徴
続いてはスバルが販売しているSUVとその特徴を解説していきます。スバルが出しているSUは、数は少ないですがそれぞれに強い個性があります。
レガシィアウトバック
スバルが生産するクロスオーバーSUV【レガシィ アウトバック】。レガシィをベースに開発され1994年に満を持して発売されたモデルです。日本のみならず北米でも圧倒的な人気を集めており発売当初より【アウトバック】の名が定着しています。SUVならではの走破性に加えてステーションワゴンの容量も兼ね備えているのが最大の特徴です。
また【AWD】を取り入れているため、オフロードでの走破性も抜群でレジャーでも大活躍してくれることでしょう。安全装備では、衝突被害軽減ブレーキやステレオカメラによって未然に事故を防いでくれる【アイサイト】を搭載しています。
【基本スペック】
全長:4,820mm
全幅:1,840mm
全高:1,605mm
車両重量:1,570~1,580kg
乗車定員:5人
新車価格:3,294,000〜3,564,000円
エンジン:水平対向4気筒DOHC
フォレスター
1997年より生産・販売するSUV【フォレスター】。2018年の夏にフルモデルチェンジされ、街乗りからアウトドアなどマルチに対応できる走行性能をキープしつつ、より加速性もアップした5代目。燃費性能も高まり【6速マニュアルモード】の搭載によってスムーズな走行が可能になりました。また安全性にも富んだ設計も魅力的。
前輪が常に駆動しているので、万が一スリップしたときでも安定した走行が可能です。オフロードでも抜群の安定性を誇ります。また小回りが利きやすいため街乗りでも大活躍。加えて積載性にも富んでおり、ラゲッジルームも広々としています。どんなアウトドアにも対応できることでしょう。
【基本スペック】
全長:4,625mm
全幅:1,815mm
全高:1,715〜1,730mm
車両重量:1,520~1,660kg
乗車定員:5人
新車価格:2,808,000〜3,099,600円
エンジン:【2.5L NA】水平対向4気筒DOHC【2.0L ハイブリッド】水平対向4気筒DOHC
e-BOXER
XV
Fun Adventure(ファン アドベンチャー)をコンセプトに開発されたスバルのSUV【XV】。思う存分アウトドアを楽しむために設計されたクロスオーバーSUVです。エンジンは1.6リットルまたは2.0リットル直噴の【水平対向4気筒DOHC直噴】となっているため、パワフルながらもなめらかな加速力が魅力です。
安全性にもとことんこだわっており、全グレードに自動ブレーキシステム【アイサイト】を搭載しています。普段乗りはもちろん視界の悪い山道でも活躍してくれることでしょう。
加えて【対歩行者用エアバッグ】も装備。フロントガラスの下やピラーといった硬い部分に沿ってエアバッグが展開します。万が一歩行者と接触してしまったときにエアバッグが作動し、歩行者の被害を軽減する仕組みとっています。
またXVにはハイブリッドパワートレイン【e-BOXER】が備わったグレード【アドバンス】も新しく発売されています。
【基本スペック】
全長:4,465mm
全幅:1,800mm
全高:1,550mm
車両重量:1,410~1,440kg
乗車定員:5人
新車価格:2,138,400〜2,829,300円
エンジン:【1.6リットル】水平対向4気筒DOHC【2.0リットル直噴】水平対向4気筒DOHC
直噴
アセント
2018年から主にアメリカにて発売され始めた【アセント】。日本ではまだ発売されていませんが、上記で紹介した3車種よりも大きく、7人乗り仕様となっています。またターボエンジンが搭載されていることから走破性・安定性・操作性の3つがバランスよくアップしたモデルとなっています。
また海外で販売されていることから高級感あふれるエクステリアとインテリアも魅力的です。大家族でのツーリングはもちろん本格アウトドアでも大活躍してくれることでしょう。日本での発売開始に期待したいところです。
【基本スペック】
全長:5,050mm
全幅:1,990mm
全高:1,840mm
人気のスバルSUVランキング
1位 ”スバルらしさ”に圧倒的な人気「XV」
ランキング1位は”スバルらしい走り”に惚れるユーザーの多い【XV】です。ここ最近の日本ではコンパクトSUVがトレンドとなっており、なかでもスバルのXVは爆発的な人気を集めています。初代インプレッサXVをベースに、走破性・快適性もアップ。また上質感のあるエクステリアに惚れるユーザーも数多いです。
安全装備の充実度もきわめて高く、先進運転支援システム【アイサイト】をはじめ対歩行者用エアバッグなど事故防止・衝突軽減などリスクを最大限減らすシステムが導入されています。「アウトドアにも出かけるけど事故のことも考えて安全運転がしたい」という人にオススメです。
2位 高い積載性と走行性を誇る「フォレスター」
第2位は、高い積載性と走行性を誇る【フォレスター】です。長い歴史を持つフォレスターは今やスバルの顔とも言える存在となっており、街乗りからアウトドアまで多様なシーンに対応できる積載性も走行性を持ち合わせています。グレードのバリエーションも豊富で、オフロード対応のモデルからオンロードでの走行性に力を入れたスポーツモデルもあります。
車高も高めに設定されているため視認性も良く、安全運転が可能です。また2018年にはハイブリッドシステム【e-BOXER】を備えたアドバンスグレードも登場しています。
3位 海外でも爆発的な人気「レガシィ アウトバック」
第3位は、1994年から発売され根強い人気を持つ【レガシィ アウトバック】。先述したように海外で圧倒的な人気を誇るモデルで、ステーションワゴンとクロスオーバーSUVを足して2で割ったようなサイズ感が魅力です。
海外で売れている理由に「上質なエクステリアとインテリア」があります。走破性も高くアウトドア向けのSUVでありながら、まるで高級外車のような佇まいに見惚れる人も多いです。居住性も高いので家族でのツーリングでも大活躍。本格アウトドアを楽しみたい人でもストレスのない走行が可能です。
まとめ
スバルSUVの特徴や人気の理由・車種をご紹介しました。いかがでしたか?
日本国内においてじわじわと人気を集めているスバル。中でもSUVには他メーカーにはない魅力があるんです。安全性に優れていたりコストが低かったりと私たちにとってうれしいメリットがいくつもあります。
実際にスバルSUVを購入するときは、ぜひこの記事を参考にしてみてくださいね。スバルのSUVをマスターして素敵なカーライフを送りましょう!