プリウスの年間にかかるガソリン代は安い?年間維持費の算出方法を紹介

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今や量産されているハイブリッドですが、世界で初めて登場したハイブリッドカーはトヨタのプリウスです。歴史長く信頼の厚いプリウスですが、年間維持費はどれくらいかかるのでしょうか。詳しい維持費の内訳や購入時の費用をご紹介します。

プリウスの特徴

プリウスは世界初のハイブリッドカーであり、これまでたくさんのハイブリッドカーの前駆車となってきました。プリウスの魅力は何といっても燃費の良さでしょう。世の中に出回っている数多くのハイブリッドカーの中でも群を抜いた低燃費性能です。

また、静粛性にも優れており、長距離ドライブも騒音に悩まされることなく快適に楽しめることでしょう。エンジンとモーターによって走るハイブリッドカー。プリウスは耐久性が高くトヨタだからこその安心も感じられる人気車です。

プリウスの基本スペック

  • 新車価格:251.9~399.4万円
  • サイズ:全長4575㎜×全幅1760㎜×全高1470㎜
  • エンジン:FF
  • エンジン排気量:1797㏄
  • 燃費:37.20~39.00㎞/L

プリウスでかかる維持費は年間どのくらい?

税金や保険、ガソリン代など車の維持費は毎年増え続けています。では、プリウスの年間維持費はどれくらいなのでしょうか。維持して行けるかどうかを確認するため、また毎月の貯金額を決める為にも税金や保険などの維持費を産出しておくのは大切です。では、プリウスの年間維持費をご紹介しましょう。

税金

自動車を維持していくためには毎年税金を支払う必要があります。プリウスを維持していくために年間かかる税金費用はいったいどれくらいなのでしょうか。税金には自動車税と重量税の2種類があります。それぞれの税金を算出してみましょう。

自動車税

プリウスの自動車税は、エンジン排気量が1500㏄以上2000㏄未満ですので39,500円です。しかし、プリウスはエコカー減税対象車ですから29,500円が減税されて、実際の納付額は10,000円となります。

重量税

プリウスの車体重量は1320~1460kgです。どのグレードもモデルも1.5トンを超えていないため、自動車重量税は3年自家用乗用車であれば36,900円となります。しかし、エコカー減税対象車ですので免税、または25%・50%・75%減税のいずれかに分類されるでしょう。そうすれば、最初の車検時までの3年間の自動車重量税は非課税になることもあり得ます。

保険

プリウスを維持していくためには、自賠責保険と任意保険の2種類の保険に加入しなければなりません。それぞれ車種や乗る人の年齢などの条件によって保険の金額は変化します。いろいろなケースを取り上げてプリウスの保険代を算出していきましょう。

自賠責保険

車を所有する人が必ず加入しなければならない自賠責保険があります。もし、交通事故が起きたときに被害者に対して損害賠償ができないということがないようにするためです。自賠責保険は自動車損害賠償保障法に基づいて義務付けられています。

自賠責保険は4種類の車種系統と保険契約期間によって決められています。プリウスの自賠責保険は次の通りです。

契約期間 12カ月 13カ月 24カ月 25カ月 36カ月 37カ月
契約金額 16,350円 17,310円 27,840円 28,780円 39,120円 40,040円

任意保険

任意保険は加入が義務付けられているわけではありませんが、自賠責保険だけでは補いきれない様々な場面に対応してくれる保険として加入することが求められています。

任意保険はプリウス形式別の料率クラスや走行距離、所有者の年齢や免許証のカラー、などが関係しています。では、まずプリウスの形式別料率クラスを表でご紹介しましょう。

対人賠償責任保険 対物賠償責任保険 搭乗者傷害保険 車両保険
ZVW30 5 5 5 5
ZVW35 4 4 4 5
ZVW40W 6 5 4 5
ZVW41W 5 5 5 5
ZVW50 4 5 4 5
ZVW51 6 3 4 4

料率クラスは毎年見直されており変わる可能性があります。ですから、この表で紹介したプリウスの料率クラスは保険始期が2019年1月1日から2019年12月31日のものに限定されます。

では、価格.comサイトで公開されている様々なケースの任意保険費用をご紹介しましょう。人に行われた簡易アンケートによると、プリウスの任意保険料最安額は10,900円、最高額は144,490円となっています。では、見積もり事例による保険料を簡単に表でご紹介しましょう。

車両保険クラス 年間走行距離 免許 等級 運転者年齢 保険料
一般 10000㎞ ブルー 14 53 61,150円
一般 6000㎞ ブルー 20 50 62,000円
エコノミー 11000㎞ ゴールド 20 48 52,830円
エコノミー 8000㎞ ブルー 新規 48 46,860円
なし 3000㎞ ゴールド 12 51 30,720円

その他費用

税金や保険など絶対に支払わなければ車を維持することが許されない費用についてご紹介しました。ここからはガソリン代や車検代など安全に快適にプリウスでのドライブを楽しむために必要なその他様々な費用を算出していきます。

ガソリン代

プリウスの年間ガソリン代は実燃費から計算します。プリウスの実燃費は約25㎞/Lです。1年間で10,000㎞走行すると仮定すれば年間費用はどれくらいでしょうか。10,000㎞走行するためには約500Lのガソリンが必要です。これをもとに年間にかかるプリウスのガソリン代を計算してみましょう。

現在のガソリン代全国平均はレギュラーが144.2円で、ハイオクは155.0円です。

≪レギュラーの場合≫
約500L×144.2円=72,100円
≪ハイオクの場合≫
約500L×155.0円=77,500円

地域やガソリンスタンド、ガソリンの種類によって異なりますが、大まかに計算して、プリウスの年間ガソリン代は約7~8万円と割り出すことができます。

駐車場代

月極駐車場を利用しておられる方は、年間維持費に駐車場代をプラスしなければなりません。全国の月極駐車場代の平均は約8,000円です。

約8,000円×12カ月=約96,000円(更新料が必要なところもあります。)

年間維持費の駐車場代は約100,000となります。

車検代

プリウスの年間維持費として車検代も計算する必要があります。車検代には必ず払わなければならない自動車重量税と自賠責保険料、そして印紙代も含まれます。これらは法定費用ですので、どこで車検を行っても変わりません。プリウスの車検費用は次のように予想できます。

自動車重量税 ¥15,000- ~¥24,600-
自賠責保険料 ¥25,830-
印紙代 ¥ 1,200-
車検整備費用 ¥20,000-
車検代行料 ¥ 8,000-
消費税 ¥ 2,240-
車検費用合計 ¥72,270-¥81,870-

車検は2年に一度受けなければならないので、毎年必要な維持費ではありません。しかし車検年に焦らなくてもいいように、車検費用の2分の1ずつ一年間の維持費に組み込んでおくと良いでしょう。プリウスの場合、1年間当たり36,135~40,935円+修理や部品交換が必要になったときのために50,000円ほど必要です。

オイル交換

15,000㎞走行するまでに早めにオイル交換を行うことで、きちんとメンテナンスを行って正常な状態でのドライブを長年楽しむことができます。プリウスはオイル交換時に約4Lのオイルが必要です。

プリウスの場合、1Lあたり1000円がオイル自体の相場となります。そのため、オイル交換時には最低4000円必要です。これに工賃がプラスされますが、5000円前後でプリウスのオイル交換は可能です。

タイヤ交換

タイヤ交換の工賃はどこでもどの車種で8000~9000円が相場です。ですから、どのタイヤを付けるかによってタイヤ交換費用を高くも低くもできます。国産の純正タイヤを選べばタイヤ交換は50,000円近くしますが、外国産のものを選べば30,000円近くでできます。

プリウスの購入時にかかる費用は?

プリウスの年間維持費について税金や保険、ガソリン代などを紹介してきましたが、ここからは購入時にかかる費用について解説します。

新車を購入するのか中古車を購入するのかによって車体価格は異なりますし、オプションを選ぶか、ディーラーにどこまで代行してもらうかによっても変わります。

プリウス購入時に必要になる税金や保険料もチェックしておきましょう。

車体価格

プリウスの新車車体価格は251~347万円です。中古車で購入するのであれば現在4~540万円で購入できます。

オプション

プリウスをさらに快適に、そして自分好みにカスタマイズするためにオプション追加される方も少なくないでしょう。プリウスにはどのようなオプション・アクセサリーがあるのでしょうか。購入時の費用の参考にしてください。

エアロパッケージ 179,280円
フロントスポイラー 45,360円
革調シートカバー 77,760円
インテリアパネルセット 36,720円
後方確認セット 63,720円
フェンダーランプ 24,840円

自動車重量税

購入する時にも自動車重量税を支払う必要があります。自動車重量税は車検毎に必要な維持費となりますので、新車購入時には3年後の車検までの重量税が必要になります。

プリウスの自動車重量税はエコカー対象車として登録していれば、最初の車検までの3年分で0円です。しかし、実際には22,500円の重量税が発生しており減税されることによって納付額は0円となります。

自動車取得税

新車購入時に必要な費用のひとつが自動車取得税です。自動車取得税はグレードによって異なるため、プリウスの場合の税金を表にしてご紹介します。プリウスはエコカー減税対象車ですから、免税されるか20%減税されることもあります。

グレード 自動車取得税
Aプレミアムツーリングセレクション 79,900円
Aツーリングセレクション 73,100円
A 69,400円
Sツーリングセレクション 65,700円
S 61,900円
E 60,700円
S セーフティプラス 67,300円

自賠責保険

自賠責保険は車の所有者が必ず加入していなければならないものです。ですから購入して登録する時には既に加入している証明が必要なのです。

3年後の車検まで自賠責保険の期間が切れないように、新車購入時には37カ月の自賠責保険への加入が勧められています。ですからプリウス購入時の自賠責保険は40,040円です。

リサイクル料金

プリウスのリサイクル料金は次の通りです。

  • 2015年発売:11,350円
  • 2009年発売:10,700~12,960円
  • 2003年発売:11,180~11,780円
  • 1997年発売:11,000円

ディーラー代行手数料

プリウス購入時にかかるかもしれない費用がディーラー代行手数料です。これは自力で全てすればゼロ円で済むものですので、節約したいのであればディーラーに代行してもらうものは最小限に抑えましょう。

ディーラー代行手数料に含まれるものは以下の通りです。

  • 納車費用
  • 検査登録代行費用
  • 車庫証明代行費用
  • 下取り車手続き代行費用
  • 下取り査定量

どこに納車するか、どれほど年式落ちした車を下取りしてもらうかなどにより手数料は変わってきますが、全てを代行してもらうとなると購入時費用にプラス50,000円がかかると予想できるでしょう。

壊れやすいところや注意するべき点

プリウスは最高のハイブリッドカーとして長年たたえられていますが、完璧なものはないため残念なことに修理が必要になります。特に多い故障個所はハイブリッドシステムです。長年プリウスに乗っているとハイブリッドシステムが劣化してゆくゆくは車が動かなくなってしまいます。

ですから、警告ランプが転倒したら早めにバッテリーを交換しなければなりません。バッテリー本体は100,000~150,000円、工賃を含めると20万円近くの修理費用が必要となります。そのため、プリウスを中古で購入する際には特にバッテリーの状態に注目するよう注意してください。

まとめ

プリウスの場合、エコカー減税対象車として自動車税や自動車重量税、購入時には取得税も免除される可能性があるため維持費がかなり安く済む、と期待できます。これからもマイナーチェンジが続き新しいプリウスが登場するかもしれません。維持していくうえでプリウスはとても魅力的な車であることはお分かりいただけたでしょう。

もちろん条件や状況によって維持費は変動しますが、賢く業者などを選ぶことによって年か二次費を節約できます。維持費に振り回され悩まされることなくプリウスの快適なスタイルを楽しみましょう。