2021年現在の車市場において、ボディタイプや車種が最も豊富に取り揃っているコンパクトカー。
コンパクトカーの購入は決まっているけど、ボディタイプや車種が多すぎてどれにすればよいのか悩んでいる人も少なくないのではないでしょうか。
今回はそのような人のために、ボディタイプ別の特徴や人気のおすすめコンパクトカーをボティタイプ別に3車種ずつご紹介します。
この記事を参考にして、自分に合ったコンパクトカーを見つけてください。
目次
最新コンパクトカーのボディタイプ別特徴
コンパクトカーと呼ばれる車は、日本の8大自動車メーカー全てにラインナップされるほど豊富に取りそろっています。また、それらのコンパクトカーにはいろんな種類のボディタイプがリリースがリリースされています。
代表的なボディタイプとしては「ハッチバックタイプ」「SUVタイプ」「コンパクトミニバンタイプ」の3種類です。この代表的なボディタイプの特徴を詳しくお伝えします。
ハッチバックタイプ
ハッチバックタイプはコンパクトカーにおいてオーソドックスなボディタイプです。乗車スペースとラゲッジスペースが一体となっているため、乗車しながらラゲッジスペースの荷物を簡単に取り出すことができます。
またセダンタイプのようにリアに出っ張りが無いため、車両後方の視認性が良く車をバックさせることも容易です。免許を取ったばかりの初心者の方や、運転に自信がない方には相性の良いボディタイプでしょう。
SUVタイプ
SUVタイプはボディの大きさに関係なく人気あるボディタイプで、コンパクトカーでも数多くリリースされています。普段使いの街乗りから休日のアウトドアシーンまで幅広く活躍できる車として人気です。
SUVタイプは車高が高めに設定されているため、ドライバーの前方視認性が良く運転がしやすくなっています。また、悪路も難なく走行できるようなスタイリッシュでオシャレなデザインに仕上げられていることも人気の理由でしょう。
ミニバンタイプ
ミニバンタイプはコンパクトカーの中で最も室内空間が広いボディタイプです。室内空間を最大限に広くするために、フロントノーズを最小限にすることで、前方の車両感覚がつかみやすくなっています。
また車種によっては乗車定員が6人もしくは7人と、他のボディタイプのコンパクトカーよりもたくさん人を乗せて移動することが可能です。後席にはスライドドアを採用するなど利便性が高いことから、ファミリー向けのコンパクトカーと言えるでしょう。
最新コンパクトカーのおすすめハッチバックタイプ
トヨタ・ヤリス
トヨタ・ヤリスはトヨタを代表するハッチバックタイプのコンパクトカーです。日本では「ヴィッツ」という車名で1999年から発売されていたコンパクトカーで、2020年2月に4代目へフルモデルチェンジする時に、グローバル名の「ヤリス」に統一されました。
パワーユニットはガソリンエンジンとハイブリッドの2種類を用意。またガソリンエンジンには6速マニュアルも設定されているので、走りを楽しみたい人にもおすすめのコンパクトカーです。
新開発のプラットフォーム「TNGA」を採用したことで、高剛性・低重心・軽量化が実現され、優れた操縦安定性に加え優れた燃費性能を発揮しています。
車両本体価格は1,395,000円~2,522,000円。
【スペック(HYBRID Z 2WD)】
ボディサイズ(mm) | 3,940×1,695×1,500 |
室内サイズ(mm) | 1,845×1,430×1,190 |
最小回転半径(m) | 5.1 |
燃費(WLTCモード:km/L) | 35.4 |
乗車定員(名) | 5 |
車両本体価格(税込) | 2,324,000円 |
日産・ノート
日産・ノートは2005年にデビューしたハッチバックタイプのコンパクトカーで、現行型は2020年12月に登場した3代目になります。先代の2代目は販売台数でNo.1を獲得したほどで、国民的コンパクトカーとも言えるでしょう。
その人気に火をつけたのが、発電用エンジンと駆動用モーターを組み合わせたハイブリッドシステム「e-POWER」です。2代目まではガソリンエンジンと併売していましたが、3代目からはe-POWERのみのラインナップとなっています。
またプラットフォームも刷新され、足回りの剛性がアップしワンランク上の上質な走りが味わえます。ボディデザインも直線と曲線をうまく組み合わせ、近未来的でシャープな印象を与えながら質感の高い仕上がりです。
車両本体価格は2,029,500円~2,796,200円。
【スペック(X 2WD)】
ボディサイズ(mm) | 4,045×1,695×1,520 |
室内サイズ(mm) | 2,030×1,445×1,240 |
最小回転半径(m) | 4.9 |
燃費(WLTCモード:km/L) | 28.4 |
乗車定員(名) | 5 |
車両本体価格(税込) | 2,186,800円 |
ホンダ・フィット
ホンダ・フィットは2001年に登場したハッチバックタイプのコンパクトカーで、初代は2007年6月末に世界累計販売台数が200万台を達成するほどの人気車種でした。現行型は2020年2月にデビューした4代目となります。
パワーユニットにはガソリンエンジンと次世代の2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」の2種類を用意。このハイブリッドシステムには「EVモード」「ハイブリッドモード」「エンジンモード」という3つのモードがあり、その時に最適なモードを自動で選択することで高効率な走りを実現しています。
フィット全体のデザインはシンプルで、エクステリアは親しみの中に上質さがあり、インテリアは直線的な水平基調とし明るくスッキリとした印象です。
車両本体価格は1,557,600円~2,866,600円。
【スペック(e:HEV LUXE 2WD)】
ボディサイズ(mm) | 3,995×1,695×1,540 |
室内サイズ(mm) | 1,955×1,445×1,260 |
最小回転半径(m) | 5.2 |
燃費(WLTCモード:km/L) | 27.4 |
乗車定員(名) | 5 |
車両本体価格(税込) | 2,426,600円 |
最新コンパクトカーのおすすめSUVタイプ
トヨタ・ライズ
トヨタ・ライズは、2019年11月にデビューしたSUVタイプのコンパクトカーです。トヨタの人気SUV「RAV4」譲りのワイルド感あるボディデザインが非常にカッコ良く、デビューから現在まで高い人気を維持しています。
パワーユニットは1.0Lのガソリンエンジンのみですが、ターボを搭載することで1.5L並みのトルクを広い回転域で発揮。坂道や高速道路をストレスフリーに走行することと優れた燃費性能を両立させています。
駆動方式はFFの2WDと4WDの2種類を用意。街乗りをメインとする人なら燃費の良い2WD、アウトドアによく出かける人ならRAV4にも採用されている「ダイナミックトルクコントロール4WD」を搭載し、雪道や凍結した滑りやすい道路も安心して走行できる4WDがおすすめです。
車両本体価格は1,679,000円~2,282,200円です。
【スペック(Z 2WD)】
ボディサイズ(mm) | 3,995×1,695×1,620 |
室内サイズ(mm) | 1,955×1,420×1,250 |
最小回転半径(m) | 5.0 |
燃費(WLTCモード:km/L) | 18.6 |
乗車定員(名) | 5 |
車両本体価格(税込) | 2,060,000円 |
スズキ・クロスビー
スズキ・クロスビーは、2017年12月にデビューしたSUVタイプのコンパクトカーです。同社が販売する人気車種の軽SUV「ハスラー」と非常に似たデザインで、可愛らしくオシャレな雰囲気を持っています。
エクステリアは、全体的に角が取れたシルエットに丸目のヘッドライトと相まって可愛らしさがありながらも、フロントバンパーからフェンダーリム・サイドスカートそしてリアバンパーまで一体となった黒の樹脂製パーツが力強さを演出。性別を問わずオシャレに乗りこなせる一台です。
パワーユニットには、アイドリングストップを搭載しモーターでエンジンをアシストする1.0L直噴ターボの「ブースタージェットエンジン」を搭載。1.5Lエンジン並みのパワーとトルクを実現し、街乗りからスポーツドライブまで幅広くこなしてくれます。
車両本体価格は1,805,100円~2,367,200円です。
【スペック(HYBRID MZ 2WD)】
ボディサイズ(mm) | 3,760×1,670×1,705 |
室内サイズ(mm) | 2,175×1,355×1,280 |
最小回転半径(m) | 4.7 |
燃費(WLTCモード:km/L) | 18.2 |
乗車定員(名) | 5 |
車両本体価格(税込) | 2,062,500円 |
スズキ・ジムニーシエラ
スズキ・ジムニーシエラは、同社の大人気軽クロカンSUV「ジムニー」の普通自動車版にあたるSUVタイプのコンパクトカーです。現行型は3代目にあたり2018年7月にデビュー。前作の角が取れた丸みあるデザインから、初期の頃の角ばったデザインに変更されたことで大変人気があります。
本格派クロスカントリーSUVのジムニーシエラは、剛性の高い梯子型のラダーフレームを採用。凹凸の激しい悪路を走行してもボディがよれることなく安定して走行できます。またジムニーシエラの性格上、ドライバー自身で車を操る楽しみが得られるように5速マニュアルも設定されています。
ドアは3ドアのみしかないため、後部座席の乗り降りなど利便性では他のコンパクトカーに比べて劣りますが、人と違ったコンパクトカーに乗りたいと思っている方にはおすすめの一台です。
車両本体価格は1,793,000円~2,128,500円です。
【スペック(JC 4AT 4WD)】
ボディサイズ(mm) | 3,550×1,645×1,730 |
室内サイズ(mm) | 1,795×1,300×1,200 |
最小回転半径(m) | 4.9 |
燃費(WLTCモード:km/L) | 14.3 |
乗車定員(名) | 4 |
車両本体価格(税込) | 2,084,500円 |
最新コンパクトカーのおすすめミニバンタイプ
トヨタ・ルーミー
トヨタ・ルーミーは2016年11月にデビューしたトールワゴンタイプのコンパクトカーです。ミニバンとは呼ばれていませんが、ボディ形状やスライドドアを採用していることから、ミニバンタイプとして取り上げました。
ミニバンと呼ばれる車は少なくても6人以上乗車ができるのに対してルーミーは5人ですが、小さなお子さんが2人までなら十分にミニバンとして活用できる作りになっています。
おすすめする理由は後席のスライドドアです。エントリーグレードの「X」は助手席側のみですが、「X」以外は両側ともパワースライドドアを標準装備しています。これならお子さんを抱っこしたままや大きな荷物を抱えたままでも簡単にドアを開閉することが可能です。
車両本体価格は1,556,500円~2,090,000円です。
【スペック(カスタムG-T 2WD)】
ボディサイズ(mm) | 3,705×1,670×1,735 |
室内サイズ(mm) | 2,180×1,480×1,355 |
最小回転半径(m) | 4.7 |
燃費(WLTCモード:km/L) | 16.8 |
乗車定員(名) | 5 |
車両本体価格(税込) | 2,046,000円 |
トヨタ・シエンタ
トヨタ・シエンタは、2003年にデビューしたミニバンタイプのコンパクトカーで、現行型は初代が生産終了してから12年ぶりの2015年7月に登場した2代目となります。独特のエクステリアデザインは好き嫌いが分かれるところですが、目立ちたい人にはおすすめの一台です。
全長4mちょっとのサイズに3列シートを装備し、最大7人まで乗車が可能となっています。後席には両側スライドドアを採用し、助手席側は全グレードにワンタッチスイッチ付パワースライドドアを標準装備。隣の車を気にせず両手がふさがっていても簡単に開閉できます。
ハイブリッド車のみのオプションですが、AC100V・1,500W/2個のアクセサリーコンセントを備えれば、ガソリンを電気に変換し災害などによる非常時で電気が必要な時に役立ちます。
車両本体価格は1,818,500円~2,580,000円です。
【スペック(G Cuero HYBRID)】
ボディサイズ(mm) | 4,260×1,695×1,675 |
室内サイズ(mm) | 2,535×1,470×1,280 |
最小回転半径(m) | 5.2 |
燃費(WLTCモード:km/L) | 22.8 |
乗車定員(名) | 7 |
車両本体価格(税込) | 2,580,000円 |
ホンダ・フリード
ホンダ・フリードは、2008年にデビューしたミニバンタイプのコンパクトカーで、現行型は2016年9月に登場した2代目です。街乗りでも乗りやすいコンパクトなボディでありながら、最大7人まで乗車できるコンパクトカーとして高い人気を誇っています。
一般的なMサイズミニバンよりも約600mmほど短い全長ですが、3列目にまでシートを備えて7人がしっかり乗れるコンパクトカーです。またフリードは、2列目がキャプテンシートとなる6人乗りも選択可能。1列目から3列目まで自由に移動できます。
駆動方式はFFの2WDと4WD、パワーユニットはガソリンエンジンとハイブリッド、乗車定員は5人・6人・7人、そしてSUV寄りの「CROSSTAR」にスポーツタイプの「Modulo X」と、組み合わせが豊富なところもフリードの魅力です。
車両本体価格は1,997,600円~3,278,000円です。
【スペック(HYBRID G Honda SENSING 2WD)】
ボディサイズ(mm) | 4,265×1,695×1,710 |
室内サイズ(mm) | 3,045×1,455×1,275 |
最小回転半径(m) | 5.2 |
燃費(WLTCモード:km/L) | 20.8 |
乗車定員(名) | 7 |
車両本体価格(税込) | 2,583,900円 |
まとめ
コンパクトカーは国内8大メーカー全てからリリースされている状態で、さまざまなボディタイプの車が存在します。そのためコンパクトカーといっても、車種によっては特徴が違ってきます。
今回は、同じコンパクトカーでもボディタイプによって何が違うのか、そしてどんな方におすすめなのか解説しました。
コンパクトカーに存在するボディタイプは全て網羅していますので、この記事を参考にコンパクトカーを選んでいただけたら間違いないでしょう。
ぜひ自分にピッタリのコンパクトカーをぜひ見つけてください。