自動車は購入するときだけではなく、維持管理するために費用が掛かります。他のカータイプと比べてメンテナンス回数が多く求められるスポーツカーは、維持費が高額になりやすいのが特徴です。
しかし、意外と安い維持費で管理できるスポーツカーもあります。「スポーツカーが欲しいけど、維持費が高いから…」と感じている人のために、維持費が安いスポーツカーを5つ厳選して紹介します。
目次
維持費が安いスポーツカーランキング5選
スポーツカーの購入で一番難関なのは維持費です。保険・税金・ガソリン代・メンテナンス費用など車を維持するには、さまざまな費用が必要になります。特にスポーツカーはその構造上、維持費が高額になりがちです。
では、スポーツカーはお金持ちでなければ乗れないのでしょうか。大学生や20代でも購入を検討しやすいスポーツカーがあります。維持費が安い現行スポーツカーのスペックや特長、年間維持費を解説します。
1位 トヨタ86
- 新車価格:267~358万円
- サイズ:全長4,240×全幅1,775×全高1,320mm
- 最小回転半径:5.4m
- 車両重量:1,210~1,260kg
- 排気量:2,000cc
- 燃費(JC08モード):-km/L
FRスポーツを気軽に楽しめる小型軽量タイプ
トヨタ86は2005年にスバルとタッグを組み生み出した、スポーツカーです。専用開発されたプラットフォームと、新開発されたミッションを採用しています。
2L水平4気筒NAエンジンを搭載していますが、低重心かつ軽量なスポーツカーです。現在、中古車市場では安値で出回るようになっているため、若年層のスポーツカーデビュー車として注目されています。
スポーツドライビングを最大限楽しめるシステム
ATモデルには「6-Speed SPDS」を採用し、スムーズな変速が実現しています。アクセル操作に対してリニアな反応が期待できるだけではなく、シフト時間を短縮し、ダイレクトにシフトチェンジを楽しめるのが特徴です。「SPORT」や「SNOW」などの状況に応じたモード走行を選択できます。
黒基調の落ち着いたコックピット
ドライバーの操作性と機能性を意識したコックピット。黒基調でデザインされたインテリアは、室内空間を上質な雰囲気にしてくれます。
低重心を追求したスポーティスタイル
86を象徴している低重心設計は、誰もが認めるスポーティなエクステリアデザインを叶えています。ドライブを思いっきり楽しめる車を作りたい、というトヨタ×スバルの熱い想いが感じられるでしょう。
トヨタ86の年間維持費
86の「2.0GT ブラックリミテッド」を例に、維持費を計算してみましょう。(※2019年10月1日以降に登録した車として計算しています。)
自動車税 | 30,500円 |
自動車重量税 | 7,500円 |
ガソリン代 (年間走行距離:10,000㎞/ガソリン代:140円/燃費:8.26㎞/L) |
169,492円 |
自賠責保険料 | 12,915円 |
任意保険料 | 48,000円 |
駐車場代 | 96,000円 |
車検費用 | 47,000円(140,000円÷3年) |
合計年間維持費 | 411,407円 |
トヨタ86の年間維持費は約40万円と予想できます。ただし、中古車で安く86を購入した場合は、メンテナンス費用や車検費用が高額になる可能性があるので注意しましょう。
2位 マツダ ロードスター
- 新車価格:260~361万円
- サイズ:全長3,915×全幅1,735×全高1,235mm
- 最小回転半径:4.7m
- 車両重量:990~1,050kg
- 排気量:1,500cc
- 燃費(JC08モード):-km/L
理想の走りを予感させる美しいスタイリング
理想の走りとボディディメンションの融合を追求して完成した、マツダの磨き抜かれた美しいスタイリングが特徴です。上質な素材と落ち着いたカラーで整えられた、コックピットには細部までこだわりが感じられます。
ドライバーが想像する走りや意思が、車体と結びつくかのような一体感を感じられる走行性。充実した安全性能で安心感に包まれながら、スポーツカーらしい爽快な走りを楽しめます。
艶やかでみずみずしいマツダカラー
マツダ特有の塗装技術である「TAKUMINURI」ならではの鮮やかで、みずみずしいカラーが選択できます。ハイライトとシェードを際立たせることにより、フォルムの美しさが強調されています。
使い勝手の良い収納スペース
荷室にはスーツケースを収納できるトランクスペースがあります。コンソール周りとシート周りに配備されている収納スペースは便利。オープンスポーツカーとしてドライブを楽しむために荷室の利便性が充実しています。
スポーツカーに欠かせない軽量化
ロードスターならではのドライビングは、マツダの地道な革新技術が引き出した軽量化の産物です。軽さと強さを兼ね備えているアルミ材や高張力鋼板を使用しているため、構造自体が軽量設計になっています。車両1,000kgを切るコンパクトボディが魅力。
マツダ ロードスターの年間維持費
「i8ロードスター BASEも出る」を例に、維持費を計算してみましょう。(※2019年10月1日以降に登録した車として計算しています。)
自動車税 | 30,500円 |
自動車重量税 | 10,000円 |
ガソリン代 (年間走行距離:10,000㎞/ガソリン代:140円/燃費:11.13㎞/L) |
125,786円 |
自賠責保険料 | 12,915円 |
任意保険料 | 48,000円 |
駐車場代 | 96,000円 |
車検費用 | 47,000円(140,000円÷3年) |
合計年間維持費 | 370,201円 |
ロードスターの年間維持費は約37万円です。軽量化の燃費向上の革新により先代モデルよりも安い維持費で管理できるようになっているので、狙い目ですよ。
3位 ダイハツ コペン
- 新車価格:238~243万円
- サイズ:全長3,395×全幅1,475×全高1,280mm
- 最小回転半径:4.6m
- 車両重量:850/870kg
- 排気量:658cc
- 燃費(JC08モード):-km/L
移動手段だけではなく楽しさを届けるスポーツカー
コペンは車に乗ることで好きな場所へ移動できる利便性だけではなく、車と一つになって開放感や楽しさを味わることをコンセプトにしています。スモールカーではありますが、自分らしいスポーツカーの楽しみ方ができます。
「Robe」「XPLAY」「Cero」「GR SPORT」という4つのデザインを展開し、「STANDARD」「S」「GR」という3種類の走りを設けることで、スポーツカーに乗る喜びをレベルアップさせています。(※ここでは「GR SPORT」を主に取り上げています。)
スポーツカーらしい専用シート&ステアリング
「GR SPORT」モデルは専用のスポーツシートとMOMO製本革巻ステアリングホイールがついています。スエード調のレカロシートはブラック基調になっているので、スタイリッシュでクールな印象を与えるのが特徴。
バックレストにはGRロゴが刺繍されています。また、ステアリングホイールのガンメタリックにはGRエンブレムが施されており、細部に至るまで「GR SPORT」専用のデザインが見られます。
スポーツドライビングにこだわる人にぴったり
コペンは足回りにショックアブソーバーを搭載し、スポーツ走行時にも安定した走りを期待できます。高い速度位置でもサスペンションの粘りにより、操縦性が安定するためコントロールフィールが優れているのが特徴。
ダイハツ コペンの年間維持費
コペンの660GRスポーツを例に、維持費を計算してみましょう。(※2019年10月1日以降に登録した車として計算しています。)
自動車税 | 10,800円 |
自動車重量税 | 2,500円 |
ガソリン代 (年間走行距離:10,000㎞/ガソリン代:140円/燃費:13.02㎞/L) |
107,527円 |
自賠責保険料 | 12,520円 |
任意保険料 | 48,000円 |
駐車場代 | 96,000円 |
車検費用 | 47,000円(140,000円÷3年) |
合計年間維持費 | 324,347円 |
コペンの年間維持費は約32万円を予想しておくと、車検時や税金の納付書が送付されたときに慌てずに済みます。コペンは軽自動車ですから、スポーツカーとはいえ、自動車税や自動車重量税を節約できますよ。
4位 スズキ スイフトスポーツ
- 新車価格:201~208万円
- サイズ:全長3,890×全幅1,735×全高1,500mm
- 最小回転半径:5.1m
- 車両重量:970~990kg
- 排気量:1,000cc
- 燃費(JC08モード):16.2~24.0km/L
人馬一体になって走り抜ける楽しみ
手足の操作と呼吸を合わせるように、進んでいくスイフトスポーツ。シフトチェンジやアクセルの踏み込みに素早くレスポンスを返してくれます。安全性能にも妥協することなく、「もっと走り続けたい」と感じさせるスポーツカーです。
強靭×軽量なボディ
車両重量を1,000kg以内に抑えた軽量ボディが特徴。超高張力鋼板など強くて軽い素材を使っています。ボディだけではなく、エンジンやサスペンション、シートなども細部まで軽量化に挑戦している車。
チューニング済み!高トルク6MTエンジン
クロスレシオ化されたミッションギヤを採用し、アクセルを踏むたびにエンジンパワーの拭き上げをダイレクトに感じられます。シフト操作をスムーズにするために、トリプルコーンシンクロ+徹底的なチューニングが行われているトランスミッション。
充実した安全装備で安心
アダプティブクルーズコントロール・ブラインドスポットモニター・リヤクロストラフィックアラートなどの先進安全装備を標準装備しています。
スズキ スイフトスポーツの年間維持費
スイフトスポーツ1.4を例に、維持費を計算してみましょう。(※2019年10月1日以降に登録した車として計算しています。)
自動車税 | 30,500円 |
自動車重量税 | 5,000円 |
ガソリン代 (年間走行距離:10,000㎞/ガソリン代:140円/燃費:11.62㎞/L) |
120,482円 |
自賠責保険料 | 12,915円 |
任意保険料 | 48,000円 |
駐車場代 | 96,000円 |
車検費用 | 47,000円(140,000円÷3年) |
合計年間維持費 | 359,897円 |
スイフトスポーツの年間維持費は約36万円を目安に、一年間の予算を立てておくとよいでしょう。先代に比べて燃費機能が向上し、排気量がダウンサイジングしているのでエコカー減税対象車です。
5位 マツダ マツダ2
- 新車価格:145~277万円
- サイズ:全長4,065×全幅1,695×全高1,500mm
- 最小回転半径:4.7m
- 車両重量:1,060kg
- 排気量:1,500cc
- 燃費(JC08モード):20.8km/L
洗練されたフェイス×操作しやすい運転環境
マツダ2は水平基調に造形されいて、シンプル×モダンなフロントフェイスになっています。躍動的な形と、マツダならではの特別なボディカラーが際立ちます。
人間中心に開発しているため、ドライバーの理想的な操作性を追求したコックピットが特徴。3つのエンジンを搭載して、アクセルのレスポンスがスムーズで軽快な走りを楽しめます。
思い通りのステアリング操作
ステアリング操作に応じて、後輪トルク数を増加させることによってコーナリング性能が向上しています。ターンインもスムーズに行えるため、AWDならではの旋回安定性を実感できるでしょう。
モダンデザインなインテリア
ドライバーだけでなく、一緒にドライブを楽しむ乗員が居心地よく感じられるように細部にこだわった室内空間になっています。風合いや質感が強調されているシートバリエーションを7種類展開。
ドライブの快適性を高めるシート機能
ドライバーにフィットするシートや、ドライビングポジションを記憶する機能など、快適に運転できる環境が整っています。レバーやスイッチ等のドライビングに関係するものはすべて、操作しやすい構造になっているのが特徴。
マツダ2の年間維持費
マツダ2の「1.5 15C」を例に、維持費を計算してみましょう。(※2019年10月1日以降に登録した車として計算しています。)
自動車税 | 30,500円 |
自動車重量税 | 7,500円 |
ガソリン代 (年間走行距離:10,000㎞/ガソリン代:140円/燃費:13.3㎞/L) |
105,263円 |
自賠責保険料 | 12,915円 |
任意保険料 | 48,000円 |
駐車場代 | 96,000円 |
車検費用 | 47,000円(140,000円÷3年) |
合計年間維持費 | 347,178円 |
マツダ2の年間維持費は約35万円。エコカー減税対象車であるマツダ2は自動車重量税や購入時の環境性能割が優遇されるため、維持費を節約しやすいスポーツカーといえます。
スポーツカーの年間維持費は意外と安い
スポーツカーはエンジン性能や構造上、定期的なメンテナンスが必要です。ですから、維持費が高額になりやすいのが事実。
しかし、購入する車種を賢く選べば税金を節約したり、ガソリン代のコストをできるだけ削減したりできます。紹介した維持費が安いスポーツカーを参考に、「自分でも維持できる」と思える車種をぜひチェックしてみてください。