ステイタスの象徴として扱われることの多い高級車。成功者の証となることもあり、いつかは高級車を所有したいと考える人も多いでしょう。しかし、高級車とはどんな車をいうのでしょうか。また、高級車を所有する際には、自分好みのボディタイプを選びたいという人も多くみられます。
そこで、高級車を所有するメリットなど調べてみました。高級車で選べるボディタイプについても併せて紹介します。
目次
高級車の定義
高級車は単に新車価格の高い車だと考える人も多いのではないでしょうか。しかし、自動車には査定協会が決める車のランク付けがあり、きちんと定義づけられています。国産車の場合には特C、特B、特A、Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ、軽という分類です。
ランク分けされている理由は、中古車として車の売却をする際、同じ大きさの傷に対して同じだけの減点が行われると不公平だからです。ランクをしっかりと分類しておくことで、どの車が高級車であるのかもわかりやすくなります。
特区分として扱われる国産車はコレ!
車のランク分けにおいて、特C、特B、特Aの特区分として扱われるのが高級車です。特区分となる国産車には、レクサスのLSやLC、GSなどが挙げられるでしょう。レクサスは新車価格も極めて高いことから、多くの車種が特区分に含まれています。トヨタの場合にはセンチュリーやセルシオ、クラウン・マジェスタ、ソアラが特区分です。
日産ではプレジデントやGT-R、シーマが特区分として扱われています。ホンダの場合にはNSXやレジェンドであり、三菱の車ではディグニティやプラウディア(S32A)、デボネアが高級車としての特区分に分類されているのです。
高いだけじゃない!メリットの多い高級車
高級車と呼ばれる車は新車価格が高く、所有することへの喜びも感じられるでしょう。ただ、高級車のメリットはそれだけではありません。高級車にはたくさんのメリットがあるのです。そこで、高級車のメリットについて紹介していきます。
乗り心地が格別
高級車と一般的な車を比べると、乗り心地の違いを感じる人も多いでしょう。高級車の多くはエンジン音やロードノイズが聞こえず、静寂性が高いのが特徴です。また、加速時やハンドルを切る際にかかるGが少なく、快適なドライブが楽しめます。さらに、安定性にも優れていることから、高速走行時での横揺れを感じることがありません。
加えて、広い車内空間が実現されている車もたくさんあります。ただ、室内環境に関しては車種やグレードによって異なるため、一概に言えません。しかし、高級車は運転者だけでなく、同乗者の快適性も高められていることが多くみられます。
ビジネスのシーンで活用できる
高級車はその見た目の上品さからビジネスのシーンで利用されることの多い車です。接待や移動が多いビジネスマンは高級車に乗っている方が交渉などを有利に進められるともいわれています。なぜなら、高級車はステータスを表すツールとなり、成功してお金を持っていることが証明できるからです。
高級車を所有していることで銀行や取引先からの信用を得やすく、ビジネスのおいて有用なツールとなることも多くみられます。また、富裕層の多くは自分のステータスに合った高級車を持っているケースが多いのも特徴です。そのため、同じ価値観を持った人脈を広げられる可能性もあるでしょう。
税金対策になる
高級車をビジネスのシーンで利用すると、税金対策になることも知られています。経営者や個人で仕事をしている人は、毎年確定申告を行って税金を納めなければなりません。ただ、確定申告では事業で使用した経費を収入から差し引くことが可能です。
例を挙げると、売上げが5000万円の場合に経費で2000万円を使用すると、課税対象は残りの3000万円となります。3000万円分のみが課税されますので、大幅な節税が可能になるでしょう。そういった理由からビジネス用に高級車を購入し、必要経費として計上している人もみられます。
資産として購入する方法もある
高級車は乗るだけではなく、将来的に車の売却も視野に入れて購入する人もみられます。これは、高級車を耐久消費財であると考えているのです。高級車は資産となりお金を生み出すものだというのも1つの考えでしょう。購入時より高く売却できた場合にはもちろんお金が生み出せます。
また、他人に貸すことで収益が得られる可能性もあるのです。いずれにしても、資産価値が高く、価値が下がりにくいのが高級車だといえます。そのため、購入時には年月が経っても根が下がりにくいモデルを購入するのが資産としての価値を上げるコツでしょう。
将来的な資産価値を検討して高級車を購入することで、売却益が得られる可能性が高くなります。
高級車を選ぶ際にはボディタイプをチェック
高級車にはさまざまなボディタイプが用意されています。そのため、使用する目的や乗車人数に合わせてボディタイプを選ぶことが可能です。高級車を選ぶ際には、まず、どこに誰と何をする目的で使用することが多いのかを考えましょう。
自動車というのは、サイズによって定員が決められています。高級車で多くみられるセダンタイプの場合には5人が乗車定員です。大型のミニバンタイプを選ぶと、7人や8人の乗車が可能になります。車の大きさが決まれば、次は自分のライフスタイルも見直してみましょう。
もし。小さな子どもがいる場合には自動スライドドアがついていると便利です。また、子どもやお年寄り、ペットと一緒に生活しているのであれば、フロア高が低い車を選ぶと乗り降りしやすくなります。また、移動時にどんなものを車に乗せたいのかというポイントも重要です。
子どもがいる場合にはベビーカーを乗せる必要があり、ベビーカーを折りたたまずに乗せられる天井の高い車は重宝されます。スキーやサーフィンを楽しむ場合にはある程度の長さの荷物が積める車が必要です。それだけでなく、自分の好みも優先するのがいいでしょう。高いお金を出して高級車を所有するのですから、自分が欲しいと感じる車を選ぶことも大切です。
高級車のボディタイプ
高級車にはたくさんのボディタイプがあり、目的や用途によって必要な形状を選ぶことが可能です。高級車のボディタイプにはオープンカーやクーペ、ステーションワゴン、SUVなどがあります。また、一般的なセダンやミニバンもあり、自分好みの1台が見つかるでしょう。
ただ、これらのボディタイプの違いがわかりにくいといる人もみられます。そこで、それぞれのボディタイプの特徴や、そのボディタイプをおすすめしたい人を紹介していきましょう。
オープンカー
オープンカーは、ルーフがなく開放的なドライブが楽しめるボディタイプです。オープンカーには2種類あり、オープンスタイルを基本としているのはロードスターと呼ばれます。一方、普段はセダンとして活躍し、必要に応じてルーフが取れるスタイルはコンバーチブルです。
ロードスターにもルーフはありますが、あくまでも雨風をよけるために設置されていると考えましょう。よって、ロードスターはルーフの取り付けが可能な車として考えられています。そういった理由から、ロードスターがオープンカーとして扱われるのが一般的です。
オープンカーはこんな人におすすめ
オープンカーでドライブをすると、天井からやわらかい風が入り、非常に爽快な気分を感じられます。天井がないことで開放感があり、頭上には無限の空が広がるのが魅力です。また、日本でオープンカーを所有している人はそれほど多くないため、周りの人の注目も集めるでしょう。そういった理由から、誇らしい気持ちになれる車です。
自然の風を体いっぱいに浴び、開放感あふれるドライブを楽しみながら、みんなから注目されたいという人にはぴったりの車でしょう。
クーペ
クーペは2ドア、2シーターの車です。近年では4ドアタイプのクーペも登場していますが、基本的には走ることを目的にした車であり、高い走行性能を実現しているといえるでしょう。地を這うような走りがクーペの魅力であり、空気抵抗を受けにくいことから、安定感を保った高速走行が可能です。
また、クーペをフラッグシップモデルとしている自動車メーカーも多く、ハイパワーエンジンに加えて高級車としての風格も兼ね備えています。
クーペはこんな人におすすめ
クーペには後部に向かって流れるような美しいデザインが採用されていることから、車にデザイン性を求める人にぴったりです。贅沢なスタイリングから注目を集めることも多く、一目見て高級車とわかる風格も持ち併せています。さらに、高い走行性能を持つことから、走りを追求するドライバーからも選ばれる車であるといえるでしょう。
ステーションワゴン
ステーションワゴンはセダンのルーフを後方に引き伸ばしたスタイルのボディタイプです。セダンと比べると荷室が広く、たくさんの荷物が積み込めるのが魅力でしょう。セダンのように荷室と車室が区切られておらず、一体となっているため2BOXタイプの車です。
しかしながら、セダンと同様の走行性能や乗り心地が楽しめます。スポーツタイプに特化したモデルもあり、高い走行性能も期待できます。また、後部ドアはハッチバック式と呼ばれる跳ね上げ式が採用されているのも特徴です。車高1,500mm以下、1,500cc以上の車がステーションワゴンに分類されます。
ステーションワゴンはこんな人におすすめ
ステーションワゴンは多くの荷物が積めることから、たくさんの荷物を運びたい人にぴったりのボディタイプです。また、居住性にも優れ、乗り心地もいいため、積載量と乗り心地の両方を求める人から選ばれています。さらに、装備が充実していますので、上質な車内環境を求める人からも人気です。
SUV
SUVの正式名称はスポーツユーティリティビークルです。極めて高い走行性能をもち、機能性も兼ね備えているのがSUVの特徴でしょう。悪路走行を得意としているSUVは、アウトドアのシーンや雪道などで力を発揮するのが魅力です。ただ、オンロードでも走行性能を発揮するSUV車も増え、都市型SUVして舗装路をメインとしたSUVもみられます。
十分なパワーを装備したSUVは坂道でも難なく登り切り、快適なドライブをサポートしてくれる車です。また、車高が高いために視界が広く、運転しやすい車でもあります。SUVの人気は非常に高く、高級車を専門とする自動車メーカーからも多く販売されています。
SUVはこんな人におすすめ
SUVはスポーツ用多目的車であるため、オフロード走行を得意としています。よって、アウトドアに出かけることの多い人にはおすすめのボディタイプです。4WD車も多く、たくさんの荷物を積んでキャンプやスキー・スノーボードなどに出かける人にもぴったりだといえるでしょう。街乗りでも十分な存在感があり、スポーティーな外観の車が好きな人からも選ばれています。
セダン
自動車といえば思い浮かべる人の多い、最もベーシックなボディタイプがセダンです。セダンは荷室と居住空間、エンジンルームがそれぞれ独立しているのが特徴でしょう。荷室と居住空間が独立していることで、荷室に積んだ荷物のニオイなどの影響を受けることがなく、快適な車内空間が確保されます。
また、静粛性が高く、静かで快適な乗り心地が楽しめるのもセダンの魅力です。高級車においては、セダンを高級サルーンに分類しているケースもあります。形状はセダンと全く同じですが、極めて上質な車内空間が提供され、ラグジュアリーな乗り心地が楽しめるのが特徴です。
セダンはこんな人におすすめ
セダンはごく一般的なボディタイプであり、運転席と助手席、後部左右の4カ所にドアが設けられた4ドアタイプです。居住空間と荷室が分かれていることから居住空間をスッキリと保ちたい人にぴったりだといえるでしょう。また、遮音性が高く静粛性に優れていることから、高速道路でもエンジン音を気にすることなく移動したい人に選ばれています。
そのほかにも、荷室に載せている荷物を見られることがないため、他人を乗せることの多い人からも人気です。装備が充実し、快適な車内空間が広がるため、公人の移動にも使われています。
ミニバン
3列シートを所有し、6人以上の乗車定員を持つのがミニバンです。かつてワンボックスカーに分類されていましたが、安全性を高めるためにエンジン位置を運転席前に移動し、新しいボディタイプとしてミニバンが誕生しました。
ミニバンの<バン>を商用車のバンと同じだと考える人もみられますが、商用車とミニバンは別のものです。ミニバンには使い勝手のいいファミリータイプから高級志向タイプまであり、用途によって選ぶことができます。
ミニバンと呼ばれていても、極めて大型の車両もあると感じる人もいるでしょう。これは、アメリカのフルサイズミニバンと比較して小さいワゴンタイプをミニバンと呼んでいるからです。例を挙げると、フルサイズバンの代表格となるゼネラルモータースサーヴァンは全長約5,690mm、全幅約2,050mm、全高約1,890mmであり、これより小さい場合にはミニバンに分類されます。
ミニバンはこんな人におすすめ
車体が大きく、居住空間に余裕のあるミニバンは、荷物の多い人や大人数での移動にぴったりのボディタイプです。3列シートで8人乗りを実現しているミニバンも多く、スライドドアが採用されていることで子育て世代からも人気があるといえるでしょう。
さらに、広い挙室内空間を実現していることから非常に快適なドライブが楽しめるのも魅力です。長距離ドライブでも疲れにくく、車での移動が多い人からも選ばれています。
まとめ
高級車は上質な乗り心地を提供し、走行性能に優れているのが特徴です。ただ、高級車にはいくつものボディタイプがあり、使用目的や乗車人数になどによって選ぶことができます。まずは、自分がどのような車を必要としているかを洗い出し、自分の好みも考慮してボディタイプを選びましょう。
高級車は販売価格も高いため、誰でも簡単に購入できるわけではありません。そのため、しっかりとボディタイプを考え、自分にぴったりの1台を選んでください。