セカンドカーとは、メインとなるクルマとは別のクルマのことを言います。イメージとしては、お金に余裕のある人がメインの高級輸入車とは別にコンパクトカーを持つ、という感じです。
しかし最近では、密となる電車移動を避けるためにセカンドカーを購入するというように、いろんな理由でセカンドカーを所有する家庭が増えてきています。
お金持ちだったりお金に余裕があるわけではないけどセカンドカーを手に入れたいな、とお考えの方に、おすすめの車種をいくつか取り上げてご紹介したいと思います。
目次
セカンドカーを持つ理由
家族で共有するため
一人で暮らしているならメインとなるクルマ1台だけでも問題ないのですが、夫婦二人や家族となればメインのクルマ1台だけでは足りなくなることがあります。
夫婦二人の場合であれば、夫が通勤にクルマを使うと妻はクルマで買い物に行けなかったり、夫婦どちらも通勤でクルマが必要となればセカンドカーが必要になってきます。
家族ともなれば、お父さん、お母さんだけでなく子供も免許を取得すればクルマが必要となります。とくに公共交通機関が発達していない地方はクルマ社会なので、家族の人数と同じだけのクルマを所有しているところもあります。
このようにメインのクルマ1台だけで用事などが賄えない場合に、セカンドカーを所有しているととても便利になるのです。
趣味のために
メインのクルマは普段の仕事に使っているので、もう一台は趣味の遊び用にと使い分ける形でセカンドカーを購入するパターンもあります。
例えば、メインのクルマは通勤で使うので普通のセダンで趣味はアウトドアだからセカンドカーには4WDのSUVとか、メインのクルマは家族みんなで移動することが多いからミニバンで趣味はクルマを走らせたりカスタムすることだからスポーツカーなどです。
家族で共有するのにオススメのセカンドカー
家族で共有したり用途によって使い分けるために所有するセカンドカーは、メインのクルマよりも小型で経済的なクルマから選ぶとよいでしょう。
日産・ノート
5ナンバーのコンパクトカーで人気が高い「日産・ノート」。コンパクトなボディでありながら広い室内空間を実現し、大きく作られたウインドウで見晴らしも良く、街中の狭い道でも小回りが利いて運転しやすいのが特徴です。
さらにノートにはガソリンエンジン仕様だけでなく、ハイブリッド仕様の「e-POWER」がラインアップされています。維持費となるガソリン代の節約を考えればガソリンエンジンでも優秀ですが、e-POWERを選択すればさらに節約が可能です。
日産・ノートは昨年の2020年12月23日にフルモデルチェンされて3代目が発売されました。これにより先代の2代目ノートが中古車市場に多く出回っており平均価格は112.9万円です。ガソリンエンジン仕様なら6,796台あり一番安いノートは5.8万円から、ハイブリッド仕様のe-POWERなら1,156台あり一番安いノートe-POWERは69.8万円からあります。
ダイハツ・ミライース
軽自動車の中ではトップクラスの燃費性能を誇る「ダイハツ・ミライース」。カタログ値の燃費性能は、WLTCモードで25.0km/Lです。お世辞にも高級感画あるとは言えず、どちらかと言えば簡素なつくりの軽自動車ですが、だからこそ近くに買い物や子供の送り迎えレベルには最適なセカンドカーです。
ダイハツ・ミライースは新車価格860,200円(税込み)~と非常にリーズナブルですが、内装や装備などを充実したものになると、100万円以上と高額になります。例えば上から2番目のグレード「X “SA Ⅲ”」なら2WDの新車価格は1,102,200円もしますが、中古車であれば走行距離が3万km弱で半額以下の499,000円で購入が可能です。
ホンダ・フリード
コンパクトミニバンとして大人気なのが「ホンダ・フリード」。4.3m弱のコンパクトな全長でありながら最大8人乗車できるグレードもラインアップされています。またハイブリッド仕様もラインアップされているので、燃費を気にする人にもおすすめです。
コンパクトなボディなので運転もしやすく、ちょっとそこまでの買い物にも使えますし、荷物が多くなる買い物をしても楽々と積み込むことができます。またベビーカーが必要な小さなお子様がおられるファミリーなら、スライドドアで使い勝手がよくベビーカーをそのまま積み込めて便利で、お子様が多いご家庭なら一度に全員が乗車して移動することも可能です。
ホンダ・フリードは2世代あり、5名・6名・7名乗車なら初代・2代目どちらにもラインアップされていますが、8名乗車可能なグレードは初代にのみ存在します。8名乗りのフリードは全国で51台の中古車が出回っています。価格は一番安い8名乗りフリードは2010年式の10.5万km走行車で8.8万円、一番高い8名乗りフリードは2016年式の2.3万km走行車で122.8万円となっています。
趣味のためにおすすめのセカンドカー
趣味のために持つセカンドカーは、自分の趣味を満たしてくれるクルマを選ぶのですが、その中でも家計を圧迫しないものを選ぶことが良いでしょう。
スズキ・ジムニー
本格的なクロスカントリーを楽しむことができることで人気が高い「スズキ・ジムニー」。軽自動車でありながら、悪路走破性が非常に高いことで、オフロードを楽しむ人にはとても人気があります。
軽自動車ということで維持費は普通車に比べて安く済みます。そのため、ガソリン代を気にせずオフロード走行を楽しむことがでたり、カスタマイズを楽しむことが可能となり、趣味を思う存分楽しむことができます。
スズキ・ジムニーはオフロードを走らせて楽しむクルマなので、中古車を選べば汚れたり多少キズがついても気にならないでしょう。現行型はデザインも良く人気があり中古車市場でも値段が安くありません。そこで狙うのが一つ前の3代目ジムニーです。
3代目ジムニーは約20年間も製造・販売されていますので、中古車市場でも台数は多く程度の良いジムニーを見つけやすくなっています。中古車価格は平均で84.3万円で、一例としては2004年式の走行距離1.6万kmの5速マニュアルで78.6万円で販売されています。
トヨタ・86/スバル・BRZ
純粋にFRスポーツが楽しめることで人気が高い「トヨタ・86」と「スバル・BRZ」。この2車種は兄弟車で、製造はスバル、企画はトヨタがそれぞれ担当し、各社から販売されているスポーツカーです。
最近は実用性重視のクルマが増えてきており、ほとんどのクルマに採用されている駆動方式は前輪を駆動させるFFです。その中で後輪を駆動させるFR方式を採用したトヨタ・86とスバル・BRZはドリフト走行なども楽しめる一台となっています。
スバル・BRZは2020年11月18日にアメリカで新型が発表され、発売は2021年の予定です。おそらくトヨタ・86も同時期にフルモデルチェンジされると思われます。このとこから、トヨタ・86/スバル・BRZの中古車価格はかなりお得になると思われます。
現在の中古車相場を見てみるとトヨタ・86の場合、中古車市場には1,016台が出回っており最安値は2012年式の18.2万km走行で79.9万円です。スバル・BRZでは、281台が出回っており最安値は2012年式の9.5万km走行で105.8万円です。
マツダ・ロードスター
趣向性がもっとも高いクルマの一台である「マツダ・ロードスター」。オープン2シーターというパッケージングはクルマとしての実用性をほぼ無視したもので、楽しく走るためだけに生まれてきたクルマと言えるでしょう。
登場した1989年は日本がバブル景気であったため、瞬く間に人気車となりました。その後、日本の景気が悪くなると実用性がなく燃費の悪いスポーツカーはどんどん消滅していきましたが、このロードスターだけは4世代に渡り、現在も新車で販売されているほど人気のあるオープンスポーツカーなのです。
現行型の4代目は260万ほどで新車が購入できます。しかしそれは6速マニュアルのみの設定で、オートマになると約300万円になります。ロードスターは初代から販売台数も多く中古車でも手に入れやすいオープンカーです。また現在では廃止されているリトラクタブルライトのロードスターが欲しい場合は初代を選択しなければなりません。
それぞれの世代の中古車相場ですが、初代は平均126.3万円で最安値は1994年式の16.7万km走行で36万円、2代目は平均66.7万円で最安値は1999年式の9万kmで15万円、3代目は平均101.7万円で最安値は2005年式の19.1万kmで33万円、現行型の4代目は平均227.3万円で最安値は2017年式の3.3万kmで145万円です。見た目やデザインの好みはありますが、2代目ロードスターが狙い目でしょう。
セカンドカーを持つメリット・デメリット
セカンドカーを持つメリットは、セカンドカーを持つ理由でお伝えした内容と重複しますが、家族で共有できたり使い分けができる、自分の趣味を充実させてくれることです。
しかしセカンドカーを持つことで、デメリットと考えられることも生じます。一番大きなデメリットは経済的なことです。クルマというものは所有するだけで税金が掛かります。そして公道を走らせるためには保険やガソリン代やメンテナンス費用が掛かります。
これらの維持費は車種によって金額は変動しますが、安く見積もっても年間で10万円ほどは必要となります。もしセカンドカーを保管する駐車場がなければ、さらに駐車場代が必要となりますので年間の維持費はもっと高くなるので注意しましょう。
セカンドカーのお得な購入方法は
セカンドカーを手に入れれば、いろいろな面で今の生活をより充実させることができます。しかし同時に、経済的な負担が大きくなることになります。
少しでも経済的負担を少なくするためには、毎年必要となる自動車税や自動車保険にガソリン代やメンテナンス費用が極力掛からない車種を選ぶことです。また、セカンドカーを新車で購入するのではなく、優良な中古車を見つけて購入することで購入価格を抑えることです。
今回おすすめした車種は、セカンドカーとして手に入れれば必要な要望を満たせると同時に、維持費がそこまでかからず優良な中古車が見つけやすいものを取り上げました。
この記事を参考にしていただき、あなたに合ったセカンドカーをぜひ見つけて手に入れてください。